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此処までが私が聞いた一通りのお話。
余談だが既にデジモンはこの世界に色々と来ている様で、噂にはなっていないもののハッカー達には既に盛大に使われ始めているみたいだ。だから咄嗟にツメモンをリュックに隠した行為は無意味と言われたのだろう・・・
少なくとも選ばれし一人とはリンだけでは無い筈だし他にもいる…と思う。と何とも情けない不明確なことをツメモンは最後に付け足していたけど…

「なんだか大変な事になっちゃったなぁ…」

学校から帰宅しながら、愚痴でもないがボソッとそう呟いていた。
今やれることはEDENで侵食者Ｘが住み着いている場所を見つけ出すこと。そしてあわよくばそいつを倒してデジタルワールドを救うきっかけを手に出来れば万々歳といったところか。

兎にも角にもEDENに行かなきゃ始まらない。自分の世界の命運も掛かっている訳であまりちんたらと悩んでもいられないのだ。
リンは自分の頬を両手で強く叩きつければ、気合を再度注入する。

「もうやるって決めたんだから！頑張れ、わたしっ！」

そして何時もの様にEDENへとログインを開始、しかし何時もとは違う覚悟で…