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リナルド「今日もリサイタル開くかなー」
リノア「やめてよ！あの悪声が町中に響いたら……」

リノアがそう言った時、リナルドが狼化したかのように歯を食い縛りながらリノアの方を向いている。

リナルド「ウガガガガガガ……」
リノア「！？どうしたの！？」
セシル「リナルドの様子が変だ、どうしたんだ？」
ティナ「今気が立ってるみたいだから、あまり刺激しちゃダメよ！」

リナルドがリサイタルの練習に行こうとした時、スコールとイルミアがリナルドを羽交い締めにした。

イルミア「やめてください！」
スコール「世界の平和の為にも……！！」
リナルド「……ウーッ……ウガーッ！！ガウッ！ガウッ！」

リナルドがまるで狼のように歯を向き出しながら遠吠えしているかのように叫んで、スコールとイルミアの羽交い締めから逃れた。

リナルド「お前ら今日も来いよ、いいな？」
イルミア「わ、わかりました……」
スコール「行くから落ち着け！」
リナルド「本当か？さ、練習練習♪」

リナルドはご機嫌そうに練習へ行った。

リノア「……何だかおかしいわ、まるで人が変わったみたい！」
スコール「リナルドはいつもは無口で地味だったはずだろ？
　　　　　それなのに今日は攻撃的で暴れん坊だ。」

スコールやリノア、イルミア、誰もがリナルドの突然の故障や変化に気づいていた。

リナルド「ボェエエエエエ！！アァエエエエエ！！」
スコール「ぐぁあああっ！！前より声がひどいぞ！」
リノア「今度は自分自身が故障したの！？」
イルミア「そうみたいですぅうっ！！」

パリーン！！ガシャーン！！
リナルドの悪声により、学園の窓ガラスが割れる。
職員室の窓も壊れ、棚も机も倒れた。
ドーン！！

校長「何だ！？」
教頭「急に窓と棚が！！」
教務「ん？何だか凄い悪声が！！」
尼崎(リナルドのクラスの担任)「誰だッ！！変な声を出してるのはッ！！」

リナルドのクラスの担任の尼崎が、怒鳴りながら声の場所へ行く。

リナルド「ウガァアアアアア！！」
尼崎「宝晶だな！やめるんだ！！」
スコール「先生！！」
リノア「ちょっと来て！！」

スコールとリノアは尼崎を連れ出す。
ビル式の学園に、悪声が響く。
月影学園は、ビル式の学園で、上階が高等部、中階が中等部、下階が小等部だ。

尼崎「近所迷惑だ！やめさせるんだ！」
スコール「リナルドの様子がおかしいんだ！」
リノア「怒らせたら危ないよ！」
尼崎「え？」
リナルド「ホゲェエエエエエ！！」

リナルドの強烈な悪声が三人を襲った。

三人「ギャァアアアアア！！」
尼崎「何とかしろーっ！！」
スコール「何とかしろと言われても困る！！」