二次創作小説(映像)※倉庫ログ

対戦パート2 ( No.45 )
日時: 2015/03/31 05:02
名前: モノクロ ◆QpSaO9ekaY (ID: RHpGihsX)

【リーフィアの日本晴れ!】

【日差しが強くなった!】


「日本晴れ……? 天候技か」
「リーフィアの特性は葉緑素かリーフガード、どっちも晴れ状態の時に発動するけど、お相手さんは晴れパなんかな?」
「どうだろうな。バクーダなんかは恩恵を受けるが、オーダイルもいたしな。メガラグみてーに、自分で活用するだけのセルフ晴れ型なのかもしれねぇ」

 日本晴れで強化するタイプのリーフィアは、ほとんど特性が葉緑素だ。
 二倍に跳ね上がった素早さから、殴りかかってくる戦法が多い。晴れのターン制限があるので、少なくともゴツメで粘るタイプではないと思われる。

「なんにせよ、まだ相手の型が分かんねーな。とりあえず一発殴ってみっか。コメパンでもいいが、バクーダへの交換も見て思念の頭突きだ」
「424936212700613187」


【リーフィアは身代わりを使った!】

【リーフィアの身代わりが現れた!】
[リーフィアHP:割合的に3/4]


 相手のリーフィアの選択は身代わり。覚える攻撃技が非常に少ないリーフィアならば、覚えていても不思議はないが、

「身代わり……身代わりか。安全に剣舞するためか? それとも……」

 悩む雷切。身代わりは汎用性が高い技だが、それゆえに相手がそれでなにをするのかが読めない。
 もう少し殴る必要があるようだ。


【メタグロスの思念の頭突き! リーフィアに代わって身代わりが攻撃を受けた!】

【リーフィアの身代わりは壊れてしまった】


 ひとまず身代わりは破壊しておく。これが残っていると色々面倒なのだ。

「さて、相手は居座って身代わりをしてきた。つまり、こちらになにかしらの打点、もしくは仕事があるのかもしれねぇ」
「リーフィアのグロスへの打点っていうと、叩きか、パワハ穴掘りとかですか?」
「そんなとこだろうな。相手が居座る気なら、こっちも最大火力でぶん殴ってやるか。殴り合いならスパコンピは簡単には負けねぇ。ここはコメパンで……あ」
「どうしましたぁ?」
「間違ってバレパンの指示出しちまった」
「ちょっと」


【メタグロスのバレットパンチ!】
[リーフィアHP:6割ほど]


 スパコンピの弾丸のようなスピードの拳が叩き込まれるが、ダメージは微々たるもの。流石に硬い。モノクロ、痛恨の押しミス。
 しかしバレットパンチで1割程度ということは、コメットパンチでもさしたるダメージは期待できなかったかもしれない。
 ゴツメではなかったが、このダメージ量は、ひょっとするとHBの物理受けの可能性さえ出て来た。
 が、その可能性が間違いであることは、すぐに発覚する。


【リーフィアのバトンタッチ!】

【ライアンはバクーダを繰り出した!】

【バクーダに尖った岩が食い込んだ】
[バクーダHP:割合的に7/8]


「バトンか……まさか攻撃技なしの、剣舞身代わりバトンか?」
「攻撃技がないなんてリスキーな構成はそうないと思うけど、晴らして身代わり張ってバトンして、超火力噴火をお見舞いするとかかもよ?」
「それなら太陽神みたいに、トリル晴れで使った方が手っ取り早いじゃない」
「そこはロマンだよ、みすちー」
「なによ、みすちーって……」

 しかし相手がバトン型であるということは理解した。それならば単体性能よりも、他のポケモンがいてこそだ。最後の一体まで追い込めれば、もしくはバトンできないような状況にすれば、その力も発揮されないはず。

「問題はここだな。相手が晴らしてきたってことは」
「ソーラービーム、あるかもしれないわね」
「あんなの喰らったら、僕でも耐えられませんよぉ……リンドもありませんし」

 多くの炎タイプが習得し、炎タイプ苦手とする水、岩、地面タイプに刺さる草技、ソーラービーム。
 高威力命中安定の強力な技だが、溜め時間があるせいで採用されるポケモンは少なく、採用される場合は大抵晴れパでだ。
 だが、今の天候は晴れ。相手が晴れを軸にする編成をしていたならば、バクーダにソーラービームを習得させている可能性は十分ある。

「ここは択か? ソラビ読み居座りか、炎技読みラグナバックか……」

 相手がバトンするリーフィアのためだけにわざわざ晴らしたとは考えにくい。どう考えても、このメガバクーダのサポートだ。
 そうなるとやはり、ソーラービームを持っている可能性は高いだろう。そしてこちらのラグラージが既にばれていて、初手で対面したバクーダへの引き先にしているので、ここでまたバックすると思われても不思議はない。
 なのでここは、ラグナロクに戻したいところだが、

「ラグナに退いたところで、またリーフィアを出されるだけだ。特性は葉緑素だろうが、素早さ判定ができていない以上、リーフガードの可能性も捨て切れねぇ」
「うーん、あたしは葉緑素だと思いますけど……」

 だが仮にリーフガードだとすると、欠伸が効かず、リーフィアに対してできることがまったくなくなってしまう。
 つまりリーフィア交換を読んだ交換をしなければならなくなるのだが、リスキーなのでそれはあまりやりたくないところだ。

「うーむ……スパコンピは地震でメガバクーダに打点がある。不一致とは言え威力100で効果抜群だし、あるいは……」
「流石にこの体力だと、地震じゃ落ちないと思うけど……それにパコって、確かA極振りじゃなかったわよね」
「Hもだが、素早さに100近く回してるから、結構削ってるな。だがメガバクーダも見た目以上に脆い。それに、もしも噴火で来れば、抜群と言えども削った後で威力も落ちる。さらにこっちはチョッキ、耐える可能性もある」

 可能性をこうして列挙していくと、生き残る可能性が高いように思えるのだから不思議だ。
 そして一見した可能性が“多い”という見解のみで、行動を選択するということにも繋がってしまう。

「よし、ここは地震だ! ラグナに退いても、どうせリーフィアがやって来て妙な択になるからな」
「択ゲーに持ち込むより、多少のリスクを負っても殴りかかるプレイング……やっぱりマスターに似たんじゃないかしら?」

 というか動かしているのはモノクロですしね。
 クチート使いの癖に択ゲーに持ち込まれるのは嫌いです。特にこちらが退くかどうかを迫られる択は、


【メタグロスの地震! 効果は抜群だ!】
[バクーダHP:確定耐えっぽい1割未満]


 ともあれ、まずはスパコンピが地面を激しく揺さぶってメガバクーダを攻撃。
 効果抜群だが、やはり不一致地震では削りきれない。だがAを極振りしていれば、落ちていそうな残り方だ。

「まあ努力値振りについて今更どうこう言っても仕方ねぇ。問題は、次の相手の行動だ」
「ソラビなら生き残る、炎技なら死ぬ」
「噴火で来れば耐える可能性も十分あるがな。さぁ、どう来る——!」


【バクーダの火炎放射! 効果は抜群だ!】