二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- SCP-Lie 第二弾 前書き ( No.580 )
- 日時: 2015/11/07 21:57
- 名前: 奏月 昴 ◆Dh/xEZWmVM (ID: 0zbVOBmK)
前書き de 雑談 『凪とリングアベルのSCP講座』
凪
「はいはーい、今度はリングアベルさんと解説するよー。」
リングアベル
「解説といっても、俺にはあまり知識はないのだが。」
凪
「リングアベルさんは、適当に相槌を打つあかべこになってればいいよー。」
リングアベル
「いてもいなくても変わらないな、それ。」
凪
「じゃあ、今回は“Dクラス職員”について解説するねー。」
リングアベル
「財団の職員は種類も多いが、Dクラス職員は一番体を張っている気がするな。報告書にもよく書かれているが、何者なんだ?」
凪
「捨て駒だよー。」
リングアベル
「…すまん、聞き逃した。もう一度言ってくれ。」
凪
「捨て駒だよー。大事なことだから、何度も言うよー。捨て」
リングアベル
「もういい。何度も言わなくともわかった。つまり、異常存在の解明の為の犠牲なんだな。よくそんなことができるな。」
凪
「大事の前の小事って感じだねー。Dクラス職員は、その多くが死刑囚なんだよー。」
リングアベル
「死刑囚が所属しているだと?」
凪
「“職員”と呼ばれてはいるけど、死んでもいい存在を使ってるだけあって、ちょっとぞんざいな扱いなんだよねー。」
リングアベル
「死んでもいいだの、道具扱いだの、その辺りの倫理的な問題は脇に置くとしてだな…よくそんな危険な仕事を、奴らは引き受ける気になったな。」
凪
「何かしら事情があるんだよー。逆らったら“終わって”しまうから、仕方ないねー。」
リングアベル
「非情極まりないな…。人類に及ぶ非常よりはマシと割りきるか。」
凪
「作り話だし、気にしなくていいよー。」
リングアベル
「身も蓋もないな。」
凪
「もし本当にこんな非道なことしてたら、神様黙ってないしねー。」
リングアベル
「それもそうか。それ以前に、そんな管理が必要な異常な存在を作るなって話だ。神にとっては玩具でも、人間にとっては災害であることがままあるからな。」
凪
「じゃー、解説はこれくらいにして、また牡丹の部屋を漁ったら出てきたからデータを見ちゃおー!」
リングアベル
「お前、その内怒られるぞ。乙女の秘密はそっとしておくのがモテる男の鉄則だ。」
凪
「じゃ、リングアベルさんはもうモテないね。だってこの間も」
リングアベル
「では、本編どうぞ!」
凪
「あ、ごまかしたー。」
- SCP-Lie 第二弾 ( No.581 )
- 日時: 2015/11/07 21:59
- 名前: 奏月 昴 ◆Dh/xEZWmVM (ID: 0zbVOBmK)
牡丹が半殺しにされてから数日後。僕は一つの予感を胸に、牡丹の書斎へこっそり入ったんだ。
相変わらず薄い本がたくさんある。その中から、僕はある物を見付け、予感が的中したことを実感した。
「やっぱりあったー。」
そこにあったのは、大切に保管されているCDケースが二枚。
中を見られないから何が入っているかわからないけど、確信はあった。これは絶対に、あのファイルが入っているって。
「さてとー、貰うもの貰ったしー。」
あぁ、今度はどんな面白い内容が待ってるのかな。
期待に胸膨らませつつ、僕は鍵を閉めて牡丹の書斎を後にした。
★
今日もまた、凪に話があると言われ、俺は神殿までやってきた。
あれから、SCPについて調べたが、あれはあれで中々興味深かったな。
面白いものや可愛らしいもの。それから…イデアに見せたら確実に夜眠れなくなられそうなものまで…。
「やっほー、リングアベルさん。」
「凪、俺を呼びつけると言う事は、また見つけたんだな。」
「うん。また見つけたよー。」
やっぱりな。さて、次は何が出るか…。
- SCP-Lie 第二弾 ( No.582 )
- 日時: 2015/11/07 22:00
- 名前: 奏月 昴 ◆Dh/xEZWmVM (ID: IkrWl/TY)
Tale 現人神に挑んだ、醜悪なる男
どこからか手に入れたベージュのコートを纏い、ある男が廊下を堂々と歩く。
目の前には、警備員の立つ出入り口。彼らの集中力が途切れる一瞬の隙を突き、男は正面から警備員の間をすり抜け、出入り口を抜ける。
けたたましく鳴る警報。一層速く駆ける男。
男は、Dクラス職員だ。
発信器がついていることくらい、とうに解っていた。それでも、男は行かねばならなかった。
愛しき女神の許へと。
サイト■■。通称、聖域。
SCP-001-Lie-Aの活動領域。
彼女は穏やかな顔で、陽光に照らされ微睡んでいた。
—見付けた!
男は彼女を見付けるや否や、意思を持った突風の如く、眼前に立った。
驚く彼女の様子を知ってか知らずか、男はまとっていたコートを脱ぎ捨てた。
—醜い。
荒ぶる負の感情を男への殺意に変え、彼女は手に持っていたSCP-001-Lie-Bを大きく振りかぶり、その粗末な股間の茸目掛けて…。
打った。
何度も。何度も打った。
途中でどこからか取り出したバットもつけて、何度も打った。
そして最後に、ホームランッ!
華麗にレフトスタンド(聖域入り口)へと吸い込まれた男は、そのまま他の職員に捕まり、無事、任期を待たずに解雇された。
…この世から。
■
「あ、あは、あはははははははははははははははははははは!! と、途中まで真面目だったのに、ホームランって、ホームランってえぇっ! あはははははははははははははははははははは!!」
「な、なんだこれ! わ、笑いが、止まらんっ…!」
一枚目のディスクの内容は、ああ、別の意味で驚愕だった。
これ、どう見ても昴にちょっかいだして殺されて、場外ホームランされた先にいた烈辺りにお任せし、完全に消された悠じゃないか!
「お、おな、おなか、いた…! さん、さんそ…!」
横の凪はヒーヒー言って酸素ボンベを求めているが、そんなものは…。
「あ、あー、いきかえる…。リングアベルさんも使うー…?」
凪のことだから常備してたか。うん。俺も正直酸素がピンチだったから貰った。
「これは、Dクラス職員の書いた記録みたいなものか?」
「うん、そうだろうね。これは所謂テイル…読み物だね。記録よりは、物語の方が正確かなー。でも…。」
確かに俺もこういった感じのものをネットで調べてる時に何度か見たが…。
「牡丹だったらこんな風には作りそうにないよね。」
「ああ。あいつだったらしっかりと作るところは作るからな。これはあまりそういった知識のない人間が作った感じがする。あと、多分牡丹だったら烈や鏡と絡ませようとするだろう。ああ、アブナイ表現の意味合いで。」
今回の奴には、そういった表現は一切ない。
「…これ、牡丹が作ったものじゃないんだろうね。誰かがこっそりと紛れ込ませたか、あるいは誰かが作ったのを牡丹がもらって挟んどいたか。」
「いったい誰が…。いや、まぁいい。今はもうひとつのディスクを見てみよう。」
「そうだねー。面白いのは変わりないし。多分、こっちは牡丹が作ったものっぽそうな気がするー。」
凪は次なるディスクを入れ、開く。
中には先程とは違い、四つのファイルがある。これは今度こそ、牡丹が作ったファイルだろう。何となくだが、確信した。
「じゃー、適当にクリックしてくねー。」
凪は適当にファイルを開いた。
- SCP-Lie 第二弾 ( No.583 )
- 日時: 2015/11/07 22:10
- 名前: 奏月 昴 ◆Dh/xEZWmVM (ID: IkrWl/TY)
SCP-006-Lie - A Juvenile Flame(色々あって燃える焔)
Object Class:Euclid
取扱方:
SCP-006-Lie-Aはサイト■■を中心とした周辺を自由に移動、活動をすることが許可されています。
SCP-006-Lie-Aは接触する際には衣服を着用し、かつ同性異性問わずに成人お断りな妄想を繰り広げる者は接触をしない方が無難です。
また、SCP-002-Lie-Aがいる前で絶対にそういった行動を起こさない事。確実に燃やされます。
SCP-006-Lie-BはSCP-006-Lie-Aの「相棒」と呼べるほど密接な存在ですが、SCP-002-Lie-AとSCP-002-Lie-Bとは違い、SCP-006-Lie-AはSCP-006-Lie-Bと常に行動を共にしているとは限りません。SCP-002-Lie-Aのように心身衰弱の危険性は無に等しいので、必要に応じて隔離しても問題ないでしょう。
SCP-006-Lie-AからSCP-006-Lie-Bを隔離する際は、SCP-006-Lie-Bに酒を盛り、泥酔状態にすれば簡単に収容は可能でしょう。その方がSCP-006-Lie-Aも喜びそうです。
概要:
SCP-006-Lie-Aは萌えるような燃える赤い髪が特徴な10代男子のように見えます。SCP-002-Lie-Aと共にメイド服を着させたらさぞ萌えるでしょう。
SCP-006-Lie-AはSCP-002-Lie-A同様、左手に赤く燃える焔を宿し、弾丸のように飛ばしたりそのまま殴ったりします。SCP-002-Lie-Aと違ってやや好戦的な為、注意が必要です。いっそそのままSCP-008-Lieの服を燃やし
SCP-006-Lie-BもSCP-002-Lie-B同様、見かけはただの鳥類カラス科に見える生物ですが、無類の酒好きでいつもSCP-006-Lie-Aに焼き鳥にされかけています。
SCP-002-Lie-Bとほぼ特徴的なのは同様の物なので、いちいち記述するのが面倒なのでカットします。
補遺:
SCP-006-Lie-AはSCP-002-Lie-Aともっと性的な意味で絡んでほしいですわ。あぁ、SCP-003-Lieとでも中々いい薄い本のネタに
■
「…ここから先は途切れているな。」
「どう考えても血の海がキーボードに広がったんでしょー。」
ああ、血没的な意味でキーボードが死んで、そのまま書き忘れか。途中のもきっとそうだろうな。
「牡丹、ここ数日で何台のキーボードを死なせたんだろうな。」
「何かね、それが関係するのか、シリコン製の水にぬれても大丈夫っていうキーボード買ったみたいだよ。というより昴さんがそうしろって言ったからそっちにしたみたい。」
流石に何台もキーボードをお釈迦にされたら昴も切れるか…。
それにしても、今回は特に願望が強いな。
「…何だか、牡丹の奴、遠慮がなくなってきてるな。」
「前回昴さんにあんなにこっぴどく叱られていたのにねー。まぁ、いいや。というか、黒の説明省かれすぎて笑いがこらえられなかったよ! あはははっ!」
「まぁ、特徴は紅と似ているしな。無類の酒好き以外は。」
紅も好きなのは好きらしいが、誰かの迷惑になるほど飲まないだろうし。
「さて、次の報告書に行くか。」
俺はそう凪に促すと、凪は頷いてバックアップを取ってから次のファイルを開いた。
- SCP-Lie 第二弾 ( No.584 )
- 日時: 2015/11/07 22:13
- 名前: 奏月 昴 ◆Dh/xEZWmVM (ID: .Cs7UCz5)
SCP-009-Lie - A crimson cluster amaryllis(彼岸へ送る此岸花)
Object Class:Keter
取扱方:
SCP-009-Lieはサイト■■を中心とした周辺を自由に移動、活動をすることが許可されています。 できればあんまり動き回って欲しくないけど。
SCP-009-LieはSCP-005-Lieを何かといじめるので、なるべくSCP-009-LieをSCP-005-Lieから遠ざけて下さい。
また、SCP-009-LieはSCP-009-Lieの兄とよく似た男性の写真(※完二さんの写真)を持っていくと簡単に手懐けられます。しかしながら、SCP-009-Lieの兄本人の写真を持っていくと、SCP-009-Lieの体術による危害を加えられるので、注意が必要です。
概要:
SCP-009-Lieは、SCP-005-Lieをいじめる危険な存在です。見た目はSCP-005-Lie同様可憐な花の10代女性に見えますが、中身はかなり乱暴な毒々しい花です。
SCP-009-Lieは急速な植物の生長を促し、更に、その植物を操る能力を有しております。しかし、SCP-009-Lieの意思により、その能力は滅多に使われる事はありません。逆に、その強靭な男顔負けの屈強な一撃でSCP-005-Lieを薙ぎ倒します。
補遺:
私の本体とは思えない凶悪さですわ。何故、私のように可憐で華恋な娘が、あの彼岸花のごとき不穏で毒々しい本体から生まれることができたのか。かの有名な英国紳士もお手上げですわ。
そもそも、鈴花が元となって私が生まれたのなら、私の趣味を理解してくれたって良いではありませんの。あの背徳と甘美なる世界の価値を理解できないなんて、
■
ここから先は、もう、恨みしか書かれていない。
とりあえず、言わせてくれ。
「Keterってなんだっけ?」
「もう突っ込んじゃ駄目だと思う。」
凪はそう、ふわっと答える。だが、それ以外にもツッコミどころはある。
「なぁ、これ、完全に牡丹視点だよな。牡丹の観点で鈴花はいじめっ子か。いや、無理もないのはわかるが、おい。」
「これ、鈴花に見せたら確実に…。」
あぁ、確実に恋閃繚乱を歌いながらバラの蔦でベチンベチンひっぱたきつつ、砕け散らせて天空高く舞い上げられるだろうな。
「…凪、これは確実に鈴花に見せない方がいいだろう。」
「うん、確実に牡丹が殺され…いや、もう、殺されただけまだいいような感じだよ。多分…うん。」
死んだ方がマシな目に遭う可能性もあるってことか。成程な。綺麗なバラには棘があるとも言うしな。うんうん。
「さて、次いくか。鈴花に見つかる前に。」
「そだねー。鈴花がジェイドやパステルくんにお仕置きの依頼しにいく前に、さっさと最後まで見ちゃおうか。」
凪は次なるファイルを開いた。
- SCP-Lie 第二弾 ( No.585 )
- 日時: 2015/11/07 22:17
- 名前: 奏月 昴 ◆Dh/xEZWmVM (ID: 0zbVOBmK)
SCP-007-Lie - Verrrrry Lanky Verrrrry Unlucky Verrrrry Youth(超穏ヤカナ超不運ナ超青少年)
Object Class:Euclid
取扱方:
SCP-007-Lieはサイト■■を中心とした周辺を自由に移動、活動をすることが許可されています。
概要:
SCP-003-Lieは金髪と高い身長が特徴的な10代くらいに見える男性です。機械工学に長け、ハードウェア、ソフトウェア問わず、大抵の機械を作ったり直したりできます。
SCP-003-Lieには大きく分けて二つの異常性を持ちます。
一つは、異常な幸運を持ち、SCP-003-Lieに不幸な目はまず起きません。
また、彼の毛髪にも異常性があり、毛髪を所謂お守りとして持ち歩けば、外を出歩いてもいい事しか起こらないほどのものです。
もう一つは、風を操る能力を有しています。その能力を使えばスカートめくりし放題なのにそういった事には使いません。残念。
補遺:
凪とほぼ一緒ですから、特に記述する内容もないからいいですわね。
■
こ れ は ひ ど い 。別の意味で。
「ちょ、省かれ過ぎてるし、何よりこれ僕のから引用してきたでしょー!? あはははっ! 誤植しまくってるし! というかr多いし! ぶわっはっはっは!」
凪は凪で笑ってるし。
「せめて幸運と不運、あとナンバーの誤植は直しておけよ…。」
「面倒だからいいやってなったんじゃないのー? だって風雅と僕の違いって、運とヘタレくらいでしょー?」
完全にバッサリと切り捨てたな、自分の本体を。
「はー、本当に公式では何故にあんなかっこよくなっちゃったんだろー。僕、ポップンのストーリーやってる時、本当に違和感たっぷりだったよー。」
「いや、確かに俺もそう思ったけど、それをズバリと言うか。仮にもお前の本体だよな。」
「えー、僕、風雅と違って出来がいいしー。なんちゃってー。」
「自分でそれを言うか。自信があることはいいことだがな。」
本当にこいつは抜け目のない奴だな。時々、何も考えていないんじゃないかと思うくらいに。
「これ、風雅に見せたら何て言うかなー。あははー。」
「…確実に泣かれるな。『何で僕が本体なのにこんなぞんざいに扱われるの!』ってか?」
自分で言っててなんだが、そうなりそうな気がする。
「じゃー、次いくよー。」
凪はバックアップをとってから、風雅のをさらっと流して次のファイルを読み始めた。
- SCP-Lie 第二弾 ( No.586 )
- 日時: 2015/11/07 22:19
- 名前: 奏月 昴 ◆Dh/xEZWmVM (ID: IkrWl/TY)
SCP-008-Lie - Queen of Enforcement(全自動粛正の女王)
Object Class:CLAMARE
取扱方:
SCP-008-Lieはサイト■■を中心とした周辺を自由に移動、活動をすることが許可されています。
SCP-008-LieはSCP-006-Lie-Aへ異常なまでの執着を持ち、SCP-006-Lie-Aを傷つけるようものなら…[削除済み]
概要:
SCP-008-Lieは藤色と表される長髪とSCP-004-Lie同様の巨乳が特徴の10代女性のように見えます。羨ましい。
取扱方に記述したように、SCP-008-Lieの前でSCP-006-Lie-Aへの攻撃やSCP-006-Lie-Aを題材にした成人未満ご遠慮願うものの妄想をしようものなら、確実にニヴルヘイムへと送られます。なので、絶対にやめましょう。ですがこっそりネタにしてウマウマしたいですわ。
また、浴室や着替え時以外で裸になることが好きな方もSCP-008-Lieとの接触を避ける方が無難です。先述同様、ニヴルヘイムに送られます。
補遺:
さて、某教室のパロディで烈の暴走をディープキスで止める氷海を書いてみましょうか。これを氷海に見せたら何て言いますでしょうかねー。
実験記録
対象:SCP-008-Lie,SCP-006-Lie-A
■
ここから先は、ポップンのストーリーのネタバレになるので割愛するが、丁度烈が暴走したあの回(※暴レ焔解禁周辺のストーリー参照)一連の流れがそのままあるが、なぜか風雅の代わりに暴走を止めるのは氷海であり、その止め方が某教室での触手を持った少女を少年が止めた方法を参考にしているばりのディープなキッスで正気に戻させるものだった。しかも表現が生々しすぎる。
「…。」
凪は黙ってそっとファイルを閉じた。さて、まずは色々ツッコミさせてくれ。
「CLAMAREって、ジョーカーの曲だったよな?」
「うん、某番人さんのえげつない高難易度のアレ…。」
「つまりはKeterと同じか、それ以上の収容難易度、いや、危険度ってことか。」
「本家SCP報告書の作者にとっては、二重の意味でおこだね。」
オブジェクトクラスの意味を履き違えたこと、そして、安易に新しいクラス名をつけたこと、か。真剣にSCPを創る彼らにとっては、許し難い暴挙かもな。
「でもー、これはあくまでSCP報告書“風”だし、目くじら立てることもないんじゃないかなー。」
「本家に投稿する訳ではないからな。個人の範囲内で楽しむ分には問題ないだろう。…多分。」
まぁ、これを本気で投稿するとなったら、ここに書かれたほぼ全員に殺されるな。ユーモアの欠片もないし、Joke SCPとして受け入れることは有り得ない。
…いや、それをわかってるから、本人もこっそり作っているのだろうな、うん。
さて、氷海のディープキスの件についてだが…。
「とにかく、氷海の件に話を戻すが…確かに氷海ならやりかねない。だが、これは…。」
「わ、私はそんなはしたない女じゃありません!」
「いや、何か今の氷海ならやりか…うおわぁっ!?」
い、いつの間に氷海が俺の横に!? てか、いつ来た!?
「あれー、氷海、いつ来たのー?」
「え、えと、その…。雪花にちょっと頼まれ事をされて、その用件が終わったから帰ろうとしたら、何やら大笑いが聞こえたと思ったら二人が何かを見ていたから、後ろからこっそり見ちゃったの…。」
「充分はしたないよー、それ。」
氷海は、うぐ、と声をあげた。凪の言葉に言い返せなかったのだろう。
「そ、それよりもそれって…。」
「牡丹が書いたと思われる氷海に関しての捏造たっぷりな報告書ー。印刷してあげるから持って帰るー? 丁度この…ディープなキッスしてるシーン付近。」
「!?」
凪にそう言われ、顔を真っ赤にする氷海。そして暫し考え…。
「…い、いいわ。思い出すだけでも胸が熱くなるから、逆にそれあったら更に思い出して余計に…。」
拒否した。盛大に拒否した。
「わかったー。じゃー、これはあとでパステルくんにでも渡そうかなー。」
「やめて! パステルくんに渡ったらまた枕に入れられて悪夢を見てしまうわ!」
俺も話を聞いた程度だが、前回の悪夢を思い出したのか、盛大に凪に訴える氷海。余程嫌なのか、いや、これ多分嬉しいんだろうな。嬉しすぎて死ぬやつだろうな。
「う、うぅ、じゃあ、私はこれで…。」
これ以上思い出すのを避けるために、氷海はそそくさと出ていった。あぁ、これ多分ごろんごろんするやつだな。
「はー、凪、ファイルはこれで最後だな。」
「うん。今回はもうないみたい。これで最後だね。」
今回も笑わせてもらった。満足満足。
「また見つかったら連絡くれ。その時までには俺も本家のSCPについて調べておくから。」
「わかったー。リングアベルさん、また一緒にわらおーねー!」
俺と凪はそういって別れた。さて、次はどうなるか、凄く楽しみだ。
★
その夜。氷海の部屋にて。
(烈にディープなキッス…! 烈にディープなキッスで暴走を…! きゃあぁぁぁあぁっ!! だ、だめ、想像したら…いやあぁぁぁぁぁっ!!)
「氷海ー、ドア開けてー。」
「氷海ー。何をしていますのー?」
部屋の外で、先程からパステルくんとセシルが扉を叩いているが、氷海の耳には届かない。
「ボク達専用の扉まで塞いじゃって、どうしちゃったのかなー? もう寝たいから入れて欲しいんだけど…。」
「わたくしももう眠りたいのですが…。」
(いやあぁぁぁぁぁっ!! 私、はしたない女じゃないのにー! でも、でも思い出したら…いやあぁぁぁぁぁっ!!)
「仕方がありませんわね。パステルくん、リビングで眠りましょう。」
「そうだねー。」
いつまでたっても扉は開かれないので、パステルくんとセシルはリビングで身を寄せ合って寝ることにした。
翌朝、二人揃って風邪を引いている姿を見て、氷海は更にへこんだそうな。
- SCP-Lie 第二弾 後書き ( No.587 )
- 日時: 2015/11/07 22:24
- 名前: 奏月 昴 ◆Dh/xEZWmVM (ID: IkrWl/TY)
後書き de 雑談
私
—最近、理音に手伝ってもらってようやく完成することが多い。創作意欲なくなってきたかなー…。
昴
「仕事も残業と応援の連続で忙しくなってきたしな。作ると言う意欲が薄れてもおかしくないだろうな。さて、理音に手伝ってもらったSCP-Lie第二弾だ。今度はつぎドカ!メンバーだな。」
ジャン
「ずいぶんとまぁ…。妄想の塊だなおい。」
フレッド
「いずれにせよ、完走まで頑張ってね。」
昴
「おう。あ、そうだ。一応、SCPについてはある程度調べたけど、細かな設定は調べきれなかった部分もあるから、もし間違っていたり不完全な記述だった場合はご指摘ください。」
私
—もちろん、普通の反応も大歓迎です。特に氷海ちゃんのところに書かれているであろうパロディは皆さんがどう思うか気になる。形にはしなかったけど、多分書いたら大変な大作になりそうで怖い。
昴
「書くなや。需要あっても書くな。読者の脳内で書かせとけ。」
ジャン
「腐った女子のネタになりそうだよな…。」
由梨
「ただでさえあのシーン辺りは風烈ウマウマなのに…。」
風花
「止める人を変えるだけで様々なカップリングが行けるって何。」
りせ
「烈はどんだけカップリング作れば気がすむのよ…。しかも男と男の。まぁ、それは風雅君にも言えるけど。」
私
—烈を嫁にしてる私としては美味しいよ。ただし彼が受け
昴
「腐ったの出すな腐女子。」※ノートパタン。
りせ
「でも、スバルお姉ちゃんの分身ということもあって、昴さんも腐ってるよね?」
昴
「りせ、あとで説教部屋に来なさい。」
りせ
「ひぃっ!」
昴
「いい? りせ。私は確かに腐ってるけど、この腐れ本体とは違って表には出さないわ。ええ、表にはね。」
私
—いや、私だって普段(リアル)は表に出してないから;出してたら色々問題だから。まぁ、そういった趣味がある人とはちょっとお話しするけど。
りせ
「そ、そーなんだー…。ところで、表には出さないということは、理音さんにも話してないの? 腐った人同士お話しすればいいのに。そもそも腐ってるの?」
昴
「あー、まぁ、こいつみたいに酷くはないと思う。どっちかって言うなら純粋…じゃねぇな。そういったのを聞いたことはあるけど、あまりよくわかってないで発言する感じ。うん、とりあえず腐ってないし、腐った話を理音にはまったくしない。あいつもリアルではしないって決めてるし、なるだけ書かないようにしてるみたいだ。書いてもチューくらいまでじゃないか?」
ジャン
「まぁ、その辺りは本編から離れてるから、長くなったしここで終わらせようぜ。」
昴
「だな。じゃ、またなー。」
■
感想OK