二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- パート2:遮断された箱庭(6) ( No.17 )
- 日時: 2015/02/22 19:41
- 名前: タク ◆K8cyYJxmSM (ID: oLjmDXls)
- 参照: https://www.youtube.com/watch?v=4IcWVIKI7Yo
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【水域の番人が勝負を仕掛けてきた!】
【行け! マンムー!】
「対戦開始だ。とりま、先発はこいつにしたのは良いが、誰が来るかね」
「何考えてるのか分からないけど、万が一メガフーディンがエナボとシャドボとめざパ氷持ってたら最悪3タテあるわよ」
「何、お前がいればとりあえずは」
「あたしが襷じゃなくてラムの実持ってんのはいつものことでしょ」
ボマーは押し黙った。
そして、思いっきり作り笑顔をすると、叫んだ。
「ムゥちゃーん! 俺らじゃそいつは無理だ、3タテしちゃってくれぇぇぇ!」
「無理言うな、バカマンダっ!!」
「無理ではない、無茶だ。そして、無理ではなく無茶ならば出来る。無理は無理だが、無茶は出来る」
「出来るか、バカマンダっ!!」
はぁ、と白い息を漏らす。
「この人たち、本当に強いのかな……?」
残念、ボマーは頭が弱い。
そして、相手もまたポケモンを繰り出した。
【黒い影はサワムラーを繰り出した!】
……。
意気込んで居た中での不利対面である。
「……不利対面だ、戻れ」
「猫騙しで襷が潰れるのも美味しくないわ」
そう、ムゥの今回の型はオーソドックスな襷ステロ型。
だが、相手が格闘タイプだと話が別だ。
「サワムラーはマンムーより速い。倒される可能性が高いぜ」
「だからと言って、襷だった場合、エッジなんかで不意の弱点を突かれる可能性大だわ。あんたじゃなくて、此処はあたしの出番ね!」
ボマーを押しのけて、ムゥと交代するフレイ。
そして、申し訳なさそうに言った。
「さっきは悪かったわ。貴方が昔の自分に重なって見えた気がしたのよ」
そう言ってフレイは出て行く。
【戻れ、マンムー! 行け、シャンデラ!】
フレイは相手の姿を見据える。
そして、サワムラーが飛び掛ってきたが、その攻撃は彼女の身体をすり抜けてしまう。
【サワムラーの猫騙し! シャンデラには効果が無いようだ】
さて、だ。このパーティよくよく考えてみれば、岩の一貫がパない。
此処で岩技が飛んできたら、とんだ痛手である。
相手が準速以上だった場合は危険だ。
だが、そんなことは彼女には関係ない。
全て焼き尽くすのみだ。
『ポケモンDETA
フレイ:シャンデラ♀
HP:135/135
性格:しっかり物のお姉さんタイプ。トラウマには弱いところがあるものの、それに立ち向かっていく勇気も併せ持つ。また、正義感が強く、曲がったことを許さない。
性能:ゴーストタイプの中では、ギルガルドに次いで特攻が高い。しかし、彼女は技の最高威力が高いため、瞬間火力はギルガルドのブレードフォルムをも上回る。また、体力以外は高水準で、速度は中速。不一致弱点ならば耐え切り、逆に返り討ちにすることもあるため、通称・特攻お化けと呼ばれる。また、エルフーンやクレッフィ、ナットレイ、クレセリア、メガクチートなどもコイツ1体で対処可能。身代わりとラムの実のコンボで害悪や不意打ってくる鈍足ポケモン、電磁波を撃ってくる耐久ポケモンを機能停止どころか、轟沈させるほど。
火力:S 速度:B 耐久:B 自覚:A スタミナ:B 破壊力:SS』
彼女の火力は恐ろしい。等倍でも一撃で持っていくことはざら、さらにウォッシュロトムでもエナジーボールの一撃で葬り去るなど、水タイプにも強い。つまり、彼女は自分よりも足の遅くてタイプの有利なポケモンに押し負けることは殆ど無いのだ。
そして、さっきはHD特化というマイナーな例で紹介したが、H振りだけならばシャドボで確定2発。確定1発には流石に出来ないが。
「だけど、エッジはよく外れることがあるし、行けるわ!」
「大丈夫かー? 出オチは無いよな?」
「あたしに限ってそれはないわ。今まで、何体のクレセリアとかメガクチートとかを葬ってきたと思ってるのよ。大文字の命中率は驚きのほぼ100%」
「確かにお前が大文字を外したことは殆どねぇな」
だから、目の前のサワムラーも大文字の一撃の下に沈めることが出来るはずだ。
「焼き切れろやぁぁぁぁーっ!!」
ぼうっ、と大文字の炎が真直線に飛んでいく。
幾つもの命を燃やし尽くしてきた炎が飛んでいく。
そして、その炎は-------------
【サワムラーには当たらなかった!】
ものの見事に避けられた。
「ってオイ!!」
「……80%をいっつも引いていたってことは、今此処で20%を引きまくってもおかしくないってことでしょうか?」
「残念だが、確率論とはそういうものだな」
「って、馬鹿の癖に数学語るな、バカマンダ!!」
とはいえ、その発言は八つ当たりである。
ミスはミスなのだから、仕方があるまい。
「しっかしな、相手は何をしてくるんだ?」
「エッジで串刺しになる予感しかしないんだけど!?」
サワムラーがバネのような足で地面を思いっきり蹴った。
そして、その足が炎に包まれる。
【サワムラーのブレイズキック!】
【効果はいまひとつのようだ】
『フレイ:残りHP112/135』
伸びきった足がフレイに襲い掛かったが、耐久が高い上にいまひとつの攻撃では、フレイは痛くもかゆくも無い。
「……何考えてるんでしょうか、このサワムラー?」
「俺ハ、フーディン様ノ命令ニ従ウノミ……」
「おーい、相手タイプ相性覚えてねぇぞ!! ワンチャンあるぞ、これ!」
本当にそうだろうか。
数学の公式をまともに覚えられないボマーに誰も言われたくもないとは思う。
「さーてと。この体力ならまだ戦えるわ」
しかし、どうも相手の動きが不気味だ。
「燃え尽きなさぁぁぁい!!」
【フレイの大文字!】
再び、業火が大の字を描いて飛んで行った。
そして-----------サワムラーは業火に包まれて火達磨になった。
「サワムラーのH種族値はたったの50-----------」
「1体目、撃破よ」
だが、とボマーは続けた。
「--------特防は110もあったはずだ」
『サワムラー残りHP:5%』
サワムラーはそこに立っていた。
そして、赤いカードがフレイに叩きつけられる。
【サワムラーはレッドカードをフレイに叩き付けた!!】