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理緒視点
雪天使『貴方は、世界最強の力を求めますか？』
理緒「私は…。」
もちろん、そんな力があるのなら欲しい。でも…。
理緒「断る！そんな物持ってたら、いつの間にか私が壊れて、関係ない人々を殺してしまうかもしれない…。だから、いらない！」
雪天使『なぜすべて断る。』
理緒「そんなの、心のない悲しい人間になるからよ。そんな人形になってまでそんなの欲しくない。」
雪天使『ならしかたない。』
と言うと、クリスタルは私を化け物へと変えた。
雪天使『すべてを拒むからだ。お前は、これから醜く、血に飢えた化け物になる。』
理緒「私は、そうなっても皆を守る。たとえ、命が枯れても、たとえ、皆に気づいてもらえなくても！」
雪天使『…。貴方は強い意志をお持ちのようですね。元の姿にもどしてあげます。』
そして、私は元の姿に戻る。
雪天使『私は、貴方を選びます。貴方が私を触れたら、転生妖怪になってしまいます。』
理緒「それでも、かまわない。」
そして、私は雪天使の歌声の聖地のクリスタルを手に取り、雪女、人魚、鬼、吸血鬼の血を引く転生妖怪になった。私は、虹色に輝く雪天使の歌声の聖地のクリスタルを手に持ち、試練の場から帰った。
ヘルヘイム『それは、雪天使の歌声の聖地のクリスタル！しかも、前みたいに我を退ける力も戻っている。』
雪奈「貴方、転生妖怪に…。」
雪天使『理緒、私の力を貴方に授けます。』
そう言うと、クリスタルは剣になった。
雪天使『私は、状況に応じて、色んな武器に変化します。』
理緒「へぇー。」
雪天使『今の貴方なら、時空が止まった時でも、水中戦でも、空中戦でも、平気で戦える事が出来ます。さらに、雪奈、ヘルヘイムの力も退けるでしょう。そして、私は闇には絶対に染まりません。闇に染まったクリスタルを元に戻す事も出来ます。例えば、今、闇に染まった女神のクリスタルも。』
理緒「え！？女神が！？」
雪奈「馬鹿な。クリスタルごときに私の闇がそう簡単に打ち払えるとでも？」
雪天使『ええ。今やってみせます。悪魔を滅ぼした神グラナス、死の女神エトロ、強き神パルス、賢き神リンゼよ。女神の聖地のクリスタルを元に戻したまえ。』
と言うと、白、黒、赤、青の光が地上に向けて放たれた。すると、女神の聖地のクリスタルは白い輝きを放つクリスタルへと戻った。
雪天使『そして、持ち主以外の物が私を触ると、５０００億ボルトが体に流れ込みます。』
理緒「スタンガンかよ…。」
雪奈「小ざかしい。理緒、勝負よ。」
理緒「(フッ…わかりました。」