二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: ポケモン—出会いはそこに—【オリキャラ募集中】 ( No.21 )
- 日時: 2014/11/25 18:21
- 名前: サニ。 ◆6owQRz8NsM (ID: BDyaYH6v)
- 参照: http://sp.nicovideo.jp/watch/sm11984141
第四話【英雄とご対面だよ】
「アオイ、ハヤテ、お帰り」
「ムーランド達もすっかり元気だね」
私たちがそういうと、皆嬉しそうに声をあげた。
チェレンさんは二人をボールに戻し、私に向き直った。
トウコさんはその横からチェレンさんに何かを渡す。
よく見るとそれには、ヒオウギジムのバッジである、ベーシックバッジがのせられてあった。
「セナ、君との戦い、僕も楽しませてもらったよ。これがジムを突破した証の、ベーシックバッジだ。さあ、受け取ってくれ!」
「それから、こっちはわざマシン!わざマシンの中身はふるいたてるがあるよー」
私はそれらを受け取り、バッジはバッジコレクションの中に入れ、わざマシンはバッグの中に入れた。
そういえばイッシュのバッジコレクション、まだ貰ってなかったや。
後でもらいに行こう。
それまでは、カロスと同じバッジコレクションの中に入れとこう。ってもう入れたけど。
「次はどこに行くの?」
「とりあえず、この地方の博士に会いに行きたいなと」
「カノコタウンだね。でもこっから遠かったよね、トウコ」
「うん、まあ。トウヤに連れてってもらうとかありかなあ?」
トウヤ、という名前を聞いて、少し頭になにか引っかかる。
トウヤ……どこかで聞いたような?
「どうやって連れてくるんだい」
「あはは………チェレンのケンホロウでそらをとぶしてとか」
「確かに僕はこの後何もないけど………無理があるよ三人なんて」
「ですよねー」
二人がそんな会話をしているのを横に、私はそのトウヤという人物を思い出そうとした。
2年ぐらい前にちょろっと名前を聞いた気がするんだけど………はて。
と、必死に思い出そうとしているその時だった。
「よっすチェレンにトウコ。久しぶりだな」
「ほんと、久しぶりー!」
突如二人の後ろに、人影が。
慌ててそちらを見ると、何やらルカに似たような人と、赤いメガネをかけた女の人。
チェレンさんとトウコさんのお知り合いなのだろうか、男の人の方は、チェレンさんの頭にチョップしていた。
その時、私は思い出した。
そうだ、トウヤ。
2年前のイッシュプラズマ団事件を壊滅にまで追い込んだ、イッシュの英雄であり、チャンピオン。
私はすぐに口を開いた。
「貴方がイッシュチャンピオンでしたか」
「あ?うんまあそうだけど……誰?」
トウヤさんは私を困惑の目で見る。
「カロスからきた、セナと言います」
「へえー、あたしはベル、宜しくね」
「セナ………カロス?ん?まてよ?」
そう自己紹介すると、ベルと名乗った女の人は、私に笑顔を向けたが、トウヤさんは訝しげに私を見つめ始めた。
何かを思い出そうとするときの顔。
お願いバレないで、と心で必死に願うが、それは叶わなかったらしい。
「思い出した!お前カロスチャンピオンのセナか!!」
そうトウヤさんが叫ぶと、チェレンさんやトウコさん、そしてベルさんまでもが私を驚きの顔で見た。
マジで?と言いたげな顔。
ついにバレちゃったか………まあ隠し通せるなんて一度も思ってなかったけどさ。
腹をくくるしかないか。
「ええまあそうですその通りです」
「どうりでめちゃくちゃに強いと思ったよ!そりゃ勝てんわ!!」
「言わないでトウコ僕の心が」
そんな状況になりながらも、トウヤさんは私に問いかけた。
「カロスってさ、ついこの間までなんか騒いでたよな。あれって解決したのか?」
「はい。人類滅亡の危機を阻止しましたよ。骨の折れる出来事でした」
「さらっと言うんじゃない」
そう言うとトウヤさん達は顔が青ざめていった。そりゃそうだよね。
でもプラズマ団も一歩手前のことしてたじゃないか。
まあそれはそれとして。
「あの、とりあえずどこかに座りましょう。立ち話もなんですし」
私はそう促し、各々がテーブルについた。
☆
「メガシンカ、ねえ」
チェレンさんとのジムバトルの話しをすると、ベルさんは熱心にメモを取り、トウヤさんはメガシンカに興味を持ったようだった。
メガシンカ。進化を超えた進化。
未だに特定のポケモンしか見つかっておらず、全ポケモンメガシンカするのかは分からない。
メガストーンもキーストーンも、その謎は未だに解明されていない。
全く持って未知の領域。
分かっているのは、メガシンカに重要なのは、ポケモンとトレーナーとの深い絆、ということぐらい。
これにはプラターヌ博士も頭を抱えつつ、また楽しそうに日々研究している真っ最中。
だけど、依然としてその研究は前が見えない、と言っていたっけな。
「2年間イッシュ空けてたけど、まさか俺があいつを探してる間にそんなことがあったなんてな」
「アイツ?」
ふと、トウヤさんは私の復唱に反応する。
これにはチェレンさんやトウコさん、ベルさんも反応した。
何故かその表情は曇っていた。
「N、ってやつがいたんだがな。そいつが俺らの前から姿を消したんだ。それで、遠くの地方からNがドラゴンタイプらしきポケモンと一緒にいるのを見たって情報が入ったからさ、俺も探しに行ったんだよ。2年間。けど一向に見つからないんで、うんざりして帰ってきたんだ。でも帰ってきたら皆に怒られた」
「そりゃ怒るって。ママには言ってたんだろうけど、私たちには何も言わなかったんだもん」
「言ったよ?俺」
「あ、そう言えば………たはは」
トウヤさんがそう反論すると、トウコさんは笑って誤魔化した。
でも怒られたのは事実なのか。
というか名前がアルファベット一文字ってどうなんだろ。あだ名かな。
「あの、そのNって人の本名ってなんですか?」
「ナチュラル・ハルモニア・グロピウス」
「長ったらしいですね」
「だろ!?いかにも厨二病患ってますーみたいな名前だよなー」
トウヤさんはそう言って笑い飛ばした。
一体誰がつけたんだろその名前………
☆
「……………」
外には人影。
「酷いよトウヤ…………」
To be continued