二次創作小説(映像)※倉庫ログ

SCP-Lie 第一弾 前書き  ( No.537 )
日時: 2015/10/10 18:38
名前: 奏月 昴 ◆Dh/xEZWmVM (ID: nsrOqY/c)

前書き de 雑談 『凪と昴のSCP講義』



「はいはーい、今回重要になってくるSCPについて、最初に僕達がお話しするよー!」


「SCPとは

・secure(確保)
・contain(収容)
・protect(保護)

の頭文字をとったもので、まぁ、早い話が、

・人智を超えた生物、物、場所、概念など
 ・ドラえもんの秘密道具や、都市伝説、異世界、妖怪などがイメージに当てはまると思う
 ・扱い方を間違えなければ安全なもの、複雑で不安定かつ収容に失敗すると世界が滅ぶもの、などがある

・人類を脅かさないよう、「財団」が確保、収容、保護している

感じ。あとはネットで調べてくれ。ただし、調べるのはいいが中にはかなーりグロテスクなものや、かなーり不快なのがあるから、深く調べるんだったらそういうのも注意をしてくれよな。」


「昴さん、投げないでー。簡単には説明しようよー。えっと、SCPって元々、ある写真に面白い設定をつけようぜwっていうのから始まったの。だから、SCPって色々怖いものがあるけど、全部創作物、フィクションだから安心してねー。」


「ビルダー・ベアとか現実にいたら嫌だぞおい。で、本家SCPから始まり、今じゃ世界各地に支部ができるまでになった。そこんところの詳しいのはネットで調べてもらいたい。で、だ。この話をするにあたり、用語とか簡単に説明しようと思う。まずはクラスだな。」


「クラスは所謂そのSCPの取り合扱いの難易度って言ったらいいかな。で、その主なクラスは三種類あるの。

・Safe(セーフ)
 ・現時点では確実に収容できている、あるいはむやみに触れなければ異常なことが起こらないオブジェクト
 ・間違った取り扱い方をすれば世界滅亡もありえる。Safeクラスとは、あくまでも「収容難易度」が低いクラスである

・Euclid(ユークリッド)
 ・性質が充分に解明されていないか、本質的に予測不能なオブジェクト
 ・Safeクラスほど安定した収容ができるとは限らない
 ・性質が充分に解明されるか再分類の必要があるまでは、ひとまずこのクラスに分類される
 ・自我を持つオブジェクトは、大体このクラス

・Keter(ケテル)
 ・人類の敵
 ・広範で複雑な手順が必要。または、現時点での財団の知識や技術では完全な収容が不可能なオブジェクト
 ・しくじったら世界滅亡

ってな感じかな? 例えば、そうだなー…。Safeは現実的なものだとー…あ、核爆弾かな。」


「一見するとかなり危険だけど、きちんと取り扱い方法もわかっているし、勝手に動かないから間違えなければ危害は加えない。」


「Euclidは動物園にいる獰猛な動物かなー。普段はきちんとした飼育方法でとどめられているけど、仮に飼育員さんが鍵を閉め忘れて動物が檻から出ちゃったら、大変な事になるでしょー?」


「それが小動物系ならまだいいが、ライオンクラスはなぁ…。Keterは…そうだな、どうしようもない絶望的な感じで…でかい隕石の衝突かな。」


「早い話が、人間終わりまーしーたーっ。ってやつ?」


「にんじんのあの楽曲風に言わない。とまぁ、とりあえずこんな感じかな。」


「じゃー、長々と説明するのもあれだし、この辺りで終わらせてー、本編、スタート、だよー!」

SCP-Lie 第一弾 ( No.538 )
日時: 2015/10/10 19:54
名前: 奏月 昴 ◆Dh/xEZWmVM (ID: nsrOqY/c)

それは、僕が昴さんと一緒に牡丹の作業部屋を勝手に片付けてる時の事。

「んー?」
「ん? どうした、凪。何か見つけたのか?」

今時珍しい、フロッピーディスクが薄い本の間から出てきて、僕は首を傾げた。

「フロッピー? 珍しいな、今時そんな記憶媒体使ってるなんて。」
「ねー。えっと、でも何も書いてないみたい。」

謎のフロッピーを見て、僕と昴さんは首を傾げる。
中身が気になる。でも、今時フロッピーを読み取れるパソコンなんてあるっけ?

「…ねぇ、昴さん、中身、気にならない?」
「…なる。物凄くな。まぁ、この部屋から見つかった時点でろくなものじゃないていうのは予測つくが…見てみるか? 俺の古いパソコンなら、確かフロッピーが読み取れたはずだから。」
「昴さんって意外に古風。」
「うるさい。あと、普段だったらUSBメモリ使ってるからな。」

僕達は片づけを早々に済ませ、鏡が覗かないようにカギをしっかり閉めてから、昴さんの執務室に向かった。
そして執務室につくなり、僕と昴さんはパソコンの前に座った。勿論、あの謎のフロッピーを読み取るために。
だけどそこにあったファイルは、驚くべきものだった…。

SCP-Lie 第一弾 ( No.539 )
日時: 2015/10/10 20:06
名前: 奏月 昴 ◆Dh/xEZWmVM (ID: nsrOqY/c)

SCP-001-Lie - A Living god(現人神)

Object Class:Euclid


取扱方:
SCP-001-Lie-Aはサイト■■を中心とした周辺を自由に移動、活動をすることが許可されています。
SCP-001-Lie-Aに接触する時は、衣服を着用する事が推奨されます。また、異性同性問わずカップルについての妄想を行う癖を持つ者は、できるだけ接触を避けて下さい。以上の項目のみならず、SCP-001-Lie-Aの怒りを買う事により、SCP-001-Lie-Bを使用し予期せぬ危害を加えられる可能性があります。怒りを買ったかどうかは、口調で区別します。

SCP-001-Lie-BはSCP-001-Lie-Aが常に所有しています。適切な手段を以って奪い取ることも可能ですが、SCP-001-Lie-Aの激しい抵抗及び非協力的な態度を誘発する可能性がある為、SCP-001-Lie-Aに所持させて下さい。

もし、SCP-001-Lie-AがSCP-001-Lie-Bを使用することにより何らかの危害が発生した場合、SCP-001-Lie-Aをサイト■■に設置した独房に収容して下さい。また、SCP-001-Lie-Bはサイト■■の書籍型収容室へ収容して下さい。


概要:
SCP-001-Lie-Aはアジア系の20代の女性に見えます。普段はサラシを用いて豊満な胸を潰し、羽のついたペンダントを身に着けています。日本語を母国語としています。
また、SCP-001-Lie-Aは、普段は男性が使うような言葉を使いますが、怒りをあらわにした時、女性らしい言葉を使います。

SCP-001-Lie-Bは標準的なノートに見えますが、ページは無限に増え続けるものと思われます。

SCP-001-Lie-AがSCP-001-Lie-Bに記述をすることにより、様々な場所から、生活用品から建物、たらいまで、様々なものが生成されます。元となる原料の出所は不明です。
なお、SCP-001-Lie-BはSCP-001-Lie-A以外の者が記述しても、何ら異常な事象は発生しません。


補遺:
私にも使えたなら、あんなことやこんなこともできましたのに。


インタビュー SCP-001-Lie-1
回答者:SCP-001-Lie-A
質問者:Peony博士

<記録開始>

Peony博士:では、まずは貴方のスリーサイズから教えて戴けませんこと?

昴:■■、■■、■■だ。

Peony博士:まあ、羨ましいですわ! どうすればそのようなお身体になれるのでしょう?

昴:そうだな、俺はいつも■■■■■とか■■■■■とかやってるからな。そのお陰だろう。

Peony博士:まあ、過激ですのね! 私にもできるといいのですが…。

昴:なら、俺が手伝ってやろうか?

Peony博士:ええ、喜んで!(照明を落とすよう指示)

昴:んじゃ、早速や











あまりにも過激なインタビューが広がっていて、途中で読む気が失せたのか、昴さんが無理矢理開いていたファイルを閉じた。

「…。」

僕個人としては凄く面白かったけど、横の殺気は僕が笑う事を許してくれなかった。

「何だこれは。」
「SCPの報告書だね。正確には、SCPの報告書風に書いた、昴さんのデータ。捏造だらけだし大分形が崩れているけど。」
「…何だこれは。本気で何だこれは。マジで何なんだよこれ!?」

あまりにもファイルの作者の捏造と願望が入り混じっているから、受け入れられないんだね、うん。

「誰だこれ作ったの!!」
「どう考えてもこれを見つけた部屋の持ち主だと思うよー。それに、Peonyは日本語で…。」
「後でぶっ殺す。絶対にぶっ殺す! 何なんだよ本当にこれは!」

あー、これ、後でこれの作者、ぶっ殺されるフラグだねー。
でも、僕としては面白かったしー。…また、ちょっと物色してみようかなー。











そして、帰ってきた牡丹が殺されかけてひと段落した時、僕は再び牡丹の作業部屋へとこっそり侵入した。

「どれどれー。」

牡丹の事だから、同人誌の間に挟んでいるだろうし、ちょっと物色したら結構出てきそうだよねー。
…と、思っていたら…。

「本当に出てきてビックリー。」

適当に探しただけで四枚のフロッピーが出てきてビックリだようん。
あの昴さんのデータが入っていたフロッピーはあのファイルだけしか入ってなかったから、一フロッピーに一人分のデータが入ってる可能性があるね。

「さてと。」

僕はそっと、部屋を後にした。
さて、次はこれを読み取るためのドライバーを作らないとなー。











朝、俺は凪に面白いものがあると言われ、神殿へと向かった。
すぐにカギが開けられ、俺を呼び出した凪が現れた。

「わーい、待ってたよ、リングアベルさん!」
「凪、面白いものとは何だ?」
「ふっふーん、見たらわかるよ! あ、そうだ。リングアベルさんはSCPって知ってる?」
「SCP? 聞いた事ないな。」

一体どういう物なんだ? と凪に聞くと、奴はふわっと教えてくれた。要するに、得体の知れないモノと、その取り扱い方って事だな。

「今はそれだけわかってくれればいいよー。でね、そのSCPの報告書風味に誰かが僕達の事をまとめたみたいなのー。その文書がすっごく面白くて、リングアベルさんにも、どうかなって思って。」
「なるほど、面白そうだな。凪、早速見せてくれ。」
「おっけー!」

そして俺達は、凪専用の書斎みたいなところに通され、凪が自作したという、フロッピーと呼ばれる記憶媒体を読み取る機械に繋がれていたパソコンを見た。

SCP-Lie 第一弾 ( No.540 )
日時: 2015/10/10 21:43
名前: 奏月 昴 ◆Dh/xEZWmVM (ID: nsrOqY/c)

SCP-002-Lie - A Spiegel(穢れなき映し)

Object Class:究極Safe


取扱方:
SCP-002-Lie-Aはサイト■■を中心とした周辺を自由に移動、活動をすることが許可されています。
SCP-002-Lie-Aに接触する際は、大人の行為を連想させるような事柄を話す事が禁止されています。絶対ダメですわ。SCP-002-Lie-A自身は何もしませんが、SCP-001-Lie-AとSCP-002-Lie-Bの怒りを買うことになり、確実に燃やされますしどつかれます。

SCP-002-Lie-BはSCP-002-Lie-Aと共に常に行動しています。SCP-002-Lie-Aと引き離すことは可能ですが、SCP-002-Lie-Aからの隔離は心身衰弱を招くため、必要な時を除いて常にSCP-002-Lie-Aの側に寄せて下さい。


概要:
SCP-002-Lie-Aは銀髪で褐色の肌をした10代の男性に見えます。人懐っこい顔をしており、時折その頭に犬耳が見えるのは気のせいです。日本語を母国語としています。
SCP-002-Lie-Aは左手に青い焔を灯すことが可能で、触れると冷たく感じます。また、その焔を弾丸のように飛ばしたりする事も可能ですが、SCP-002-Lie-Aはまったく好戦的ではないため、ほぼ牽制用として扱います。
冷たい力と温かい心身。薄い本が厚くなります。

SCP-002-Lie-Bの見た目は鳥類カラス科に見え、紅い色をしています。赤い色は体毛です。決して普通のカラスに赤いインクをこぼしたわけではありません。
また、テレパシーのようなもので人語を話し、自身で発火する事も可能です。
いつか擬人化させてSCP-002-Lie-Aと絡ませて薄い本をげふんげふん。


補遺:
SCP-002-Lie-B×SCP-002-Lie-Aの絡みが見てみたいですわ。勿論、SCP-002-Lie-A×SCP-001-Lie-Aも大歓迎ですわ。

いんt











中身は、確かに言われた通り報告書の類だった。だが、思いの外これはかなり面白い。

「や、やば…! 何だこれ、面白…!」

これは恐らく、鏡に関しての報告書だろうが、かなり本人の願望が入って歪んでいる。だがそれが面白い。

「ねー、面白いよねー。」
「でも、なんで書きかけなんだ?」

俺が聞くと、凪はんー、と考え込んでいた。

「多分、補遺を書いた所で出血が大変な事になったから打ち切って後で書こうとしたんだろうねー。」
「鼻から妄想垂れ流しってやつか…。」

もう完全に想像できるぞ。きっとこれを書き込む為に使ったパソコンは赤く染まっているだろうな。下手したら買い替えもしているだろうな。キーボード水没、いや、血没的な意味で。

「これ、確実に他の腐った女子に見せたらある意味まずいな。それと、確実にこれは昴と紅には見せられないな…。」
「うん、前者はここまでぶっ壊れた妄想が更にぶっ壊れて、本当に願望と欲求にまみれた同人誌並みのものになりそうだし、後者は…うん、確実にこれの作者が殺されるし、下手をするとこれを見ている僕達も死ぬ。」

前者に見せてどうなるか見てみたい気もするが、確実に大変な事になるのは目に見える。いやだからこそ逆にその完成形を見てみたいな。
そして後者は…うん、確実に牡丹が殺されるし、それに、これを見て知っている俺達の身も危うそうだ。

「どうするー? 覚悟できたなら次のを見るけどー。」
「そういいながらちゃっかり自分のフォルダにバックアップを取るな。…怖いが、それよりも探求心の方が勝る。」
「んじゃ、次のいくよー。」

凪はバックアップを取ると、次なるフロッピーを取り出し、入れた。

SCP-Lie 第一弾 ( No.541 )
日時: 2015/10/10 21:57
名前: 奏月 昴 ◆Dh/xEZWmVM (ID: nsrOqY/c)

SCP-004-Lie - Enforcement Mania(全自動粛正マニア)

Object Class:Keter(同人誌作家の敵!)


取扱方:
SCP-004-Lieはサイト■■を中心とした周辺を自由に移動、活動をすることが許可されています。
SCP-004-Lieへの接触ですが、異性同性問わずカップルについての妄想を行う癖を持つ者、つまり腐った女子と呼ばれる存在は確実に接触しないでください。SCP-004-Lieの能力にて永久凍土に送られます。
また、男女問わず服を脱ぐ裸族と呼ばれる者も接触を避けるのが無難です。仮に氷結属性に耐性等がある場合もその性癖を持つ存在は接触を禁じます。永久凍土に送られたくなければ。

SCP-004-Lieと接触する際には、黄色か青いネズミのぬいぐるみを持っていくことをお勧めします。準備をしやすいのは黄色いネズミの方なので、黄色いネズミのぬいぐるみ(進化形は真ん中を順守)を差し出せば、おとなしくなります。同じネズミでも、某夢の国のネズミはダメです。色々と危険なので。
また、某バウンティーハンターの写真でも可能であり、そちらでもおとなしくなりますので、お勧めします。人にはエロいの駄目とか言っておきながら、ネタになりそうなことを提供しないでくださいませ!


概要:
SCP-004-Lieはアジア系の10代の女性に見えます。衣服からはみ出そうなくらいの豊満な胸、明るい金色の長髪が特徴です。色気の塊に粛正されるなんて納得いかない。日本語を母国語としていますが、判明している限りでは、英語、ドイツ語、フランス語、イタリア語を操る事が可能です。
SCP-004-Lieは冷気を操り、対象を瞬時に凍らせたり、氷を生成することが可能です。


補遺:
じわじわと凍らせて許しを乞わせるシチュエーションを思いついたので、今度書こうと思いますわ。雪花にはヒ・ミ・ツ♪


映像記録 SCP-004-Lie
記録者:Queen Peony博士
対象:SCP-004-Lie


<記録開始>











ここから先は本人の願望か、かなり過激な内容が書かれていたので、俺と凪はそっとファイルを閉じた。

「…凪。」
「リングアベルさん、忘れよう。あんな堕ちてく雪花は忘れてあげよう。」
「ああ。かなり表現はやんわりとしているが、流石にこれは忘れてやった方がいいな。これ、書いたのが牡丹で、相手の雪花が仲間だったから割と手加減はされているが、これを書いたのが赤の他人だったらこうならなかっただろうな…。」

とりあえず、一般の年齢じゃお届けできないような内容だったのと、かなり腐った女子が喜びそうな内容だったのは言っておく。

「一般の人、特に雪花の目からは絶対死守しよう。凍てつく真紅の花が咲く。」
「勿論だよー。気を取り直して、次の報告書を読もうかー。」

さっきのを忘れるかのように、俺と凪は次なる報告書を読む事にした。

SCP-Lie 第一弾 ( No.542 )
日時: 2015/10/11 06:51
名前: 奏月 昴 ◆Dh/xEZWmVM (ID: nsrOqY/c)

SCP-003-Lie - Very Lanky Very Lucky Verrrrry Youth(超穏ヤカナ超幸運ナ超青少年)

Object Class:Euclid


取扱方:
SCP-003-Lieはサイト■■を中心とした周辺を自由に移動、活動をすることが許可されています。
SCP-003-Lieは一見■■■的な妄想をしても面白くないようなごく普通の、どこか頭のねじが外れたような感じですが、中身はかなりの野獣である。

SCP-003-Lieをおとなしくさせるためには、某探偵の写真を持っていくとよい。速効性があり、一発で大人しくなる。
禁則事項としては、SCP-003-Lieの本体である彼の楽曲について触れないこと。SCP-003-Lieの持つ能力で刻まれるか、社会的に抹殺されます。


概要:
SCP-003-Lieは金髪と高い身長が特徴的な10代くらいに見える男性です。機械工学に長け、ハードウェア、ソフトウェア問わず、大抵の機械を作ったり直したりできます。
SCP-003-Lieには大きく分けて二つの異常性を持ちます。
一つは、異常な幸運を持ち、SCP-003-Lieに不幸な目はまず起きません。
また、彼の毛髪にも異常性があり、毛髪を所謂お守りとして持ち歩けば、外を出歩いてもいい事しか起こらないほどのものです。

もう一つは、風を操る能力を有しています。その能力を使えばスカートめくりし放題なのにそういった事には使いません。残念。

インタビューは思いつかないので、後で。











ここまで読んだ俺は、そっと左にいる凪に目を移した。

「あはっ、あはっ、あははははははははははははははははっ!!」

はい、完全に大爆笑してます。あぁ、これはしばらく治らないな。うん。

「おい、程々にしとけよ。酸素ボンベは用意してないからな。」
「ご、ごめ、でも…あははははははははははははははははっ!!」

…だーめだこれは。

「ほら、あんまり笑ってると、筆者に気付かれるぞ。」
「だ、大丈夫大丈夫…。牡丹、今日出かけてるし、ここにいるのは昴さんだけだから…。もしあの人が来ても、すぐに別の動画に切り替えちゃえば問題ないよ。」

まぁ、こいつはこいつなりに考えているのか。流石はこの家の参謀ポジションを任されているだけあるな。

「んじゃー、最後の一枚。っと。」

凪は最後のフロッピーを入れるも、そこには何も記録されていなかった。
本来だったらここで牡丹のが見つかるのがセオリーだが、やはりそううまくはないか。

「うん。案の定というか、やっぱり牡丹のがないねー。」

…ん? 何だか表情が変わったぞ。しかもかなりの悪戯っ子的な感じに。

「ないなら、僕達で作っちゃえばいいじゃない!」
「僕“達”って、俺もやるのか!?」
「やらないの?」

きょとん、とした表情で訊ねる凪。あぁ、これ完全に逃げられないフラグだ。
だが、正直何だか面白そうな気配はしていた。なので、ここでどうしてもやりたいと思っていた。

「へー、二人して面白そうな事をしようとしてんなぁ。」
「!?」

突然背後から聞こえた声に、俺も凪もびくりと体を震わせてしまった。

「…。」

俺と凪はそーっと後ろを振り向く。

「俺も混ざっていいよな?」

そこにいたのは、この家の家主の…昴だった。

「ハイ。」

何とも言えぬ彼女の圧力により、俺と凪は早々にパソコンを開けた。
そして、彼女の復讐劇が始まった…。

SCP-Lie 第一弾 ( No.543 )
日時: 2015/10/10 22:33
名前: 奏月 昴 ◆Dh/xEZWmVM (ID: nsrOqY/c)

SCP-005-Lie -Corrupt Rafflesia(腐女子)

Object Class:Keter


取扱方:
SCP-005-Lieはサイト■■を中心とした周辺を自由に移動、活動をすることが許可されています。

SCP-005-Lieは根っこから腐っており、同性異性問わず未成年者閲覧禁止の題材を探しています。そういった趣味のない者、また、そういった題材になりそうな者は接触を禁止します。
また、SCP-005-Lieは植物を操る能力を有しており、その能力で他者を縛り付け、■■■的な遊びを施しますので、そういったのが苦手な者も接触をしない方がよろしいでしょう。

「薄い本」「同人誌」と呼ばれる手描きの本を取引に使うことで、指示に従わせ易くなるでしょう。


概要:
SCP-005-Lieは桃色の髪と白い花飾りが特徴的な10代に見える女性です。一見すると「可憐な花」に喩えられる容姿ですが、「かなり毒性が強い」と喩えられる性質が特徴です。
取扱方にあるように、SCP-005-Lieは植物を操る能力を有しているので、うかつに近づかない方が身のためです。脱がされます。


インタビュー SCP-005-Lie-1
回答者:SCP-005-Lie
質問者:SCP-001-Lie-A

<記録開始>












昴はそこまで書いて、手を止めた。

「あれー? 昴さん、この続きはー?」
「ん? 続きは…。」

そして、彼女は今まで俺が見た事のないくらいいい笑顔で、かつその指をボキボキと鳴らしながら、

「牡丹が帰ってきてからよ。」

と、その一言を告げた。
あぁ、リアルで記録するんだな。その…説教の様子を。

「んじゃー、僕が記録しておくねー。」
「ありがとう、凪。じゃあ、これの作成はここでいったん打ち止めね。ねぇ、ちなみに聞くけど、他にも誰かのデータはなかったかしら? あったならちょっと見てみたいのだけれど。」

こ、ここで鏡のを見せたら大惨事になるぞ!? 凪、何とかしのいでくれ…!

「うーん、あったけど、そこまで面白いデータじゃなかったよ? 普通に書かれてたー。」

半分半分で嘘をついたな…。面白いデータはあったが、流石にそれを見たら昴が本当に牡丹を殺しかねないから、こうしたんだろうな…。

「あぁ、俺もそれを見ていたが、特別面白そうなデータはなかったぞ。」
「そう、ならいいけど。じゃあ、私は夕飯の支度をしてくるわね。リングアベル、貴方も遅くならないうちに帰りなさい。」
「ハイ。」

有無を言わさない彼女の物言いに俺はただそれだけしか言えずに、もう夜も遅いので寮へと帰る事にした。
…さよなら、牡丹。お前の事は忘れない。…多分。





その夜、聖域から物凄い悲鳴が聞こえてきて眠れなかったと、商店街の住人が話していたのを、俺はそっと聞き流しておく事にした。

SCP-Lie 第一弾 後書き ( No.544 )
日時: 2015/10/10 22:39
名前: 奏月 昴 ◆Dh/xEZWmVM (ID: nsrOqY/c)

後書き de 雑談



—ある意味理音の持ち込み企画。うちの子をSCP風味に表してみたってやつかな。うん、牡丹ちゃんが作ったなんちゃってSCP報告書だよ。


「SCPについては各自詳しくネットで調べてほしいけど、今回はここオリジナルの物があったからそれを紹介しないとな。」


—Lieの事だね。読みは『リエ』で…


「嘘を言うな! 読みは『ライ』で、文字通りの『嘘』だ。嘘の報告書だから『Lie』ってとこだな。」

鏡&由梨&葉月
(どうしよう。(オレ/アタシ/私)『リエ』って読んでた…。)

りせ&七海
(え、あれ『リエ』じゃなかったんだ。)

ジャン
(へー、あれ、『ライ』って読むのか。まだまだ俺も勉強不足だなー。)


「…ジャンは仕方ないとして、おい、鏡と由梨と葉月。」

鏡&由梨&葉月
「ごめんなさいっ!」


「素直に謝る奴らだからまぁいい。だがりせ、七海。」

りせ&七海
「素で知らなかった。」※平然

風花&理乃
「殴っていい?」


—話は脱線したけど、好評なら他の子達もやってこうと思うんだけど、見てみたい子がいれば。まぁ、どっちみち全員餌食にはなるんだけどね。


「結局全員分作るのかよ。」


—できれば。


「はぁ…。まぁ、いい。これで終わらせるか。」


—そうだね。それじゃ、またねー。







感想ok