二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: 【視点小説】消えた雪姫【参加者募集中】 ( No.964 )
日時: 2015/07/21 14:34
名前: ピコパ ◆aIf9C.jTkU (ID: wXGYBxg0)



スコール「はぁ…………」
スコールはまたも頭を悩ませていた。今度は月影学園の女子生徒のほとんどが消えるという怪奇現象が起こっているのである。
原因は明白。アルフレドが目的なのだ。他校の生徒なのにもかかわらずこの異性からの人気の高さ、まるでどこかの誰かのようだ。
セッツァー「俺を呼んだか?」
スコール「あんたの出番はもう少し後だ。」
スコールは生徒会室で書物の整理をしていた。そばにはイルミアとティーダ、リノアと初奈、電池と瑠衣が手伝っている。
スコール「アルフレドの所に行かなくていいのか?」
スコールはおもしろ半分にイルミアにそんな質問をした。
イルミア「え?アルフレド君ですか?残念ですけど今はやることがいっぱいあるので………それに私には………」
イルミアは顔を赤くしてうつ向いた。
ティーダ「イルミアには好きな人がいるんスよ!」
イルミア「ちょ、ちょっとティーダ君!何言ってるんですか!?」
ティーダとイルミアは中等部の同じクラスである。この2人はかなり人気がありスコールはこの2人が友達に囲まれて楽しく話している所を何度か見ていた。
そしてそれを恨みを孕ませた目で睨んでいた分子もいた……。
リノア「なになにー!?イルミアちゃん好きな人いるの!?」
瑠衣「聞かせて聞かせて!!」
先輩女子が書物整理まっさらでイルミアにつっかかる。
イルミア「ほら!どうするんですか!?わ、私にはす、好きな人なんて……」
瑠衣「だって可愛いし料理もできるし勉強もできるし……絶好の物件じゃん!」
イルミア「ひ、人を不動産みたいに言わないで下さい!!」
スコール「お前ら……作業を投げ出すな!話なら後にしろ!」
電池「早くせんと日が暮れてまうでー!」
リノア「よーし、全部終わらせて聞かせてもらうわ!」
イルミア「うぅ………」

早く仕事が終わった一行はイルミアを尋問していた。
イルミア「……実のところ、私男の人ってあまり好きじゃないんです………」
電池「そうか………俺らのことが嫌いっちゅうことやな………」
スコール「ざ……残念、だ………?」
イルミア「ち、違いますよ!以前道を教えてあげた男の人がいたんですけど……帰る時にいつもその場所にいて……しつこく交際を迫ってくるんです………走って振りきっても追いかけてくるし………酷いときには家の前で仲間を呼んで待ってたりしてましたし、何回も電話してきたり……なので休みの日は極力家に出ないようにしてました。」
リノア「だからどこかに出掛けようって行っても断ってたのね?」
イルミア「はい……ある日、お付き合いすることはできません、っていったら……その男の人、ナイフ持ってて……殺されそうになったんです。『僕のこと好きなはずなのにどうしてだ』とかいってて……」
初奈「なにそのグズみたいな男、最低ね。」
イルミア「そしたら私と同じくらいの年の男の子がナイフを弾いて助けてくれたんです。すごい手捌きでしたよ!そしたらすぐに去っていってしまって……お礼をいう暇もありませんでした。」
スコール「なかなかやるな、その恩人。」
イルミア「その時チェーンが落ちてて……私、御守りとしてずっと持ってました。交番に届けるという手段はその時考えてませんでしたし、何よりこれを持ってればまたその人に会える気がして………」
リノア「つまり、その人があなたの好きな人?」
イルミア「ち………はい、でももう5年前の話ですので、もうあの人は私のこと忘れてるかもしれません………」
スコール「その男………特徴は?」
イルミア「確か………黒髪で片目を隠してました。あとはワシボンがいたことくらいしか………」
瑠衣「ああ……なんかいい!なんかいいよ!」
電池「何がや?」


藤見野学園にて
アルフレド「おはようナルク君、ここがわからないんだけど………」
アルフレドは女子の視線の中、片目を隠した青年に声をかけた。
ナルク「そんな問題、お前ならとっくに解けているだろう、俺を試しているのか?」
アルフレド「そんなんじゃないんだ。本当にこの答えが合っているのか、わからなくてね。だからね?頼むよナルク君。」
ナルク「わかったわかった。」
ナルクはアルフレドのノートを借りて添削をしている。
ナルク「…………集中できない…………いいかげん女子の視線をなんとか出来ないのか……」
アルフレド「ごめんね……こればっかりはどうしても無理みたいだ。」
ナルク「お前この学園の男共を敵に回してるんだぞ実際。」
アルフレド「でも君は僕のこと恨んでないでしょ?」
ナルク「そりゃ……これ以上お前の味方がいなくなったらかわいそうだしな。」
アルフレド「ありがとう、まあ他校にも僕の知り合いがいるんだけどね。勿論男の子もいるよ。」
ナルク「そりゃよかったな。お前と一緒にいるとなんだか楽しくなるからな。」
アルフレド「ありがとうナルク君、面と向かって言われると恥ずかしいなぁ……」
ナルク「…………」
アルフレド「…………」
女子「「ホモ確定!!」」
ナルク「おい!」