二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: 【視点小説】消えた雪姫【参加者募集中!】 ( No.208 )
日時: 2015/03/03 18:12
名前: 小雪 (ID: iEydDqYB)
参照: http://uranai.nosv.org/u.php/novel/0602rui1/

涙ながらに彼女が押した選曲ボタン。
【ロストワンの号哭】
みのり「…もう…今の心情、替え歌に表わしてもいいですか…?」
≪ええでww≫
≪みんちゃんドンマイww≫
≪主に信也のせい≫
ドラムロールとともに始まる曲。初っ端からコーラスで視聴者を魅了する。
みのり「『名曲』という死亡フラグが 挙げ句の果て暴走おこしちゃって しかも逆読み始めるもんで 泣きながらこの曲歌ってるわけですよ…ノーフィクション」
≪これは兄が悪いw≫
≪めっちゃ泣いてるしww≫
励ましコメを見ることもなくその曲を歌い続ける。
みのり「原キーでこの曲歌えますか あの子より面白いダジャレ詠えますか バカ兄このまんまでいいんですか おいどうすんだよ おいどうすんだよ」
≪よくねえなww≫
≪お前らの嫁だろ、何とかしろよ≫
みのり「ミリオン達成曲言えますか 子供の時の夢は言えますか その夢すら落胆に落としたのは おい誰なんだよ もう知ってんだよ!!」
みのり「いつになりゃあいつ身長伸びますか そもそも身長とは一体全体何ですか どなたに伺えばいいんですか おいどうすんだよ もうどうだっていいよ!」
ギターの音とドラムロールで幕を閉じるその歌。
≪乙≫
≪かっこよかった≫
≪さすが毒舌マスター≫

電池「みのり、泣くな」
みのり「泣くよ…」
電池「じゃ、次俺な!」
瑠衣「!」
≪ルイちゃんおかえりww≫
≪みんなの嫁きたww≫
≪←ルイの嫁だろ、お前死ぬぞw≫
彼の意外な選曲は——

【世界寿命と最後の一日】
≪!?≫
≪意外すぎw≫
≪理由分かったわw≫
瑠衣「なぜにこの曲?」
電池「語りはいってるから、歌いやすいんや」
≪デスヨネー≫
≪語り手きたw≫
曲の始まりにあわせ、彼はその文を読む。
電池「一週間ほど前、世界の滅亡が告げられた。それはあまりにも唐突で、残酷な…」
電池「そこで俺は、思い出したかのように筆を進める手を止めた」
電池「じゃあ、今日は世界が寿命を迎える一日前の話をしようか」
≪ほんっと語りうめえよなw≫
≪すげえ≫
音がずれた歌い方もステータス。気が付けば2回目の語りに差し掛かっていた。
電池「世界平和とか結末とか関係無くて また偉い人が考えてた想定じゃないの? でも地獄絵図は存外まあ予想通りで ただ今日で終わり 全部終わりさ」
電池「悲劇のヒロイン気取ったってパフォーマンスにしかならないのに」
電池「街を包む夕暮れはいつもより寂しそうな顔をしていた」
少しの呼吸に大抵の女視聴者は卒倒する。
≪グハッ≫
≪呼吸やべえw≫
≪可愛い≫
電池「夕暮れの空に滲む星はとても綺麗で もう偉い人も匙を投げて本性晒した 塗り固められた嘘は剥がれ 俺ら庶民に降り懸かる『雨』は頬を濡らした」
電池「世界平和とか滅亡とかどうでもよくて 最後の夜には『嘘』が消えて綺麗な世界に——でも望んでいた次の朝は平然と来て 人は笑いながら肩を落とした」
そして、ラストの語りが入る。
電池「世界は何事もなく、朝を迎えた」
電池「『おかえり』と駅に向かって歩いているサラリーマンは、今日も辛そうだ」
電池「人が死んでも、地球が死んでも世界は終わらない」
電池「それなら、今日くらいは正直に生きてみてはいかがだろうか?」
電池「貴方も。俺も。世界も」
電池「どんなゴミ溜まりよりも穢れている真実は、人…」
≪よかった≫
≪音程かわいい≫


ラストのコメントが流れ、次の曲へ——