二次創作小説(映像)※倉庫ログ

オープニングは勝利への野心と共に ( No.614 )
日時: 2015/08/30 01:26
名前: 抜間さん (ID: EL31vbVI)

【特に意味のないプチネタ】

速報:うちサイド以外にもギャグカオス組のブラピがいました☆


リンク「ど う し て こ う な っ た」
ブラピ「ひどくねーかその言い方?(‾З‾)ブーブー」
リンク「自業自得だ。お前この間どこぞの堕天使がサウナルームの椅子にこっそり仕掛けたカンチョーマット(一見普通のマットだがケツを乗せるとカンチョートラップが発動する。made in ITONA)に何も知らずに座ったルイージとマックとファルコンとウルフとアイクが一斉にケツをドリルカンチョーされて風呂場が阿鼻叫喚な事態になったのを忘れたとは言わせないからな?(#^ω^)(ブラピの頭ぐりぐり)」
ブラピ「てへぺろ☆あれはマジで腹筋つるかと思ったwww」
リンク「しかも作者が確認しただけでもギャグカオスなお前が2人いたってどういうことだ?(片方は晴哉さんのブラピ(ただしあっちはLv2)、もう片方はぴくしぶにいました)」
ブラピ「案外オレが晴哉ブラピがギャグカオス組になったのに影響してたりしてなー」
リンク「ありえない……と言い切れないから怖いんだが。あっちの剣士組よ生きてくれマジで生きてくれ」


※他サイドにギャグカオスブラピが登場したと知った時には思わず吹きました。周りがみんなまともなブラピばっかりでだいたいツッコミかカオスクラッシャーだから尚更。ちなみにピットやパルテナのギャグカオス組は以外といるみたいです。
そういえばまともなブラピ達はこの状況どう思ってるんだろうwww



【前回のあらすじ】

最初からクライマックス


渚「ですよねー」
剣城「今回からやっとSSW開始か……;」





\ピンポンパンポーン♪/




マリオ「ん?」


最初からクライマックスすぎる両軍の作戦会議から少し経ちいよいよ両軍の緊張が高まる中、アウトレット中に設置されているスピーカーからチャイムらしき音が鳴り響いた。

律『皆さん、楽しそうにしているところすみませんが時計を見てください。まもなくSSW開始時刻となります。準備は宜しいですか?』
抜間さん『こっちはいつでも大丈夫だよ。お助けボックスも設置したし、正々堂々と悔いのないように暴れまわりなよ!あ、それからルールやSSWアプリをアップデートしたからみんな、スマホを後でチェックしといてねー』
ゼリグ「もうそんな時間なのかよ。しかし追加ルールって何だ?」
ファルコン「どれどれ?……お、マジだ。追加されてやがる」

SNS団が時計を見ると相当カオスな時間に気をとられていたのか、気がついたら既に時間はSSW開始5分前となっている。一同は早急にスタートのための最終チェックを急いで終わらせ、作者の言うとおりにスマホを取りだしSSWアプリを起動させる。そこには確かにSSWのルール追加とアプリの基本機能についてのお知らせが届いていた。



【SSWアプリ説明】

・地図アプリ
データ化されたアウトレットの地図。地図にはアウトレットの全体図と自分の現在地と店の情報が載っている。元々はお客様用に作られた電子地図だったので店の情報はなかなかに耳寄りなものが多いらしい

・トランシーバー機能&掲示板機能
味方チームのメンバーと会話、作戦立案するための必需品。SSW中はこれを使って味方とやりとりする必要がある。ちなみにトランシーバーは最大4人同時に会話が可能

・SSW総合メッセージ欄
脱落者の情報や運営からの連絡が随時リアルタイムで届く。ルールアップデートのお知らせや罰ゲームの様子もこれで配信されるのでチェックを忘れずに


【ルールアップデート】

・お助けボックスの中に入っているお助けキャラは首に黄色のペンダントをかけている。ただしこのペンダントは、ボックスを開けた人物以外の全てのペンダントに反応して光る仕様になっている(早い話、ペンダントの光だけでお助けキャラが敵か味方かを判別するのは不可能ということ)。
・彼らもSSW参加者同様に、このペンダントが割られた時点でリタイアとする。また、時間切れや一発使いきりなどで戦場から離脱した場合はリタイア扱いにならない
・お助けキャラを撃破した場合、彼らにも罰ゲームは課せられるが人様のキャラなのである程度考えて罰ゲームをするように



カービィ「へぇー、いろんな人がここにくるんだね!楽しみー☆」
サムス「ふーん、お助けキャラについて……みたいね。なんにせよ、ペンダントを割ればいいんでしょ?」
イース「味方でないのなら……倒すだけだ」
ファーエ「まあ、彼らが裸族やギャグカオス組に捕まらないことを祈るわ……;」
ブラピ&カルマ&瞬木「「「お助けキャラの罰ゲームKtkr」」」
リンク&フォックス「「テメェらギャグカオス組はよく考えて罰ゲームをしろよ?ん?(#^ω^)」」

どうやらこれは読者から寄せられたお助けキャラについての内容らしい。ルールに目を通したSNS団一同は忘れないようにしっかりと内容を頭に入れつつスマホをしまった。


烏間「なるほどな、お助けキャラの扱いについてを急遽追加したというわけか。懸命な判断だな」
抜間さん「そ。SSWの戦場内にいるからには彼らにもこっちのルールに沿いながらお助けキャラとしての役割をしてもらうことになるしね。それに、自分達のポジションをはっきりさせた方が彼らも暴れやすいでしょ?」
ピチュー「いろんなひとが来てるんデチュね〜」


※あんまりないとは思いますが、ルールのアップデートはもしかしたら今後も行うかもしれません。予めご了承ください。


やっとサバイバル更新できる;感想まだ

オープニングは勝利への野心と共に ( No.615 )
日時: 2015/08/30 00:20
名前: 抜間さん (ID: EL31vbVI)



マリオ「みんな、こうなったらなんとしてでも勝利をもぎとるぞ!!勝つのは俺達北軍だ!!」
天馬「チームのみんなで一つになって、最後まで全力で戦い抜きましょう!!あきらめなければきっと勝利の女神は微笑みますよ!!」
ミョムト「ガンガンいこうぜ!」
北軍一同「おーーーーーーーっ!!」



磯貝「このメンバーが集まったのもきっと何かの縁だ!俺達南軍、一丸となって必ずしも勝つぞ!!」
デューク「貴様らの思い思いに暴れ、叫び、舞ってみせよ!さずれば勝機は必ずや我らに見えようぞ!!」
南軍一同「おーーーーーーーっ!!」



殺せんせー『皆さん、頑張ってくださいね?あなた方の刃がどう戦場をかき回すか楽しみにしてますよ〜』
烏間『君達が全力で戦えるように我々も尽力しよう。諸君、検討を祈るぞ』
ピチュー『みなちゃん、がんばってくだチャイ!』
抜間さん『SNS団の名に恥じぬように暴れてみせなよみんな!見せてやりな、あんたらの力を!』


SSW開幕を目前にして、北軍と南軍は各チームに所属するリーダーズの号令のもと、円陣を組んで互いの健闘と勝利を誓いあった。運営もスピーカー越しに参加者にエールを送り、いよいよその時が近づいていることを一同は肌で感じる。そして、ゆっくりとサバイバルへのカウントダウンが始まる…。




10…

神童「さて、俺だって魔法や剣や武器の訓練を積んできたんだ。皆さんに遅れをとるわけにはいかないよな?」
剣城「はい。俺達イナズマチームも戦えるということを証明してやりましょう。菊一文字、頼むぞ……!(武器の刀をしっかりと握る)」
茅野「みんな気合い入ってるなぁ……よし、私も頑張らなきゃ!!」

9…

アレス「ウルズぅぅぅぅぅ!!いよいよ我ら裸族の裸族による裸族のためのサバイバルが始まるぞ!!」
ウルズ「ええ!あたしもカリスマ裸族ギャルとして参加者を裸舞ラブの舞で魅了してみせるわよ!!あわよくば新たな裸友の発掘を!!」
フォックス「テメーら開始早々リタイア(物理)されたいか?(#####^ω^)ビキビキ」

8…

ソエル「あわわ…いよいよですね…皆さん、足手まといになったらごめんなさいぃぃ……!」
渚「大丈夫だよソエル。君の力はみんながよく知ってるから自信を持って?お姉さんなんだから妹達にいいところを見せてあげようよ」
イース「姉者なら心配ない…オレもやるからにはやってやる…」


7…

ピーチ「さーて、徹底的にやるわよみんな?みーんな倒して罰ゲームをやってあわよくばあっはーんな罰ゲームでファルサムとルフルキと杉神の仲を進展させられれば万々歳ね!むしろリンゼルと渚カエのいちゃいちゃでもばっちこいよ!」
カルマ「いや渚君達はともかくリンゼルはすでにラブラブ度カンストしてんじゃんwwwむしろ俺はこっちにいる超絶ヘタレ組と頭でっかちな軍師先生が本当に進展するか心配なんだけどwww」
ルフレ&サムス&杉野「「「お前ら殴っていい?」」」
ゼルダ「((((;*ノノ)」

6…

リンク「勝負も勿論だが、俺としてはみんながどんな風に戦うかも楽しみだな。特にお前達二人には色々教えてきたんだし、それをフルに生かしてみろよ?」
ピット&ブラピ「「おまかせをー♪(・∀・)/」」
磯貝「SNS団最恐の勇者とその勇者に寵愛かつ手塩にかけられてる天使二人が相手ってある意味怖いなオイ;」

5…

ゼリグ「よーし、いっちょやってやりますかっと。腕がなるねぇ…こりゃマルクス達にいい土産話ができそうだぜ♪」
トーファイ「ふん。誰が来ようが、オレは好きに暴れてやるだけだ!強い奴ならなんでも構わんさ!」

4…

イシス「マスター、準備はよろしいですか?わたくしも貴方様の使いとして、全力でお守りいたしますわ」
奥田「はい……どこまで行けるか分かりませんが、私頑張ります!」
イシス「いい返事ですわね。…それから、あの赤い悪魔にもご用心くださいませ?あの方は常にマスターを狙っているケダモノ、ですからね」
初芽局「イシス殿、酷い言い様でござるな…;」

3…

信助「天馬、頑張ろうね!僕たちイナズマ組の力を見せてやろうよ!」
天馬「勿論だよ!皆さんに負けないよう頑張ろう信助!よーし、おれも日頃の成果を出すぞー!!」
天馬&信助「「えいえいおー!!」」
オリマー「なんだかあそこの空間だけすごいほんわかしてますね……(*´∀`)」
赤ピクミン「ほわほわー!」

2…

ルキナ「うぐぅ、皆さんの足手まといにならないようにしなくては……私の力で果たしてどこまでいけるか心配です;」
ピカチュウ「ルキナ、リラックスリラックス!ルキナなら大丈夫だよ!」

1…



マリオ「いよいよか……!」



0……



ピーーーーーー!!!



そして上空でゲーム開幕を知らせるブザーが高らかに鳴り響き、カオスありシリアスあり真剣勝負ありなまさに何でもありだらけの地獄のサバイバルゲームが幕を開けた……!

オープニングは勝利への野心と共に ( No.616 )
日時: 2015/08/30 00:31
名前: 抜間さん (ID: EL31vbVI)


ファルコン「さあ、突っ走って行くぜ!!」
サムス「ちょっ…あんたいきなり突っ走りすぎよ!!;」
バステト「じゃあみんな、お先だにゃーん!!」
ファーエ「さーて、じゃあいくわよカーヴァイ!私についてきなさい!」
カーヴァイ「はーい!カーヴァイがんばる☆」
市川「まずはあのエリアにいってみましょうか。それでは皆さん、ご武運を」
ロゼッタ「ふふっ、皆さん張り切っていらっしゃいますね?」
神崎「じゃあ、私も行くねみんな?くれぐれも気をつけてね」
イトナ「オレは好きに動くまでだ」

ブザーが鳴ると同時に北軍も南軍も蜘蛛の子を散らすように一斉に散り散りになった。ひたすら真っ直ぐ走る者、ゆっくり歩いていく者、飛んだり跳ねたりしながら移動する者、あえて移動せずに様子を伺う者、その光景は実に様々だが皆共通して目は爛々とやる気に満ち溢れている。



抜間さん「さーて、いよいよスタートしたね。でもこっからは何が起きるかわかんないからうちらもしっかりやっていこうみんな」
ピチュー「はいデチュ!」

運営もここから先は決して予想のつかないことがわんさか起こるだろうことを予測して、準備を万全にしようと気を引き締める。とはいえ、既にアウトレットには特殊なバリアを張って安全のために外部から一般人が入れないようにしてあるので、余程のことがない限りは大丈夫なはずだ。
ちなみにサバイバルで出た怪我人のために医務室もしっかり開放し、SSW中の奥田達に変わってドクターとバンダナワトとアドレーヌが駆けつけて常時待機しているため、参加者には好きなだけ戦うように言ってある。

ドクター「医務室はいつでも空いてるぞ」
アドレーヌ「私達も手伝うね!それにもしもの事があったらダルニアさん達も駆けつけてくれるって!」
ピチュー「みなちゃん、ありがとうございまチュ!」
律「システム異常なしです。プログラム面はどうぞなんなりとお任せください!」
烏間「ああ、任せた。……だが、SNS団がほぼ全員参加だからな…こればかりは俺にも何が起きるかわからんから不安だな;」
抜間さん「まあ、メタい発言しちゃうとうちもサバゲーは初めての試みだしそもそもちゃんと戦闘を書けるか不安ではあるんだよねー。迫力ある戦いって書くのが難しいよ……;あ、初っぱなからべオークとウルズがバーガーショップでジャンクフードをダイナミック窃盗してるwww」
殺せんせー「こっちなんてカルマ君が新作の悪戯グッズをデビルポーチにありったけ詰め込みまくってますよwww何に使うんですかあんなものwww」
マスター「ちょっと待てあいつらなにやってんだよオイコラ(#^ω^)」

すいません、開始数分でギャグカオス組がやらかしてました。うん、この先絶対予想外の一大売り尽くしセールになるだろうなーアウトレットだけに。

烏間「ナレーションちょっと黙れ。しかしあいつらは初っぱなから突っ走りすぎだろ…」
クレイジー「まあまあ、その方が見てる方としては面白いぜwww」
殺せんせー「全くですwwwヌルフフフフフ、人生笑わなきゃ損ですよwww」
マスター「ったく、お前らは……;ん?」
ピチュー「どうしたんデチュか?」
マスター「ちょっとモニターを見てみろ。早速ガチな戦いが始まろうとしているぞ」
抜間さん「マジ?早いねーどれどれ……?」

と、どうやら開始から数十分で早くも動きを見せた面子がいたようだ。マスターに促されるようにして作者達もモニターをチェックした。


感想まだ。サバゲーうまく書けるかなぁ

オープニングは勝利への野心と共に ( No.617 )
日時: 2015/08/30 00:49
名前: 抜間さん (ID: EL31vbVI)


ムジュリン「うーん、どうしたもんかな?まずは北軍を探そっかな?でもお助けアイテムとか役にたちそうなものを補充するのもありだよなー。でもハズレ引いたら引いたで怖いよな……あの作者のことだから絶対やばいもんいれてるぜ;」


ここはアウトレットの自然広場のベンチ。この場所では現在ムジュリンがベンチに座りながら地図アプリを確認しているところであった。
どうやら彼は小さな電子機械の画面とにらめっこしながらなにやら今後について悩んでるらしく、ひたすら画面をスワイプしながら店データを見ては顔をしかめている。そこまで深く考えなくても、と思うかもしれないがなにせこのアウトレットは店や広場の種類も数も半端なく敷地面積も広大なのだ。よく作戦や行動を考えながら行動しなくては迷子になりかねないし、何より油断していてはどこから撃破されるかもわからない。そもそも、参加者の顔ぶれからして奇人と変人と超人の一大カーニバル状態になったSSWはいつ何が起きても不思議ではないのだ。

ムジュリン「……うー……こんなに悩むくらいならいっそ誰かと一緒に動いた方が安心だったか?でも兄貴はオセロ天使の保護者状態だしルキナは開始早々ピカチュウとどっか行ったし他の連中もみんな散り散りになったしなぁ…でもやっぱり無理矢理にでも兄貴かルキナのどっちかに無理矢理付いていくべきだったか;」

いやリンクとルキナのどっちを選ぼうが絶対お前カオスに見舞われるぞ?だって片方は抜間さんサイド名物兼勇者史上最凶の狼でもう片方は巨乳一つで確変モード突入のヘタレ貧乳王女だぞ?しかも勇者にいたっては嵐を呼ぶ天使×2のおまけももれなく付いてくるぞ?

ムジュリン「わかってるから言うなナレーションOTLつーか何で兄貴もルキナも周りがカオスばっかなんだよOTL……はぁ、とりあえず場所を移してみよっと」

ナレーションへのツッコミはともかく、まずは軽く移動してもう少しアウトレットを廻ってみようとムジュリンがベンチから立ち上がり歩き始める。
しかし、ふと空を見たところで、何か上空から勢いよくこちらに向かってくる影を視界に捉えた。

ムジュリン「…………あれは……」

始めは鳥かと思ったが違う。鳥にしては翼がやけに黒く悪魔のように禍々しいし、何より首に下げたペンダントが強くチカチカと反応している。嫌な予感がする…。



ムジュリン「フックショット!!」



次第に近づいてくるそれの姿に「ここにいてはいけない!」と本能で察したムジュリンが急いでフックショットを取り出し近くに生えていた木に鎖を打ち込みよじ登ったまさにその時であった。




ゴオォァァァァ!!!ギュオォォォォォォ!!!




刹那、先程まで自分がいたはずの場所で猛烈な闇のエネルギーが辺りを飲み込まんとして禍々しいうねり声をあげた…!もしフックショットで緊急回避をしていなかったら確実に幼き時の勇者はあの中に飲み込まれていたにちがいない。


???「あっちゃあ。外しちゃったみたいだね」
ムジュリン「その声は……!?」

ムジュリンがごうごうとうねる闇の洪水にゾッとしていると上空から少女が舞い降りスタッと着地し翼をしまった。
黒い服。あどけない顔をした燃えるような赤毛。背中に生えた悪魔の翼。大きな角。そして先程繰り出された強力な闇魔法。



ヘラ「次はこうはいかないよー!」



……そう、渚に仕えている悪魔5姉妹の闇の末妹、ヘラだ!


ムジュリン「誰かと思ったらヘラかよ…いきなりあっぶねーな!!」
ヘラ「へへーんだっ!こういうのを「せんてひっしょう」って言うんだよね?それっ!ダークスフィアー!!」
ムジュリン「おわっと!!」

いきなりの先制攻撃にムジュリンは思わずヘラを指差し悪態をつくが、当のヘラは得意げな顔で空中にとどまりながらえへんと威張ってみせると、文句を言わせる暇も与えんとばかりに間髪入れず魔法を放つ。

ムジュリン「やるしかねーってことか…!!」

ムジュリンも持ち前の身軽さでとっさに木から飛び降りてそれを回避すると、反撃を開始するために背中の剣に手を伸ばした!





ヘラとムジュリンが戦いに突入した丁度その頃、アウトレットの一角にあるプクプク噴水のエリアでも北軍と南軍による激戦が始まっていた。


瞬木「喰らいやがれ!バレットショット!」
パトリー「させない!パワーウィップ!!」
ルイージ「ルイージサイクロン!ファイアボール!」
天馬「くっ!強い……」


ここでは数分前に遭遇した北軍の天馬と瞬木、南軍のマノスとパトリーとルイージが遭遇、問答無用といわんばかりに激しく激突していた。

パトリー「よっと!これくらいちょろいちょろい♪」
マノス「パトリー、油断するな?」
天馬「はぁ…はぁ…やっぱり皆さん強いや…;」
瞬木「まあ、仮にもスマブラファイターとエリール兵だしな…」

瞬木が愛用の双銃で繰り出した風と闇の弾丸でペンダントを割ろうとするもパトリーがそれを鞭で弾き、天馬が瞬木のフォローに入ればすかさずルイージとマノスが天馬と距離を詰めて彼が付け入る隙を許さない。戦いのベテランである3人の猛攻に対して、元々がサッカープレイヤーでありまだバトル面では発展途上の天馬と瞬木は苦戦を強いられている。

天馬「でも、まだ手はあるはずだよ…いくら皆さんでも、万能なんかじゃないはず……!」
瞬木「でも実力も人数もこっちが不利だぜキャプテン?どうする気だよ?」
天馬「それは……せめて、なんとかして皆さんの中に隙を作れれば、あるいは手があるかもなんだけど……」
瞬木(…キャプテンがこの場にいなければいつもみたいにして隙を作れないことはねーが、流石にオレのクソガキスキルをバカ純粋なこいつには見せられねーよな)
マノス「当たり前です(#^ω^)」←読唇術で読んだ
ルイージ「……さてと、君たちが何を離してるかはわからないけど、僕も無駄な体力は使いたくないからね。君たちには悪いけどちゃっちゃと早期決着といかせてもらうよ!!」

ルイージはそう宣言すると、どこからか赤い掃除機を取りだし、背中に装着した。

オープニングは勝利への野心と共に ( No.618 )
日時: 2015/08/30 00:54
名前: 抜間さん (ID: EL31vbVI)


天馬&瞬木「「え?」」
ルイージ「大丈夫、絵にはしないしペンダントを割ったら解放するから!」
天馬「……まさか……?;」



ゴォォォォォーーーー!!!



瞬木「うぐおぁぁぁぁーーー!!」

ルイージが背中に背負った掃除機……オバキュームのスイッチを付けた途端、激しい吸引が天馬達に襲いかかった!

天馬「やっぱりオバキュームだ……!やばいやばい、吸い込まれたら確実に相手の思うつぼだ!」
瞬木「なっ、じゃあこれを耐えろってか…そりゃねーよ!!?」
ルイージ「すごいでしょこれ。オヤ・マー製の特別な掃除機だからね!」
パトリー「うわぁ、あの掃除機えげつないねマノスー;」
マノス「まあ、彼のリーサルウェポンみたいなものだからな;」

生で見るオバキュームのあまりの威力に感動を通り越して若干引きぎみのマノスとパトリー。天馬と瞬木は当然それどころではなく、その場に踏ん張りなんとか吸い込まれないようにするが、オバキュームはますますその力を増していく。空き缶、チラシ、木の枝、スナック菓子、野球ボール、ロープ、ハンカチ、ヘアゴム……地面に落ちているあらゆるものを巻き込んでは渦潮のようにそれらを飲み込んで威力を増していき、それに比例してじりじりと二人とルイージとの距離も縮む。


瞬木「くっ……ぐわぁぁぁぁぁ!!」
天馬「瞬木!ってうわぁぁぁぁぁ!!」


このまま天馬と瞬木も力尽きて、オバキュームの餌食になり脱落するかのように思われた。しかし……



バチバチ……バチバチバチッ!!!



天馬「うぐっ!!」
瞬木「おわっ!!」
マノス&パトリー「「え!?」」

なんと、静電気を数倍激しくしたような音が鳴ったと思ったら急にオバキュームが停止。天馬と瞬木は吸引が止まったことによって空中に投げ出され、そのまま地面に叩きつけられたのだ。
突然の異変に何事かと唖然とする一同。ルイージは手にしたオバキュームを見つめたまま信じられないといった様子で呟いた。


ルイージ「オバキュームが…ショートした……!?どうして……!?」






ムジュリン「にゃろー!!ブーメラン!!」
ヘラ「なんの!ダークランス!」
ムジュリン「だったら…炎の矢!」
ヘラ「きゃっ!!あっぶないなぁ……!」


一方、ムジュリンとヘラの戦いはというと、両者はゆらゆらと激しく揺れては再び釣り合いを保つ天秤のように一進一退を繰り返し、お互いに一歩も譲らぬ戦いとなっていた。お得意の弓矢やブーメランで空中にいるヘラにムジュリンは奇襲を仕掛けつつフックショットや壁蹴りなども駆使して軽やかに移動してはヘラを惑わし、ヘラも自分目掛けて突進してくる矢やブーメランを空中で軽やかに、時に旋回やとんぼ返りもしながら回避し隙を見ては詠唱の少ない闇魔法を地上にいるムジュリンめがけて放ったり蹴りやパンチをお見舞いする。

ヘラ「まさかヘラが空を飛んでるのにあそこでああきて不意討ちするなんて…やぁったぁっ!!」
ムジュリン「あの魔法やばいだろ…流石にパズドラモンスターなんだなあいつも…!喰らえ!」

勇者として身につけたトリッキーな戦術で着実にダメージを与えんとする小さな時の勇者と、幼いながらも強力な魔力とポテンシャルを持ち恐れを知らずに相手に果敢に立ち向かう悪魔の幼子の姿はまさにサバイバルそのものだ…。
しばしの間互角の競り合いが続いたが、やがてその流れを最初に大きく動かしたのは幼き闇の末妹だった。


ムジュリン「どうするか…これじゃ埒があかねーぞ;」
ヘラ「むむー…。ムジュリンってやっぱり強いんだね。……よーし、じゃあ特別に見せてあげるよ!ヘラのとっておきをね♪」
ムジュリン「は?とっておきって……」




ヘラ「ギガグラビティーーー!!!」




ドゴーーーーーーン!!


ムジュリン「!!?!?」

ヘラがばっと手を広げ高らかに叫びながらありったけの魔力を開放すると同時に、ムジュリンはまるで自分が地面に吸い寄せられ圧縮されるかのような強い衝撃を感じ、一気に身体が重く感じられた。
……いや、「感じられた」のではない。実際に「重くなった」のだ。なぜなら今の彼、は魔力と引き換えに重力を掌握しているのだから。


ムジュリン「うぐ……よりによって重力操作かよ……悪魔ってのは何でも出来るんだな……!?」


ヘラが念をこめればこめるほど重力の猛攻は容赦なく襲いかかり、じりじりとムジュリンの体力を削っていく。うつぶせの体制で凄まじい重力にプレスされムジュリンはそれでも必死に持ちこたえようとするが、腕に力をこめてペンダントを自分の身体の下敷きにしないようになんとか持ちこたえるので精一杯だ。


ムジュリン「まさかとは思うが、これ、お前の姉ちゃん達もやるのか……?」
ヘラ「ううん、出来ないよー。だってパズドラチームでもこれが出来るのはヘラとイースお姉ちゃんだけだもん。そんなことより、潰れちゃえー!むむむむむむむ!!」


ゴゴゴゴゴゴゴ……!!


ムジュリン「うぐ……ぐあぁ……!」


ちなみに補足だがこのギガグラビティ、パズドラ本家では体力の30%をごっそり削り取るかなり強力な技である。そんな強力な技なのだから一発喰らっただけでも相手には相当な痛手となるのは想像に固くないだろう。
ムジュリンも必死に持ちこたえようと歯を食い縛り、息を積めた。

ムジュリン「ぐっ…………はぁ!はぁ……いってぇー……;」

やがて魔法の効力が切れたことで重力の猛攻がぷつりと途切れ、その隙をついてなんとか操作の射程圏内から逃れた。ズキズキと痛む身体をなんとか起こしヘラを見るムジュリン。すると……


ヘラ「はぁ…はぁ…」
ムジュリン「……!」


どう言うことかヘラが地上に着地して息切れを起こしていたではないか。重力操作をダイレクトに受けたムジュリンはともかく、ヘラがここまで息切れしているということは……


ムジュリン(もしかして……あいつ……)
ヘラ「どう?降参する?」
ムジュリン「……あぁ、参ったさ…………






………なーんて、言うと思ったかよ!爆弾乱舞ー!!」
ヘラ「なっ!!?」


ようやく見えた勝機を逃がすまいと痛む身体に鞭を打ちヘラの隙をついて爆弾をたくさん取り出し、それを一気に爆発させた。辺り一面に落とされた爆弾が爆竹のごとく激しく爆発し、火薬の匂いと爆風と砂煙を撒き散らし視界を奪う。

ヘラ「煙が……前が見えないーっ!!」

爆弾によって発生したそれらは、当然ながら地上にいたヘラにも容赦なくまとわりつき彼女の視界を遮った。突然の出来事に慌てふためくヘラ。しかしムジュリンは驚く程に冷静に、目には見えないはずの闇の末妹の姿を確かに見据えていた。


ムジュリン(魔法使うだけでも体力や気力を削るのなら、 だったら今のあいつは追い込まれてるんだしとても冷静じゃいられないはずだ!! さっきのギガグラビティ自体も威力はでかいけど一発発動するのに時間も魔力もバカみたいに使うみたいだし…それに、ヘラ自身も重力操作の反動で空にいられなくなってる………やるなら今しかねーだろ!)


ヘラ「あぁもう、こっち来るな来るな来るなぁぁぁー!!だったらもっかい魔法を放ってやる!ぐぬぬぬぬ……!」

ヘラはいつ来るか分からない相手に備え再び魔法をおみまいしようと魔力をチャージするが、先ほどの猛攻とギガグラビティでの魔法の無駄遣い、そしてそれによって今になって襲いかかってきた強烈な疲れが致命傷になったらしく、なかなか上手くチャージが出来ない。それでも無理矢理魔力を絞りだそうとするが、精神的に混乱しているようでそれも叶わないようだ。
だったら飛べるんだし飛べばいいのではないか?そう思う方もいるかもしれない。確かに、砂煙は地表にしか広がってないわけだし、先ほどみたいに空高く舞い上がればあっけない程にあっさり解決できた問題だろう。

オープニングは勝利への野心と共に ( No.619 )
日時: 2015/08/30 10:11
名前: 抜間さん (ID: EL31vbVI)




ヘラ「ああもうどうしようー!全然魔力が貯まらない!!」


……しかしこのヘラという少女、姉妹や主とは違いこの状況で冷静な判断ができる程まだ戦い慣れしていないのだ。

ヘラ「でも、煙で前も見えないのにムジュリンが来れるわけがな…「さっきのお返しだヘラ……!!」え、近い……!」

慌てれば慌てる程敵にその声と物音で自分の居場所を知らせていることに気づかないヘラをよそに、ムジュリンは砂煙の目眩ましにもお構い無くダッシュでヘラとの距離をつめた。こうなってしまってはヘラにはもうなす術もない。


ムジュリン「後先考えない攻撃が仇になったな……お前も勇者やってみたらどうだヘラ?嫌っつーほど計画性も実力もつくぜ…!」



「回転斬りぃぃぃぃーーーー!!」
「うわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」



パリーーーン!!


ヘラ…戦死
北軍残り28人






自然広場でムジュリンがヘラを打ち破ったのとほぼ同じ頃、プクプク噴水でもまた戦局に大きな変化が訪れていた……。


バチバチ……パチンッ!


マノス「ショートって…こんな時に!?まさか故障したのではないですか!?」
ルイージ「そんなわけないよ!昨日オバキュームのメンテナンスをしたばかりだし、第一ショートを起こすようなものを吸い込んでなんかなかったはず…!」
マノス「いやメンテナンスとかどうとか以前に普通の掃除機なら確実に壊れてるようなものをバリバリ吸い込みまくってますよねその掃除機キッパリ
天馬「はぁ……助かった……」
瞬木「いって……!あんにゃろう……」


突然のオバキュームのショートにより九死に一生を得た天馬達は、狼狽えるルイージ達などお構いなしに急いでその場を離れ、体制を立て直し武器を構えた。パトリーはすぐさま二人を逃がすまいと鞭を勢いよく唸らせる。しかし、パトリーの妨害はそこに飛び出してきた第三者の妨害によってそれはかなわなかった。

パトリー「逃がすものか!ウィップ「させるかよっと!!」くっ!?弾かれた……」
天馬「きみは……杉野!!来てくれたの!?」

なんと、猛ダッシュで噴水広場に駆けつけたE組きっての野球少年が間に入り、素早い身のこなしを生かしたナイフ術で天馬と瞬木を守ったのだ。杉野はパトリーの鞭を退けたのを確認すると天馬達の方を向き無事を確かめる。

杉野「二人とも無事か?悪い、あの掃除機を止めるのに思いの外時間がかかっちまった;」
パトリー「あぁもう、邪魔が入ったなんてちょこざいな!」
天馬「ありがとう杉野。助かったよ……」
ルイージ「杉野君…。ねぇ、聞かせて。さっきの言葉からして、他でもない君がこのオバキュームを止めたんだよね?だったら、一体君は何をしたんだい?君は確か機械には詳しくないはずだけど……」
杉野「確かに、普通ならどうすることも出来ませんよね。俺自身も正直言うと、これはほぼ賭けに近かったです;…ルイージさん、さっきこれを吸い込みましたよね?こいつが答えです」

緑の弟に聞かれたE組の野球少年は、その疑問に対する答えを提示するべく腰につけたポーチから何かを出して見せた。





その手には、雷のエネルギーを帯びバチバチと火花をあげる野球ボールが握られていた。





ルイージ「…ボール?そういえば…さっき吸い込んだゴミの中にボールがあっ…た!?まさか、あの野球ボールは!!?」
杉野「あれはイトナが開発したサンダーボールです。あいつ、よく俺や磯貝に自分が開発した弾やボールを試作品だっていって押し付けてくるんでちょっと使ってみたんですよ」

実は杉野、天馬達がオバキュームに吸い込まれる際に発生した爆風にいち早く気付き、E組直伝の移動術を駆使して急いで噴水広場に駆けつけていたのだ。駆けつけた先で二人のピンチとオバキュームの威力を知り、なんとかして助けようと思ったが、迂闊に飛び出していっては自分も餌食になってしまい、相手に大きなリードを許してしまうだろう……。そこで彼は考えたのだ。彼らに近づけないのなら、せめてどうにかしてあのオバキュームを止められないか、と。


瞬木「…なるほどな。だからそいつを遠くから投げてどさくさに紛れてあの掃除機に吸い込ませたってわけか」
杉野「そういうこと。どうだ瞬木!俺も結構やるだろ?」
瞬木「あぁ……最高だよあんた!はぁっ!!」
パトリー「きゃっ!!」
マノス「なっ!しまっ……!」

瞬木が杉野の言葉に対してさも愉快、かつ満足そうにいい放つと同時に、手にした銃で風を圧縮した弾丸をエリールの兵士二人に向かって早撃ちしてみせた。パトリーは鞭を持った右手に風の弾丸が直撃するもなんとか耐えたが、マノスは回避が間に合わず運悪くペンダントに直撃してしまった!



マノス…戦死
南軍残り28人



パトリー「マノス!!」
マノス「くっ……無念です……パトリー、後は頼みました……!」
杉野「やった!!」
天馬「……今だ!!スパイラルドロー!!!」
ルイージ「なっ!?」

杉野と瞬木が一か八かで生み出した決定的な隙を天馬は決して見逃さなかった。手にしたエクスカリバーを大きく振りかざし、己の持つ風の力を開放すると同時に、竜のようにうねる竜巻が出現しのたうち回るように暴れだす。

天馬「はぁぁぁぁぁ!!いっけぇぇぇぇ!!」
ルイージ「くっ……だったら回避「ドォン!ドォン!」「ボカーン!!」うわっと…!うわあぁぁぁぁ!!」

ルイージは回避行動をとろうとしたが、瞬木の援護射撃と杉野のボールボムと天馬が起こした竜巻の持つスピードがそれを許さない。竜巻に飲み込まれ、揉まれる中で彼が見たのは、両手持ちの聖なる剣を携えてこちらに迫る雷門の風の姿…。反撃しようにも、身体中が風でもみくちゃにされているこの状況ではできるはずもなく。

ルイージ「……さすがは宇宙すら救った革命の風だね天馬君…参った、降参だよ。君達を甘く見すぎていたかな」
天馬「ルイージさんこそ強いじゃないですか……。それに杉野と瞬木がいなかったらおれ、確実に脱落してました。おれなんてまだまだです」
ルイージ「謙遜しなくていいよ。それにしても、SNS団として、仲間とともにつかんだ初めての勝利か。なるほど、まさに君らしいね!」
天馬「はい…!!………はぁぁぁぁ!」

ルイージが自分の脱落と思いもよらぬチームワークの脅威を知り、参ったといわんばかりに肩をすくめ笑ったのと天馬の持つ大剣が光のエネルギーを帯びたのはほぼ同時だった。





「王の剣ぃぃぃーーーーー!!!」




オープニングは勝利への野心と共に ( No.620 )
日時: 2015/08/30 01:02
名前: 抜間さん (ID: EL31vbVI)


ピピピピピ……


べオーク「おっと、メールっすか?どれどれ?おっ!さっそく天馬ちゃん達が頑張ったみたいッスね……って、えぇぇぇぇ!!ヘラちゃんがリタイアってそれマジな話ッスか!!?」
ウルズ「ありゃりゃ……まあ、まだチビであたし達みたいに闘いにも慣れてないから無理はないかしらね;」
ロゼッタ「相手はムジュリンだったみたいですね…彼も幼いながらに侮れませんからね」
チコ「子供同士の対決だったみたいだしヘラもきっと頑張ったよね?ロゼッタ、スマホ貸して。ぼくメッセージを書くよ!」
剣城「スマホが……はぁ!?ルイージさんとマノスさんが戦死だと!?」
神童「天馬達が撃ち取ったみたいだな。あいつらも本気ってことみたいだな…剣城、用心しろ!」
フォックス「よっしゃ!これで一歩リードだ!でもヘラのやつも頑張ったよな」
ウリエル「ふーん、なかなかやるじゃんあいつらも?案外あのちび勇者も強いんだな」


SNS団のスマホが一斉に鳴り、闇の末妹と緑の弟と賢き付き人の脱落をSSW参加者達に知らせる。北軍は早くも自分達のチームから脱落者が出てしまったことに驚くも、子供同士の戦いだったことと姉達とは違いまだ戦いに慣れていない彼女が精一杯頑張ったということもあり誰一人として咎めることなく結果を受け入れ、南軍は中学生組の思いもよらない活躍にひたすら驚きを隠せないものの、ルイージ達も奮闘し全力で戦った上で負けたのだろうとして油断はできないと気を引き締める。また、一部のメンバーはヘラとマノスとルイージには労いの、ムジュリンと中学生組には祝福と激励の言葉を掲示板に書き込んだ。



ルイージ…戦死
南軍残り27人



パトリー「……そんな!二人がやられたなんて……!仇をとりたいけど、3対1なんて不利すぎるし……ここは一旦退くしかないよね… 」
天馬「杉野!パトリーさんが逃げるよ!!」
杉野「わかってるさ!!もう一発喰らえ!!」
パトリー「…やっぱり中学生だからって甘く見ちゃいけないってことかな。はあぁぁぁっっ!!」

先の戦いで唯一ペンダントを割らずにすんだパトリーは、現在自分がおかれた状況から圧倒的に不利すぎると離脱するしかないと判断し、一時離脱することにした。杉野はそんなパトリーを逃がすまいと手にしたボールボムを勢いよく投げつけるも、彼女は近くにあった噴水の巨大なプクプク像を自慢の馬鹿力で破壊し持ちあげて盾にすることでそれを防ぐ。

パトリー「この程度…いつも引いてるミョムト様の馬車に比べたら大したことないよ!!」
天馬「え…そんな!?あの大きな像を持ち上げた!?」
瞬木「チッ……ぼーっとしてんじゃねぇよ!避けろキャプテン!!」
天馬「わかってるよ!!」
パトリー「これでも…喰らいなさぁーーーい!!」



ブンッ!!…ガッシャァァァァァァァン…!!



杉野「なっ…!?天馬ーーー!!瞬木ーーー!!!」
パトリー「今ね……!!」


そしてそのまま像を北軍に向かって勢いよくぶん投げたではないか!!
これはただ事じゃないと判断した杉野は、粉々になる瓦礫と立ち込める砂煙を避けながら急いで駆け寄り二人の無事を確認する。

杉野「はぁはぁ…大丈夫か二人とも!?無事か!?」
天馬「けほけほ…なんとかね。よかった、ペンダントも無事みたいだ…ってあれ、パトリーさんは!?」

どうやら天馬達はパトリーのやろうとしたことをいち早く察しとっさに回避行動をとっており、すんでのところで像の下敷きは免れたようだ。しかしそれも束の間、はっとした3人が辺りをキョロキョロ見渡すも肝心のパトリーはすでに先ほどの隙をついて逃げており、首にかけたペンダントの反応もなくなっていた。

瞬木「……へぇ…やってくれたじゃねーかあの馬女が…まさに火事場の馬鹿力っつーことか」
杉野「うーん、それにしても不発だったか。結構当たる自信あったんだけどなぁ?」
天馬「どうするの?追いかけた方がいいんじゃ……」
瞬木「ほっとけよキャプテン。南軍の奴らに合流されて返り討ち喰らったら後々厄介だぜ?んなことより……お楽しみの時間といこうじゃねーか♪」






パトリー「…はぁ……はぁ……ここまで来れば大丈夫なはず………ごめん二人とも、私だけが助かるなんて……!私がもっとみんなをフォロー出来ていれば…」

苦渋の決断の末になんとか噴水広場から離脱したパトリーは、ひたすら走り目に入った店に入ってシャッターを乱暴に閉じるとぺたんとその場に座り込む。はぁはぁと息を切らしながらも、自分の不甲斐なさを思い知ると同時に二人に必死に謝罪してせめて無事であるようにと祈った。


感想まだ。パトリー……

オープニングは勝利への野心と共に ( No.621 )
日時: 2015/08/30 01:24
名前: 抜間さん (ID: EL31vbVI)

パトリー「でも、これからどうしよう……私一人で大丈夫かな……(ピピピピピ)…っと、メール……?」


と、そこにスマホが鳴りメールが。首をかしげつつも彼女が中身を確認すると…







マノス&ルイージ『『や ら な い か ☆』』
パトリー「」







はい、そこには葉っぱ隊よろしくKOKANに天狗のお面をつけた全裸のマノスとルイージがやらないかを踊っている光景が映っていました(爆弾投下)。これにはカオス紙耐久のパトリーのみならず、スマホで罰ゲームをチェックしていたSNS団もさすがに唖然…。すいません、さっきの真剣なマジバトルからどうしてこうなった?


BGM:やらないか


ルフレ「オイコラちょっと待てぇぇぇぇぇ!!あんたらそんなキャラじゃないだろ!!!一体何があったし!!;」
信助「ツッコミ所がありすぎてどこからツッコミを入れたらいいかわからないんだけど!?;」
ヴァルキリー「と言うか躍りながら所々腰を振ってセクシーポーズを取るなぁぁぁぁ!!!」
マノス&ルイージ『『アッーーー!!!♂』』
大半のツッコミ組「アッーーー♂じゃねぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!」
クレイジー「ちょwwwよくみたら決めポーズがとにかく明るい安村の全裸に見えるあのポーズじゃねーかwwwファーwwwwしかも床にカルピスのボトルがいくつも落ちてるしwww」
抜間さん「なにこれwwwポーズそのものが全裸に見える上に身体の陰からちょっとだけ天狗の鼻が見えて逆に卑猥に見えるんだけどwwwwww」
パトリー「」←衝撃的すぎる光景と凄まじい罪悪感にに頭が真っ白


えー、一体二人に何があったのかと説明しますと…あれから罰ゲームとしてマノスとルイージは坂神さん提供の「お仕置きくじ引きボックス」でくじを引き、その結果「平賀源外の精神入れ替え機で裸族と精神を入れ替わって日過ごしてもらう」となったのだ。そこでさっそく装置を使い裸族と精神が入れ替わった……まではまだよかったのだが、ここで瞬木が「これだけじゃ面白くねーからその身体のまま裸族にはもっと暴れてもらおうぜwww勿論敗者に拒否権はねーかんなwwwwww」とほざきだし、小道具や舞台があれよあれよという間に用意されこの裸族ショーが開催されたのである。つか、KOKANに付いた天狗のお面と床にぶちまけられたカルピスって完全に悪意の塊でしかないだろ。
余談だがこのボックス、くじ引きの結果次第では「ロックリーがつけている足のおもりをつけながら富士山の山頂まで登る」「山盛りにある宇治銀時丼と土方スペシャルをぐちゃぐちゃに混ぜてあるものにダークマターが振りかけられているものを10杯食う」というのもあったらしい。おい、どれもいろんな意味でえげつないだろ。


カルマ「ちょwww待ってwwwこれ絶対瞬木のやつが発案したよねwwwwルイージとマノスとんだ巻き込まれ損じゃんwwww」
ブラピ「ブフォwwwつーかネタがまんまバラエティのノリじゃねーかwww天狗のお面とカルピスは止めろアウトすぎるだろwwwww」
アイア「二人とも普段がすごく真面目なだけにこの映像インパクト高すぎるんだけど?wwww」
イズイズ姉妹&べオーク&ゼリグ「「「wwwwwwwwwwwww」」」←腹筋崩壊
ファーエ「瞬木はなんてことをしてんのよ?せっかく最近画質のいいスマホに買い換えたってのにこんなの高画質で見たくなんかないわよ(#^ω^)」
カーヴァイ「ファーエー、スマホが見えないよー?」
ルキナ「」←スマホを握ったまま気絶
ピカチュウ「ルキナァァァァ!!しっかりしてえぇぇぇぇ!!!;;」
アレス「ウルズ!我らが裸友がやってくれたぞ!!なんて気高く素晴らしい舞なんだ…!!涙で前が見えぬ…!!」
ウルズ「ええ見ているわ!KOKANに天狗のお面なんて挑戦したわね…!これはぜひとも夏の裸族夏祭りに裸友に奨めたいスタイルね!!」
マリオ「あいつらもとんだ災難だったなオイ…;」
ギア「正直、セガチューチームが裸族の餌食になるのは見たくなかったんだけどOTL」

ギアよ、誰だって仲間が犠牲になるのは見たくないだろう。
……あ、ちなみに本物のマノスとルイージとその他の面子はというと。



ワリオ(中身はルイージ)&ガノン(中身はマノス)「「マジで死にたいマジで死にたいマジで死にたいマジで死にたいマジで死にたいマジで死にたいマジでryOTL」」
瞬木「あーっはっはははははははは!!!やべぇこれwww後でダビングしなきゃだろwwwwww」←腹筋崩壊
杉野「…「罰ゲームは任せろ」なんて言うからやらせてみたらこれってカルマ並みに発想がやばくねーかあいつOTLあいつに任せるんじゃなかったよコノヤロウこれ絶対全世界のルイージファンとカオスクラッシャーなルイージに殺られるだろOTL」←部屋の隅に天馬と避難済み
天馬「杉野ー、どうしたの?なんだか騒がしいみたいだけど何があったの?マノスさんとルイージさんは?」←杉野に目隠しされている


はい、部屋の隅のカメラの死角になるところで避難しつつ約一名は全裸ショーを大爆笑しながら楽しんでました。これ、絶対マジギレするとやばいルイージ達に殺られるな……。とりあえず、各サイドのまともなルイージの皆さんマジですみませんでしたOTL(特に某ギャグ魔女さんのルイージと某鳥山明ファンさんのルイーザ様)

瞬木「そういや、ルイージといえばここにルナさんのルイージも参加させてみたらどうなるだろうな?www(ルナサイドのルイージは裸族です)」
杉野「言うな」

オープニングは勝利への野心と共に ( No.622 )
日時: 2015/08/30 01:24
名前: 抜間さん (ID: EL31vbVI)



……ん?そういえば罰ゲームで思い出したけど、すでに決着がついたはずのヘラの罰ゲームがまだ執行されてなくないか?おーい、ムジュリンは何をやって……



ヘラ「てゆうか、前から思ってたんだけどムジュリンってなーんか生意気だし口も乱暴だよね!本当にあのリンクお兄ちゃんの弟なの!?」
ムジュリン「ちげぇし!確かに兄貴って呼んでるけどそもそも厳密に言うと兄じゃないしあと生意気とかお前には絶対言われたくねーから!?つーかヘラこそ本当にあのソエルの妹なのかよ!もしかしたらソエルもお前や他の姉妹みたいにとんでもない爆弾女なんじゃねーのか!?」
ヘラ「違うもん!ソエルお姉ちゃんはねー、確かに怒るとすっごく恐ろしいしちょっと怖がりなところがあるけどとっても優しくて強くておしとやかで家事も上手でおっぱいだってばいんぼいんなんだよ!そういうムジュリンこそリンクお兄ちゃんと性格似てなくない!?お兄ちゃんももしかしたらムジュリンみたいに生意気でやかましいクソガキなんじゃないの!?」
ムジュリン「はぁ?確かに兄貴は夜ゼルダ姉ちゃんに対してよく狼になるしブチキレたらミントハゲも土下座するレベルの恐怖もんだけど生意気なんかじゃねーし姉ちゃんや周りの奴等をすっげー気遣ってるし何気モテるしでめっちゃ出来る主夫だかんな!ヘラなんてあれだろ?あの姉ちゃんに似て二重人格疑惑持ちの女王様予備軍なんだろ?」
ヘラ「じゃあムジュリンもお兄ちゃんみたいに狼さんでけだものなんじゃない?だからそんなにヘラにも噛みついてくるんでしょ!?」
ムジュリン「んだとぉぉぉぉーー!!?(#### ゜Д゜)」
ヘラ「なにさぁぁぁぁーー!!!(#### ゜Д゜)」


…ってオイコラちょっと目を離した隙に下らないことで喧嘩してんじゃねぇよお前ら!!あの流れから一体何があったし!!いやまあ、大方ヘラあたりがムジュリンに何か言ってそこから売り言葉に買い言葉状態になったんだろうけど;つーか早く罰ゲームを決めろよでないと話が進まねぇだろ子供じゃないんだかr………あ、よく考えたらそういやまだ子供だったなこいつら(うちではヘラは10才くらい、ムジュリンは11〜12才くらいという設定)。


ヘラ&ムジュリン「「ぐぬぬぬぬぬぬ……」」


えー、読者のみなさん……申し訳ないですが当事者達がいつの間にか一触即発なことになってるのでヘラの罰ゲーム執行は次回までお待ちくださると有難いです;




【現在の戦況と戦死者の遺言】
・北軍
1人目…ヘラ
・南軍
1人目…マノス 2人目…ルイージ


マノス&ルイージ「「」」←あまりのショックに部屋の隅で体育座りしている


北軍残り28人  南軍残り27人



【あとがき】

さて、SSW開幕ということで早速バトルが始まりました。今回のプチテーマとしては最初だしちょっとバトルシーンの練習もしたいということで、割と王道めな正統派バトルと、普段あまり小説に出せないキャラやスキルを思いきって活躍させることに挑戦しました。でもエリール組+ルイージvs中学生トリオは我ながら珍しい組み合わせのバトルだったかも。しかしバトルシーンって書くのがかなり難しい……;あちこち見辛いかもですが、まだまだサバゲーは始まったばかりだし抜間さんももっと上手に書けるようにちょっとずつ精進していきますので今後もこのサバゲーにお付き合いくださればと思います。
というわけで今回はここまで。コメントあればどうぞー。







パトリー「本当にごめんなさいマノスOTLまさか罰ゲームがこんなことになるなんて思わなかったのOTL」
ギア「パトリーさんは悪くありませんから元気出してください……;」←あのあとパトリーと合流した