二次創作小説(映像)※倉庫ログ

番外編:パート1 ( No.98 )
日時: 2015/04/02 12:08
名前: タク ◆K8cyYJxmSM (ID: oLjmDXls)

【盗賊団ブルーローズのリーダー、ミミロップが現れた!】


 女の正体はミミロップだった。あれ、おかしいな、どっかで見たことがあるような、同じシナリオ。

「ふーむ、ここでミミロップ……猫だまし+恩返しは耐えられないか」

 確実にメガシンカするだろう。その証拠に、ミミロップの胸当てにはメガストーンが嵌め込まれていた。
 幾らさっき、オボンを食べて回復したとはいえ、これはきつい。


『ルル残りHP:オボンによって114/192』

 
「ふふふ……随分とまあうちの部下に好き勝手してくれたわね、小僧。観念なさい。あたしの火力に怯えるが良いわ」

 仕方があるまい。ここは、アクジェ連打が安定ではあるが、そうはさせてくれないのがメガミミロップの恐ろしいところだ。
 彼女のミミロップナイトと団員の持つキーストーンが反応した。


「覚悟なさい! 同じウサギでもここまで違うのよ!!」


【ブルーローズのキーストーンと、ミミロップのミミロップナイトが反応した------------!!】

【ミミロップはメガミミロップにメガシンカした!!】


 仮面の女・ミミロップは予想通りメガシンカした。
 バニーガールを思わせるような容姿、破れタイツを思わせるセクシーな太股、野生の闘争本能が本格的に覚醒したらしい。
 
「うふふふ、皆見てるぅ? 私のカラダ……」
「姉貴ィ、セクシーですゼィ!!」
「姉貴ィ、最高にラブリーですよォ!!」

 周りの部下も囃し立てる。
 しかし、一方のドーラは深刻に事態を見て----------


「おっほ、やっぱメガミミロップ可愛いじゃん。貧乳こそ至高なんですコノヤロー」

 
 ------いるわけが無かった。
 完全に、その容姿にデレデレしてしまっている。悲しいかな男子のサガよ。
 そして、ルルがそれを見て気分を良くしているわけも無く。


【ルルのじゃれ付く!!】

【ドーラは倒れた!!】


「どぉらぁぁぁ? 何であっちの方ばっかり見てるのさぁぁぁ?」
「ゲホッ、妬いてるのか、珍しい」
「妬いてなんかなぁぁぁい!!」

 思いっきり怒鳴り散らすと、ルルは再びメガミミロップの方を向く。
 しかし。
 目の前で、パンッ、と手が叩かれ--------思わず怯んでしまう。
 そこに、鉄拳が叩き込まれた。


【メガミミロップの猫騙し!】
『ルル残りHP:68/192』

【ルルは怯んで動けない!】


 流石に此処までか。
 A135の火力はやはり伊達ではない。このパーティにはメガミミロップの一貫が強いように思えるが、メガミミロップの最大の特徴は殆どのポケモンに等倍以上が取れること。
 よって、受け出しは出来ない。

「くそっ、此処で削らないと-----------!!」


【ルルのアクアジェット!!】
『メガミミロップ残りHP:70%』


「ふふふ、メガシンカで耐久もあがっているのよ!! その程度じゃ私を落とすなんて無理よ!!」

 嘲笑うメガミミロップ。そして、渾身の拳を目の前のルルに---------放つ。


【メガミミロップの恩返し!!】

【ルルは倒れた!!】


 ルルはここで倒れた。
 しかし、敵2体を片付けてくれたのは、大収穫である。
 
「後は俺が暴れるだけだ!! 竜星郡ブチ当ててやるぜ!!」

 ドーラが進み出る。
 そして、ナノマシン粒子が剥がれ、携帯獣としての姿・サザンドラとなって顕現した。 


『ポケモンDETA
ドーラ:サザンドラ
性格:頭のキレる司令塔。粗雑ではあるが、常識人。どっかの空飛びバカとは違うんです。万年金欠のため、金には貪欲な守銭奴。そのため、あらゆる手段で金を稼ごうとする。一度、闇金紛いのこともやって捕まりかけたこともある。スケベで貧乳派。やっぱお前ら似た者同士だよ。
性能:高い耐久と火力を持ち合わせているものの、素早さは微妙。そこは、持ち物でカバーしておきたいところである。とにかく、持ち物と相方次第で評価の変わるポケモンで、タイプで有利な相手には滅法強い弱いものいじめ担当。
火力:A 速度:B 耐久:B 自覚:C スタミナ:C 金への執着:SS』


「へっ、今回の俺は襷型! あんな奴流星群1発で沈めてやるぜ!!」

 余裕の笑みを浮かべるドーラ。
 しかし、音速で迫るミミロップが跳躍し、膝による手痛い一撃を浴びせてくる。


【メガミミロップの飛び膝蹴り!! 効果は抜群だ!!】

【ドーラは気合の襷で持ちこたえた!】
『ドーラ残りHP:1/168』


「そして、これがっ、俺様の最強必殺技ぁぁぁぁぁぁ!!」

 一撃を耐えたドーラは全てをお返しだと言わんばかりに、大技を放つ。
 そして、流星群を呼び寄せ、一気に降りかからせた------------!!


【ドーラの流星群!!】


「落ちろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」


 破壊力抜群のそれは、並大抵のポケモンでは耐え切れないだろう。メガミミロップも例外ではない。
 ただし。命中すればの話であるが。


【しかし、メガミミロップには当たらなかった!】


 その場が凍りついた。
 そして、ルルが鬼のような表情で睨んでいるのが分かった。
 ドーラは振り向き、そして再びミミロップの方に向き直った。
 が、ルルの激しい怒鳴り声が響く。

「赤字で宣言してやろーか!! お前は無能であると!!」
「すまなかったぁぁぁぁ!!」


【ミミロップの恩返し!!】

【ドーラは倒れた!!】


 返しの恩返しが炸裂。
 当然、1しかHPがないドーラは撃沈した。素直に電磁波を撃っていれば、まだ良かったかもしれない。

「どーするんだよ! 後はメタンしかいないんだよ!?」
「くそっ、仕方ねぇ。大丈夫なのか、コレ!!」

 肝心のメタンはいまいち使えるか分からない状態だ。この試合、負けたかもしれない。
 と、2人が心配していたそのときだった。


「マスターのIDを認証しました。メタン、起動完了」


 メタンが進み出る。
 2人は沈黙した。そして、突っ込んだ。

「今、起動したんかいいいい!?」
「おやおや、これはドーラさんとルルさんじゃないですか。この優秀なスパコン執事・メタンがいない間、大丈夫でしたか? というかボマーさんは?」
「誰がてめーを執事にした、つーかあの脳筋龍の名前を出すんじゃねぇ」
「まあ、状況は大体把握しました。何故ならスパコンですから私!!」
「うぜぇ、うぜぇよコイツ!!」

 メタンは「はいはい分かりましたよ」と言った後、メガミミロップに向き直った。

「ほう、メガミミロップですか。良いでしょう、第三世代最強の力を見せてやらなければならないようです」
「はんっ、あんたは私のスパコンになるのよ、全部データをリセットしてね!」
「すみませんね。それは消されては困るんですよ。私のメモリーには、仲間との思い出が90%を占めているので!!」


【ドーラ達はメタンを繰り出した!!】


「行けるか、メタン!」
「ええ、勿論! 目の前の敵を確実に排除します!」

 やる気満々に答えた彼の腕にはメガストーン・メタグロスナイトが付いていた。
 当然、この状況に打ち勝つには、メガシンカを選択するしかない。


【タクのメガバングルと、メタンのメタグロスナイトが反応した!!】

【メタンはメガメタグロスにメガシンカした!!】


「パァァァァァフェクトォォォォ!! この私のビューティフルなボディの前には、誰もが平伏すしかないのです!!」


『ポケモンDETA
メタン:メタグロス
性格:人格データ、言語プログラムをインストールしているため、人格を持つ。しかし、うざいことこの上無い上に、ナルシスト。自分を「最強スパコン執事」と自称しているが、執事らしいことをやった覚えが無い。
性能:しかし、驚異的な威力を誇る一致技はメガシンカしなくとも強いが、メガシンカ後に更なる破壊力を得る。特性:硬い爪の適用技はメタグロスの技の殆どのためだ。また、防御面も決して薄くはない。そして、メガシンカによって起動面も補強され、まさに完全な鋼の殺戮機械と化した。
火力:S 耐久:B(S) 速度:C(A) スタミナ:B 完璧さ:?』


 光沢を放ち、巨大な腕を掲げ、金色に輝くXの文字を煌びやかに、鋼の王は君臨する。

「舐めるなぁぁぁぁ!!」

 メガミミロップが再び飛び膝蹴りで攻撃してくるも。


【メガミミロップの飛び膝蹴り!】
『メタン残りHP:77/165』

 
 余裕で耐えてみせる。この程度は問題ではないのだ。
 そして、完全なる鋼の王は、


「照準確認、食らいなさい、私のパーフェクトな一撃を!!」


 脳から発せられる思念のエネルギーを頭の装甲にため、そして解き放った。


【メタンの思念の頭突き! 効果は抜群だ!】

【相手のメガミミロップは倒れた!】

【盗賊団・ブルーローズとの勝負に勝った!】