二次創作小説(映像)※倉庫ログ

STORY-藤見野/ペダルを踏む快感を希望に。 ( No.201 )
日時: 2015/03/02 16:20
名前: 小雪 (ID: iaPQLZzN)
参照: http://uranai.nosv.org/u.php/novel/0602rui1/

信也視点

「…あった!」
記憶を頼りに元の世界に戻った俺は、自分の自転車と鞄を見つけた。
「これを…って、なんかブースターつけられてんだけど」
まあいい!朝の戦法ならアルフレドぐらいなんとかなる!
そう思って通った方向に自転車をこぐ。
そしてルイにメールを送る。
『ドア、開けとけ』
という短いメールを。
正直、見張りの目を誤魔化すのなんて簡単だった。
ていうかこの自転車何故かめっちゃ速い。もう少し速かったら体持たねえわ。
開いた扉は目の前だった。
「もー!なんならこの体が壊れようが構わん、死なないから!喰らえ、ブルーマウンテンブラストレッドブルスペシャルアイアンメイデンバージョ…」
「邪魔だぁ!」
一瞬止まろうかと思いとどまったが、正直スピードを落とすわけにもいかないのでルイを轢いた。
「もう俺今日で何回叫ぶか分かんねえや…アルフレドオオオオオ!」
が、先ほどルイを轢いた時にずれたのか、自転車はアルフレドが演奏している——楽器の方に当たった。
「うるっせえ騒音たてやがって!だが甘い!俺の拳は生きてる!」
グッと握った拳は、デスヨネーというように空ぶった。同時にさっき突き落とされた時の足の痛みや、それで抑えていた吐き気も戻ってくる。
そしてなによりも…
「ティン…お友達を轢くとはどういうことかな?朝もあたし轢かれたんだけど!」
「ど、ドアの前に立つおめえが悪いんだろ!」
「お兄ちゃん…ダサいよ、あんた」
くぅ…この妹に罵られた時の嬉しさ!痛いけど夢じゃねえんだ!
「いいんだよ!俺はダサい方がかっけえんだよ!」
「「どういうことだ」」
うん!言われると思った!