二次創作小説(映像)※倉庫ログ

パート2:遮断された箱庭(5) ( No.16 )
日時: 2015/02/22 19:48
名前: タク ◆K8cyYJxmSM (ID: oLjmDXls)

「しかし、敵の面子だがどっからどう見ても、随分ひねてんな」
「サワムラーとかチョイスが渋すぎるわ」
「ま、あのフーディンじゃあねぇ?」

 
 フーディン
 メタグロス
 ゴローニャ
 スピアー
 サワムラー
 カビゴン

 呆れたような物言いのボマー。完全に舐めきっているようだった。
 しかし、メタグロスは冷凍パンチで死ぬ可能性が高いし(クリアボディで威嚇無効)ゴローニャは頑丈で耐えられてフレイが死ぬ可能性が高い。
 だがグロスは、HD特化クレセを乱数2発にできるほどの火力を持つフレイで余裕だろう。C145は伊達ではない。
 
「ま、取り合えずだ。初手はムゥ、行けるか?」
「この子を初手に任せるの?」
「……分かりました。やります」

 意外な言葉が返ってきた。
 さっきの泣き虫な姿からはとても想像できない。
 苛立ちが最高潮に達したフレイは、

「何よ、あんたっ! さっきは何で戦わなかったのよ!!」
「戦いましたっ!!」

 強い言い返し方に今度はフレイの方が驚いてしまった。

「私だって、あの時最初は戦ったんです。でも、余りにも強くて……気づいたら、逃げてて……そしたらおじちゃんがあいつと戦っていたんです」
「そーだったのか」

 もう、逃げるのは嫌なんです、と彼女は続けた。
 成る程、あくまでもユキキングが戦っていたときに隠れていただけで、彼女は戦っていたのだ。
 フレイは心底後悔した。話もロクに聞かずに彼女のことを軽蔑してしまったのだ。

「弱っちいだなんて、言われたくないんです……私にだって意地があります」


 選出確定
 ムゥ:マンムー♀

 
 それは、勇気のこもった眼差しだった。

「良いじゃねぇか。やってやろうぜ、フレイ。まずは一面ボスだ。ぶっ潰してやろうじゃねえか!」
「……そうね」


 選出確定
 ボマー:ボーマンダ♂
 フレイ:シャンデラ♀


「そんじゃまあ、ぱーっと終わらすか、ぱーっとな!!」

 相手側の選出も決まったようだ。

「面倒だな……この世界のルールで戦わなければならないというのは……!」
「へっ、上からぶっ叩いて終わらせてやるぜ!」

 3匹の姿が、本来の原型の姿となる。
 ボーマンダ、シャンデラ、マンムーとしての本来の姿だ。

「さあ、祭りの始まりだ!」

 ***