二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: 【視点小説】消えた雪姫【参加者募集中】 ( No.991 )
日時: 2015/07/23 22:14
名前: ピコパ ◆aIf9C.jTkU (ID: wXGYBxg0)


スコールは月影学園の生徒会室で庶務を終えたあとアルフレドの様子を見に藤見野学園に赴いた。皆がアルフレドに会いたいと言っていたし自分としてもセシルとティナに会えるからだ。そして何よりモテすぎる男が今どんな気持ちなのかおもしろ半分で見てみたかったからでもある。そして学園内に入った時に凉野美雪と名乗る女子がアルフレドの居場所を訪ねたのである。スコールはアルフレドがいつもいる場所を教え凉野を見送ろうとした途端こう切り出した。
スコール「おい、何をするつもりだ?」
美雪「どうして初顔合わせの僕にそんな話をするの?ただの告白だよ。僕もアルフレド君のファンの1人だしね。」
スコール「そうか……いや、近頃アルフレドを束縛し自分のものにしようという不届き者が現れてな。護衛を任されたために質問しただけだ。何かあっては遅いからな。」
美雪「護衛ならアルフレド君といないとマズくない?こうしてる間にも襲われてるかもしれないよ?」
スコール「1人にさせてくれと行っていたしあいつなら大丈夫だ。」
美雪「そう?1人なら好都合……ううん、何でもないよ、ただの独り言。本当にファンなんだって!忙しいから僕もう行くね。ありがとうスコール君!」
美雪は走り去っていった。
スコール「あいつ…なんで俺の名を……これは様子を探るか。」

スコールは美雪の後をつけていた。美雪のあの瞳、どこか冷たく覚めていてそれでいてどこか魅力的な輝きを秘めている。何か嫌な予感がする、そう思ってスコールは美雪を尾行することにしたのである。アルフレドに会うと言っていたが…ただのファンなのだろうか、だとしたらこの胸をしめつける妙な不安はなんだ…?あの瞳の不気味な輝きのせいなのかもしれない。そう思いつつも尾行を続け、そして美雪がアルフレドと出会うところまでいった。
スコール「あいつ……アルフレドに何をする気だ………」

美雪「アルフレドさん、僕と付き合って下さい!」
アルフレド「…気持ちは嬉しいけど、僕には好きな人が…」
そんなやりとりをスコールは物影で聞いていた。
スコール「なんだ……ただの告白か……俺の心配症が祟ったか…」
すると
アルフレド「…むぐっ!?」
スコール「!?」
次の瞬間、美雪はアルフレドとキスをしていたのだ。スコールは一瞬顔を逸らしたが我に返り監視を続けた。
アルフレド「………美雪、ちゃん…………」
美雪「アルフレド君…………」
アルフレドの様子がおかしい。凉野の告白を断ったはずなのになぜそんな反応をする……?それにあの瞳の色、凉野と一緒だな…もしや……
スコール「催眠術、か……」

ここからスコールの推測が始まります。
スコールの心の中(そういえばここに来る途中アルフレドと同じ症状になっていた男子を数人見たな……凉野を求めてさまよっていたようだが、よく見たら顔が整っている男子が多かった……それにそこまで瞳の色は似ていなかった……この事から凉野は美形好きであり催眠術の効き目を確かめるために男子でテストしたということか。ならば本命はアルフレドということになる。
しかし催眠術とは……またもや人外なのかあいつは……それにあいつの瞳や雰囲気、どこかで……赤璃なのか?だとしたらあいつは吸血鬼…………吸血鬼がなぜアルフレドを狙う?それとも本当にアルフレドが好きなのか……?)
そう考えていると、誰かの足音が響いた。話が続いていることからして2人以外の誰かだろう。スコールは物影から覗くとそこには初奈がいた。
初奈「アルフレド!」
アルフレド「…初奈か。」
初奈「ど、どうしたの?いきなり呼び捨てなんて………」
アルフレド「こちら、凉野美雪ちゃん。友達になったんだ。」
美雪「よろしくね。」
初奈「そ、そう……今日は美亜と帰るから、じゃあね!」
アルフレド「うん、さよなら。」
初奈(本当はアルフレドと帰りたかったんだけど………)
初奈は走り去っていき、アルフレド達もどこかへ去ってしまった。残されたのはスコール1人だけとなった。
スコール「………………」