二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: アオギリから聞いた少女の行方 ( No.37 )
- 日時: 2014/11/03 11:32
- 名前: 影島忍 ◆hBSZpPJ27M (ID: BA35VKfF)
「悪いな。着替えがなくて貸してもらって…」
「いいんだよ。わしは少しこいつに借りがあるからな。」
溝から引き揚げられたユウヤが着替えであるアクア団の下っ端の服を着ている最中にスロアとアオギリが話していた。
ユウヤは実はいうとホウエン地方の時にマツブサの暴走を食い止めるためアクア団を率い協力を申し出たので仕方なく協力した。
その後、おくりびやまから奪った珠の力でグラードンを目覚めさせる事に成功するも、その直後にグラードンの力で世界中が日照りに見舞われる異常気象を目の当たりにし、自然のバランスをむやみに変えてはならないと悟り、珠をおくりびやまに返して行方をくらませた。
スロウもこのことを知っているのだろうとは思っている。なぜならホウエンの元チャンピオンで現チャンピオンのダイゴの知り合いでもあるのだから。
「うーん…。」
「どうしたのユウヤ?着替えた?」
「ああ、バンダナはいらないかなぁって思ってさ。」
「敵と思われるから?」
「そういう意味。」
「おいおい、わしを敵扱いするのは相変わらずだな。」
アオギリが少しあわてるかのようにこういった。
「だって、お前最初カイオーガを目覚めさせようとしたけど…自然のバランスを変えたらと考えてやめたんだろ。んでマツブサの暴走を止めることにしたって言ってたじゃねぇか!」
「貴様、それよく覚えているな。」
「まぁな。」
ユウヤはこういってバンダナだけをアオギリのところに返した。
「とりあえずこれは洗濯になるね。」
「じゃあ私がしておく!」
「助かるよ。」
「ユウヤがほめるなんて珍しい。」
「そうか?」
少し照れているユウヤを見てアスカはうれしそうだ。
「うーんとりあえずこの後のあの少女の行方を追わないと…。」
「ん!貴様あのお嬢ちゃんを探しておるのか?」
「ああそうだけど…」
「さっき左のほうに行ったよ。あそこは水辺だから水タイプのポケモンを使ったほうがいい。それと今、坊主が来ているそれは防水機能付きだから濡れることはないよ。」
「サンキュー、アオギリ。」
ユウヤがこういうとスロアに向かって「こっちだ」といってアオギリの言われた通り、左側に進んだ。
「あの坊主…やっぱりかわんねぇな。」
それをアオギリは後ろから見て静かに去って行った。