二次創作小説(映像)※倉庫ログ

パート1:謎の敵(4) ( No.6 )
日時: 2015/02/18 18:59
名前: タク ◆K8cyYJxmSM (ID: oLjmDXls)

「そ、そんな……!!」

 ボマーは項垂れた。まさか、後輩がポカをした所為で、フレイやガブリへの仇討ちが出来なくなってしまうとは。

「こ、此処までって言うのかよ!!」


【ローブシンの叩き落とす!!】

「ふ、此処までか。あっけないな」

 黒い影が笑う。
 無駄な抵抗だ、と。
 巨大なコンクリート柱がアクアに襲い掛かる--------------------!!


 ガッ


 鈍い音がして、思わずボマーとチャモは目を背けた。
 しかし。
 

「誰がこの程度で吹っ飛ぶって、言いましたか?」


【オボンの実が叩き落とされた!】
『アクア:残りHP2/207』

【アクアは目を覚ました!】


「御三家最強をっ、舐めんなぁぁぁぁぁぁーっ!!」


 轟!! という轟く咆哮。
 アクアの目は、既に覚めていた。
 そして、ローブシンはその咆哮に押されて、吹っ飛ばされる。


【アクアの吼える! ローブシンは手持ちに戻っていく!】


「バ、バカな……!!」

 黒い影は信じられない、といった顔をした。その顔はボマーそのものなのだが。
 実際は、Aに殆ど振っていないローブシン(A五段階上昇)が叩き落とすで攻撃した場合、H252B152の配分なら、ラグラージは乱数でこの攻撃をギリギリ耐えることができるのである。

「ぐっ、くっ!!」

 そして、今度はボーマンダ、即ち黒い影の本体が現れる。


【ボーマンダは戦闘に引きずり出された!】

【ボーマンダに尖った岩が突き刺さった!】

『ボーマンダ:残りHP3/4』


 ふぅー、と息をつき、アクアは言った。

「間違いなく、メガシンカ型でしょうね」

 お、の、れぇ……と呪詛音のような声が響く。
 目の前のボーマンダからだ。
 
「我らの恨み、思イ、知レ……!!」

 ビキ、ビキ、と体から音がする。すぐにボーマンダは邪悪な覇気に包まれ、姿が見えなくなるが、間もなくパリン、とガラスの割れるような音とともに、その姿を現した。


【黒い影の怨念が瘴気を生み出す------------!!】


「メガシンカ、完了ォ……塵ニ帰スガ、良イ……!! 死ネ!! 沈メ!!」


【ボーマンダはメガボーマンダにメガシンカした!】


 三日月の形をした刃の羽根、鋼の装甲。その姿は、全てを破壊し尽くす戦闘機そのもの。
 そして何より、邪悪な気配が漂ってくる。

「此処まで、ですか」


【メガボーマンダの捨て身タックル!!】

【アクアは倒れた!!】


 余りの速さに受身を取ることも忘れた。ふっ飛ばされたアクアは当然戦闘不能。
 心配して駆け寄るボマー。普段の対戦ではあり得ないが、今は別だ。

「アクア、大丈夫か!?」
「っつー、かなり痛いですね。でも、それなりにタフに鍛えているつもりなので、げほっ」
「強がるな。もう無理すんじゃねえぞ」
「ボーマンダなら、あたしが有利だねっ!」

 チャモが出て行く。


【ポケモントレーナーのタクはバシャーモを繰り出したっ!】


 今、此処にはいない作者の代わりに、自分から出て行くチャモ。
 格闘タイプの彼女が飛行タイプのボーマンダに勝つのは難しいと思われるが------------

「彼女は目覚めるパワー氷を持っています。此処で何とかボーマンダを処理できれば良いのですが」


『ポケモンDETA
チャモ:バシャーモ♀
HP:154/154
性格:活発で陽気な性格だが、うっかり屋でドジや失敗も多い。しかし、一生懸命で裏表が無いので基本は好かれている。
性能:彼女の型は基本、両刀のみだが、目にも留まらぬ速さと超火力は脅威。あのギルガルドさえも珠&ステロ込みで確1取れるよう調整してある。ついでに言うと、擬人化体の胸部装甲は他の女子面子より大きい。
火力:A 速度:∞ 耐久:C 自覚:B スタミナ:C 良心:SS』


 速度∞。つまり、特性・加速によって場に居座り続ける限り、延々と速くなり続ける脅威の能力を持つ。
 それだけではない。

「命の珠を持っためざパ氷でマンダは確定1発! 読み勝てるよ!」
「勝てれば良いんですが……フラグにしか聞こえません」


【チャモの守る!】


 これにより、彼女は防御体制に入った。1ターンの間、時間を稼ぐことが出来る。
 これにより、次のターンからは加速でボーマンダを追い抜くことが可能なのだ。
 しかし。時間を稼ぐことが出来れば、の話だが。


【ボーマンダの竜の舞! 攻撃と素早さが一段階アップした!】


「安定行動? 甘エルナ……沈メェェェッ!!」

 アクアは溜息をついた。まずい。相手の安定行動を逆手に取るこちらの戦法さえもコピーされたのか、それとも選択が安易過ぎたのか。 
 次のターン、守るの成功率は30%。
 このまま彼女を引っ込めるわけにもいかない。

「え、ちょ、やば-------------!!」


【チャモの守る! しかし、うまく決まらなかった!】

【ボーマンダの捨て身タックル!! 効果は抜群だ!!】


「きゃあああっ!!」

 彼女が吹っ飛ばされてくる。特性:スカイスキンによって、捨て身タックルは飛行タイプになり、さらに威力1.3倍の補正が追加された。
 オーバーキルにも程がある。


【チャモは倒れた!】
『チャモ残りHP:0/144』

「うぐぐ……読み負けるなんて……!」
「大丈夫ですか?」
「悔しいよ……こんな負け方……っ!!」

 アクアに肩を貸して貰い、彼女は悔しそうに言った。

「でも、完全に無駄だった訳ではありませんよ」


『ボーマンダ残りHP:反動で50%程
攻撃一段階上昇、素早さ一段階上昇』


 相手の体力は捨て身タックルの反動とステロによって、かなり削れている。

「それに、攻撃力ならば-----------俺が出るだけで殺げるだろ。+が0に戻るだけだが」
「残りの敵を貴方に任せる、ですか。いつものことですが」
「仕方が無い、よね」
「何、安心しろよ。ぶっ飛ばして来らぁ」

『タクはボーマンダを繰り出した!』

【ボマーの威嚇が発動! 敵のボーマンダの攻撃力が下がった!】

 ギラリ、とボマーの目が光った。

「舐めてんじゃねぇぞ、ボケコラァーッ!! 世界で一番強いのは、この俺様だぁーっ!!」


『ポケモンDETA
ボマー:ボーマンダ♂
HP171/171
性格:不良のような荒い気質。高飛車で考え無しに動くことから、バカと呼ばれがち。勝ったときも自分のおかげと威張り散らすが、本当は素直になれないだけである。実は仲間思いで、それを傷つけるものには憤然として向かっていく。意地っ張りで、こうと決めたことには頑として譲らない。
性能:彼を語るには、メガシンカ前でも高いA種族値から繰り出される破壊、破壊、破壊。目の前の敵をぶっ飛ばすために生まれたようなものだ。物理、特殊、両方行ける上に、彼の本領はメガシンカにある----------!
火力:S 速度:S 耐久:A 自覚:A スタミナ:C 破壊力:SS
 頭脳:D?』


「威嚇=メンチ切る、なんですね」
「ボマー先輩らしいけどねー」
「アンタもちょっとは、活躍してくださいよ」
「あたしを見放した運が憎い」
「運ではなく、読み勝って下さい」

 此処の選択肢は1つ。殴る、それだけだ。

「此処で、エースの登場だぜぇぇぇぇーっ!!」


【ボマーのメガストーンとメガバンクルが反応した!】


 ボマーの秘められた力と、とりあえず持ってきたトレーナーのメガバンクルが反応し、強大な力を呼び起こした。
 飛竜としての本能は、高みを目指し続け、遂に空へ--------------!!

「……メガシンカ完了だっ!! それも、本物のな!!」


【ボマーはメガボーマンダにメガシンカした!】