二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: 【視点小説】消えた雪姫【参加者募集中!】 ( No.353 )
- 日時: 2015/04/07 17:23
- 名前: ピコパ ◆aIf9C.jTkU (ID: GlabL33E)
スコール「アルフレド!しっかりしろ!」
アルフレドはハカイの矢を受けてしまい胸の辺りを真っ赤に染めて泣いている。
イルミア「待っていて下さい!今魔法で……」
アルフレド「いや………もう、いいですよ……イルミア先輩………」
魔法を使おうとするイルミアの手をアルフレドが優しく押し退ける。
アルフレド「僕は………治ることのない病気にかかって………どんどん体を蝕まれて…………今も……喋るのがやっと、で…………どうせ……死ぬなら…もう、苦しみたく
…ないんだ………」
初奈「アルフレド!そんなこと言わないでよ!あなたらしくないよ!イルミア先輩、続けて下さい!」
初奈は泣きながらアルフレドの手を握る。
アルフレド「初奈ちゃん………僕の為に………泣いて………くれるのかい?こんなの、初めて、だ………」
イルミア「…おかしい………いつもならもう完治してるはずなのに、治りが遅い………というか、ほぼ変わらない……」
電池「おそらく、不治の病っちゅーやつが邪魔しとるんやないか?」
アルフレド「そうだよ………僕の体は自然治癒力が限界まで……弱ってしまった…………」
イルミア「まだ………まだやれます…………」
イルミアは自分のほぼ全ての魔力をアルフレドにつぎ込む。
イルミア「……ぐはっ!?」
イルミアは少量の血を吐いた。魔力が無いのに無理して魔法を使っているから生命力を代償に魔法を使っているのだ。
リノア「…イルミアちゃん!もう魔力が無いなら無理しちゃ駄目だよ!?」
ホリー「そうです、もうやめてください!」
アルフレド「そうだ…………やめて………くれ………そんなに……頑張っても……変わら、ない………はぁ…はぁ…」
イルミア「駄目ですよ………あなたは、生きなきゃ……いけないんです!悲しむ顔を見たくないんです!」
初奈「……もういい、もういいよ。」
イルミア「…初奈ちゃんまで……どうして?」
初奈「イルミア先輩まで旅立ってほしくないんです……アルフレドが長くないのは知ってました。覚悟はしてます。なら、せめて優しく看取るのが私達にできる最後の施しだと思うんです。」
イルミア「……………」
イルミアは魔法を止めた。
アルフレド「うぅ………そろそろ、時間かな………スコール先輩……生まれ変わっても……また剣術教えて下さいね?」
スコール「………………無論だ………」
アルフレド「リノア先輩……初奈ちゃんの……先輩として、優しく……支えて下さいね?」
リノア「……うん……うん!」
アルフレド「瑠衣先輩………これからも……電池先輩と仲良く……お願いします……」
瑠衣「まかせて!」
アルフレド「電池先輩……スコール先輩との連携技………かっこよかったですよ………」
電池「………そうかい……おおきに…………」
アルフレド「イルミア先輩………その優しさ、他の所でも大事にしてくださいね……?」
イルミア「……………はい………」
アルフレド「喋りすぎたかな…………ゴホッゴホッ!!…最後に、初奈ちゃん………」
初菜「……………」
アルフレド「初奈ちゃん……君は僕と会ってからずっと青い空を持っていた………あとはその翼を使って空へ羽ばたくだけ………初奈ちゃん……君と出会えて……本当に……よかった…………」
言い終わった途端、アルフレドは優しく目を閉じた。イルミアの手と初奈の手を握っていたアルフレドの手が力なく落ちていく。既にアルフレドはこの世を去っていた。
初奈「アルフレド………うっ………うぅっ…………」
スコール「……………………」
イルミア「……ぐすんっ………」
リノア&瑠衣「…うわああぁぁん!」
電池「………………」
ハカイ「茶番は終わったようだな。安心しろ、すぐに貴様らも一緒にさせてやろう!」
ゴカイ「さぁ!さっさとやろうぜえぇぇぇ!!!」
二人はじりじりと間合いを詰めてくる。
スコール「……お前の犠牲は無駄にはしない………」
リノア「……頑張ろっと………あの子の為にも………」
瑠衣「さあって……悲しむ私は今日で終わりだ!」
電池「このモヤモヤは暴れて払してやるで!」
イルミア「もう、私は逃げない……」
初奈「…………見ていて、アルフレド………私達の戦いを!!」
こんな感じでよろしいでしょうか?
本当に悲しくなってきた………