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理緒視点
理緒「おーい！吸血鬼さーん！」
呼びかけてみるが見えないのか、こっちを向かない。
美亜「吸血鬼ー。『お兄様』って誰ー。」
全く向かない。
悠馬「あ、理緒！」
悠馬が向こうから走ってくる。
理緒「悠馬！」
２人は抱きつく。
悠馬「んで、こんなとこで何やってんだ？」
理緒「あの吸血鬼さんに呼びかけても、私達が見えないみたいで、こっちを向かないの。」
悠馬「あれ、無自覚使っているな…。んじゃ、俺が飛んで、呼んでこよっか？」
理緒「うん。ありがとう。」
悠馬「いいよ、そんな事で礼なんか……うっ！」
悠馬は発作を起こす。
理緒「悠馬！急いで私の血を飲んで！」
悠馬「い…いい。……理緒が傷つくのは……見たくない…。」
理緒「早く！私なら大丈夫だから！こっちも、悠馬が傷つくのみたら……悲しいに決まってるじゃん…。」
私は泣き始める。それを見た悠馬は、
悠馬「…分かった。……だから……泣く…な。」
そう言った。私は、大急ぎで自分の首元を切る。そこから血が出る。悠馬はそれを飲む。
悠馬「いつもいつも、悪いな。」
悠馬は回復したようだ。
理緒「いいよ。それに、私も転生妖怪になったし。」
悠馬「そうか。じゃあ、あいつを呼びに行って来る！」
と言い、悠馬は翼を広げる。
理緒「行ってらっしゃい。」
悠馬「ああ。」
悠馬は飛び立った。
美亜「…なんか、私だけ２人に無視されてるような…。」