二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- 第二章「青春!熱血!熱き拳」 ( No.30 )
- 日時: 2015/04/10 16:09
- 名前: ポカラ ◆Cewk4iJLMo (ID: gJuvDJZQ)
「えぇぇ!じゃぁあなたも選ばれた一人なのっ?」
何故こんなにも驚いているのかというと、彼の口から驚愕の事実を知らされたからである。
自分と全く同じ境遇の一人とまさかこんな形で出会うとは…ではさっきの戦闘は一体なんだったのかと肩を落とす。
始めから本題を告げていれば良かったと今更ながら思ったりもしたが…まぁ結果オーライということにしておこう。
「なんだよー、お前も俺と同じで侵食者とやらを探してたのか。すっげぇ偶然だな!」
ともあれ同じ境遇なら色々と説明することが省ける。そして目的が同じなら協力しない手はないであろう。何にせよ心強い話だ。
「おっと忘れてた。俺の名前は浅田タクト。そんでもう知ってると思うがこいつは相棒のガオモンだ」
何だか色々と順序が間違っている気がするのだが、漸く彼の名前を知ることが出来た。
同じくリンも自己紹介する為に口を開く。
「私は朔日リン…です。この子はケラモン。まぁ色々あったけど、宜しくね…えっと、浅田君」
「おいおい、浅田君なんて固い固い!タクトって呼んでくれ。まっ、一緒に頑張ろうぜリン!」
親指を立てて笑顔でそう接してくれるタクト。初対面ということあり多少消極的な対応をしていたリンも彼のお陰で緊張も解け始める。
「リン!良かったわね。心強い仲間ができて。これで侵食者探しも効率が良くなるはずよ」
いつの間にか腕の中から抜け出したケラモンは今度はリンの頭の上によじ登るようにちょこんと乗っかりながらそう告げる。どうやら自分の定位置を見つけたような感じである。
余談だがケラモンの無数の触手がリンの頭や束ねているポニーテールの髪に絡みつき、他人から見れば一人の少女がヤバイ生物に寄生されている様にしか見えない…
「えへへ、意を決してクーロンに来て見たけど思いがけない出会いがあったね。」
元々侵食者を探してたクーロンに来たが予想外の収穫と言ったところか。
「さて、そうと決まればもっと奥を探して見ようぜ。この辺は俺が既に捜索済だからよ」
タクトはガオモンを背負い周囲を見渡しながらそう提案する。ガオモンはというとタクトの背に顔を埋めるかの様に眠っている、先程の戦闘での疲れを癒しているのだろう。
「でも、クーロンの奥って何だか気持ち悪いね…いかにも出そう!って感じはするけど…」
薄暗く続く道の先が一体どうなってるかなど想像もつかない…物凄い不気味だが一人で行くよりは俄然マシだ。
いざ出発。そう決めると二人は早々と奥へ向おうとした。刹那突如として背後から大声が響きわたる。
「ちょっと待ったぁぁぁ!ストップゥ!」
突然のその声にリンは身体を大きく跳ね上がるかの様に驚きながら、その声の主の方へと身体を向けた。