二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: けいおん!〜今という刻〜 ( No.4 )
- 日時: 2014/11/02 12:03
- 名前: クリーム (ID: nWEjYf1F)
入学式の当日を向かえ、俺は早速校門の前までやってきた。
時間的にはまだ余裕があるけど、入学式早々遅刻なんて、あってはならないわけだし。
おまけに、右も左も分からなくなった瞬間にパニくる俺にとって、入学式というものはなかなかキツイ。
挙句、丸暗記したわけでもない通学路を方向音痴の俺が通るわけだし。
だから俺は早めに学校へ行くことにした。しかし。
『ちょっと、早すぎたかな』
到着した時刻は8時ちょっと過ぎくらいだった。
それに対して、入学式は9時。流石に早かったらしい。時計を見間違えたわけではなかったけど、思いのほか通学が順調だった所為なのだろう。まあ仕方ないので、暇つぶしにと持ってきた本を読むことにした。
まさにその瞬間だ。
1人の少女が、ものすごい勢いでこちらの方角へと走ってきたのは。
「はぁ、はぁ……」
その後すぐに校門前で停止、仁王立ちしたその少女は息を切らせている。
さらに髪も乱れていて、汗も若干かいているようにみえる。よっぽど急いでいたのだろう。
——だが、ネクタイの色が俺と一緒なところを見ると、どうもその少女は新入生らしい。
だったら何故こうも急いでいたのだろう。
「……ふぇ? あ、間違えたー!」
『間違えた?』
一体何の事やら。そう思ったが直ぐに察しがついた。
多分この少女は、入学式が始まる時間を間違えたのだろう。
『——まさか、ほんとにこんな子がいるなんてな……漫画の世界だけかと思ってた……』
ま、いっか。こういう人たちと関わったら最後、碌なことがない。俺は読書を再開した。
To be continued...
入学式のはじまりはじまり〜。
因みに、名前はこの小説が自称視点の問題で伏せてありますが、この時点で唯ちゃんが登場しています。
原作をしっかり見てた人にはパッとしたのではないでしょうか。
そんな時計を見間違えてダッシュするあわてんぼう唯ちゃんですが、あろうことか健太君、一歩引いてるんですよね←