二次創作小説(映像)※倉庫ログ

パート7:暴龍警報(23) ( No.135 )
日時: 2015/05/06 22:49
名前: タク ◆K8cyYJxmSM (ID: oLjmDXls)
参照: https://www.youtube.com/watch?v=dJZYXSdNtK0

【超弩級携帯獣”守護弩級”が勝負を仕掛けてきた!!】

【行け、ムゥ!!】


 初手は宣言通り、ムゥだ。
 ある程度、誰が相手でも打点はある。レックウザならば尚更だ。しかし、今回の型はこの間も使ったACベース珠型。
 致命傷を食らったら、一撃で瀕死になるであろう。

「特に、特殊技なんか食らったときは目も当てられなくなるだろうな。6Vとはいえ、性格は特防に下降補正掛けてるし」

 しかし、こうでもしなければラグラージを倒せるかどうか分からないのである。
 襷の方が使い勝手の良いときはあるのだが。
 さて、問題は相手の初手だ。
 

【守護弩級のレックウザが現れた!!】


「何だ? 死にに来たのか……? まあ良い」
「貴方を倒します!!」
「ほざけ!! 俺様は、てめぇの後ろにいるボーマンダなんかよりも、よっぽど強い自信があるんだよ、攻撃!! 特攻!! 共に最強!! ドゥーユーアンダスタンドゥ!?」

 咆哮したレックウザ。
 同時に、それがドス黒い瘴気に包まれた。



【黒い影の怨念が瘴気を生み出す------------!!】



 突如、暗雲が更に立ち込めた。
 そして、稲妻が鳴り響く。
 天へレックウザは登っていく。
 高く、高く、より高く。
 そして、激しい光と共に、更なる存在へと成った--------------!!


「何度デモ、何度デモ、データノ塵ニナッテ消エテイケ!!」


 
【レックウザはメガレックウザにメガシンカした!!】



 メガレックウザの姿は、はっきり言ってボマーも初めて目にした。
 顎が刃状になり大きく前に突き出している。元の黄色い模様が抜けたような長い髭が顎から後ろに流れるように伸びている。
 そして、レックウザは、この髭から特殊な粒子を発生させ、気体の濃度や湿度をコントロールすることで天候を操るのだと聞いたことがある。
 全身の緑の皮膚はエメラルドにも似た質感で輝いており、滑らかな光沢を放っている。
 そして、メガレックウザの恐ろしいところは、メガストーンを所持していないということ。
 通常、メガシンカにはキーストーンとメガストーンを必要としており、影の携帯獣もそれと同じような媒体を持ち物を犠牲に所持している。
 しかし、レックウザにメガストーンはない。
 レックウザがメガシンカをする条件は唯一つ。
 専用技:ガリョウテンセイを覚えていることだ。
 飛行タイプの技でも最高クラスの性能を持つこの技を覚えていることが、バレてしまうというデメリットを持つが、逆に言おう。
 威力120、命中100、反動は防御特防ダウンのみという破格のスペックの技を所持していることがどうしてデメリットだというのか。

「貴様ラハ俺ニハ勝テナイ!! 俺ハ伝説ノ龍トナッタ!! 俺ハ誰ニモ止メラレナイ!!」


【謎の乱気流が発生した!!】


 突如、激しい風が戦場を吹き抜ける。

「食ラエ、ゴミカスガァァァァ!!」
「イチカバチカ!! 当たってください!!」


【ムゥの氷の礫!! 効果は抜群だ!!】

『ムゥ残りHP:珠ダメで167/185』


 一致4倍弱点、珠込み。普通のレックウザならば倒されていただろう。
 普通のレックウザ、ならば。
 しかし。


「今ノハ痛カッタゾ……!!」

 
 これが、メガレックウザの特性:デルタストリーム。その効果は、天候を乱気流状態にするというもので、これにより飛行タイプの防御相性を2倍から等倍にするのだ。
 つまり-------------


『レックウザ残りHP:40%』


 ---------4倍弱点でも倒せるか分からなくなる、いや倒せなくなることがある。

「そ、そんな----------!!」
「小娘ェェェ、サッキノハ痛カッタゾォォォォォォォォォォ!!」

 咆哮したレックウザは、口に強大な波動を溜め、一気に解き放った。


【レックウザの龍の波動!!】


 先ほど、フレイ達に重傷を負わせた龍の波動だ。
 メガレックウザはAC共に180という凶悪な種族値を持つ。
 物理型、特殊型などではなく両刀を前提とした種族値なのだ。
 そのため、何を撃っても------------


【急所に当たった!】

【ムゥは倒れた!】


 -----------強い。

「そ、そんな----------、ムゥが一撃で……!!」

 驚愕の表情を彼は浮かべた。
 恐ろしい数値だ。自分の火力など可愛く思えてしまう。
 擬人化体に戻った彼女に駆け寄る。
 抱きかかえて息を確認した。
 大丈夫だ。死んではいない。

「モーター!! ムゥを頼む!!」
「オ、オーケィ、ボマー!!」

 ボマーはムゥをモーターに預け、飛び立った。
 
「レックウザアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」

 咆哮を上げながら、彼は怒りのままに最後の力を振り絞る。
 メガシンカは先ほどしたばかりで、体力の消耗ははっきり言って激しすぎた。
 しかし、それでも彼は止まらなかった。
 ----------マスター!! 俺に力をくれ!! この身が朽ちても構わない!! 俺にもう一度、メガシンカをするための力をくれえええええええええええ!!

「うおおおおおおおおおおああああああああああああ!!」

 叫んだ彼のメガストーンが再び反応した。
 そして、自分のマスターの顔が浮かぶ。
 今、マスターと真の意味で繋がっている!!


【ボマーのメガストーンとタクのメガバングルが反応した!!】


 激しい光が彼を包み込み、弾け飛んだ。
 破壊と暴力を司る最凶の暴君が、再び空へ------------



【ボマーはメガボーマンダにメガシンカした!!】


「貫けぇぇぇぇぇ!!」


【ボマーの捨て身タックル!!】


 そのまま、一気に突っ込む。このHPならば押し切れる!
 速い。
 自分の方が、相手よりも速い!!


「ソ、ンナ、バカナ-------------!!」


 メガレックウザの身体は、次の瞬間、バラバラに刻まれる。
 

【レックウザは倒れた!!】

『ボマー残りHP:145/171』


 そして、さらに、受身を取る暇も与えず、デオキシスに向かって直進する-----------!!


「邪魔だぁぁあぁああ!!」


【ボマーの捨て身タックル!!】

【デオキシスは倒れた!!】


 ----------抜けた!? こいつら、余り大したことはねぇ!! 
 デオキシスのS種族値はノーマルフォルムでも150。しかし、それを追い抜いたということは、努力値や個体値はそこまで高くはないということだ。
 そして、敵の姿はもう無い-----------



「マダダ、マダ終ワラナイ------------!!」