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初奈「理緒、いる？」
理緒「初奈！」

初奈は、理緒を探していた。

初奈「理緒。あのね、話したい事があるの。」
理緒「話したい事って？」
初奈「一つは、アルフレドの事。後一つは、リナルドの事。」
理緒「うん、話して？」

初奈は話し始める

初奈「アルフレドはね、人間じゃないの。」
理緒「！？どういう事？」
初奈「即ち、私やリナルド、ロミオとかみたいな転生妖怪。
　　　アルフレドは元々、急病で亡くなった12歳の少年だった。」
理緒「え……」
初奈「それを私が見つけ、転生させた。
　　　アルフレドは、悪魔とヤマタノオロチの血を引く少年よ。」
理緒「そんな……」
初奈「私も同じ、私は雪女と魔女、吸血鬼の血を引く者なの。」

初奈は理緒にだけ、真実を打ち明けていた。

初奈「アルフレドは、今は152歳ぐらいかしら？私は、501歳。」
理緒「そ、そんなに長生きしたの？」
初奈「まぁね。不老不死はそういう物よ。」
理緒「じゃ、じゃあ、今度はリナルドの事を話してよ。」

理緒が言うと、初奈は二つ目の話をする。

初奈「リナルドは、元は月島一夜という行商人だった。
　　　でも、トワ……白雪が亡くなった後、一夜は首吊り自殺した。
　　　まるで、白雪の後を追うかのように……」
理緒「嘘……」
初奈「一夜はリナルドに転生し、悪魔と堕天使の血を引く少年となった。」
理緒「え？じゃあ……」
初奈「リナルドは、小さい頃からメンタル面の病気を持っているの。
　　　今リナルドが体調不良なのはね、その病気を振り返してしまったせいなの。」

理緒は驚く。

初奈「とにかく、また話したい事があったら聞かせるわ。じゃあね。」
理緒「うん……」