二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- 通算九回目の固定審査員の始まり始まり(By昴) ( No.474 )
- 日時: 2015/09/09 21:05
- 名前: 奏月 昴 ◆Dh/xEZWmVM (ID: oesNKOCg)
それは、夏休み後半のある日の事。
「昴、料理対決しようぜ!!」
「テメェ、あっちで死にかけた記憶はどこに葬り去った?」
いきなり神の部屋に来いとMZDに呼び出された昴はその宣言を受け、冷たく突き放した。ちなみに昴の言うあっちとは、彼が固定審査員として審査をしていた番外編の事だろう。
「それはそれ、これはこれだ! つか、ここで仕事すんのもつまんねぇから何かイベント的なのやりてぇの!」
「まずその書類の山を片付けてから言えこの馬鹿。つか何でイベント的なのでそれをあげる。別の奴あげろよ。」
ジェダイトから出されたお茶を飲みながら、厳しい言葉の雨霰を浴びせる昴。余程やりたくないと見た。まぁ、当たり前だが。
「ねぇ、昴さん。何でそこまでやりたくないの? 何か楽しそうだけど…。」
「…ジェイド、お前はあの恐怖を知らないからそう言えるんだ。」
昴はぴしゃりと、ジェイドに向けて言い放つ。そして、懐からあるディスクを取り出した。
表面には、
“クトゥルフの記録・録画:アイギス”
とマジックペンで書かれていた。昴は何も言わず、ジェイドの前にあったパソコンにそれを勝手に入れ、そして、再生した。
そこに映し出されたのは、第二回で猛威を振るった荒ぶるクトゥルフラーメンモドキ。そう、昴達が初めて遭遇した、生物料理の映像だった。
「」
初めて見る生物料理に、ジェイドは絶句。後ろでこっそりと見に来たジェダイトも絶句。
「まぁ、無理もないよね…。」
影はそんな二人を見て、あはは…と乾いた笑いを浮かべていた。
「…昴さん。これは…いわゆるコンピューターグラフィックス、略してCGでは…?」
「ジェダイト、気持ちはわかるがこれより更に酷くなったものを影も見ているしそこの馬鹿はそれが原因で死にかけた上に世界崩壊の危機に陥った。なぁ、そうだよな、馬鹿神。」
「あぁ、うん。思い出させないでほしかったんだがそれを。」
昴の話を聞いている間に、番外編の事を思い出したのか、MZDは机の上に突っ伏してしまっていた。
「お前、またあんな目に遭いたいのかよ。」
「え? オレ、また審査員させるの?」
「当たり前だろうがこのボケ。発案者はテメェなんだからしっかりとテメェも審査し」
「絶対に嫌だ!! もうあんな目には遭いたくねぇよ!」
完全に拒否するMZD。あ、昴の額に青筋が浮かんだ。
「…まぁ、その時はその時で僕が何とかしておくよ。もしやったならね。」
「頼む、ジェイド。」
その青筋の浮かんだ顔を見たのか、ジェイドがそうこっそりと昴の耳元で囁いた。
- 通算九回目の固定審査員の始まり始まり(By昴) ( No.475 )
- 日時: 2015/09/09 21:10
- 名前: 奏月 昴 ◆Dh/xEZWmVM (ID: oesNKOCg)
「で? もしやるとなったら誰がやるんだよ、誰が。」
「あ、考えてなかったな。でも、いつもやってる面子だともうありきたりだしなぁ…。」
確かに、今まで正式に四回の料理対決をしてきたが、全て同じメンバーだ。一回違うメンバーで行い、その際に昴と風花が料理をしたが、それでもありきたりだ。
「丁度、デニー達来たし、やらせてみっか? あいつらに。」
「あそこに毒物生成師いるの忘れてんのかよ。」
「うん、やめよう。」
危険人物の名前を出した途端、あっさりと引くMZD。いや、確かにそいつに料理を作らせると生命沙汰になるもんね。うん。
「となると…。」
そこでちらりと見たのは、ジェイド。
「ジェイド、やってみっか? お前ら二十二回目のパーティーで初参戦した組で。」
「ラピストリアのパーティーで? となると…。僕とジェダイトに、イオとロアに…まぁ、後で抜き出そうか。…って、ちょっと待ってよMZD。思い出した限りでどう考えても料理しないし生の食材出しそうなメンバーいるんだけど。」
「あぁ、ヴォルフガングとハーピア…。」
昴はジェイドの言葉に納得する。確かにどう考えても生の食材を出しそうな人(?)達だ。
だが、他にも危険人物はいる。
「それに、ファントムとエクリプス。彼らがまともな料理を作るとは思えないんだけど。」
「エクリプスはそもそもあの体からして料理が必要かわからないから、絶対に料理はした事ないと思うよ。」
ジェイドの言葉に続いた影の言う通り、この二人(?)はどう考えても料理に何かを混ぜたり、そもそも料理という行為を必要としなさそうな人達なので、危険度は大きく跳ね上がる。
「…逆にうまくできそうなのはいるか?」
「…茜くらいじゃん?」
MZDの言葉に、昴は答えるも、それ以外は出てこない。
そう、なんか考え付いた辺りでは茜以外誰も料理ができなさそうな気がするのだ。いや、いるのだろうが、ぱっと考え付く限りでは思い浮かばない。
「…こりゃあいつらも加えた方がいいかな?」
「あいつらって?」
MZDの呟きに反応した影が訊ね返すと、彼はニッと笑った。
「今回のポップンでメインストーリーを担当した烈達だよ。正直風雅と氷海が不安だが、残りの二人は最悪でも普通レベルの料理人だろ? 一人は色んな料理対決で優勝をかっさらってる実力者だし。」
「まぁ、そうだな。あいつらも加えるか。危険回避のために。」
そんなこんなで、何だかやるという雰囲気に持っていかれた昴達でした。
- 通算九回目の固定審査員の始まり始まり(By昴) ( No.476 )
- 日時: 2015/09/09 21:18
- 名前: 奏月 昴 ◆Dh/xEZWmVM (ID: oesNKOCg)
翌日、BEMANI学園に緊急招集されたラピストリア組とつぎドカ!メンバーは、教室に集まっていた。
「話って一体何だろうね?」
「ねぇ、僕は嫌な予感がするんだけど。」
首を傾げながら言う鈴花に、風雅は顔を真っ青にさせながら呟いた。
「奇遇だな、俺もだ。」
「私もよ。」
烈と氷海も、何かしら嫌な予感は感じ取っているようだ。
「何が始まるのかな? ワクワクしてくるね、弓弦君。」
「いや、僕はどっちかっていうなら嫌な予感かな。タクト君は?」
「僕も嫌な予感に一票。(シャルは?)」
『嫌な予感。シャルも、感じてる。』
何故かワクワクしている二コラを他所に、弓弦もタクトも、タクトの後ろにいるピアノの精霊・シャルも、嫌な予感をひしひしと感じていた。
「な、なぁ、氷海。まさかと思うが、うわっ!!」
「会長ー! 何が起こるんでしょうねー!?」
「離れてくれる? 烈、大丈夫?」
烈との会話を中断させ、即座に彼を押しのけて飛びついてきた美結に、氷海は冷酷に言い放ちつつぐいぐいと押しのけ、突き飛ばされた烈を助け起こした。
そんな時、呼び出した張本人であるMZDがやってきた。後ろからは昴、ジェイド、ジェダイトもついてくる。
「おいっすー! 待たせたな!」
ウキウキ気分でやってくるMZDに、これは流石に全員嫌な予感を醸し出した。
「集まってもらって悪かったな。んじゃ、さっそく本題に入るぜ!」
と言ってMZDが黒板にチョークで何かを書き、それを見たつぎドカ!メンバーが青ざめた。
「第五回、料理対決! 開催ずるぜ!」
「よーし馬鹿神、ちょっとこっち来ようか。」
MZDの宣言の後、烈は指をボキボキ鳴らしながらMZDを引き連れて出て行った。あぁ、大人の話し合いをするのね。
「…えー、すまんがこれ、決定事項だ。つぎドカ!の四人は知っていると思うが、これ、かなり死ぬ危険性があるんだ。」
烈がいないまま、話を進める昴。その間にも、つぎドカ!メンバーの顔色が青く染まる。それを見た他の一行も、ほとんどが何かを感じ取ったのか騒然とし始めた。
「…ちょっと待ってくれんか。」
そんな中、茜がそっと手を挙げて、訊ねた。
「何だ、茜。」
「昴、お主はその料理対決において色々な恐怖を味わっておるのじゃろう? わしも異世界の料理対決で出た料理をちらりと見たが、恐怖しかなかった。…何故に止めんかったのじゃ?」
「なぁ、茜。俺が止めなかったと思うか?」
「うむ、思わん。」
どうやら何故こうなったかを知りたかったのだが、あの馬鹿神相手で止めても無駄だとすぐに理解したのか、引き下がってくれた。
「キャハハ! 料理で対決とか面白そうじゃん! 何で止める必要なんかあるのさ?」
茜との話が終わったところで、誰かの声が聞こえた。
「…ファントム、お前、経験者のつぎドカ!メンバーや茜の表情を見てなんとも思わないのか?」
「全然! こいつらノリが悪いんじゃね?」
悪魔のような出で立ちをした少年のような風貌を持つ存在—ファントムの無責任で明るい振舞いに、昴とつぎドカ!メンバーは盛大に溜息をついた。
「とにかく、経験者は知ってるだろうが、これは生半可な覚悟でかかるべき代物じゃない。命が惜しい奴は参加しなくて構わない。参加するしないは、お前達が決めろ。」
「えー、面白そうだしここにいる全員で参加すればいいじゃん!」
ファントムの完全なる無責任さ満点の言葉に、昴の額に青筋が浮かぶ。
「ねぇ、ファントム。何でそんなみんなでやりたいのさ。」
「面白そうだからだよ、何でわかんないかなー? ガキンチョ。」
「(ガキ…?)ごめんねー。僕、よくわかんないよー。無責任な悪ガキ君の言い分なんか。」
あーあ…反論してくれたジェイドの言葉にファントムが突っかかったせいで、ジェイドの眉間にも青筋が…。
まさに一触即発、そんな状態だった。
「悪いけど、この場から誰も逃がさねぇぜ!」
「え?」
そんな時、指をパチンと鳴らす音が聞こえたと同時に、廊下へと続くドアも、窓も閉まった。
「うわっ!」
「烈! 大丈夫!?」
「へ、平気だけど…なんでこれなんだよおぉぉぉぉぉっ!!」
更に、MZDをフルボッコにしていた烈がいきなり転移してきたので、氷海は慌てて彼を受け止めた。え? 何で? お姫様抱っこで。現在、烈のプライドがガラガラと音を立てて崩れ落ちて行っています。
「この力は…あの神か。」
「はぁ…。ロア、俺達、従う神様間違えたかな。」
「それは言うな、イオ。今からでも遅くない。昴様につかないか?」
「いや、ごめん、鏡達で十分だから、俺も気持ちだけは受け取っとくわ。」
力の正体を感じ取ったのか、長身長髪眼鏡の男—ロアが、快活そうなちょっとムキムキな青年—イオと共に頭を押さえて溜息をつきつつ、主人を変える事を相談していたものの、その当の相手はそっと断った。
「閉じ込められたってか…。待ってろ! 今からオレがドアをぶっ壊してやる!」
「え、ちょっと待ってお兄ちゃん! ここで能力なんか発動したらまた学園崩壊に」
「うおぉぉぉぉっ!!」
大牙が何かしようとしたので、鈴花がすかさず止めるも、大牙はお構いなしに床を殴りつけた。
だが、いつものように床は割れず、ただ、大牙の拳を痛めただけだった。
「い、いつつ…! 何で壊れねぇんだ!?」
「…。」
何度も地面を殴る大牙。だが、何度能力を発動させてもひび一つ入らない。
「このっ! このっ! 壊れろよっ!」
「やめて。」
「はぎゃっ!」
諦めの悪い大牙のお尻を、鈴花は蹴飛ばして転ばせた。
「ねえ、お兄ちゃん。ラピストリア学園だけじゃなくてここも壊す気? この学園を壊したら、どこにも通えなくなるんだよ? 今回は未遂で終わってよかったけど、みんなへの迷惑も考えてくれない? また理事長先生が泣くよ?」
「スミマセンデシタァッ!!」
鈴花の威圧を感じたのか、大牙は土下座で謝罪をした。
「いつもの鈴花じゃない…。」
「ああ、鈴花は兄貴がしでかした時は“いつも”こんな感じだ。」
フードのようなものをかぶった悪魔の子—ゼルハルトが怯えて烈にしがみ付いてきたので、烈はよしよしと撫でながら、そう言っておいた。
「死ぬのは一人じゃ怖いからな。みんなで一緒に死のうぜ!」
「ふざけないで。」
「もぎょんっ!」
突如上空に現れたMZDに、鈴花が茜並みの跳躍を見せ、MZDの上に回り込み、踵落としを食らわせた。
「ねぇ、MZD。そろそろ料理対決に関して懲りてくれる? みんな嫌なの。みんな料理対決にトラウマ持ってるの。料理対決でトラウマができたの。そろそろそれを理解して、一生そんな事をほざかないでくれる? 次ほざいたらトリカブトの根で縛り付けるよ? ジュネスを巻き付けるよ?」
「ず、ズビバゼン…! け、けど、この面子で料理対決するのは捻じ曲げねぇぞ!」
地面に墜落し、落ちてきた鈴花に背中を踏みつけられたまま、MZDは謝罪をするも、どうやら料理対決をするのは決定事項であり、逃がすつもりもないらしい。
「はぁ…。鈴花、そういう事だから悪いけど、諦めてくれ。俺だって止めた。けど無駄だったんだ。」
「うぅー…。もうあの辛いのは嫌なのにー…。」
「私もあの辛いのは絶対に嫌よ。」
「二人はまだ辛いのだからいいじゃん! 僕なんて毒物だよ!」
「こっちなんかクトゥルフだぜ!? しかも遺言残すほどの!」
被害者であるつぎドカ!メンバーが口々に何かを言うも、
「お前ら、それを固定審査員を通算八回もやった奴を目の前にして言えるか?」
「スミマセンデシタァッ!!」
昴のこの一言で全員土下座する羽目になった。ちなみに過去四回が自分のところ。残り半分が異世界での料理対決である。
- 通算九回目の固定審査員の始まり始まり(By昴) ( No.477 )
- 日時: 2015/09/09 21:22
- 名前: 奏月 昴 ◆Dh/xEZWmVM (ID: oesNKOCg)
「さて、本題に入る。そこの馬鹿神のせいで始まった料理対決だが、今回のテーマは『パン』だ。」
「それってりゅーとさんの所の三回目と一緒なのか? 俺達も関わった。」
そう、初の異世界での料理対決でのテーマと同一かと思った烈は質問してみたが…。
「いや、違う。確かにパンだが…正確に言えば、『パンに合う料理』だ。」
昴は案をまとめた紙を集まった一同に配る。
「系統としては、こっちの第二回の方が近いと思う。今回はパンへの細工は禁止で、お前達にはパンには一切触れさせない。お前達が作っていいのは、パンに合う料理、もしくはジャム系、スープ系の一品。つまりは、パンに味をつけるための料理を作ってくれ。あ、パンは理乃達に頼んで色んな種類を作ってもらうから安心しろ。」
「じゃあ、今回作るのはパンの付属品、かな? メインのパンに合う何かを作って、昴さん達がそれを理乃センパイ達が作ったパンで食べる感じ?」
「その通りだ、鈴花。」
「でも、いまいちピンと来ぃへんね…。昴はん、何か具体例あげてーな。」
「あぁ、悪い、ラズリ。そうだな…。」
商人風の褐色の女性—ラズリが問いかけると、昴は少し考えた。
「パンに合う料理と来ればステーキとかハンバーグかな。ジャムはもちろんリンゴとかイチゴとか。スープはカレーとかかな。後はシチューとか。」
「結構バリエーションは豊富だね。ねぇ、昴さん。もしもだけど…サンドイッチとかハンバーガーとかを出したい場合もあるとは思うけど、そういう時はどうするの? そもそも禁止?」
タクトの質問に、昴は笑みを見せた。
「いい質問だ、タクト。もちろん、サンドイッチとかハンバーガーも作っていいぞ。ただし、具材だけな。」
「じゃあ、そのあとはどうするの?」
「今回もまた風花に伝言役を頼もうと思っているが、風花に伝言を頼め。そしたら俺達審査員の方でトーストなり挟むなりするさ。具を挟んだりとかの簡単な調理をするくらいなら、別に大丈夫だからな。とにかく、具材だけ提供して伝言を残してくれればいい。」
お題としては禁止はしないが、きちんと伝言を残す事を条件として加えるようだ。簡単な調理くらいならば、昴達審査員も苦ではないだろう。
「ねぇ、昴さん。提供する時ってどうしたらいい? お皿とか容器、一人一人に分けた方がいいかな?」
「え? いや、そのつもりだったけど、どうかしたのか?」
ジェイドの質問に、面食らう昴。
「ううん、何でもない。ちょっとね。」
「…まぁ、いいや。そうだな、それもはっきりしておこう。料理とスープは審査員一人に対し一皿ずつ。ジャムは瓶に詰めろ。みんなで使うから。で、挟むものがある場合はバットを用意して挟んでほしい具材を具材ごとに取り分けておけ。」
「バット? 野球の道具の事か? 或いは、蝙蝠か?」
バットという言葉を聞いて、ツインテールで武人風の女子—乱麻は首を傾げた。
「いや、違う。確かにそっちが出そうだけどな。…そうだな、例えば、ビュッフェ会場で料理が入った入れ物があるだろ? それが想像できない奴は給食でよくご飯とか入ってたのを想像してくれ。あれがそう。つまりは、大きな入れ物を用意して、具材を個別に分けてくれ。」
「それはわかったけど、今回は何人分作るんだ?」
経験者である烈が、そう訊ねると昴はんー、と考え込んだ。
「固定審査員四人分、変動審査員一人分。それから…協力を仰げたらあいつに協力を仰ぎたい。そいつの協力を取り付けられたら、更に一人分追加で。」
「あいつって誰?」
「ブラッティ・ガイスト。」
その言葉だけで、烈は何故彼に協力を仰ぐか理解した。
「ああ、なるほど。アンドゥか。」
「ああ。アンドゥだ。」
「アン、ドゥって、確かフランス語で1と2でしたわね?」
「安藤?」
今度は、生徒会書記で氷海のストーカー…もとい、女の子の美結と、弓道男子の弓弦が首を傾げた。
「まぁ、確かに美結の言う通りの意味はある。あと弓弦、安藤じゃなくてアンドゥ。だが、ガイストの使うスキル・アンドゥは“なかった事にさせる”能力だ。例えば、怪我をした相手の傷を“なかった事”にさせて治療したり、ある呪文で封印された扉の封印を“なかった事”にさせて不法侵入したりな。」
「なんや、オープンセサミなしで財宝パクれるんかいな。盗賊の苦労が水の泡やな。」
ラズリは感心し溜息を吐いた。
「まぁ、限度はあるみたいだけどな。で、そんなわけだから、ガイストに料理をした過程を“なかった事”にさせ、食材の状態に戻す。」
「おはぎの場合は、小豆ともち米と砂糖に戻るということでしょうか。」
「そうだな。簡単に説明するとそんな感じ。」
ロアの質問に、昴は頷いた。
「アイギスに食べさせて成分分析させてもいいが、完全にアウトなのがあってアイギスがぶっ壊れたら困るし…。ガイストが来てくれたから、あいつに材料分析を任せようかと思ってさ。つまり、食材じゃないもの入れたら一発でわかるから、覚えとけよ? 特にそこの悪魔と死神。」
あからさまにアウトなのを入れそうな二人に、昴は念を押した。
「多分入れないから安心しなよ! キャハハハハッ!」
「あと黒魔術とかも禁止だからなー。したらお前ぶん殴る。」
念には念を入れ、更に念を入れてファントムに忠告する昴。果たして聞き入れて貰えるか…。
「取り合えず一通りざっと説明したが、質問ある奴いるか?」
「あ、あのー、昴さん。」
そっと手を上げたのは、風雅だった。
「どうした、風雅。」
「えっと…。れ、レトルト食品って、使ったらダメ?」
「あー…。」
そうだ、レトルトについて説明していないと思い出した昴は、苦い顔をした。
「今回、レトルトは許可する。勿論、お湯入れてできる即席品とかもな。」
それを聞いた人達の一部は、笑顔を浮かべた。
「ただし、レトルトをそのまま使用するのは禁止。温めるだけっていうのは流石に反則だろ。」
「そ、そうだよね…。」
次の瞬間言われたこの言葉に、その笑顔を浮かべた人はがっくりと項垂れた。
「レトルト用品を使ってはいいが、何か一手間加える事。それが条件だ。」
「えっと、例えば何っすか?」
探偵のような格好をした少女—翠理の言葉に、昴は頭を捻る。
「カレーだったら鍋で温めてチーズ等本来入っていない具材を入れたり、ハンバーグならソースを変えたり、焦げ目をつけたり、かな。とにかく、レトルト食品をそのまま温めての提供は厳禁。何か形状を変える事。他に質問は?」
昴はそう訊ねるも、誰も答えない。これ以上質問はないようだ。
「なさそうだな。じゃあ、準備期間はいつも通り一週間。その間に新学期が始まるが、何とかやりくりしろ。じゃあ、解散!」
この昴の宣言で、一同は散っていった。
- 通算九回目の固定審査員の始まり始まり(By昴) ( No.478 )
- 日時: 2015/09/09 21:28
- 名前: 奏月 昴 ◆Dh/xEZWmVM (ID: oesNKOCg)
解散後、昴が向かったのは、ブレイブリー組の集まる寮。
「ガイストさんお願いします。俺達と一緒に死んでください。」
「藪から棒に私の死を乞うとは、どういう心算か。心中を欲するか?」
そこで即座に血塗れ法衣の男—ガイストを呼び出し、彼が来るなり土下座した昴。いきなりの無理難題に、ガイストは目を丸くした。
「いや、すまん。だが、あながち間違ってもないんだ。言い方が悪かった。俺達と一緒に生きるか死ぬかの戦場に来てくれ。」
「戦とは、常に命のやりとりをする場ではあるが、この平和な世界でそのようなものが起こるとは信じられぬ。正確な情報を欲する。」
確かにそれはそうだと昴は頷く。
「いやな、また料理対決をする事になってさ…。」
「料理の腕を競う場か。毒を盛る者でも現れるとでも?」
「…毒くらいなら、まだ可愛いさ。まだ、な…。」
急に遠い目を浮かべて明後日の方向を向く昴。その顔には、哀愁が漂っていた。
「…酷い奴は…普通の材料で生物を産み出すんだ…。」
「生物だと!? 信じられんな…。」
「そんなガイストにはこちらをプレゼント。」
そう言って昴はジェイドにも見せたアイギス録画のディスクを、ノートの力で出したDVDプレーヤーに入れて再生した。はい、第二回のあの映像です。
「…これは、人造生命術か?」
「いえ、料理です。本人曰くラーメンです。」
「認めん…! このような悍ましい魔物が、ラーメンなどと…!」
「安心しろ、それが普通の感情だ。ちなみにだが、他にも生物料理のバリエーションはあるぞ? 聞くか?」
「できれば、見聞きした事をなかった事にしたいが…そうもいかないのだろう?」
半分諦めの様子で、ガイストは昴に聞いてきた。昴は頷く事しかできなかった。
「まぁ、何だかんだで食っても今まで死んでないから大丈夫さ。俺が証人だし。」
「まあ、いい。頼みとは、生物料理の被害をなかった事にする事か?」
「いや、まぁ、それもあるけど…やってほしいのは、作られた料理の材料を分析してほしい。お前の力、アンドゥで調理行程をなかった事にし、材料だけにしてほしいんだ。」
「まるでクレイj」
「言 う な 。」
ガイストが何かを言いかけたが、即座に昴がストップをかける。
「とにかく、不審なものが混入していないかを確認するのが、私の役目なのだな?」
「その通り。あ、当日は武器持ってこい。襲われないとも限らないしな。」
何故料理を作り、それを食べるだけで武器が必要なのかと問いかけたくなるガイストだが、そこは先程見た映像を思いだし、グッと堪えた。
「じゃあ、一週間後にまた。あぁ、そうだ。なるべくならそっちで回復魔法やらスキルやらを使える人間を総動員させてくれ。あの映像見せていいから。」
「分かった。善処しよう。」
そんなこんなで、ガイストにお願いをしにいった昴は帰っていった。
「さて、買収と説得の準備を始めるか…。」
首を縦に振らざるは石像の如く。それが目に見えているガイストは、強引な手段を取る事を厭う気持ちを、なかった事にした。
- 通算九回目の固定審査員の始まり始まり(By昴) ( No.479 )
- 日時: 2015/09/09 21:34
- 名前: 奏月 昴 ◆Dh/xEZWmVM (ID: oesNKOCg)
所変わって、スマブラ世界、ピーチ城…。
「いやー、助かったよ、ピーチさん!」
「ううん、いいのよ。キノコなら沢山あるから、いつでも来てね。」
「サンキュー!」
烈は、由梨と共にこの場所に来ており、ピーチに頼んであるキノコを分けてもらっていた。ちなみに由梨は今、別行動中だ。
「牡丹の時は失敗しちまったみたいだけど、今度こそこの美味いキノコを昴さん達に食べさせてやりてぇしな。由梨先輩がおススメするってかなりのものだろうし。」
「ええ、キノコ王国一のキノコだからね。是非今度こそ、昴さん達に食べてほしいわ。」
そう、貰ったキノコは、第四回で由梨がホイル焼きにし、牡丹が本来使おうとしていた、キノコ王国一の美味しいキノコ。烈はそれをピーチに頼み、分けてもらっていたのだ。今回はきちんと確認したので、間違いはないだろう。
だが、これの他にも烈はあるキノコを貰っていた。
「でも、そっちのキノコは何に使うのか聞いていいかしら? 烈君。」
「ん? あー、普段お世話になっている奴にプレゼントするんだ。」
「そのキノコは…その、毒じゃないけど…。食用として使うのは…。」
「あー、心配すんなって。死ななきゃいいから。」
烈は別に分けられた袋を見て、笑みを浮かべていた。
■
所変わって、科学室…。
「よしっ、完成したー!」
ジェイドは手の中にある瓶を見て、嬉しそうに喜んだ。
「私も頑張って奇跡を使った甲斐がありましたね。」
「はい! パルテナ様の奇跡、本当に勉強になりました!(これで萌え効果が出てくだされば…うふふ…!)」
「ありがとう、パルテナ様、牡丹! お陰でこの薬が完成したよ!」
嬉しそうな表情を浮かべながら、ジェイドは目の前にいた薄い衣を身にまとった女神—パルテナと牡丹に礼を述べた。
そして、後方に控えるツインテールの人物に目を移した。
「ルートもありがと! ルートの案がなければこれは完成しなかったよ!」
「理乃の理論のお陰だ。以前の私ならば、魔法と科学の融合なんざ考えもしなかった。これはますます面白い研究ができそうだな…。パルテナ、牡丹、奇跡という物をもう少し研究したいのだが、構わないだろうか? ああ、ジェイド。報酬は…。」
「有名店のドーナツ、明日にはちゃんと用意するね!」
ツインテールの人物—ルートはジェイドの言葉に、眼鏡を光らせながらにっこりと笑った。どうやら成功報酬を楽しみにしているようだ。
(ルートとパルテナ様、牡丹で共同開発したこの薬を使えば、MZDを…。ふふっ、今からどうなるか、楽しみだなぁ…♪)
ジェイドが何かを企んでいるような顔をしているのは、誰も見ていなかったそうな…。
■
「…。」
薄暗い森。そこで月を眺めながら、エクリプスは一人悩んでいた。
(料理…どうすればいいカ、わからなイ…。困っタ…。)
どうやら食事の必要がなく、料理をした事がないので、料理というものをどうすればいいかわからないようだ。
流石にあの場で料理というものは何か、どう料理していいか聞くのは場違いな気がして聞かなかったが、それが今、エクリプスを凄く困らせていた。
「エクリプスか。そんなところで何してる。」
「ロキ…。」
そんな彼に声をかけたのは、森の魔女、ロキだった。
「…。」
ふと、彼女の姿を見かけた時、エクリプスの脳裏にある閃きが訪れる。
(ロキならバ…料理がわかるカ?)
そう、ロキに料理について聞いてみようと思ったのだ。
「ロキ…料理、わかるカ?」
「何だ突然藪から棒に。まぁ、森の魔女たる私ならば料理など動作もない。が、どうした?」
「…料理で…対決、する事になっタ…。だから、料理を教えてほしイ…。」
「料理対け…ああ、あの神が前に話していたな。…わかった。私でよければ力になるぞ。」
「すまなイ…。」
どうやらエクリプスはロキに料理を習う事になったようだ。
- 通算九回目の固定審査員の始まり始まり(By昴) ( No.480 )
- 日時: 2015/09/09 21:40
- 名前: 奏月 昴 ◆Dh/xEZWmVM (ID: oesNKOCg)
そしてとうとう本番。
ここBEMANI学園校庭に、挑戦者全員集まっていた。
「じゃあ、烈とジェイド、代表で選手宣誓。」
「何でんな事するんだし。」
「気分だ、気分。対決をするんだからこんなのもたまにはいいじゃん。」
昴の頼みに、烈とジェイドは昴のいる朝礼台の前に立てた台に立った。
「宣誓!」
「俺達!」
「僕達は!」
「正々堂々と料理をし!」
「MZDの料理にのみ毒物を仕込む事を誓います!」
と、最初に同時に、そして烈とジェイドが交互に言った。…ん? 今、変な単語があったような…。
「おいちょっと待てジェイド! オレの料理に毒仕込むってな」
「平成二十七年九月、料理対決経験者代表、赤羽烈!」
「同じく、料理対決初挑戦代表、ジェイド!」
「よし、宣誓も終わった。全員、今から調理室で料理に取りかかれ! そして完成したら、影に後で籤を持たせるから、引いて待ってろ! そこから提供者と試食側が分かれるから、そこから料理対決、開始だ!」
『おーっ!』
「聞けえぇぇぇぇぇぇぇっ!!」
MZDの訴えは聞き届けられず、調理が開始された…。
■
そして、保健室でも…。
「皆、無理を言ってすまない。」
ガイストは深々と頭を下げた。今ここには彼の他に、冷一、クマ、ユウ、アニエス、ホーリー、ヴィクター、ニコライの、医者や治癒術スキルを覚えている存在がいた。
理由? みんな説得されたからだよ。冷一とクマは自発的に来たが。
「しかし、あんなんが料理なんて認められないよ。しかも聞くと他の世界ではああいうのがザラらしいじゃないかい。」
「まったく…。ヴィクトリア様たっての頼みでなければ遠慮するところでしたよ。」
ホーリーとヴィクターが口々に言う。ちなみにこの二人はホーリーが買収、ヴィクターはヴィクトリアの説得のようだ。ちなみに前段階として、レヴナントからヴィクトリアに頼み、ヴィクトリアからヴィクターに無理矢理参加するよう頼んだようだ。お前、子供を利用するなし。
ちなみに、ヴィクターの持つ導師のジョブには回復スキルはないが、彼自身白魔法を習得しており、加えて導師のスキルには白魔法と相性のいいものが多いので抜擢されたようだ。
「これが異世界でもザラに起こっているとは…。このような危険な催し、断固撤廃すべきです。大事な事なので何度も申し上げます。このような危険な催し、断固撤廃すべきです。」
「ま、まぁまぁ、ニコライさん。昴さんが言っていましたが、みんなの料理スキルが向上するからやめるにやめられないみたいなので…。」
「ニコライ、みんなが料理上手になれる(であろう)この企画は撤廃するには惜しいと思います。考え直しましょう、ねっ?」
「そうクマ。この対決で何人も料理上手になったクマよ!」
「むぅ…。」
ニコライが撤廃を訴えたが、ユウとアニエス、クマの説得により引き下がったようだ。ちなみにニコライは説得でやって来て、ユウとアニエスは別口の説得でやってきた。
ちなみに、ユウはビショップのジョブに加えウィザードの修飾句(魔法に様々な効果を付与)完備、アニエスは白魔道士のジョブに加え導師の聖者(攻撃力を犠牲に回復魔法威力上昇)完備である。
(まぁ、でも…。料理上手になれるかは微妙な上…。)
(危険度は高いのですがね…。)
ユウもアニエスも、遠い目を浮かべる。その手を当てている場所が、僅かにひんやりとした。
その当てている場所に…一冊の手帳がある事を、ユウとアニエス以外の人達は知らない…。
「と、とにかく、生死を分ける料理が来ない事を祈りつつ、頑張りましょう、みなさん!」
アニエスが励ましの言葉をかけると、全員頷いた。
- 通算九回目の固定審査員の始まり始まり(By昴) ( No.481 )
- 日時: 2015/09/09 23:14
- 名前: 奏月 昴 ◆Dh/xEZWmVM (ID: oesNKOCg)
さて、審査会場となる食堂に移動した昴達は、MZDを椅子に括りつけた後、調理室へと目を向けた。
ここにはいつもの固定審査員メンバーに加え、通訳の紅と黒、アイギス、括りつけられたMZDがいた。
「つか、何でオレが審査員決定してんだよ!」
「静かにしなさい、馬鹿神。」
「ハイ。」
半場強制的に椅子に括りつけられたMZDが反論しようとするも、昴の一言で黙りこんだ。
「今度はどんな料理が現れるのかなー。脳みそからのお魚さんかなー?」
「いや、喋って口に飛び込んでくるのも捨てがたいと思うぞー。」
「にゃぐー…。」
『お前達壊れすぎだろう。いや、お前達二人は固定審査員回数が多いから無理もないが…。』
ちなみに、うちの子が固定審査員になった回数は、
昴:八回
(自分の所で四回、りゅーとさんの所で二回、ユリカさんの所で一回、Haruさんの所で一回)
パステルくん:七回
(自分の所で四回、りゅーとさんの所で二回、Haruさんの所で一回)
ジョーカー:五回
(自分の所で三回、りゅーとさんの所で一回、Haruさんの所で一回)
にゃぐわ:四回
(自分の所で四回のみ。後は救援)
である。改めて見ると…昴、死にすぎである。
「(誰 の せ い だ と 思 っ て ん だ ?)しかし、今はやけに静かだ」
—チュドゴーンッ!!
「が、何か起きないわけがなかったと。」
昴が耳を澄ますと、調理室の喧騒が聞こえてくる。
「ぎゃあぁぁっ!」
「お兄ちゃん、ふざけないでって言ったでしょ? ねぇ、蹴るよ。ねぇ。」
「風雅、風雅、しっかり!」
「誰かガイストさん呼んでこい! 早速別の意味でアンドゥが必要な事態になりやがったあぁぁっ!!」
「次は…ナマコとキノコ…。」
「ちょっ、何か鍋が黒く混沌と化してるんだけど!?」
「あれとこれとこれー。それからこれもっと。」
「黒魔術禁止されてたんじゃないの?」
(さて、胃薬を用意するか…。)
あー、久方ぶりのアウトなフラグですねー。
「昴さん、調理室から危険な反応がちらほらと見受けられます。」
「…。みんな。」
調理室の喧騒とアイギスの報告、それを聞いた昴は、一同を見た。
「一緒に、逝こう。」
全員、これから起こる事を察し、頷いた…。
■
最後にルールの確認と役割を。挑戦者の情報? あえて隠す。
採点方法
六段階評価を下す。内訳は以下の通り。
五、いい意味で何をしたらこうなったか教えてほしい。貴方、もう店を開いた方がいいよ。
四、まだまだレシピ寄りだけど、ちゃんと遊び心はあるのがわかる。店レベルにはもう一歩。
三、完全にレシピ見て作りましたレベル。次はアレンジに挑戦してみよう。
二、レシピに沿ったのはわかるけどちょっと失敗が目立つ。高評価から聞いたりして修行をしよう。
一、反省してるし、改善しようとしているのはわかるレベル。まずは高評価のメンバーの簡単なお手伝いから始めましょう。
零、ポッパーの皆さんや貴方を持ちキャラにしている人全員に私と一緒に土 下 座 で 謝 罪 し や が れ 。
±要素
・+…あともう一歩で上位のレベルに上がれるくらいにおしい品。五+は五段階評価じゃ足りません。
・無印…妥当なレベル。惜しい部分もなければ、マイナス要素も特になし。
・−…ミスが多いのでお情けでこの評価に。零−? もう知らん。
お題:『パンにあうもの』
普通の料理でもスープでもジャムでも、パンに合えばok。
ただし、パンは理乃と由梨が作ったパンに固定する。
トーストさせたり挟んだりと、簡単な調理をさせる物や、パンに塗る物もok。要するにパンに自分達での細工は許可しないが、審査員に簡単な調理をさせる物は許可。
※注意
・既製品やレトルトは許可。しかし、既製品をそのまま料理として出したり、温めるだけで出すのは不可。材料を何か加えるなり焦げ目をつけるなりする事。
・ガイストのアンドゥで一発でバレるので、不正は行えないものと思え。
役割
固定審査員:
昴、パステルくん、ジョーカー、にゃぐわ、MZD
変動審査員兼挑戦者:
烈、風雅、氷海、鈴花、茜、大牙、タクト、ミチル、ニコラ、イオ、ロア、トア、桐生、美結、弓弦、乱麻、ラーズ、ヴァイス、まどか、ジェイド、ジェダイト、ファントム、エクリプス、ヴォルフガング、ハーピア、ゼルハルト、ラズリ、翠里
救援:
黒、紅、アイギス、ガイスト、風花
材料・成分分析:
ガイスト、アイギス
通信:
風花
医療班:
冷一、クマ、理乃、由梨、ユウ、アニエス、ホーリー、ヴィクター、ニコライ
…医療班、多くない?
- 通算九回目の固定審査員の始まり始まり(By昴) 後書き ( No.482 )
- 日時: 2015/09/09 21:52
- 名前: 奏月 昴 ◆Dh/xEZWmVM (ID: oesNKOCg)
後書き de 雑談
私
—はい、始まりましたずれ込ませた第五回。ラピストリア組の料理対決! ブレイブリー組が来た事で医療班が充実してきた…。
昴
「つか俺こんなに審査員してんのか…。パステルくんも何気に多いし…。」
私
—私も考えてみたらビックリだわ。多分色々な作者さんの子を探しても、二桁に届きそうなのいないんじゃない? 貴方、これ入れたらあと一回で二桁って…。
昴
「誰のせいだと思ってるのかしら? この娘を死地に平気で行かせるお母さんが。」
私
—昔、虎は自分の子を崖から突き落として鍛え上げたそうよ。虎かどうかは自信がなくなってきてるけど。
昴
「んなスパルタいらねぇよ!! つかこれ俺そろそろ何か耐性持つんじゃねぇかこれ!?」
私
—持ってもおかしくなさそうだね。
昴
「ごめん、俺は普通の人間でいたかった。」※OTZ
私
—まだ普通の人間よ。まだ。では、この辺りでー。またねー。
★
私
(/・ω・)/<ようやくBEMANIサマD完了! 長かったですはい。あ、感想OKです。