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Re: 虚の旅路 -Story of TERRA BATTLE- ( No.12 )
日時: 2015/08/08 22:08
名前: 霧桜 ◆U7aoDc6gZM (ID: K3Hf956n)


「無礼なことをしてすまない、求道の同士よ。……では、何故私達を選んだ?」

 ——汝等ならば、神の座をも畏れぬものと見た。

「それは力か、心か?」

 ——双方に可能性を見出している。しかし、今のままでは神の力に成す術もない。
 ——汝等も、この我すらも。

「では聞こう、貴方に目算はあるのか。神を越える、その見当は貴方の中に付いているのか」

 ——無い、と言いなば嘘。力、心、共に神を超越する材を我は識る。
 ——だが、有る、とも事実にあらず。此処にはなく、真の場所も我には分からぬ。

「……一つ尋ねたい。何故神を探さねばならない? 貴方ならば、神の居場所は分かるのではないか」

 ——我は放逐された身。今神が何処に居られるか、我とて分からぬ。
 ——しかし我は求めねばならぬ。

「何故だ? それは私達と目的を同じくしていると?」

 ——如何にも。
 ——この惑星(ほし)は終焉を辿っている。何をもせなば、生命の惑星が一つ消えるのみ。

 ——神ならば、この世界にもう一度命を賜うも自由。
 ——神はそう我に伝えたり。

「インビンシブル……貴方は何故、この星の未来を気にかけるのだ」



 ——汝等の希望。
 ——汝等の願う以上の理由を、我に求めるか?