二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: 妖怪ウォッチ・妖怪&オリジナル妖怪対談 ( No.92 )
日時: 2015/05/31 13:48
名前: のらねこ (ID: 4oMZT1gB)

「くッ…!」
それを刀ではじき返す剣客・初美だが、全て捌ききれる
ワケがない、何枚かが頬をかすめ、髪を切り、肩をかすめる。
「ンフフ、いつまで持つかなぁーん」
嬉々として棒金を弾く闇小町。
やがて2本の棒金を使い切って、掃射がとまった。
「ぜぇ…ぜぇ…ぜぇ…」
剣客・初美は両肩で息をしている。
とても接近戦に持ち込める力は残っていないようだ。
「2本でこれじゃあねぇ…次で終わりかなぁん」
闇小町はクスクス笑いながらカウンター越に
並べてある棒金を手に取った。
「…………この手はないか…」
剣客・初美はとっさに袖を引き千切って、
滴る血で何かを書き付けケータの手に握らせた。
「ケータ、これに書いてある言葉を読め!それしか打開策はない!」
「う、うん!わかった」
ケータは剣客・初美から渡された袖を広げた。
「打開策なんてあるわけないじゃない、これでおわりよん」
闇小町が棒金を両手に構え、剣客・初美に照準を合わせた。

『紅葉姫、大好き、愛してる』

とまる時間。静止する空間。
「は…はぁ?」
さしもの闇小町も意味を掴みかねたのか、呆気にとらわれている。
「オオオオオ!オケェイ!ケータッ!」
顔を紅葉よりも紅潮させて紅葉姫は叫んだ。
(ああ、紅葉姫…今の君はあやとり様より強いよ)
ケータは今更ながらに後悔していた。
「な、なに?このものすごい妖気は」
我に返った闇小町、しかし凄まじい暴風に腕で顔を隠し、
風を防いでいる。
「私の恋路を邪魔するホルスタイン妖怪は邪魔!邪魔!邪魔!
ときめき☆メモリーリーフ!!」
「ぼ、棒金が!」
紅葉姫の爆風に闇小町の棒金が全て破れ、床にぶちまけられた。
さらに破壊されるATMに転がっていた鷺とジバニャンが天井や床に
叩きつけられ、腕とか脚とか曲がってはいけない方向に曲がっていた。
ちなみにケータと剣客・初美はガマンモス・ムリカベ・シロカベの
ゴーケツ陣形で何とか防いでいた。
爆風がおさまり、ゴーケツ族達をウォッチにもどしたケータは
顔を上げた。
「……お、おさまった。もったいないけど、深い漢方ね」
虫の息だったジバニャンが復活した。
「ニャ〜あぶねぇー逝くとこだったニャ」
剣客・初美が刀をおさめ、あたりを見回した。
「あのバケモノは……」
めちゃくちゃに破壊された異空間。
そこに一人たたずむ紅葉姫は開口一番こういった。
「私、ケータを複製したい」
「は?」
「クローンですか?スターウォーズですか?」
ジバニャンがほけーと問う。
「違うな…恐らくは…」
剣客・初美は額に手をあてながらボソっと言った。
「ケータとの子供が欲しい」
上気した顔で紅葉姫が迫る。
「妖怪が何を言っているニャ?紅葉姫はバカニャ?」
竜巻に巻き込まれ、どこかに飛ばされた妖怪猫。
「ケータと結婚したい!」
「いっ!?」
がばっと抱きつかれたケータはたじたじだ。
「えええっ!?ちょっと、何で!?
あれは渡された文字を読んだだけで!」
「………すまんなケータ。起死回生の1発がこうもうまくいくとは」
「いや、そんな涼しい顔されても!こっちは人生最大の問題だよ!」
「ケータ、大好き、愛してる、もう離さない」
ものすごい力で無理矢理、接吻しようとする紅葉姫。
その時だった。
「———ぶは!」
瓦礫の中から闇小町が起き上がった。かんざしが飛ばされ、
まとめていた髪がおろされ、違った印象になっている。
「まだ生きていたか!」
すかさず刀を抜く剣客・初美。
「降参しまーす、お金無いと全然力がでないもの」

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