二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- 成績不振から始まる物語 ( No.158 )
- 日時: 2015/06/20 18:22
- 名前: 奏月 昴 ◆Dh/xEZWmVM (ID: g9MFapnu)
聖域・神殿…。
「はぁー…。」
ここで今、DTOとハジメが盛大な溜息をついていた。
「どうしたんだよ、先生方。溜息なんかついてよ。」
いつものようにシュークリームとメロンパンを渡した昴は、そんな彼らに思わず声をかけていた。
「いやな、実は…最近、成績が悪い奴がちょいちょい目立ってきてよ。」
「烈、由梨、千枝、陽介辺りが目に見えて悪くなってきててさ…。まぁ、あんな事件があってあいつ等が巻き込まれて…何を経験したかは分からないけど、それで鍛錬を頑張るのは正直、一個人としては偉いと思うけど…。」
「流石に成績不振じゃ先生としてまずいって訳か。」
昴はお茶を啜りながら、頭を捻る。
確かに、あの船の事件やその前にあった氷海のマヨナカテレビ事件を考えると、烈や由梨が鍛錬をするようになったのは無理もない話だと分かっている。だが、それで本業である学業を疎かにするのはいただけない。
「…んー…。困ったな…。何とか自分から勉強させるような事を起こせればいいけどな…。」
全員で頭を捻るも、いい案は思い浮かばなかった。
仕方が無いので、この日は解散となり、後日もう一度集まって相談する事になったとか。
■
その夜、いつものスバルとの会話…。
—んー、自分から勉強させるような事か…。
昴は思い切って、スバルに相談してみる事にしたようで、いざ相談したはいいが、スバルにも考えが浮かばないようだ。
(まぁ、勉強嫌いの俺達には難しい議題か。)
—まともに勉強したのは、高校三年からだもんね…。でも、流石に成績不振は問題だよ。大学入試とか大いに問題だよ。いくら繰り返しで時間があるからって、流石にね…。
このままだと、いざ繰り返しがなくなり、通常通りに時間が進んだ時、あまりの馬鹿っぷりで大学入試が突破できないとなったら、当人の死活問題だ。自業自得な面もあるが、流石にこれは放っておけない。
—…何か、争わせるような事が起こせればいいけど…。
(だよな…。ん? おい、ちょっと待て俺。…今、何つった?)
—争わせるような事を起こせればいいなって…あーっ!!
スバルが呟いた、ただその一言。だがその一言が、解決の糸口になるとは…。
(そうだよ! 争わせると言うか…競わせるんだ! あの料理対決みたく、明確な評価を出して、競わせてみれば負けず嫌いなあいつらはきっと自分から勉強してくれるはず!)
—そうと決まれば…! ねぇ、この企画は使えない!? 某お笑い番組のテストネタが原案なんだけど…。
その文章が書かれた後、昴のノートにある企画案が同期された。
(それならきっと、明確な評価が出るから、あいつらが燃えるはず!)
—決まりね。明日、先生方に話してみてよ。
(ああ。駄目元で話してみる。俺の方でも少しお前の案に改良を施すけど、いいか?)
—構わないよ。この世界の住人の成績不振は、私にとっても色々な意味で死活問題だしね。あまりにも馬鹿が増えすぎるとやってらんないよ、色々と。
そうと決まれば、昴は先生方にメールを送り、スバルの送ってきた原案に自分なりの改良を加えた。
- 成績不振から始まる物語 ( No.159 )
- 日時: 2015/06/20 18:24
- 名前: 奏月 昴 ◆Dh/xEZWmVM (ID: 0JVd9KgH)
翌日、職員室に集まったDTOとハジメは、昴の作った改良案を見つつ、ふむふむと頷いた。
「成程、全員が分かる範囲のテストをして順位を競わせるのか! 考えたな、昴さん!」
どうやら、DTOもハジメも納得してくれたようだ。
「まぁ、きっかけをくれた奴がいたからな。」
昴はそう言ってそっと微笑んだ。
「そうだな、今からテストの答案を作るのは面倒だろう? 本来のテストもそろそろだろうし…。」
「まぁ、確かに両立は大変だな…。」
もうすぐ、期末テストの時期にはいる為、今からテストの答案を作るのは正直遠慮はしたいが、昴の考えた案はやるべきだと考えていた。
「ならさ、手伝ってくれる奴がいればいいんじゃね? そいつらに解説も任せてさ!」
そう言いながら職員室に入ってきたのは、MZDだった。どうやら話は聞いていたようだ。
「誰に手伝わせるんだよ、こんな特にもなりそうにないの。」
「決まってんだろ、ブレイブ達だよ! あいつら、今オレが様子を見に行ったら、結構暇してたぜ。だから、これ話したら快く了承してくれんじゃねぇかな?」
「まぁ、確かにノルゼン教授とかはノリノリでやってくれそうだな。わかった、馬鹿神、お前から打診してくれ。あ、でもあいつら英語は全く知識が…。」
こちらの世界で言う英語は、向こうではマグノリアのような月の民しか話さない。だが、ここで助け船を出したのは、DTOだった。
「心配すんなって。英語と数学は俺達が作るよ。解説もする。」
「テストを作る気分転換としてテストを作るよ。」
「それに、あいつらもテストなんて作るのは初めてだろうし、こっちの先生方にも打診して協力してもらうとするよ。流石にテストを二枚作らせるのは可哀想だから、そこは勘弁な。」
テストの答案を作る人物も、その協力者も決まった。
職員室に集まった四人は、頷きあった。
「そういや、リリィとかも受けさせんのか? テスト。」
そんな時、ふと、MZDが訊ねた。そう、学校に通っていないジョーカー一味やクマをどうするかだ。
「うーん、無理してやらせなくてもいいと思うけどな。」
「えー! ボクもテストやりたいよ!」
流石に学生として勉強していないリリィ達にやらせるのは可哀想だと考えた昴は、免除させる事にしたのだが、そんな彼女の背に声がかけられた。振り向くとそこには、ローズがいた。
「ローズ、いつの間に…。」
「簡単な仕事をボクが頼んだの。どうせこの馬鹿はやってくんないからね。」
さらにローズの後ろから、影が入ってくる。どうやら影に依頼され、ローズは今まで彼を手伝っていたようだ。
「ねぇ、昴、ボク達も受けちゃダメ? ボクもテスト受けたい!」
「…うーん…。」
「まぁまぁ、いいじゃねぇか昴。仲間はずれは可哀想だろ? 受けさせてやれよ。」
困り顔の昴に、MZDがそう声をかけた。
「…ローズ、他の仲間達にはお前から言う事。それが守れるんだったら、受けてもいいぞ。」
「うん! わーい、やったー!!」
ローズは小さな体で喜びを表現しつつ、影と一緒に職員室を出ていった。恐らく、他のジョーカー一味やクマも巻き込む事になるだろう。
「…先生方、悪い。少し、問題やさしめにしてやってくれ。」
「じゃあ、高校入試程度のでいいか? それに簡単な…小学校低学年とかその辺りの計算問題もちょこちょこ入れて…。」
残された一同は、出題範囲を話し合って決めていたとか…。
- 成績不振から始まる物語 ( No.160 )
- 日時: 2015/06/20 18:27
- 名前: 奏月 昴 ◆Dh/xEZWmVM (ID: 0JVd9KgH)
そして、会議が終わって、選抜された問題作成者に依頼した翌日、昴は神殿に人を集めた。
やって来たのは、つぎドカ!組、ペルソナ組、ジョーカー一味、司組、そして、BDBS組。
「早速集まってもらって悪いが、一週間、この教科書の範囲を全部叩き込め。」
そう言って昴は反論を許さずに、中学校の基本五教科の教科書と、技術、家庭科、音楽、美術、保健の教科書を全員に渡した。
「おい、昴さん。いきなり教科書渡されても何が何だかわかんねぇよ、説明してくれ。」
「一週間後、お前ら、その教科書の範囲内のテスト受けろ。以上。」
「はあぁぁぁぁぁぁっ!?」
案の定、反論が来ました。もちろんこれは昴も想定通りだ。
「お前ら、氷海の事件や船の事件で強くなりたいから鍛練しているのはよくわかってる。だがな、お前達の本業は学生だ。もしこのまま成績が振るわなくなってワンダークロックが直って、時間が元通りになった後に馬鹿なままで大学入試なんか受けたらどうなると思ってる? 特に三年生!」
昴が言うと、即座に視線を背ける陽介、千枝、由梨、葉月。この四人は一応馬鹿だと自覚しているので昴の言葉に説得力を感じていた。
「確かに、このままだと大学の入学試験で躓きそうですね…。」
「いや、理乃ちゃんに限ってそれはない。」
かなりの秀才である理乃がそうポツリと昴の言葉に同意したので、思わず突っ込んでしまう陽介と千枝だが、自分達は彼女の言う通り、大学の入学試験が心配な位置にいた。
「二年組も一年なんてあっという間だぞ。だから今のうちに勉強もしておけ。特に完二、りせ。」
「何で名指しするの!?」
完二は納得していたのか何も言わなかったが、りせは反論して食って掛かる。が、他は全員(当たり前だ。)と心の中で思っていた。公式でお馬鹿さんだもんね。夏休みの補習対象者だし。
「そんなわけで、お前達にはこれから高校入試までの範囲を一週間で叩き込んでもらう。ジョーカー一味はローズたっての頼みだから聞いてやってくれ。それと、新たに加入したティズ達にはちと厳しいが、お前達の学力も見てみたい。代表して、光の戦士であるティズ、アニエス、イデア、リングアベル、ユウ、マグノリア。お前達六人に受けてもらう。」
「えーっ!?」
あからさまに嫌そうな顔をしたのは、イデアだった。
「ちょっと待ってよ昴! あたし達まで受けるの!?」
「どれくらいか見てみたいだけだ。あんまり厳しい補習はしないよう先生方にも頼んでるし、それに…。」
昴はちらりと後ろを見た。そこにいたのは、イデアの父、ブレイブ。
「お父さんは娘の成績に興味津々のようだぞ?」
「お、お父様…。」
「イデア、この際だからはっきりさせてこい。お前の成績は、白か黒か。」
「むぐぐ…。」
父親の説得に黙った娘を見て、昴は話を続けた。
「さっきも言ったように勉強期間は一週間。一週間後、またここに集まってテストを受けてもらう。基本五教科と実技五教科、それから息抜き程度として色々な雑学を詰め込んだ教科を受けて、雑学以外の十教科の合計点で順位をつける。成績上位五名には俺から何か希望を募って品物渡すから。まぁ、頑張ったご褒美だ。」
どうやら今回はご褒美として景品が出るようだ。順位もはっきりと出るので、これには俄然やる気が出る。
「ただし、成績下位、及び赤点項目があった場合、あるいはふざけた珍解答をわざと、悪意を込めてやった場合、容赦なくパステルくんさん様が作った部屋に通して補習させっから覚悟しとけ。」
「怖っ!!」
これには流石に全員震えた。だが、ここでひとつ思った事が。
「あの、昴さん、わたくしとフランシスはいいのですが、流石にリリィとローズはその補習を免除と言うのは不可能でしょうか? この子達はわたくし達とは違い、それなりの一般常識しか教えていないので…。」
「あ、それ言ったらクマ吉もだな。昴さん、悪いけど、クマのも補習は免除してくれないか? 流石に学校通わせてないのにいきなりテストの補習は可哀想だろ…。」
セシルと陽介の言う通り、学校へと通っていない三人がテストで赤点を取り、補習を受けさせるのは可哀想だ。
だがそこは昴もきちんと考えていた。
「安心しろ、リリィ達は順位は出すが、補習は免除するよ。仮にあったとしても、BDBS組みたく厳しいのはしないって。まずは楽しく勉強してもらう事を覚えてもらうよ。そこから新しい知識を得たいとなったら、いい兆候だし。」
「そ、そうですか…。よかった…。」
安心したのか、セシルはホッと溜息をついた。
「理乃、お前なら成績面では心配してないから、BDBS組が躓いたら相談にのってやれ。」
「わかりました。」
「さて、質問があったらいつでも俺の所に来い。じゃあ、解散!」
そう言って、その場は解散となった。
- 成績不振から始まる物語 ( No.161 )
- 日時: 2015/06/20 18:32
- 名前: 奏月 昴 ◆Dh/xEZWmVM (ID: /9RVPCwZ)
では、問題の作成者及び解説者とルールを。
ルール
・国、社、数、理、英の基本五教科に加え、保健体育、技術、家庭科、音楽、美術の実技五教科の合計点数で争う
・雑学は合計点には含まない。あくまで息抜き的な問題と捉える
・範囲は一応高校入試程度だが、実技五教科については問題作成者に一任するので、かなり難しい問題も予想される
・勉強期間は一週間設ける
・一週間後、50分の解答時間の後、休憩を10分挟む。学校のテストと同様に行う
・成績上位五人には昴から望む品物が与えられる
・逆に下位クラスに行った者やふざけた解答した者は、キツイお仕置きが…。
・なお、リリィ、ローズ、クマは順位は出すが、お仕置きは免除。
クラス分け
Aクラス
→特に問題ない寧ろその学力分けてください。下がってもBなので心配要らない。
Bクラス
→可もなく不可もなく。油断すると危ないけど、心配はまだしなくても大丈夫。このまま勉強すべし。
Cクラス
→赤点がちらほら目立ってちょっとこれは危険。努力をしているのはわかる範囲なのでこれからAクラスの人と精進しましょう。まずはBを狙う事。
Dクラス
→論外。言い訳してないで勉 強 し ろ 。
★
問題作成及び解説担当教科
国語:ノブツナ・カミイズミ
剣聖の異名を持つ、ソードマスターのアスタリスク所持者。イデアの師であり、彼女の父ブレイブとは一人の女性を巡って争った事もある程のライバル同士。
抜擢理由は技名に諺が扱われてる事から。
数学:ハジメ
BEMANI学園高等部数学教師。風雅や完二のクラス担任でもある。度々暴走するDTOに手を焼いている、常識的な教師で、生徒からの信頼も厚い。
抜擢理由は省略。いや、現役教師なんで説明しなくてもいいでしょ。
社会:レスター・ド・ロッソ
ヴァンパイアのアスタリスク所持者である不老不死の男性。公国の国王であるが、政治にまったく介入せず、自分の城に閉じこもっている。本人は吸血鬼などではなく、周りがそう言い始めた為、牙を生やしたり、吸血鬼らしい武器を調達したりと、涙ぐましい努力をしてきたそう。
抜擢理由は長年生きているので、歴史についても詳しいだろうから。
理科:ノルゼン・ホロスコフ
魔法学園イスタンタールにて大教授を務める、占星術師のアスタリスク所持者。巨漢でかなり声が大きく、初めて見る人は必ず驚く。星の動きで世界の危機を感じ取り、ティズが再び永い眠りから覚めた切欠である神界の霊石を探し当て、イデアとユウに託した人物。また、ブレイブが正教のやり方に不満を覚えた事件である世界疫病が引き起こすセカンドパンデミックをミネットの母と共に防いだ過去がある。
抜擢理由はそのセカンドパンデミックを防いだ功績と実際に大学教授をしているところから。
英語:DTO
BEMANI学園高等部英語教師。烈や氷海のクラス担任で、普段から色々ふざけているも、いざという時は頼りになるのでこちらも生徒からの信頼は厚い。
抜擢理由はこちらも省略。現役教師なので。
保健:ホーリー・ホワイト
白魔道士のアスタリスク所持者で、衛生兵として働いていた過去がある。白魔道士と言う立場にありながら、本人は結構なドSで、治療が遅れる事もしばしば。あの、白魔道士って何だっけ?
抜擢理由は前述通り衛生兵の過去を買って。ブレイブとは半分こして問題を作る。
体育:ブレイブ・リー
聖騎士のアスタリスクを持つイデアの父であり、カミイズミのライバル。正教のやり方に不信感を持ち、挙兵して正教を一宗教団体に落とす事に成功した公国軍元帥。少々娘馬鹿な所もあるが厳格ないい父親。娘がやらかさないか心配。
抜擢理由は体育ができそうで一番理解が早そうなところから。
技術:山岸風花
ペルソナ3でサーチを担当していたBEMANI学園大学部の工学部専攻。料理はポイズンだが機械については彼女に聞けばお手のもの。
抜擢理由は学部。専攻しているので知識は豊富にあり、確実に難しくする可能性大。
家庭科:ユルヤナ
仕立て屋の老人だが、かなりの高齢で、レスター同様不死の術を得た魔界幻士のアスタリスク所持者。かなりのスケベでプリンプリンポヨヨンな女好きのマスオさん(中の人)。リングアベルからは心の師と仰がれている。
抜擢理由は仕立て屋の面と料理が得意なところもあって。服飾が本業なので、そちらが少し多くなるかも?
美術:桐条美鶴
シャドウワーカーのリーダーである風花の先輩。高校時代は生徒会長をしており、他人からの信頼は厚い。令嬢であり、かなりの天然と世間知らずが混じっている点もあるが問題はない。
抜擢理由はその令嬢スキルで美術的な物も見ているだろうから。
音楽:MZD
ご存知音楽世界の創造神。普段は他人の家に不法侵入したりミミニャミや影、昴を振り回したりしているも、やる時はやる。が、やらない方が多いので、昴や私にいつも馬鹿神呼ばわりされている。
抜擢理由はまぁ、腐っても音楽世界の創造神だし、DJだし。しかし難しくする可能性がある。
雑学:奏月昴
この世界の神様という名の管理者。キレると怖い姉さん女房。
抜擢理由は…余り物(オイ。BY昴)
- 成績不振から始まる物語 ( No.162 )
- 日時: 2015/06/20 18:33
- 名前: 奏月 昴 ◆Dh/xEZWmVM (ID: /9RVPCwZ)
「つまらん。」
当日の段取りを話し合った後、BDBS寮に帰ってくるなり、デニーはぽつりと呟いた。
「何がだよ。」
その言葉を聞き届けたジャンは、少々乱暴に紅茶を彼の前に置きながら訊ねた。
「当日の段取りだが、ただ集まっただけではつまらん!」
「ただ集まる事に楽しい要素なんてひとつもないと思うけどな。」
「だからこそつまらないのだ!」
力説するデニーに、ジャンは溜め息をついた。
「…で? どうしたいんだよ、陛下。」
「うむ、ただ集まるのはつまらないから、何か仕掛けを施したい。だが、うむむ…。」
悩むデニー。だが、名案は浮かばなさそうだ。
「はぁ…。考えもなしに言ったのかよ…。」
ジャンは溜め息をつきつつ、リモコンを手に取り、煎餅をかじりながらテレビをつけた。
「…!」
その時、デニーの目に何かが映った。その何かが、きっかけとなり、デニーにある名案が浮かんだ。
「これだっ!!」
「ブハッ! 何だよいきなり!」
突然立ち上がったデニーに、ジャンはビックリして飲んでいたお茶を吹き出してしまった。
「ジャン、今すぐ公国のアスタリスク所持者を集めてくれ!」
「はぁっ!? お前が行けよ!」
「嫌だ!」
即座に反論したが、即座にバッサリ切られたジャンは、仕方がないのでブレイブ達の所に行く事にした。
(フフッ、これは面白くなってきたぞ。当日が楽しみだ…!)
怪しい声で笑うデニーに…。
「ねぇパパ、コーテーヘーカがパパみたいな笑い方してるよー。」
「しっ、レヴ、あれは見てはならぬ。後でアンドゥかけてあげるから、部屋においで。」
近くを通りかかったグレイス父子は、そっと他人のふりをしながら帰ったとか…。
- 成績不振から始まる物語 後書き ( No.163 )
- 日時: 2015/06/20 18:36
- 名前: 奏月 昴 ◆Dh/xEZWmVM (ID: /9RVPCwZ)
後書き de 雑談
私
—奏月版テストネタ。ちょっと考えてみた。
ジャン
「まぁ、お前が知るテストネタはただ珍回答を見るだけだからな。」
私
—二番煎じも嫌だから、どこもやっていないであろう対決要素を入れたの。イメージとしてはめちゃイケの期末テストネタがモチーフだよ。料理対決を始めた(らしい)私だし、対決要素も悪くないと思ってね。
昴
「まぁ、誰も死なない対決もいいよな。…あ、腹筋は死ぬかもしれないが。」
私
—腹筋を死なせるくらいのクオリティを書けるかどうかは謎だけどね。でも、始めた以上は頑張りたいかな。
鏡
「オレ、せめてCクラスは避けたい。」
由梨&葉月
「(アタシ/私)確実にCクラスだからお仕置きコースなんだけど。」
理乃
「いや、自覚してる分まだマシよ。問題は…。」
風花
「うん、問題は…。」
りせ&七海
「何でこっちを見るの?」
理乃
「…自覚のない馬鹿は本当に嫌ですよね。」
風花
「理乃ちゃんに激しく同意。」
私
—…うん、頑張れ、しか言えない。じゃあ、またねー。
★
昴
「で? 俺の聖誕祭は?」
私
—さーて、テストネタ詰めるかー。
昴
「聞 け や 。あ、感想どうぞ。」