二次創作小説(映像)※倉庫ログ

対戦パート3 ( No.46 )
日時: 2015/03/31 05:06
名前: モノクロ ◆QpSaO9ekaY (ID: RHpGihsX)

【メタグロスは倒れた!】


 次の瞬間、スパコンピは消し炭にされていた。

「……ま、そりゃそうだわな。トリパでもねーのに噴火があるわけねーか」
「あぁ、スパコンピがドロドロに溶解してる……」
「メガバクーダの火炎放射は、H振りギルガルドすら確殺するからねぇ」
「チョッキとは言え、H極振りでもないパコが晴れ力ずく火炎放射を耐えるわけがないわね……」
「どうするんでしょう、スパコンピさん……」
「ほっときゃナノマシンで再生するから大丈夫だ。それより、ここはミスティから出していくぞ。行ってこい」
「あ、はい! あんな死にぞこないのラクダ、かるーく刎ねてやりますよ!」


【あと少しだ! 頑張れ! アブソル!】


 ここはラグナロクではなく、ミスティから入る。
 なぜなら、先ほどスパコンピを突っ張らせた理由でもあるのだが、ラグナロクを出してもリーフィアに代えられるだけだからだ。ラグナロクはリーフィアにまったく打点がないため、そうなるとまたサイクルを回すことになる。

「だが、ミスティは受け出しできるような耐久はしてねぇ。だから先に出してバクーダを処理、リーフィアが来たら文字で燃やす、三体目が来たら相手次第ではラグナに退く、って感じだな」
「もしもリーフィアが来たら、三体目はエムリットっぽいわね」
「逆に妖精ブルドックちゃんがいたら、みすちーには絶対に出してくるよね」
「なんでもいいわ、とりあえずは——」

 ミスティはピンッ! メガストーンを空中へと弾く。
 そしてそれと同時に、彼女は眩い光に包み込まれ、その中でさらなる姿へと昇華する——


【アブソルのアブソルナイトと、メガバングルが反応した!】

【アブソルはメガアブソルにメガシンカした!】


「——目の前の敵の、掃除! 消えなさい!」


【アブソルの叩き落とす!】

【バクーダは倒れた!】


 メガシンカしたミスティの一撃で、相手のメガバクーダは戦闘不能。
 これで数の上では互角だ。


【日差しが元に戻った】


「メガシンカ直後の素早さ判定はなくなったし、あたしのスピードもこれで高速になった。これならスカーフ以外は全員抜けるわ」
「CSなうえ積んでねーから火力は絶対足りてねーがな。とりあえず、ここでなにが出るかだな……」

 恐らくあのサポーターだろうリーフィアでは、こちらのエースであるミスティの相手はできないだろう。
 ならば、ここで三体目が見られると思うのだが、


【ライアンはオーダイルを繰り出した!】

【オーダイルに尖った岩が食い込んだ】
[オーダイルHP:割合的に7/8]


「オーダイルか。ちょうど日差しが切れたタイミングで出やがったな」
「ここまで計算されてやってたとしたら、相手は相当のやり手ね」
「流石に偶然だろうが、こいつ出させるなら晴れた時が良かったな、やっぱ」

 とはいえそんなことを言っても仕方ない。
 それに、オーダイルならばラグナロクで相手ができる。ミスティでは倒しきれないので、ここは素直にラグナロクへの交代が安定だ。


【アブソル、戻れ!】

【行け! ラグラージ!】

【オーダイルの龍の舞! オーダイルの攻撃と素早さが上がった!】


「相手さんは龍舞だね、てことはやっぱ」
「珠ずく型、だな」

 オーダイルは少し前にあった、ポケバンクのキャンペーンで夢特性の力ずくが解禁されている。
 これにより、技使用時の追加効果を無効にして、技の威力を底上げできるのだ。

「えっと、力ずくって珠ダメも無効にするんでしたよね」
「あぁ、だから耐久がそこそこあって舞いやすいオーダイルには、かなり嬉しい仕様だろうぜ」

 しかも、オーダイルは種族値的には微妙に火力不足。それを力ずくと命の珠、さらに龍の舞で一気に強化すれば、正にエースとなる。

「とはいえこっちの壁も負けてねーよ。この体力なら滝登りの一発くらいは耐えるだろ。ラムって可能性もあるが、そん時はそん時。とりあえずは欠伸だ、ラグナ」
「了解ですよぉ!」

 力ずくなら怯みの心配もないため、ある意味安心できるのだが、 


【オーダイルのアクアジェット!】
[ラグラージHP:125/207]

【オーダイルの命が少し削られた】
[オーダイルHP:割合的に7/8−1/10]


「……アクジェ?」
「タイプ一致でも威力60、力ずくの対象外だし、なんでアクジェなのかしら……?」
「不一致でも冷パンとか地震とかの方が威力出るのにねぇ」
「押しミス? 舐めプ? 勘違い? ……先輩、これなんでしょう?」
「さーな。もしかしたら、技構成が龍舞、アクジェ、岩雪崩、馬鹿力とかで、岩雪崩は半減、馬鹿力は連打できないとか思って、アクジェで削りに来てるのかもしんねーな」

 とはいえ冷凍パンチも地震も切っているオーダイルなど珍しいだろうが、マイナー気味なポケモンで、解禁されてからも日が浅いため研究があまり進んでおらず、様々な技構成で試されているとも解釈できるので、一概には言い切れないかもしれない。


【ラグラージは欠伸をした! ラグラージはオーダイルの眠気を誘った!】


「ふあぁ……とりあえず、欠伸は入れましたよぉ……」
「うわキモっ!」
「ミスティさんも遠慮容赦ありませんよねぇ……」

 ひとまず、相手の眠気は誘えた。後はひたすら欠伸を連打するだけだ。


【オーダイルのアクアジェット!】
[ラグラージHP:70/207]

【オーダイルの命が少し削られた】
[オーダイルHP:7/8−1/5]

【ラグラージはオボンの実で体力を回復した】
[ラグラージHP:121/207]


「相手はアクジェ連打。押しミスとかじゃねーか。つーことは、やっぱ有効打がこれしかねーのかね」
「それはそれでありがたいけど、なんとなく不気味よね」