二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- STORY-未来/またやり直せる ( No.406 )
- 日時: 2015/04/16 19:11
- 名前: 小雪 ◆VUQvTq9Vpk (ID: tes3uZgg)
月子
だいじょぶ?風邪って油断してると大変なことになるからゆっくり休んでね。
インフルなら、安静にしてちゃんと薬飲んでよく寝るんだよ。
光「おかんか」
お前、やっと名前表記ありでせりふきたな。
…穴埋めの時間。一応この物語がすべて終了した後の時間さらに後のパラレル話。
『分析の彼』の場合
「あーあ、ミヤコ。お疲れー」
「…本当にこれでいいんですか?」
「いいよ。どうせまたやり直せばいいし」
「…輪廻の少女は自分の身を投げ捨て、輪廻の少年は妹を守ろうとしてバカのように…改造少年はその改造を無かったことにされいとも簡単に」
「分析の彼は行方不明、跳躍の彼は…ミヤコが処理してくれた。で、昔は無邪気に笑えた彼女も今は笑うことすらできないただの人形だからいいのよ」
…どういうこと?
僕はつい先ほどまでどこか見覚えのある…あの駅にいた。
昔の僕に大事なことを伝えて…
で、ここだ。
ここ、どこなんだろ?
「…ほんとにいいんですね?」
「うん、成功を願ったって、いいことなんかありゃしねえ。でも…次は依存症の彼女を美味く利用したいなぁ」
…空間が、崩れていく。
ダメだ、理解?
そんなの、できるわけ…
『亡霊』の場合
「…始まった」
「これがやり直しっちゅうやつか…」
どこかの町の果て。
その塔の上で、亡霊の俺らは世界の崩壊を眺めている。
「ちっくしょ…美憂死ななきゃ希望はまだ持てたのによ…」
「そのうちここも終わるな…俺らもまた前世からやり直しやな」
「あーもう!俺、あの頃の自分なぐりてぇ!みのりと一緒に逃げりゃよかった!」
「俺やって、あそこで油断せんかったら生きてたで!」
…そんなことを言ってると、世界は崩れてくる。
「…ここまでだな」
「せやな、じゃあな『アザレア』!次の時間でまたあおな!」
「じゃあな、『デルフィニウム』」
お互いの名前を呼んで、ゆっくり目を閉じた。
『人形』の場合
「…カミサマ、どういうこと、ですか」
ここに来てから、ずっと私の隣にいてくれた専属医さんとお友達。
隔離病棟にきてから会ってない。
そんな今日、何か嫌な予感がしてここにきたんです。
そしたら、そこにいたのは。
二人の成れの果てでした。
「ねえ、どうして。どうして、ですか」
あ、い、ま、い、な。
「なんで、おいていくんですか」
か、ん、じょ、う。
「いつも、そばに、いて、くれた、じゃない、ですか」
あれ、おかしいな。
「私はひとりでどうしたらいいんですか」
涙腺なんて、きっといたのに。
「でんちんも、みんちゃんも。ティンも、ジギたんもいない」
セカイが、壊れてく。
「また…明日」
『語り手』視点
やり直されたセカイは、ふつうに日常をはじめる。
「めざましぃぃぃぃ!!」
目覚ましを叩き割るやつ。
「おにいちゃーん!おきなさぁい!」
兄を起こす奴。
「なんや!うっせぇな!」
いらいらして起きるやつ。
「後十ぷーん…」
おこしを無視するやつ。
「…はれかぁ」
天気を見て不機嫌なやつ。
「あれ、ここどうだったっけ?」
徹夜でテスト勉強してたやつ。
…これで、本当にカミサマは満足ですか。
僕だけ記憶あるとかずるいですよ。
語り手補正なんてやめてください。
主人公に補正を——