二次創作小説(映像)※倉庫ログ

パート5:この風が泣いている(7) ( No.56 )
日時: 2015/03/10 20:37
名前: タク ◆K8cyYJxmSM (ID: oLjmDXls)

 選出画面に移行する。相手の影が具現化し、ポケモンの姿となった。子供部屋のようだったこの場所も、霧のかかったバトルフィールドに変わる。

「しかし、僕はメガシンカして闘うのは無理ですね。旋さんに着いてきて貰って良かったです」
「俺で良ければ、幾らでも力になろう」
「選出画面を見ようよ!」


 ラグラージ
 クレッフィ
 オオスバメ
 マリルリ
 ジャローダ
 クリムガン


 クリムガンといえば、下克上。って、そうではなく。色々反応に困る面子だった。
 例えば、マリルリジャローダラグラージまでは良い。
 が、問題は残りの3体だった。

「クレッフィって、クレッフィって……いばみがクソゲーされる予感しかしません」

 そうだ。作者はクレッフィが憎い。こっちは、”害悪なんか使わず”に、”正々堂々”とポケモンバトルをしているのに、それを邪魔してくる。マジ許さん。

「いや、でもこないだマスター、どくまもグライを嬉々とした表情で使ってたよーな」
「XY時代はクレッフィメタモンにスカーフキッスでレートをテロしまくっていましたからね」
「ムラっけオニゴーリも使っていたね。ガッサもかな」
「汚いな、流石マスター汚い」
「輝石ポリ2にラッキーも使ってたよね」

 い、いや、違うのである。別にこれは、上からテロ(悪戯心・スカーフキッス)が好きとかそういうのではない。
 確かにスカーフキッスのエアスラだけでガブリアス滅ぼしたり、挙句の果てにはヒートロトム倒したこともあったけども。
 クレッフィメタモンで相手のガルーラをカモにするのが楽しかった時代もあるけれども。

「追い討ちかければ、マスターってラムみがシャンデラのフレイ先輩のおかげで、クレッフィなんか敵じゃなかったはずです」

 黙れ。人が折角、綺麗なトレーナーを演じようとしていたのに。
 あっ、違う。読者の皆様、これはそういうことではない。

「マスターは害悪戦法をフレ戦でも平然とした表情で使うからね」
「トゲキッスは許されるとか言ってましたが、これはもう無期懲役レベルのテロ行為ですからね」
「シェムハザさんは、何体ものトップメタを滅ぼしてきたのだろうか」
「アローハッサム以外は全員が役割対象になりえるので」
「耐久型もスカトリで殺せるんだっけ……」

 それはともかく、である。まずはクレッフィの対処方法を考えねばなるまい。

「まず、僕は確定ですね。先発を旋さんに行って暴れて貰います」


 選出確定
 旋:ピジョット


「了解だ。今回の相手には、飛行技が割りと刺さっている」

 頷いた彼は、闘争心を見せた。

「そして、クレッフィが来たら僕が出て電磁波を起点に無償光臨します」
「出て行きますって……今回のあっくんの型(スタイル)は?」
「HBぶっぱの図太い物理受けですが、何か?」
「それ、いばみがクレッフィ倒せるのか」

 いばみがクレッフィはHDベースが主なのだ。
 しかし、今回のアクアの技はなみのり、大地の力、カウンター、吠える。
 仮想的を明確に定めた物理受け型である。
 いばみがクソゲーになったら、押し切れるか心配だ。

「何で、物理受け?」
「レイドさんと僕の相性補完は良好なので。それに、この構築では起点作成をする意義が薄いです」

 何か、反応に困る第二弾、第三弾のオオスバメ、クリムガンもアクアで対処ができるのである。選出しない手は無かった。

 選出確定
 旋:ピジョット
 アクア:ラグラージ


 そうなると、彼に相性補完を合わせていくことになる。

「最後にジャローダ対策でレイドさんお願いします」


 選出確定
 旋:ピジョット
 アクア:ラグラージ
 レイド:ユレイドル


「ちぇっ、あたしは出番なしかー」
「まあ、次回辺り出番がありますよ」

 選出が決まった。後はもう、闘うだけだ。

「それでは行きましょうか。僕の偽者を倒しますよ!!」