二次創作小説(映像)※倉庫ログ

対戦パート1 ( No.44 )
日時: 2015/03/31 04:57
名前: モノクロ ◆QpSaO9ekaY (ID: RHpGihsX)

【ポケモントレーナーのライアンが勝負を仕掛けてきた!】

【行け、アブソル!】


「対戦開始だな。先発はミスティだ」



『Information
 ミスティ(DM:アブソル)

 性格:雷切を敬愛、思慕、心酔しており、それ以外はなにも見えていない盲目乙女。なにやらちーちゃんに対して当たりがきつい模様。

 性質:メガシンカ後の対補助技性能と高水準な攻撃能力、素早さを生かして戦う。脆いが積めるので、どこかで積めば全抜きも可能。

 攻撃性能[A] 防御性能[D] 機動性能[B] 多様性[A]

 好きなもn:先輩!(即答ですか)
                        End』



「普通にラグからじゃないのね」
「エムリット読みだな。なにをしてくるかは分からねーが、3UMAというと、どうしても場作りのイメージがあるもんでな」

 アグノムは高速からの両壁ステロ大爆発、ユクシーは高耐久で粘るステロ欠伸と、どちらも先発で場作りするのに向いた性能だ。
 そのイメージに引っ張られてか、エムリットも出るなら先発サポーターだと思ったのだが、


【ライアンはバクーダを繰り出した!】


「……完全に読み外したな」
「どーすんのこれぇー」
「下がれミスティ! どう考えてもお前じゃ倒しきれねぇ! ラグナを盾にすんぞ!」
「了解です! キモイけどラグナ先輩にパース!」
「HAHAHA! お任せですよぉ!」


【アブソル、交代! 戻れ!】

【行け! ラグラージ!】


 いきなり交代する羽目になってしまったが、先発を読み外したのだから仕方ない。


【バクーダのバクーダナイトと、ライアンのメガバングルが反応した!】

【バクーダはメガバクーダにメガシンカした!】


「やっぱりメガシンカね。メガ枠はバクーダだけだから、そうだとは思ったけども」
「火力がやべーんだよな、メガバクーダは。交換読みを兼ねた大地の力とかだと、ちっと面倒かもしれねーが……」


【バクーダの原始の力! 効果はいまひとつのようだ……】
[ラグラージHP:177/207]


 意外や意外、相手の選択は、タイプ一致の炎技でもなければ交換読み大地の力でもなく、威力たったの60の原始の力。
 交換読みにしても、今回のこちらのパーティーに、岩が特別刺さるポケモンはいないはず。いても雪姫だが、それでも炎技でいいはずだ。

「大文字採用で、外しを嫌った……? いや、単純に押しミスか?」
「どちらにせよラッキーじゃない。ラグはこれから何度も受け回すことになりそうだし、消耗が少ないのはいいことよ」

 とにかく今は、次の行動だ。
 交代で有利対面を作りだせたのはいいが、相手とてバクーダの弱点ぐらいは当然把握している。ゆえにこの場面、素直に波乗りを撃っていい場面ではない。

「相手としても、ここでむざむざバクーダを捨てはしねーだろ。こっちでバクーダを唯一倒せるラグラージを処理するために、リーフィアかユレイドルは連れて来ているはず。ここは交換読みも兼ねて、ステロを撒いとくか」
「欠伸じゃなくていいの?」
「まだ相手は全然消耗してねーし、手の内も割れてねぇ。普通の積みエースより突破力が劣るミスティは、もう少し消耗させてから出したい」

 そしてその消耗を加速させるためのステルスロックだ。リーフィアはユレイドルが出て来ても、それらにはスパコンピ後投げで事足りる。ならば、ミスティが戦いやすいように、少しでも相手を削っておきたい。

「ステロさえ撒けりゃ、サイクル回すうえではこっちが有利になるからな」
「ここは欠伸でも良かった気もするけどねー。雷切君の、隙あらばとりあえず場作りしておこうっていう考え方は、ご主人様に似てるよねー」
「うるせーよ、あいつに似たわけじゃねぇ」
「じゃあ誰に似たの?」
「んなこたどうでもいいだろ。ほら、そろそろ相手も動くぞ」


【ライアンはバクーダを引っ込めた】

【ライアンはリーフィアを繰り出した!】


 相手は読み通り交代。
 そしてこちらは、その交換読みのステルスロックだ。

「ふぅんぬっ!」


【ラグラージのステルスロック! 相手の周りに尖った岩が漂い始めた!】


 ラグナロクが相手の周りに尖った岩をばら撒く。これで交代するたびに、相手のダメージを稼げる。

「常々思ってたんだけど、ラグナ先輩、それどっから岩出してるんです?」
「気になりますかぁ? ならば教えましょう!」
「いや、久々にキモイ笑い声聞いてどーでもよくなりました。やっぱいいです」
「HAHAHA……ミスティさん、雷切さん以外は先輩を先輩とも思ってませんよねぇ」
「当然でしょ、なにを今更」
(相手がラグとは言え、そんなことをストレートで言えるこの子ってある意味凄いわよね……)

 良くも悪くも雷切にしか興味がないようだ。
 いや、悪いことばかりか。

「なんでも構わねーが、とりあえず交代だラグナ。こっちから打点はねーし、リーフィアの攻撃は受けられねぇ」
「了解ですよぉ! スパコンピさん、お願いしますねぇ!」
「4249362」


【ラグラージ、交代、戻れ!】

【行けっ、メタグロス!】


 ラグナロクに代わり、今度はスパコンピ。先に三体ばらしてしまうのは気が引けるが、脆いミスティに代えるのは流石に危険なので、情報のアドバンテージ以上に安定を優先する。

「さて、リーフィアと言えば物理受け……ゴツメ型だとスパコンピで突破できねーかもな」
「ここに来て!? 今更そんなこと言わないでほしいわ……」

 一時期、リーフィアを愛用していた身から言わせてもらうと、物理受けリーフィアはエアームドのように、嵌められる相手はとことん嵌めてしまう。
 そしてその嵌めの対象にメタグロスは含まれている。冷凍パンチもないのでHBゴツメ型は突破不可能だ。

「だが、そのためのミスティだ。ミスティ後出しは流石に危険だからさっきは出さなかったが、こいつには大文字を搭載してある」
「本当はナットレイ用だけど、あのしなびたレタスも燃やしてあげるわ」
「しなびたレタスって……」
「それに、ブイズは補助技が多彩だ。このリーフィアだって、物理受けとは限らねぇ。それもついでに見極めたいが……」

 と思っていると、相手のリーフィアが動き出す。