二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- 対戦パート1 ( No.107 )
- 日時: 2015/05/30 13:58
- 名前: モノクロ ◆QpSaO9ekaY (ID: rGbn2kVL)
【第2学年の6組が勝負を仕掛けてきた】
【行け、いなずま!】
『Information
いなずま(DM:ライボルト)
性格:気弱で自分に自信がなく、恥ずかしがり屋。まだ幼さの残る面も多いが、やる時はやる芯の強さも持つ。
性質:技のバリエーションは少ないが、高い素早さとボルトチェンジに、非メガ時ならすり替え、メガ時なら威嚇撒きなどを絡めて敵を攪乱し、駆逐する。
攻撃性能[B] 防御性能[C] 機動性能[A] 多様性[D]
一言:ポケモン要素が薄いのです……
End』
「……対戦、開始……先発は、電……」
「先発は重要よ。頑張れ」
「なのです! 電の本気をみるのです!」
「……その台詞、やめろ……」
【6組はサンダースを繰り出した!】
【サンダースは風船で浮いている!】
「お相手の先発はサンダースだねー、これはどうなのかなー?」
「互いにメインウェポンを封じられてるわね。こっちは拘ってるし、ちょっと動きにくいかも」
ライボルトの特性は、電気技を吸収し、特攻を上げる避雷針。一方、サンダースの特性も、電気技を吸収し、体力へと変換する蓄電。お互い、メインウェポンである電気技がまったく通じない対面となった。
「……眼鏡をかけている分、こっちの方が、火力有利……だけど、オバヒは、危険……」
「ん、なんでだ? まだ眼鏡だってばれてねえし、ここで一発ドカンとぶっ放すのも手じゃね?」
「……オバヒは、隙が大きい……下手に撃って交代されて、起点にされたり、後続に、負担がかかるのは、まずい……それに、ダースも一撃じゃ、落とせない……」
残念なことに、この場に便利なダメージ計算機は存在しないため、感覚で判断するしかないが、いかに電が眼鏡をかけて拘ろうとも、HP満タンのサンダースを不一致等倍技で倒しきるのは難しいだろう。
「だから……とりあえずは、めざパで、様子見……」
「…………」
「……どうした……?」
「あ、いいえっ、トンベリくんが、そういう風に指示するだなんて、意外だと思って……」
「……気に、障った……?」
「そ、そんなことはないのですっ! と、とりあえず目覚めるパワーですね、わかったのです!」
【いなずまは目覚めるパワーを使った!】
[サンダースHP:7割程度」
【サンダースの風船が割れた!】
電はトンベリの言うとおりにし、まずは様子身のめざパを撃つが、やはり威力は低い。拘っていてもこの程度だ。
そして相手からの、砲弾のような攻撃が放たれる。
【サンダースのシャドーボール!】
[いなずまHP:84/145]
【いなずまの特防が下がった!】
「はわわ……!」
「ダメージだけじゃなくて、特防まで下げられたわね。これはきつい……」
「これじゃあ、いなずまちゃん、次の攻撃は耐えられないよ……」
ここで特防ダウンを引かなければ、まだ殴りあって倒せたかもしれなかったが、しかしここで特防を下げられてしまったことで、次のシャドーボールでやられることは確実だ。
「……というかさー、お相手、こっちより遅かったよねー」
「あ、そういえばそうね」
「130族のアドバンテージを捨ててまで、耐久かどっかに振ってんのか?」
なかなか不気味な型だが、しかしこちらの方が速いなら好都合だ。
ここでトンベリは、ある作戦に出る。
「……電、交代……ニックと……」
「え、あ、はいっ、なのです。ニコくん、頼みました」
「はあぁ!? ちょっと待て! 相手は電気タイプだぞ! そこに俺を出すってのか!?」
「まあ……うん……」
「おいいぃ! ちょ、待った、タンマタンマ!」
【よし、いいぞ、いなずま! 戻れ!】
【頑張れ、ニコラス!】
『Information
ニコラス(DM:シザリガー)
性格:陽気で人情に溢れた人の良い性格だが、年相応の欲望と中二病が絶妙に入り混じった三枚目気質。愛称はニックと呼んでほしい。
性質:適応力によるメインウェポンの破壊力がストロングポイント。素は鈍足だが積み技や先制技があり、型も多彩。突破困難な相手でも、ハサミギロチンで強引に斬首刑にすることも可能。
攻撃性能[A] 防御性能[C] 機動性能[C] 多様性[B]
一言:親しみを込めてニックと呼んでくれていいぞ!
End』
無情にも電気タイプの前に繰り出されたニコラス。チョッキを着ているとはいえ、タイプ一致の電気技、そう簡単に耐えられるわけが、
【サンダースのシャドーボール! 効果はいまひとつのようだ……】
[ニコラスHP:148/170]
「……あれ? 俺、生きてる?」
「……電相手に、電気技……撃つわけ、ないし……」
「フツーにシャドボ安定の場面よね」
「なのです」
「……あ、あぁ! 俺だってそんなことは分かってたぜ!? ただちょっと、なんだ、観客へのサービスとして、道化を演じてみただけで——」
「ニック、交代……電と……」
「もうかよ! なんのために俺出たの!?」
「……いや、だって……電気技、受かりそうに、ないし……」
それが分かっているなら、なぜニコラスをサンダースに後投げしたのか。
理由はいくつかあるが、一つは電の拘り解除が目的。こちらが上をとれていて、威力60の目覚めるパワーがあの威力。それならば、オーバーヒートを撃ち込めば次の攻撃で倒せるだろうという算段だ。
「それと……あわよくば、電気技、吸収して……避雷針を、発動、させる……」
「あ、そっか。ニコくんには電気技を撃ちたいもんね」
「シャドボやめざパじゃニコちんは倒せないしー、返しの叩きとかクラハンで死ぬから、弱点攻撃を誘発させようってわけだねー?」
「そ、そうだったのか……」
「そこまで考えていたのね」
「トンベリ君、すごいのです」
「ん……まあ……」
フードを少し深く被り直し、目線を逸らすトンベリ。
純粋な賞賛を受けて、柄にもなく照れているようだった。
【ニコラス、交代! 戻れ!】
【任せた、いなずま!】
「では、もう一度出撃です!」
「電気技カモン!」
ここで避雷針を発動できれば、相手の後続次第では、盤面を有利に進めることができる。そうでなくても、電の消耗を少しでも抑えたいので、ここはダメージを吸収する電気技で来て欲しいところだ。
だが、しかし、
【サンダースのシグナルビーム!】
[いなずまHP:27/145]
「……ま、そうなるよねー」
「流石に露骨すぎたかしら……電が見えてる時に、そりゃ電気技は撃ちづらいわよね」
まさかシグナルビームを持っているとは思わなかったが、しかし持っているなら、そちらを撃つだろう。
交代自体は悪い選択ではなかったと思うが、考えが少し甘かった。
「……読み、外した……」
それを気に病んでか、トンベリがうなだれる。
確かに読みは外したが、しかしあそこはあのように立ち回るのがベターだったと思われる。そこまで気にすることではないだろう。
それは他のメンバーも分かっている。
「トンベリくん。だいじょうぶだよ、まだまだこれから」
「そうよ、電はまだ戦えるし、上は取れてる。やっちゃいなさい、電!」
「了解なのです! オーバーヒート、命中させちゃいます!」
【いなずまのオーバーヒート!】
電は、まるで砲撃のような爆炎を解き放ち、サンダースを火の海へと放り込む。
【いなずまの特攻ががくっと下がった!】
【サンダースは倒れた!】