二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: 【視点小説】消えた雪姫【参加者募集中!】 ( No.641 )
- 日時: 2015/05/18 14:16
- 名前: ピコパ ◆aIf9C.jTkU (ID: y3VadgKj)
月影学園 中等部への渡り廊下にて
リノア「聞いたスコール?中等部に転校生がもう一人来たんだって!」
スコール「美咲明奈の他にもいたのか。」
スコールの心の中(あいつはどこか俺と似たような雰囲気を感じた……あれが孤独の雰囲気なのか………俺たちと親しくするつもりは無いと言っていたがなぜだ?望んで孤独を選んでも虚しいだけだし手に入る物も無いだろう。……孤独は何も生まないというのに。
それにあいつからは生き物の『生気』が感じられなかった…まるで幽霊が近くにいたかのような寒気を感じた。生き物でない以上生きている俺たちとは越えられない壁があるのか……ならばどうしてわざわざここへ来たんだ…?)
スコールはしばし物思いにふけっていた。
リノア「スコール?ねえスコール!」
スコール「ん?……あぁ、悪い。そして、新しい転校生というのは誰だ?まさかまた取っ付きにくいやつじゃないだろうな。」
リノア「ほら、あそこ。」
リノアが指差した所にその転校生はいた。
そこには初奈とリナルドとイルミアがいつもご飯を食べている場所で、あまり人が来ずここらを見渡せる秘密のスポットであり、その転校生は3人に気づかれないように柱の影でじっと見ていた。
シン「あれがターゲットである初奈か………クソッあの2人が邪魔だな………もう少し近づかないと…………」
スコール「……………」
リノア「……………」
シン「しかし、ターゲットのクラスに入れたことは奇跡だな……たぶん捜査しやすいようにしてくれたのだろうが……おっと、あいつらが戻ってくる。次は体育か、着替えの時までずっと見張ってる訳にはいかないが……何かあったら捜査に支障をきたす。よし、偵察型のロボを準備しよう。そうすれば……」
と、あまりにも怪しいのにさらに怪しいことをしようとしていたので
スコール「何をしている。」
シン「うわぁっ!?」
シンは大声をあげて飛び上がってしまった。
初奈「あ、スコール先輩、どうしたんですか?」
シンの心の中(ヤバい!ターゲットが来た!ここでターゲットの監視をしていたことがターゲットにバレたらターゲットに警戒される!)
スコール「こいつが物陰からずっと見てたからな。」
初奈「あ、シン君。」
リナルド「あぁ、転校生か。」
イルミア「ずっと見てたんですか?」
スコール「おそらく共に飯を食う仲間がいなかったんだろう。」
シン「え?」
スコール「違うのか?」
シン「あ、あぁ!そうなんだ、まあ転校初日だから仕方ないけど、やっぱ寂しくて……」
初奈「なあんだ、そういうことだったの!じゃあ明日から一緒に食べよう!」
シン「い、いいのか!?」
イルミア「もちろんですよ。皆で食べればもっと美味しくなりますしね!」
初奈「っと、次は体育でしょ!早く着替えよう!ほらシン君も!」
初奈達はシンを置いて走り出してしまった。
シンの心の中(怪しまれるどころかターゲットに近づけるチャンスを得た!これでまた調査がはかどる!あの男、俺の目的を知らなかったようだ……いらない心配をした…………)
リノア「私達も行こっか。」
スコール「あぁ、そうだな。と、おいそこの。」
シン「な、なんだ?」
スコール「監視もほどほどにな。」
そう言い残してスコール達は歩きだした。
シン「………えっ!?」
シンの心の中(やっぱりバレてたー!!)