二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: 追加戦士に憧れて 【しゅごキャラ!×スーパー戦隊】 ( No.3 )
日時: 2014/12/27 15:29
名前: 夜星 ◆Cy8HiY0qWk (ID: 0jBqS0Km)

 で、そんな朝を終えると、早速妙な集会が開かれるらしい。

 その名もガーディアン総会。なに? 守護者でもいるのこの学校。

「ミコトくんは知らないよね、ガーディアン」

「ああ、うん」

「ガーディアンってのは、生徒による生徒のためのちょっと特別な生徒会なの」

 いわく、生徒のお悩み等を解決する集団らしい。ただの生徒会じゃないか。

 で、そのガーディアンとかいう四人が、壇上に上がっている。

 ガーディアンってのは、K(キング)、Q(クイーン)、J(ジャック)、A(エース)の四つの席があるらしい。

 羽織っているロイヤルケープがその証だとか。男子は青色、女子は赤色だ。

 Kチェア——辺里唯世(ほとり ただせ)。

 ブロンドの髪が、会長という名誉と責任ある役職にとても映えている。

 Qチェア——藤咲ふじさきなでしこ。

 黒い長髪を後ろで結んだ、一目見ただけで分かるお嬢様キャラだ。

 Jチェア——相馬空海(そうま くうかい)。

 俺たちより一個年上の六年生。茶髪で軽そうな印象を抱くが、生徒のトップにいる存在だ。そんな事はないのだろう。

 Aチェア——結木ゆいきやや。

 一個年下の四年生。橙色のツインテールが良く似合う少女。ネクタイじゃなくてリボンを結んでいるが、校則的にいいのか?

 なんというか、バランスの良さそうな四人組だ。役職の名称がトランプに由来しているのも良い。

 前世の俺が生まれるよりも昔にやっていたスーパー戦隊二作目のジャッカー電撃隊を思い出させる。

 さて、ガーディアンの軽い説明が終わった頃、総会が始まった。

「まず始めに、制服に関するアンケート結果から——」

 集会自体は、特に前の学校の生徒総会と変わりない。

 やっぱり退屈そうだ——そう欠伸をしたときだった。

「では、意見のある人は手を挙げてください」


「——はい、ごめんなさい! あなたが好きです、王子様!」


「……は?」

 あまりにもその場にはそぐわない意見が大声で出された。

 何事かと全員が声の出された方向を見る。

「……」

 日奈森だ。聖夜小が誇る最高のクール&スパイシーキャラで、昨日カツアゲを撃退したらしい日奈森亜夢だ。

 誰もが唖然として日奈森を凝視している。

 すると、今の明朗とした声は何処へやら。おろおろと不安げな表情になった。

「今は総会中です。議題に関係ない意見は慎んでください」

 そして、ばっさりと王子様(辺里)は告白を切り捨てた。

「それと……僕には好きな人がいます。ごめんなさい」

 全校生徒の面前で言う必要はまったくない補足も付け加えて。

「ッ!」

 それを聞いた日奈森は相変わらず生徒たちの注目を集めながら駆け出す。

「……はーい、そこまで。特に意見がないようなら、次の議題に移ります」

 ざわついていた生徒たちを一言で治めたのは、相馬さんだった。

 さすがはガーディアン最年長か。そのカリスマ性はさすがといえる。

 そこから辺里は不在となり、相馬さんが主体となって総会を進め始めた、が。

 やっぱり気になる。行ってこようかな?

『行っとけ行っとけ。そういう型破りキャラ、お前の性に合ってるから』

「えっ?」

 心の奥から、そんな声が聞こえたような気がした瞬間。

『ほらほら、キャラチェンジ。これでお前が一番の変人ヒーローだ』

「ちょっ、何を——」

 疑心はどこかへ飛んでった。