二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re:少女の"足跡" ( No.19 )
日時: 2014/10/30 12:24
名前: 影島忍 ◆rIXx/kEbMw (ID: .Hx7EboP)

「ここで足跡が途切れている。それにここから先は壁の行き止まり…となるとその少女は、飛行タイプのポケモンを連れていた。」
ユウヤがぶつぶつと独り言を言いながら行き止まりの前に立っている。しかし足跡はユウヤにしか見えていない。実際は何もないタダの歩道だ。
「その飛行ポケモンで飛び先を進んでいるみたいだな…ただここに残っている教師たち7人は、なぜかここにはいない。さっきまでいたはずなのに。」
「ユウヤ、大丈夫?」
「ああ。大丈夫だけど…なんで?」
「なんか独り言のようにぶつぶつといっていたから。」
「ああ。そういうことか。」
「足跡なんて見えないのに見えているかのように言うもんだから。」
「おいおい…確かにお前には見えないが俺には"見える"んだよ。」
「見えるんだ。」
アスカがユウヤの言葉に関心を持つ。
「おーい、どうなんだ?…ってここは行き止まりか。」
その所にスロアが後ろから来た。
「ああ、でもここから逃げ出したと思われる。」
「つまりそこに続きがあるっていうわけだな。」
「ああ、そのことでお願いが…」
「ん?」
「飛行ポケモンってる?」
「うーんドラゴンならいるが…」
「じゃあ空は飛べるポケモンはいるということか…。」
ユウヤはこう言ってうんうんと頷きだす。
「よし、じゃあそいつに乗って、もう少し手がかりを探そう。」
「わかった。」
ありえないような意外な答えだがスロアは案外素直である。
スロアはボーマンダをだしユウヤはヨルノズクを出す、さらにアスカもスロアと同じボーマンダを出し手がかりを探すことにした。
手がかりとはいっても少女がどこに逃げたのかを探し出すだけのことだが。
「あ、ここからまた足跡がある。」
「見えるのか?」
「ああ、俺だけかもしれないけど見える。」
ユウヤはそういってその足跡が見えるという場所に降りた。