二次創作小説(映像)※倉庫ログ

パート7:暴龍警報(20) ( No.129 )
日時: 2015/05/06 18:29
名前: タク ◆K8cyYJxmSM (ID: oLjmDXls)
参照: https://www.youtube.com/watch?v=09936xLXT24

【山域の番人が勝負を仕掛けてきた!】

【行け、モーター!】

「良し、俺たちの先発はお前だ、モーター!」
「OKネ!」

 ボマーが全抜きするには、条件がある。
 それは、唯一邪魔なギルガルドを撃破することだ。ギルガルドを倒すことさえできれば、敵の殲滅も可能である。
 ソーナンスは自分からは攻撃できないため、誰かで削ってから積みまくって倒せば良い訳である。
 もっとも、フレイがいるのに出してくるかは謎だが。

「いっくヨ! 相手の初手は-----------」


【山域の番人はギルガルドを繰り出した!】


 予想通り、ギルガルドだ。ギルガルド以外ならば、ボルトチェンジで回避するつもりであったが、対面から打ち合うことができる。
 イカサマを搭載するか否か、では随分と違うのだ。
 ケヒャ、とミミロップは嫌な笑みを浮かべる。
 ----------笑っていられるのも今のうちだ。全員皆殺しにしてやる。
 さて、まず此処でのモーターの安定行動は、万が一積んできた時のための鬼火である。

「……幾らモーターでも積まれるのは厳しいはずだゼィ。ガルドのシャドクロ、シャドボがガブの逆鱗より火力が劣るとはいえ、な。だが、マスターが以前に言っていた。最近のガルドは物の見事に物理型が多いってな」
「そうね。……早い話、あたしが焼けば----------」
「今回のあんたは珠持ってねーでしょう。弱保発動させるつもりですかィ?」

 弱点保険を誘発しそうなのはモーターの方でもあるのだが。
 
「とりあえず、スリップダメージを稼ぐヨ!」


【モーターの鬼火!】

【ギルガルドは火傷した!】


 青白い炎がギルガルド目掛けて飛んでいく。流石モーターである。命中85を確実にブチ当ててくれた。
 そのまま、ギルガルドの鋼の肉体は青白く燃え上がった。
 ただし、これで特殊型だった場合、目も当てられなくなるのだが。

「おい、どうなんだ!?」
「……えーっと、相手の技次第ですねィ。起点にして積んで来たら、間違いなく物理型だ」


【ギルガルドの剣の舞! ギルガルドの攻撃がぐーんと上がった!】


 ビンゴ。これでプラマイゼロではあるが、強引に積んで来るようならば、押し切ることができる。
 ただし、殴られたら終わりになりそうであるが。


『ギルガルド残りHP:火傷で7/8』

「此処で無傷でガルドは倒しておきたいネ……!」
「まだ火傷入れただけだがな。ガルドはシールドフォルムだと、かなり硬いぞ? これ、イカサマで倒せるのか?」
「無理ですねィ」
「大丈夫だ! 此処で、奴を倒すのがお前の任務だ! 何が何でもぶっ倒せ!」

 モーターの目が輝く。

「オーケィ! ボマーの命令なら、撃沈覚悟の特攻でも自爆テロでも何でもやるネー!」
「それは勘弁願おう」


【モーターのイカサマ!】


 モーターはギルガルドへ一直線に突っ込んでいく。
 しかし、くいっといきなり静止したかと思えば、そのままギルガルドの視界から消えた。
 ギルガルドはモーターがどこに行ったのか探そうとする。
 すると、ようやくモーターの姿を見つけ、切りかかる------------!

「甘いデース! 相手の攻撃力を利用し、ダメージを与える! それがイカサマネ!」

 ぎゅん! と旋回し、彼女はギルガルドの後ろに回りこみ、そのまま体当たりを噛ました。
 攻撃しようとした勢いが重なり、地面へ激突したギルガルドは大ダメージを食らったのだった。


【効果は抜群だ!】

『ギルガルド残りHP:20%』


 これが、モーターが新たに得たORASからの新技・イカサマだった。相手の攻撃力と防御力でダメージの計算をする、悪タイプ最高威力の技。ギルガルドのようなポケモンに対しては大きな有効打となる。
 しかし、倒しきることは出来なかった。
 

【ギルガルドの弱点保険発動! 攻撃と特攻がぐーんと上がった!】


『ギルガルド残りHP10%未満』


 ギルガルドは既に虫の息。
 次の攻撃で倒すことが出来そうだ。
 しかし、問題は今ので攻撃が更に2段階上がってしまったこと。
 そして----------


【ギルガルドの剣の舞! 攻撃がぐーんと上がった!】


 更に積んで来たということだ。

「まずいネ……影打ちでも大打撃を受けそうな気がするヨ……」
「出来ればモーターのお嬢は最後の最後まで残しておきたいところではありますゼィ。それに、此処までは計算通りでさァ」

 にやり、とガメリオは嫌な笑みを浮かべた。

「-----------そう!! この選出、この対面、この展開! 全てが計算通りだったって訳でさァ!!」
「二回も言ったよコイツ」
「インテリキャラが擦れがちでしたが、此処からあっしの出番ですぜィ。奴は絶対に、影打ちで攻撃してくる。奴はもう、火傷ダメージ1回で死ぬかもしれない。それは相手も同じ」

 ならば、最後の悪足掻きをしてくる可能性が高い。が、そんなことは分かりきっている。
 しかし、逆に言えば、だ。モーターに倒されるかもしれないのに、ギルガルドにはそれしか選択肢がないのだ。

「あっしが無償降臨するチャンスでさァ!!」


【戻れ、モーター!】

【行け、ガメリオ!】


 フィールドへ進み出たのは、ガメリオだった。


【ギルガルドの影打ち!】

【効果は無いようだ!】


「うおおお、ファインプレーだガメリオ!」
「やったぜ! これで火傷ダメージでギルガルドは死--------------」


『ギルガルド残りHP:1%前後』


「……」

 ガメリオは沈黙した。
 思った以上にこのギルガルド、しぶとかったのである。

「とにかく、これでギルガルドは撃破でさァ!!」


【ガメリオの影打ち! 効果は抜群だ!】

【ギルガルドは倒れた!】


 これで邪魔は居ない。
 後はボマーで全抜きすることが出来るはずだ。

「調子に乗るなよ、糞ゴミ共……!!」

 乗り出したのはミミロップだった。とうとう、守護級自ら乗り出してきたか。

「……叩き潰してやるぜ、ケヒャハハハハハハハ!!」


【山域の番人のミミロップが現れた!】