二次創作小説(映像)※倉庫ログ

ヤキモチの答え/美憂 ( No.40 )
日時: 2015/04/30 20:59
名前: 小雪 ◆VUQvTq9Vpk (ID: UXIe.98c)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel7/index.cgi?mode

「ねえ、ゆっきって好きな人とかいるの?」
「え、ええ?」
また、か。
気になる人の話。
ほんとは聞きたくないのにさ。
でも外を眺めつつ耳を傾けて。
「…内緒」
ですよね。
好きになることくらい、許してほしい。
「告白する勇気なんてないし」
そんなきもち1にも満たないけど。
でも『好きになった』っていう事実は嘘じゃないから——
でも、やっぱり。
ごめんね、ゆっきちゃん。
応援、できないよ!
「うまくいくな、お願いします!うまく行ったらカミサマ恨みます!」
最低な願い事だって、分かってる!
こんな性格悪い死神みたいな僕に好きになられて、迷惑かな。
でも、やっぱり…
「僕のそばにいてほしい」
そっちの気持ちを応援しちゃうよ。

「ゆっき、おはよ!寝癖ついてるぞ」
初めて言えた。
君は少しくすくすと笑うと、
「あんたもね」
…そんなの、ずるいよぉ。
毎日が少し宙に浮いて、ミルクとパンダを合わせたらシロクマ。
世界が広がるね。

もしも、君の好きな奴に別の好きな子がいたら。
なんて願う死神。
「いけない事かい?」
「だよね」
「わかってるよ」
独り言でした。
それでも、分かってるけど…
「嫌だよ、絶対!!」
ヤキモチがいて、もがいて。楽にさせてくれないよ…
立ち上がると僕は君を探す。話したくて、どうしても。
伝えたいことがあって。

「ゆっき!!」
「…何?」
「話があるんだ、今日の放課後!4時10分に教室にいて!」
君は瞬きをすると。
「うん」
うなずいた。

今が、その時間。
ダメだ、心臓が鳴り止まない。
でも安心しろ、僕。
少しだけ、そう。ほんの少しだけの我慢なんだ——
もし、もしだよ?
付き合えたら…
「毎日笑顔にさせなきゃな」
5分前のおまじない、行くよ。

















「僕じゃ、ダメかな?」