二次創作小説(映像)※倉庫ログ

選出画面 ( No.33 )
日時: 2015/03/25 01:52
名前: モノクロ ◆QpSaO9ekaY (ID: RHpGihsX)
参照: https://www.youtube.com/watch?v=u5XQB7uE1To

「さて、次はルールだが……見せ合いの63、50フラット、一般的なランダムマッチのルールでいいか」
「あ、あぁ……いいぞ。どんなルールでもボクたちは負けない!」
「んじゃ、今度は互いに選出を決めようじゃねーか。つっても、俺らはもう決まってるけどな」
「な……!」
「ほら、お前らもさっさと決めろよ。少しくらいなら時間延長して待ってやっててもいいぜ?」
「く、う、うるさいぞ! すぐに決めるから待ってろ!」

 と、雷切の安い挑発にほいほい乗る少年は、他の団員と集まって作戦会議をしている。
 その間、雷切も仲間たちに選出内容について伝えることとした。

「……ライ、流石に大人げなさが過ぎるんじゃ……」
「構うかよ。あーいうガキには、ちっとばかし痛い目を見て、大人の厳しさを教えてやらねーとな」
「うわー、すっごい悪人相! 今回の私たちはヒールだったのかな?」
「んで俺らの選出だが、先発にラグナ、裏がココロとスパコンピだ」
「どういう基準で決めたの、それは」
「奴らの面子だ」

 そう言って、雷切は円陣を組んで作戦会議をしているスーパー秘密団を指差す。

「あのリーダーのガキはミミロップ、他はゲッコウガ、ライボルト、シザリガー、オオスバメ、サイドンだな」
「……そんなこと、分かる……のか……?」
「まーな。この前、グレンも俺らの面子を擬人化した姿のまま言い当てたろ。ある程度経験があると、擬人化した姿の特徴で原型のポケモンが大体わかるんだ」

 とはいえ、最初から相手が擬人化の姿だと認識しなければ、まずそうだと思わないのだが。
 それはそれとして相手の面子から、雷切が選出について考察を述べる。

「まず、相手のパーティー的にラグナは刺さってる。どう足掻いても相手できないのは特殊ゲッコウガとめざ草ライボくらいだが、そのケアとしてココロを加えた」
「両刀ゲッコウガだったらどうするのよ。あたしじゃダストシュートを受けた瞬間に終わりよ」
「両刀の場合は、草結びを切ってる可能性が高い。だったらラグナで相手できる」
「仮に草結びがあったらどうするのー?」
「そのためのスパコンピだ。スパコンピには突撃チョッキのプログラムをインストールさせた。ASベースの両刀ゲッコウガなら打ち合える。加えて、重めなミミロップにも強いしな」

 なお他の面子についてだが、雷切は上から殴られて死ぬ相手が多く、トンベリは役割対象がシザリガーとサイドンのみ、雪姫も電磁波が通じない相手が多いため動きにくいと判断した。

「つってもこの選出だと、シザリガーがスカーフだったら辛いが、そこはなんとかするしかねーな」

 シザリガーならば、龍の舞を積むアタッカーが多いはず。というかそうであると信じたい。
 正直、マイナー気味なポケモンなのでどんな型が来てもおかしくないというのが実情だ。
 しかし素がかなり鈍足なうえ、アクアジェットを取得したのでスカーフの線は薄いはず。シザリガーがスカーフである可能性と、そこまで刺さっていない雷切やトンベリを組み込むメリットを天秤に掛け、その結果として彼らを切ったのだ。
 これでスカーフだったもう泣くしかない。

「おい! 決まったぞ! 早く始めるぞ!」
「おっと、作戦会議終了か。んじゃ行ってこい、お前ら」
「子供相手に戦わなくちゃいけないのよね……流石に、少し気が引けるわね」
「HAHAHA! ……と、僕も笑ってられませんよぉ。なにか上手い解決策はないんですかねぇ……」
「145050827398」

 と、この対戦について賛否両論はあるものの。
 スパコンピを賭けた、雷切たちとスーパー秘密団との決闘が、始まるのだった。