二次創作小説(映像)※倉庫ログ

STORY-第三者/え、カミサマ? ( No.401 )
日時: 2015/04/14 18:22
名前: 小雪 ◆VUQvTq9Vpk (ID: WdWwmA38)
参照: 【主人公】とは、こ重要な役割を持つキャラのこと。

『眼鏡の友人』の場合

「わあ、雨降ってやんのー」
べちゃり、と濡れたおしぼりを顔からはがし外を見る。
僕は…赤芦光。
メタい話、作者の小説ではサブサブキャラながら出番をめちゃくちゃもらえるくらい気に入られている。
しかし残念ながらここでは『モブA…眼鏡』だ。
更にメタい話、僕には『ルイの幼馴染』という設定までつけられてる。もちろん、電池君ともね。
そんなわけでここに無理やり登場させられたわけだ。ちなみに留年歴までちゃんと残ってる。
そしてもっとメタい話、僕は今頃大学にいたはずだ。
てか、いた。
「はぁ…」
「ずいぶんイラついてますね〜、光くん?」
誰だろ。僕と同じ『モブ子さん』かな?いや、なんだこのただものとは言えなさそうな声…
「そりゃあ…」
とりあえず振り向く。その光景に驚いた。
信也くんよりも絶対的に低い身長の黒髪ロングの少女が窓沿いに立って…いや浮かんで?
「だ、誰ですか!?」
「おおっと、あまり大きな声を出さないでいただきたいな。僕の姿はこのセカイの主人公にしか見えないんだから」
「…はぁ、主人公?メタい話、僕なんてモブ役だよぉ?」
「うーん、ちょっとカミサマおしぼり投げたくなっちゃったよ☆まあ、君も表側からすれば『眼鏡A』だけど…」
カミサマ?
「まあ、君は特異点ってやつだよ!裏主人公っていうの。ほら、ゲームとかでも勇者が活躍している裏で誰か頑張っている人がいる、そんな感じ」
…僕、痛い人って思われてない?
「あ、それは安心して。僕と君の会話は聞こえないし、見えないようにしてるから」
「待って!?今僕の心の中読みましたよね?」
「ああ、それは君がこの世界がどうなってるのかを解説してくれる語り手だからだよ」
「語り手…?」
「まあ、役はたまにだけどねぇ。やってくれるかい?」
「…いいですけど、あなた誰ですか?」
「あらあら、僕としたことが自己紹介を忘れてたよ。僕は『カミサマ』。バカミサマとでも呼んでくれ…って、こんなこと言ってる場合じゃないな。ミヤコを探してるんだった!じゃあね、『語り手』!」
瞬きをすると、彼女は消え去ってた…というより、目の前が真っ暗になってた。
まさか、と思い顔に手を伸ばす。いつも通り、冷たい感触。
「…バカミサマ、おしぼり投げて帰りやがった…」