二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- パート7:暴龍警報(15) ( No.119 )
- 日時: 2015/05/05 15:52
- 名前: タク ◆K8cyYJxmSM (ID: oLjmDXls)
ゴウカザル。AC104という割と高い水準の攻撃面と高い素早さを持つものの、第六世代になってインフレが進んだ環境から取り残されたかつてのトップメタ。
と言いたい所であるが、珠両刀からがむマッパまで何でもできるが故に厄介極まりないポケモンだ。フットワークもバシャに比べると当然ながら軽い。守るで技スペがきついバシャと違い、多くのポケモンに役割がもてるのだ。故にマスターもかつて愛用していたほどである。とんぼ返りでサイクル戦にも強い。
そして残りの2匹、猿に対して弱すぎる。フレイでも珠エッジ、珠地震を耐えるか分からないし、ガメリオに至っては物理技を食らったら押し負ける可能性が高い。
インファイトの所為で、耐久は低いと思われがちだが、速攻アタッカーにしてはなかなかの耐久もあるため、舐めてかかるのは危険だ。
「とりあえず、インファイトをスカす意味でも影打ちで攻撃するっきゃないですねィ」
自分の身体から影を薄く伸ばして行く。
しかし、それはゴウカザルの背後に回りこんだ瞬間一気に濃くなり、そのままガメリオの姿そのものとなり実体化した。
【ガメリオの影打ち!】
【ガメリオはゴーストタイプになった!】
「ドーモ、ゴウカザル=サン。ガメリオ=デス。出会って0.2秒、カイシャクしてやる!!」
そのまま、ゴウカザルの背中を切り裂いた。しかし。
『ゴウカザル残りHP:80%』
弱い。弱すぎる。流石に殆どダメージは与えられなかったようだ。
「しょっぱ! これAぶっぱ、性格上昇補正掛けてるんでしょ、入らなさすぎよ!」
「今回のあっしは慎重HDの耐久型でさァ!!」
「はぁぁぁ!?」
今回のガメリオは影打ち、イカサマ、どくどく、自己再生@食べ残しの特殊耐久型である。チョッキを持たせた方が耐久自体は高いが、こちらは高速回復技である自己再生を持っているのが強みだ。
「これは、どくどくで恒久的にダメージ与えた方が強いですねィ」
「え、ちょ--------」
相手が普通のアタッカーならば、殴ってくるはずだ。しかし、オバヒ程度は余裕で耐えられる。
オバヒならば、の話だが。
【ゴウカザルの身代わり!】
身代わりだ。普通の両刀アタッカーではないのだろうか、とこのときガメリオは思い始めた。
そういえば、さっきのジバコもスカーフではなかったし、一体相手は何を考えているのであろうか。
【ガメリオのどくどく! しかし、うまく決まらなかった!】
【ガメリオは変幻自在で毒タイプになった!】
身代わりに阻まれて毒盛りも失敗してしまった。
「とりま、身代わり壊すっきゃねーですねィ!」
「あ、馬鹿---------」
【ガメリオの影打ち!】
『ゴウカザル残りHP:80%
身代わり有』
「壊れてないじゃない!」
「あ、あっれー、おかしいですねィ……」
「おい、相手の行動を見るんだ!」
トトが叫んだ。
見れば、ゴウカザルの拳に炎が集まっていく。
それをガメリオに向かって一直線に-----------打ち込んだ。
【ゴウカザルの炎のパンチ!】
『ガメリオ残りHP:62』
『食べ残しで少し回復した!
ガメリオ残りHP:72』
「おえっ」
腹から臓物が出るかと思った。
重い鉛のようなパンチだった。
フレアドライブではなく、炎のパンチを搭載しているということは-----------
「相手は恐らく、陽気ASの鉄拳型……。技は恐らく炎拳に加え、雷拳、そしてインファイト、マッハパンチまたは身代わりを持っていたところから気合パンチってところだろうね」
特性は恐らく鉄の拳といったところか。
鉄の拳はパンチ系の技の威力を1・2倍に底上げする(硬い爪の完全下位互換は禁句)ので、炎のパンチを搭載しているのは然るべきことと言えるであろう。
「あ、あぶねー、鉄拳気合パンチなんてそうそう受けられねぇですからねィ」
「気合パンチといえば、某白黒したトレーナーのクチートね……」
メガクチートの気合パンチ。タイプ一致のじゃれつくを上回る火力で、ボマーの捨て身タックルさえ凌駕する指数を誇る。作者のトラウマの1つである。かつて、レイドはこれで木っ端微塵にされたこともあるのだから。ただし、その後に自己再生で復活したが。
それを思えば猿の気合パンチなど可愛いものである。が、実際のところどうなのだろうか。タイプ一致だし。何であれ、この選出に気合パンチが刺さるポケモンなどいないのであるが。
「とにかく、フレイのお嬢! 頼みましたぜィ!」
「あんたがいないと、ジバコが最速だったとき怖いからね……オッケー、頼むわよ!」
敵の技を考えると、これ以上フレイには有効打が無いはずだ。
少し怖いが、受けに行く。
【戻れ、ガメリオ!】
【チーム・ボマーはフレイを繰り出した!】
「よし、何でも来なさい!」
【ゴウカザルの炎のパンチ! 効果はいまひとつのようだ】
炎を纏った拳がフレイを打ち抜いた。
『フレイ残りHP:96』
「BD種族値90を舐めないでよ!」
受けだしに成功したものの、まだまだ相手次第なところはある。
相手が繰り出したのは--------
【ゴウカザルの炎のパンチ! 効果はいまひとつのようだ】
『フレイ残りHP:60』
「痛ッ、でもこの程度----------!!」
どうやら、他に有効打が無かったらしい。残る1枠はマッハパンチだった、というところか。
身代わりに阻まれて普通ならばきついところだ。しかし。
「あたしの特性はすり抜け! 壁だろうが、身代わりだろうが、全て貫通して相手にダメージを与えられるわ!」
害悪キラーの異名は伊達ではない。正面でぶつかり合わないことを、彼女は許さない。
「消し飛びなさいッ!!」
【フレイのシャドーボール!】
【ゴウカザルは倒れた!】
流石C145から繰り出される一致シャドーボール。その火力は伊達ではなかった。
BDだけはバシャよりも高い猿だが、そのまま自らよりも深い深淵の球に消し飛ばされたのだった。
残るは1体。ジバコイルだけだ。
【影の携帯獣はジバコイルを繰り出した!】
「よし、行くわよ! これでトドメ--------!」
と、フレイが叫び突撃しようとしたそのときだった。
【ジバコイルはイバンの実で素早さを上げた!】
「が、頑丈イバン型--------そうか、最初から敵はこれを狙っていたのか!」
イバンの実。HPが3分の1以下のときに行動する際、優先度を+1させる木の実だ。
ジバコイルはイバンが無ければ抜けたかもしれない。
しかし、時既に遅し。
ジバコイルの左右の2つの目、そして中央のサーチアイが照準を定めた。
【ジバコイルの10万ボルト!】
【フレイは倒れた!】
C135から繰り出される10万ボルトをこの体力で受けられるはずもなく。
フレイは地面に墜落したのだった。
しかし。
「これでチェックメイトだぜィ」
ジバコイルのHPは1しかない。幾らジバコイルがイバンで素早さを上げても、ガメリオがAに全く振っていなかったとしても-----------
【ガメリオの影打ち!】
---------先制技には勝てない。
ガメリオの影が抜き去ったとき。
そのままジバコイルは真っ二つに切り裂かれ、爆発四散したのだった。
【影の携帯獣との勝負に勝った!】