二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: 柵の先の溝が深すぎるという件 ( No.20 )
日時: 2014/10/30 15:23
名前: 影島忍 ◆dtdkv5XnDE (ID: .Hx7EboP)

「ここ狭いな。」
「確かに、オープンカーを持ってきていたら絶対に通れなくて断念していたと思うよ。」
「そこまで行く?」
「車にも限界があるからね。」
「確かに大きいから限界があるな。」
スロアたちは、少し狭い路地を歩いていた。全体が住宅地に囲まれて車は通れないほどの狭い道。近くに駐車場があるらしくマルションもたっている場所だ。
そこから見える"足跡"は、数が減っていて7人に追いかけられていたようだがしかし…一人だけ妙に足が速かったのである。
「あれ?こいつ少し先回りして曲がっているみたいだな…しかもこの方向は…マルション…人の敷地じゃないか!」
「いきなり大きな声出してどうかした?」
アスカが急にユウヤにこう聞いてきたのでユウヤは、驚いてしまった。
「え、えーと…」
ユウヤが少し考えていると住民たちのざわめきが聞こえてくる。何かあったのだろうと思っていたらそのざわめきにスロアが入ってきたのだ。
どうやら何があったのかを聞いていたらしい。それが終わるとユウヤたちのところに来た。
「住民たちから聞いたけど…教師の一人がこの家の敷地に入ったみたいだよ。ユウヤ、もしかしてそのことで大きな声出したんじゃないのか?」
「ああ、ちょっと非常識すぎるという突込みからな。」
「なるほどな。」
しばらく進んでいくと今度は柵の行き止まりがあった。
「ここもまた行き止まりか。」
しかしこの行き止まり柵と塀の間がすごく開いている。ユウヤは上ってここを通ってみた。人が一人ぐらい入れるかぐらいの幅だ。
『ここ分かれ道があるみたいだな』
ユウヤの隣にいたシオンがこういう。
「ああ、でも二つとも途中で多いな塀にぶつかった行き止まりができているよ。」
ユウヤはこう言いながら「よっ」と、降りた。その時だった。そこには地面がなく深い溝だったのだ。つまり穴があったということで…
「おわーー!」
「ユウヤ!?」
いきなりユウヤの声と姿が消えたことにスロアとアスカが驚く。
「ユウヤ、大丈夫?」
アスカがこう聞いてみたが返事がない。スロアが下を見ると見えなかった。
「こりゃあ奥に水があるな。」
「そうなの?」
「さっき遠くから水しぶきの音が聞こえた。たぶんあいつは今水の中だな。」
スロアがこういっていたその頃、落ちて水しぶきが上がった時ユウヤは目をつぶっていた。ふと目を開けると酸素の泡が見える。水の中と気付いたときユウヤは少し落ち着いて上へと上がった。
「ぷはっ!」
しばらくして何とか息を吹き返す。深さは結構深かった。足でばたばたをしておかないとすぐに体が沈みそうなぐらいだ。
「おーいユウヤー大丈夫かー!」
スロアの大きな声が聞こえてくる。ユウヤは少し深呼吸をして。
「大丈夫だー。溝にはまっているだけー。」
と大きな声で返す。無事ということが確認されるとスロアは「そこで少し待ってろ」と言われた。たぶん降りてくるつもりなんだろう。