二次創作小説(映像)※倉庫ログ

続・ほのぼの日和 ( No.43 )
日時: 2015/07/23 17:43
名前: 奏月 昴 ◆Dh/xEZWmVM (ID: q9qYGNqH)

『どろどろ』


ある日、ツッコミ属性メンバー+氷海でカラオケに来た時の事。

「カラオケなんて初めてだから、緊張するわ。」
「リンちゃんなう。」

氷海がワクワクしている横で、昴、烈、直斗、陽介の四人がボソリと呟くと、氷海と千枝はビクリと肩を震わせた。

「ご、ごめんなさい…。」
「よろしい。」

そんなひと悶着の後、昴達は受付をし、中に入った。

「よーし、まずは何歌う?」
「これ歌ったら面白くないかしら? 烈、由梨先輩、歌わない? 三人でデュエットなの。」
「へー、なんの曲かわかんないけど、歌う!」
「アタシも歌うかな。」

そして、氷海は曲を入力した。

入れた曲:ACUTE(黒うさP)

「」

現れた曲名に、烈絶句。
自分が覚えているこの曲についての知識が正しいならこれは…。
考える烈だが、残りの二人がノリノリに歌い始めた。
そして、烈の方をじっと見る。まるで、歌え。とでもいうかのように。
烈は諦めて歌い始める。かなり涙目です。
氷海がミクのパートを歌い、烈がKAITOのパートを歌う。一番サビ前の最後の歌詞では二人が息ぴったりに言葉を放った。
サビを歌ったあと、氷海は由梨に目配せをする。どうやらルカのパートは由梨の仕事のようだ。

二番を涙目の烈と、やや楽しそうな由梨が、息もぴったりに歌う。師弟関係な二人の息はぴったりだが、今回ばかりは息ぴったりにならないでほしかった(By烈)
二番のサビが歌い終わり、長い間奏が響く。その間にも、烈に同情の視線が注がれている。

間奏後、由梨が歌う。かなりノリノリに。その顔に、笑みさえ見える。
氷海が歌う。何だか悪魔の笑みに見える。
そして二人同時に歌う。氷海も由梨も、烈に寄り添いながら歌う。
歌が終わると同時に、烈は由梨と氷海を思いっきり殴った。

「いてぇっ!! 何すんだよ烈!」
「烈、痛いわ! 何をするの!?」

由梨と氷海は反論するも、烈の表情は…あ、般若顔。

「おい、氷海、マジで何でこの曲を歌おうと考えた。先輩は何でノリノリで歌った。」
「面白そうだったから。」

息ぴったりに、由梨と氷海が言う。それに烈はがっくりと崩れ落ち、そんな烈に同情の視線が注がれたのは言うまでもない。








—烈君ハートカンスト記念と、エイヴさんの小説を見てて電球が浮かんだ。


「どこがだし。完全に烈いじめじゃねぇか。完全に後者でのあれじゃねぇか。」

由梨
「楽しいからいいけどな。あの烈の顔、マジでおもしれぇ。」

理乃
「後で殺されるわよー…。」

続・ほのぼの日和 ( No.44 )
日時: 2015/06/09 22:56
名前: 奏月 昴 ◆Dh/xEZWmVM (ID: hmaUISmg)

『こんびに』


「…。」

とある日の神殿、鏡は昴の寝室の扉を開けた。

「…。」

現在は夜。昴はぐっすりと眠っていた。
それを確認した鏡は、ぱたんと扉を閉じた。

(よし、すーさん寝てる…。)
『鏡、神は寝ていたのか?』

紅はリビングで声をかける。

「うん、ぐっすり。さて、すーさんに内緒で夜更かし大作戦はいいけど、なにしようかなぁ…。」
(不良になる第一歩とせがまれて起きているのはいいが、鏡が変な事をしなければいいが…。)

どうやら、鏡は不良になるための第一歩として、夜更かしをしているようだ。紅はそんな鏡の見張り役といったところか。

「うーん、この時間だと烈はきっと寝てるだろうし…。」
『確かに今は遅い。烈だけでなく大半は寝てるだろう。』
「…あ、確か牡丹が面白いっていうアニメがそろそろやり始めるかも! 見てこよう」
『鏡、やめろ。それはお前にはまだ早い。』

鏡がテレビをつけようとした時、紅はそっとリモコンを奪った。

「えー…。」
『別に不良になる方法は他にでもある。そうだ、手始めにこの時間にゆうマートに行ってみるか?』
「うん、行こう!」

どうやらすぐにテレビの事を忘れてくれたようで、鏡は紅に乗り、コンビニへと向かった。
そして、コンビニについたはいいが、誰かが入り口前でたむろしていた。

「あ、由梨姉! 悠兄も!」
「よー、鏡。」
『お前達、何しているんだこんなところで。』

時間は夜。学生がこんなところでたむろしては、補導の対象になるであろう。

「いや実はこいつと鍛練しててさ、いつの間にかこんな時間になって…。」
「紅、悪いが神殿に泊めてくれないか?」

悠が懇願すると、紅はやれやれと肩をすくめた。

『学生を放っておく訳にもいかんだろう。鍵は由梨、お前に渡しておくから勝手に入れ。』

そう言って鏡に持っていたスペアキーを由梨に渡すよう紅は言い、鏡はすぐに実行して由梨がしっかりと受け取った。

「悪いな、紅。アタシは少し起きてるから、いつでも帰って来てくれ。コンビニに用があったんだろ?」
「ううん、ただ来ただけ。でも、なにかは買って帰るかも。」
「そうか…。なぁ、鏡。」
「ん? なに、悠兄。」

鏡が悠に聞くと、彼は真顔で鏡を見た。

「昴さん、寝る特にノーブラって本当か?」

この問いかけに、全員絶句。

「のーぶら?」

ただ一人、わかっていなさそうな鏡を除いて。

「悠、ちょっと神殿行ったら説教部屋いこうか。」
『静かに殺れ。神達寝てるから。鏡、今はなにも聞かなかったことにして、中に入れ。そしてさっさと買ってこい。我はここにいるから。』
「うん、わかったー。」

そして鏡は自動ドアの奥に消え、由梨は悠を引きずって神殿への方角へと消えていった。
途中で悠が何か騒いでいた気がするが、近所迷惑になる前に由梨が沈めたそうだ。
そんなこんなで、鏡は特にする事もないので、雑誌売り場で格闘ゲームの新情報がないかと見ていた。

(あ、そろそろアップデートされるかもー。ん?)

ふと、隣に目を移すと、そこには…。

(ふむ、中々の上玉だな。こう言う人をこう、するのが云々かんぬん)
(ディローザおじちゃんだ。何読んでるんだろう?)

赤いバラのおっさん、赤魔道士のアスタリスク所持者、フィオーレ・ディローザがいた。
しかも手にはどう考えても目の前にある成人向け雑誌から取ったであろう雑誌が握られている。

「ディローザおじちゃん、何読んでるのー?」
「ああ、小僧か。お前も読みたいのか?」
「うん、読みた」

鏡が近づこうとしたその時、何者かが鏡とディローザの間に立ちふさがった。

「貴様はこの少年に何を読ませようとしている?」
「え、エインフェリア、いつ来た!?」
「最初からいた。ジャンプして上空にだがな。鏡、何も見なかった事にしてさっさと買い物済ませて帰れ。」

ヴァルキリーのアスタリスク所持者、エインフェリア・ヴィーナスが不埒な本を持っているディローザに槍を突きつけながら、後ろにいる鏡にそう促した。

「う、うん、わかったー。ディローザおじちゃん、後でまた見せてねー!」
「お前は見なくていい! …隊長、すみませんが、少しばかり痛い目見てくださいませんか?」
「お、おいおいエインフェリア、こんな狭い店内で槍を振り回すなって。」
「あ、それもそうですね。」

エインフェリアは槍を下ろした。それをみたディローザはほっとした…。

「では、このスカートの刃で切り刻みますね。」
「え、あの、え?」

この後、ディローザはエインフェリアのフリフリに切り刻まれたとか。
その喧騒をものともせず、鏡は特に買うものが見つからないので、レジに向かったようだ。

「いらっしゃいませー。」

そこにいたのはいつもの営業スマイルを浮かべた勇者ああああ。彼は鏡を目の前にすると、いつもの調子で挨拶をした。…後ろではまだディローザの悲鳴が上がっているが、いつも通りと割りきっているのか。

「えーっと、あんまんください!」
「すみません、丁度切れてます。」

どうやら鏡はあんまんが買いたかったようだが、品切中らしい。

「じゃあ、肉まん…。」
「かしこまりましたー。」

勇者は肉まんをケースから取りだし、丁重に包装して鏡に渡した。鏡もすぐに料金を支払う。
だが、その際に事件は起こった。お釣りを渡す際、鏡の手にレシートを滑り込ませ、その上にお金をおいたのだ。

(う、うぅ…。入れにくい…!)

小銭を分けている場合はこれが結構入れにくく、一円ちゃりーんと落としてしまった。

「あっ!」

コロコロと転がる一円、それをパシッと取る影があり、その影はそっと浮き上がって一円玉を鏡に渡した。

「まったく、何をしているんだ。ほら。」
「あ、ありがとうフランシス。」

現れた影は、フランシスだった。彼は鏡にお金を渡すと、彼の後ろに並んで注文した。

「(しかしこの店員、あろうことか鏡を泣かせるとはな…。少し、いたずらしてやろうか。)すまないが、おでんをくれないか?」
「はーい。なにしますかー?」

ここで、フランシスによる鏡のための復讐劇が始まった!

「…。」
(レジが混んできたな…。)

フランシスはじっくりと選ぶ。じっくりと、じっくりと、時間をかけて。その間に、血塗れのディローザや料理本を持ったエインフェリアが並ぶ。さらにその後ろにはバイト帰りのクマがいつの間にやら並んでいた。

「では、玉子をもらおうか。俺の分。」
「はい、玉子おひとつですね。」
「もうひとつもらおうか。これは鏡の分だな。」
「え、いいの、フランシス! やたー!」

自分にプレゼントされると知った鏡は、大いに喜んだ。

「おっと、もうひとつもらおうか。紅の分も買わねばな。外で待たせてるんだろう?」
「はい、玉子三つですねー。」
「あぁ、汁多目に。その汁使って雑炊作るのが好きだからな。」
「かしこまりましたー。」

フランシスはそこまでやると、財布を出した。

「いくらだ?」
「玉子三つで二百二十円です。」
「ではこれで。」

そう言ってフランシスが出したのは、一万円。

(小銭はないのかよ!?)
「どうした? これで頼む。」
「は、はい、一万円からですねー。」

勇者は青筋をたてながら、フランシスにお釣りを渡した。かなり高額で小銭も多いため、時間がさらにかかる。

「あぁ、からしつけてくれ。」
「かしこまりました…。」
「それと、レシートはいらん。」
(いちいち注文が多い客だな…。)

完全に勇者は怒ってます。そんな時、鏡はぶるっと震えた。

「ん? 鏡、トイレか?」
「う、うん。少し寒くて…。あの、トイレ借りていい?」
「うちにはトイレはありませんよ。」

怒っているのが丸わかりで、つっけんどんに返す勇者だが…。

「え? 勇者さんはどこでするの?」
「…なんか、負けました。」
「? なんでー?」

鏡が純粋に小首を傾げながら訊ねるので、ここで何だか敗北した気がした勇者だった。
そんな下らないやり取りをしている間に、うっすらと夜が明けてきた。

「鏡、早く帰れ。玉子は後で食いにいくから。」
「うん、ありがとう、フランシス! じゃあ、またねー!」

そう言って鏡は紅にまたがり、神殿へと飛んでいった。
そして、後に玉子が原因で夜更かししていた事が昴にバレ、軽いお説教を食らったのは言うまでもない。まる。








—楽曲をなぞった話も面白いかと面白いかと思って。ブリトラのコンビニをモチーフにしてみた。


「エインフェリアと由梨には後で何かほしいもの与えとくわ。ディローザ、俺と話し合いな?」


—せっかく呼んだBDBS組をちょっと活躍させてみた。今回はBD組だけだけどね。これ、本当にBDBS組だけでも行けそうだわ。


「また今度かいてみれば?」


—機会があればね。

続・ほのぼの日和 ( No.45 )
日時: 2015/06/09 22:58
名前: 奏月 昴 ◆Dh/xEZWmVM (ID: hmaUISmg)

『ぶたいうら』


五月も終盤に入った今日、とあるレッスンスタジオにて…。

「違う!」

葉月の怒声が、辺りに響き渡った。
向けていた相手は、りせだ。

「キーが半音も違うよ! それにここ、さっきも同じ注意したはずだよ!」
「ご、ごめんなさい…。もう一回お願い、センパイ!」
「…五小節前からいくよ。」

そして、葉月は目の前にあったキーボードを弾いた。

「おーおー、やってんな、ガチで。」

そんな中、スタジオ内に入ってきた影がいた。MZDだ。

「あ、MZD! 葉月センパイ、ごめん、少しMZDと話がしたいんだけど…。」
「うん、いいよ。少し休憩しようか。ここ二時間くらい歌いっぱなしだったからね。」

葉月はりせに、理乃お手製のハーブティーが入ったボトルを手渡した。喉の調子を整える、特殊な配合をしたらしく、りせも葉月もお気に入りだ。

「しかし葉月、容赦ないな。外から見ててガチで怖かったぞ。人格豹変してんじゃねぇか。」
「そうかな? 歌姫と呼ばれている以上、音楽に妥協はしたくないだけだよ。」
「そのお陰で上達はするけど、烈まで泣き出す程の恐怖は何とかした方がいいと思う…。」

りせまで追い討ちをかけられて、葉月は「うぐ。」と言葉をつまらせた。

「き、気を付ける…。」

葉月はずるるとボトルの中に差したストローを使って中身を吸い込んだ。

「それで、MZD。会場はどうかな?」
「ああ、ちゃんととれたぜ。それから、VENUSの二人にも声をかけといた。そしたら、即座にオッケーしてくれたよ。その後、なんかホモォな雰囲気になったから、即座に出ていったけどな。」
「…想像できるよ。」

りせはMZDの言葉に、目を死なせながら答えた。

「そっか、もう一年も経つんだね。昴さんとりせちゃんのあの誕生会から。」
「一年経つのは早いもんだよなー。…まさか一年後に、アイツをライブに誘うとか考えもしなかったけど。」
「言えてる。しかもお客さんも一緒に昴さん達のお祝いをさせるために誘うって…。」

葉月とMZDの言葉に、りせは真剣な表情を見せた。

「だって、この世界を産み出した神様の誕生日なんだし、盛大に祝いたいよ。…スバルお姉ちゃんが生まれてこなかったら、私達はこうして出会えていないし。それを考えたら…盛大にお祝いするのが礼儀かなって。」

りせは真剣な表情を崩さずに、二人に向き直り、言う。その言葉にどこか納得を見せた二人は、頷いた。

「そうだね。私達が出会えたのは、スバルさんのお陰なんだし、皆で楽しんで、盛大に祝わないとね!」
「だな。アイツが生まれていなかったら、オレもアイツと出会ってないわけだし、そんな奇跡が起きて生まれたこの世界の誕生も同じ日だ。盛大に祝ってついでにみんなで楽しもうぜ!」

どうやら全員、同じ目標を見つけたようだ。

「そうと決まれば早速レッスン! センパイ、お願い!」
「また厳しくいっちゃうよー!」
「いや、そこは程々でお願い。」

どうやらもう怖いのは嫌なのか、りせがそういうと、葉月は申し訳なさそうな表情をした。











その夜、MZDは困ったような表情を浮かべた。

「どうしたのさ、そんな困った顔して。」

影が食後のコーヒーを運んできて、その顔を見て言った。

「ん、いや…。たださ、りせが歌うだけじゃ楽しくない気がするからさ。」
「まー、本人の声の問題もあるだろうしね。りせだしそうそう喉をぶっ壊したりしないと思うけど。」
「それに、昴の誕生を祝いたいのは、あいつだけじゃないしな。…やっちまうか?」
「なにその嫌な考えをしそうな顔。」

なにかを言う影だが、MZDは気にしない。

「乱入だよ! 歌いたい奴を募って歌わせるんだ! あ、りせには内緒だ。」
「乱入って…。いいの、それ。」
「かまいやしねえよ! 楽しそうだしな!」
「後で怒られても知らないよー。」

影は溜め息をつきながら、コーヒーを一口すすった。

「つーわけで、昴の誕生会ライブで乱入して歌ってくれる奴募集するぜ! あ、もちろんライブの観客も募集だ!」
「次の募集要項に必要事項を記入してほしいな。」


募集要項
1観客側の参加か演奏者の参加か

2つれていくキャラ(音ゲーキャラに限らず、作者さんでもオリキャラでも)

3キャラの簡単なデータ

4(演奏者側のみ)乱入して歌う楽曲(ただし、コナオリ(コナミオリジナル)曲に限る)

5その他あれば


「締め切りは期間が短くて申し訳ないが、5月29日までにさせてもらうぜ。これ書くアイツがまた忙しいみたいだし。」
「なるべく誕生日の6月1日にあげたいみたいだけど、気長に待ってくれると嬉しいな。」

誰にいっているかわからないが、そう言ってMZD達が締め括った。








—と、言うわけで、カキコで募集してみます。締め切りは5月29日の日付が変わるまで。暇なのが30日しかなくて…。


「それから、BEMANIライブっていう設定だから、曲もKONAMIオリジナル曲に限定させてもらうね。」


—ご応募、待ってます。さて、三十路の階段が着々と迫ってきたなぁ…。

由梨
「すー姉、いくつになるんだ?」


—ある壁が崩壊した年に生まれた。

理乃
「あの、それ言って大丈夫ですか?」


—まだ歳ばらしてもいいような感じだから言っても平気でしょう。…そろそろ言うの辛くなってくるけど。







本日はここまで。感想と乱入者お待ちしています。