二次創作小説(映像)※倉庫ログ

パート7:暴龍警報(14) ( No.118 )
日時: 2015/05/04 02:31
名前: タク ◆K8cyYJxmSM (ID: oLjmDXls)
参照: https://www.youtube.com/watch?v=fKgbX3AVM5w

【トトのメガストーンとタクのメガバングルが反応した!】

 
 激しい光がトトを包み込んだ。それは、目の前のニンフィアを覆う偽りの光を掻き消す程であった。
 光は羽のように飛散した。ひらり、と地面に落ちる光の羽。
 ニンフィアは目の前の敵を前に後ずさった。
 これは、自分が以前対峙した敵なのだろうか、という疑問さえ感じられた。
 そう。今、目の前にあるのはトトであってトトではない存在。
 龍でありながら、宿敵・妖精の力を手に入れた哀れな存在。
 そして、絶対なる正義を聖なる力を以って執行する存在。
 

【トトはメガチルタリスにメガシンカした!】


 その綿のような羽毛は、入道雲のように増量し、真珠のように光り輝いていた。
 妖精というよりは、純白の天使か。
 
「これが……メガシンカ……ありがとう、マスター」



『ポケモンDETA
トト:チルタリス
HP152/152
性格:物腰が柔らかく、温和で朗らかな性格。滅多に笑顔を崩すことが無い。昔は掃討班として目の前の敵を容赦なく屠っていた。しかし、影の携帯獣との戦いで大敗を喫したことで、心に傷を負う。そのため今は優柔不断で前線面では頼りなさを見せるが、知識面は非常に優秀で心強い。
性能:真価はメガシンカにあり。ステータスは平坦だが、その分何をしてくるのか全く分からない。物理型、特殊型、耐久型までを無理なく行えるのは他のフェアリーやドラゴンには無い利点といえるだろう。特性:フェアリースキンでメインウェポンとなる技が最低限揃っているのも強み。
火力:A 速度:B 耐久:B 自覚:B スタミナ:B 知識:SS』


 メガチルタリスの種族値はA110、B110、C110と非常に平坦だ。一般的にこういったポケモンは、使われにくい傾向にある。
 しかし。メガチルタリスは此処まで思い切った配分と特性:フェアリースキンで物理特殊どちらも行けるため、読まれないのが最大の強みなのだ。

「ガ……ギ……死ネ、オ前モ……アノゴミ共ト一緒ニ------------!!」

 ニンフィアの瞳孔がキッ、と開いた。
 狙いは完全にこちらを向いている。
 しかし、先に動いたのはトトだった。

「お前が殺した僕の仲間の分まで-----------僕は執行する。お前に罰を」

 全身に力を溜め、トトは----------突貫した。


「砕け散れ、影よ!!」


【トトの恩返し!!】


 それは一瞬でニンフィアの身体を触れる前に---------溶解させた。
 真実の光の前に、偽りの影は居座り続けることが出来なかったのか。
 
「バ、バカナ……」


【相手のニンフィアは倒れた!!】


「すごいわ! ちょっと削っていたとはいえ、物理耐久にも振っているはずのニンフィアを一撃で----------」
「やっぱり、スキン特性は技の威力を底上げするから優秀ですゼィ」
「火力はボマーに及ばないけど、やっぱり強力だわ。差別点は優秀なタイプと範囲でしょうね。ボマーも見習って欲しいわ」

 それでけではない。チルタリスは多くの補助技を持つ。そのレパートリーは攻めるために補助技を使っているようなボーマンダとは比べ物にはならない。
 ボーマンダも使う竜の舞のみならず、防御を三段階上げるコットンガードから流星群を撃って下がった特攻を相手に押し付けるパワースワップなど、他にも多くの変化技を有すのだ。

「多彩な技で相手を落とす。これが僕の戦い方だ。そして、これが真の妖精の力だ」

 今回こそ単純な竜舞アタッカー型であったが、この型でもまだまだ変化技を搭載するスペースが残っているのが恐ろしいところである。

「さて、相手が恐らく次に出してくるのは-----------」


【影の携帯獣はジバコイルを繰り出した!】


「シンニュウシャ……ハッケン……ハイジョ、ハイジョハイジョハイジョ、ハイジョハイジョハイジョハイジョハイジョハイジョハイジョハイジョハイジョハイジョハイジョハイジョハイジョハイジョハイジョハイジョハイジョハイジョハイジョハイジョハイジョハイジョ……」

 磁場ポケモン・ジバコイル。マスターも所有しているポケモンであるが、特攻が非常に高く、一致弱点でも突かれたそのときは一撃で落とされるしかないだろう。
 しかも、ジバコイルの有力特性は頑丈。どんな攻撃も一撃は耐えてしまうのだ。

「此処は、僕が奴に致命傷を負わせる」
「で、でも、もし本当に頑丈だったら-----------」
「後は任せた!!」

 トトは地面に降り立ち、激しくそれを揺さぶる。
 同時に、鋼・電気タイプであるジバコイルは身体の中の磁力が狂いまくり、ショックを受けたのだった。


【トトの地震! 効果は抜群だ!】


 4倍弱点の地面技が襲い掛かる。
 しかし。


『ジバコイル残りHP:1
特性:頑丈によって踏みとどまった!』


 踏みとどまった。ジバコイルは辛うじて立っている。そして、磨き上げられた自分の身体から、光の一閃を-----------放った。


【ジバコイルのラスターカノン! 効果は抜群だ!】

【トトは倒れた!】


 トトはその場に崩れ落ちる。
 しかし、同時に相手も満身創痍。敵を1体倒し、さらにもう1体を機能停止に追い込んだトトの行動は決して無駄には出来ない。

「ゲホッ、後は、頼んだよ……」
「トトさん。ありがとうございます。あたし達、絶対勝ちますから!」
「此処はあっしが出まさァ。影打ちで確実に仕留めるゼィ!」


【チーム・ボマーはガメリオを繰り出した!】

 
 ガメリオには、先制技の影打ち、不意打ちがある。ジバコイルがスカーフだろうが、なんだろうが、必ず倒せるはずだ。
 問題は、トトがジバコイルを抜けたことから、スカーフではない、つまりまだどのような型なのか分からないということなのであるが。


【影の携帯獣達はジバコイルを引っ込めた!】


 ---------んあ? 此処で引っ込める? どーゆーこったィ?
 ガメリオは相手の行動に違和感さえ感じた。
 もう、このHPのジバコイルを残しておく道理は相手にないはずだ。にも関わらず、何故引っ込めたのか疑問である。
 そして、相手が繰り出したのは-------------


【影の携帯獣達はゴウカザルを繰り出した!】


 ---------爆炎の猿であった。