二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- パート4:忍の街(8) ( No.40 )
- 日時: 2015/03/01 17:39
- 名前: タク ◆K8cyYJxmSM (ID: oLjmDXls)
- 参照: https://www.youtube.com/watch?v=yRSChkTtWSE
【街域の番人が勝負を仕掛けてきた!】
【行け! シャンデラ!】
「今回のあたしは、命の珠を持ったアタッカー型よ!」
「大文字の技スペを、珠込みでギルガルドも確1にできる火炎放射に変えただけだけだが、安定感はかなり高い」
「おー、怖いですねィ。俺でも耐えれるか、分かりませんゼィ」
「カクレオンを相手にしたら、影打ち連打で終わるわよ、流石に……」
「チョッキ持ってるから尚更だな」
しかし、ムゥがフォローを入れるように言った。
「でもでも、いつも以上の火力を手にしたってことですね!」
「ええ。その分、今まで以上に状態異常に気をつけなきゃね」
さて、相手の初手だが---------
【緑域の番人は、フシギバナを繰り出した!】
誰が見ても分かる、対面有利だった。
さて、ここは万が一耐えられてもいいように、身代わりを張って眠り粉等をスカすことが第一だ。
しかし、フレイは黙り込んでしまう。
「……やっちゃった」
「は?」
何のことか、さっぱり分からない。
あ、あはは、と引きつった笑みを浮かべて、フレイは振り向いた。
「間違えて、エナジーボール選択しちゃった……」
は?
と全員の空気が凍りつく。
「なんというか、押しミスっていうか……手元が狂って……」
あ、あははははー、と焦りの混じった笑みで返すが、全員がそれで納得するわけがなく。
「は? エ、エナボってフレイのお嬢、あんた……何やってるんですかィ!?」
「此処は身代わり安定のはず、ですよね……?」
「バカなのか? 死ぬのか? お化け提灯」
「うん、お化け提灯って言った奴だけ屋上に来なさい、羽焼いて突き落とすから」
ボマーにだけ厳しい突っ込みを入れたフレイだが、問題はこれが庇いようのないミスということだ。
「で、でも、カメックスの交換読みで撃ったと思えば……」
【フレイのエナジーボール!】
『フシギバナ残りHP:90%ちょい(カスダメ)』
【フレイの命が削られた!】
『フレイ残りHP:122』
ムゥのフォローがむしろ嫌味に聞こえてきたフレイだった。
これは、言い訳のしようの無い事実である。
フシギバナは交代せず、居座った。
「ハハハハハ、何ダソノダメージハ! 特攻オ化ケノ名前ハ飾リデスカー?」
フシギバナが煽り、フレイの怒りは最高潮に。
「気にすんじゃねえよ、フレイのお嬢。押しミスなんて誰にでもあることでさァ」
「そうですっ! フレイさんが本気出せばあんな奴!」
「あっはっはっはっはー、その身代わりは飾りかよ、マジウケるぜ、ぎゃははははは」
「ううううううう!!」
ボマーの煽りでフレイの顔が真っ赤になって、炎が轟! と燃え上がる。恥ずかしさと怒りに滾っている証拠だ。
しかし、こればっかりは自己責任なのだ。仕方あるまい。
え? 作者のミス? 知ったこっちゃないですね。
【フシギバナの眠り粉!】
「おいっ! バカやってる間に相手眠らせて来たぞ! 避けるんだ!」
「ちょっ、無理だって!」
冷静になったが、時既に遅し。
ふぁっさあ〜、と眠り粉が降りかかる。
急な眠気が襲い掛かってきたフレイは、バッタリと地面に落ちて寝息を立て始めてしまう。
「けっ、ザマーみやがれ」
「ボマーさん! 何であんなこと言ったんですか!」
「うるせー、自業自得だろうが」
けっ、と吐き捨てるように言ったボマーに、ムゥがボマーの耳元で他に聞こえないように囁いた。
「--------あ、分かりました、さっき私が”フレイさんのこと好きなんです?”って聞いたからですか、そうなんですか、いや、そうなんですよね?」
ブチッ、とボマーの頭の中で何かがキレた。
「うるっせぇぇぇぇ!! 調子に乗ってんじゃねえぞぉぉぉぉ!!」
「ああう、ごめんなさいなのです」
はぁ、はぁ、と怒鳴り散らしたボマーは、ガメリオに「どうかしたんですか」と聞かれたが「何でもねぇ」と答えた後、
「もう良い! フレイを引っ込めて、俺が出----------」
「待ってくだせェ、ボマーの旦那。此処は相手の出方を伺いましょう」
「あ?」
「相手もお嬢に有効打は無い、つまりこのまま突っ張る可能性は低い」
「って、ことは?」
「敵の二番手が出てから行動を考えまさァ。交代は、その後でも、問題は無いはずですゼィ」
「ちっ、しゃーねーな」
とりあえずは、寝かせておく。後続にゲンガーがいない可能性だってあるのだ。
しかし。
【番人はフシギバナを引っ込めた!】
【ゲンガーが現れた!】
「では、誰から消して差し上げましょう……」
現れたのはゲンガーだ。
此処で殴れば、相手に最低限の負担を掛けることができるからだろうか。
どの道まずいことには変わりないが。
【フレイはぐうぐうと眠っている】
「-----------ううん、ボマー……ぐう」
ボマーは今、フレイが自分の名前を呟いた気がした。舌打ちするとボマーは叫ぶ。
「フレイを引っ込めろ!」
「あっしが出ますゼィ」
【チーム・ボマーはフレイを引っ込めた!】
寝ているフレイを半ば引きずるように、奥にやって、ガメリオが現れた。
「あっしに任せて下せェ」
「ガメリオさんのデータを表示させるですよ」
『ポケモンDETA
ガメリオ:カクレオン♂
性格:飄々としていて、掴みどころが無い少年だが、仲間に対する義理人情は人一倍強い。また、冷静な性格でこのチームの作戦参謀となること間違いないだろう。そして気に入った相手にはとことん懐く。
性能:非常に特防が高いが、HPが低いのが難点。しかし、H特化すれば特殊技はかなりの確立で耐える。更に、全てのウェポンがメインウェポン成り得るため、メガリザードンYに対しては、死に出しor対面の岩雪崩で勝てる程。また、サザンドラやラティオスなど、複合タイプの弱点を突くことで、あらゆる特殊アタッカーが仮想的になりえる。しかし、変幻自在はお世辞にも初心者向きの特性とは言いがたい。まずは、相手の繰り出してくる攻撃に対してタイプを変えるようにしないと、変えたタイプの弱点を突かれる危険性がある。ちなみに、擬人化体のみの特権だが、あらゆる姿に変装可能。
火力:B 速度:D 耐久:A 自覚:B 柔軟性:SS』
「なるほど。要するにゲッコウガとは違うタイプの変幻自在アタッカーってことか」
「高い耐久から相手に一矢報いるどころか、そのまま倒す……それが俺のスタイルだ。さあ、相手はどうくるかね」
相手のゲンガーの周りから溢れ出る瘴気。そして放たれたのは---------