二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- 結果発表…!? ( No.681 )
- 日時: 2015/12/18 22:41
- 名前: 奏月 昴 ◆Dh/xEZWmVM (ID: EWuSebNO)
休憩中、ニアはDTOに英語を習っていた。普段アイドルとしての仕事をしているニアは、こうして授業に遅れた分を補っているのだ。勿論、DTOやハジメも進んで協力している。
「いやぁ、やっぱりニアは理解が早くて助かるよ。同じ作曲者繋がりの身として安心して教えられるし。」
「先生の、指導がいいから…。凄く、わかりやすくて、楽しいよ…?」
「でも、指導がよくたって受け手であるニアがあのバ辛党アイドルみたく理解するのに遅かったらその分理解も遅くなる。それに、ニアは頑張ってるから教え甲斐があるし、先生としては楽しいけどな。進んで知識を得ようとする姿勢とか、オレも見習わないとなって思うよ。」
DTOはニアの頭をガシガシと撫でた。ニアは恥ずかしかったのか、ちょっと俯いた。
「さて、料理対決もいよいよ終わりに近づいたな。」
「うん、あとは結果発表だけ…。大牙さん、大丈夫かな…。」
「確実に妹から一撃以上貰うに一票。」
遠い目を浮かべるDTOと、そんな彼に納得したかのように頷くニア。
「すみませーん。」
そんな二人の耳に、声が聞こえたのはそのすぐ後だ。
「あれ? 救援か?」
「もう、終わるのに…。先生、私、出てみる。」
「無理はすんなよ。」
ニアを気遣いつつも、一人で行かせるDTO。だがやっぱり心配なのか、そっと後ろからついていく。
お客様用の通用口でこちらをのぞき込んでいたのは、水色の髪とピンクのパーカーが特徴の、女子。その姿に、ニアもDTOも見覚えがあった。
「…スト、じゃなかった…かおりん…さん…?」
そう、サニパの前に出たファンタジアでのパーティーが初参戦であるかおりんがいたのだ。だが、それにしては髪の色などが変だ。とニアは思う。
「いえ、違います…と言っていいのでしょうか、この場合は…。あと、彼女はどちらかというならば恋愛観測者であって、ストーカーではないと思います。多分。…技巧士見習い、水恋(すいれん)と申します。以後、お見知りおきを。ニア様。DTO様。」
「う、うん、よろしく…水恋さん。」
丁寧に、恭しくお辞儀をした2Pかおりん…もとい、水恋に、ニアもつられてお辞儀をする。
『あぁ、暁桜さんからの救援が来たのか。』
「わっ…! び、びっくりした…。」
『あ、悪い、ニア。』
窓口に置いておいたアニエスのペンダントから現れた昴の姿に、ニアはちょっとだけ驚いた。
「お初にお目にかかります、昴様。」
『先方から話は色々聞いてる。もう後は結果発表だけだし、特に何もないと思うけど…一応、結果発表の時はこの部屋に来てくれると助かる…と思う。』
「わ、わかりました…。」
『ニア、先生、悪いけど休憩時間が終わったら水恋を審査部屋まで案内してくれっか? あと水恋、この先修羅場が起こってもスルーしといてくれ。』
「ああ、わかった。」
「わかりました…。」
そんなこんなで、休憩時間はゆったりと過ぎていったとさ。
- 結果発表…!? 評価:特例事項 ( No.682 )
- 日時: 2015/12/18 22:48
- 名前: 奏月 昴 ◆Dh/xEZWmVM (ID: EWuSebNO)
そしてその後、昴達は再び審査部屋へと戻ってきた。今回来てくださったゲストさん達も余裕で入れていたりする。
「さてと、まずは…。」
今回の結果を見て、昴は苦笑いを浮かべた。
「…えー…今回、マジで悲惨だったな。」
「最高評価が五番しかいないってどういう事? 十四人中一人って…。」
そう、あろう事か店クラスの代物を出したのは、五番のみ。
大当たりを出せる鈴花が七番の審査できたのが、大きな痛手だっただろう。数少ない確実な大当たりを出せる人物がいかに重要なのか、なんとなくわかりました。
「さて、今回は特殊事例がいるから、先にそいつら呼んじまうか。」
「特殊事例って何ですか…。」
「特殊事例は特殊事例だ。リヴィオ、これ以上は突っ込まないでくれ。」
しかも今回は新しい評価が二人もいる。片方は種族故に仕方がないし、片方は…うん、触れないでおこう。それと、リヴィオが何か聞いてきたので、昴はそっと答えておいた。リヴィオはこの先何も聞かなかったとか。
「九番と十二番。特に九番、怒らないから上がってきてくれ。紅。」
「うむ、ロアとゼルハルトを呼んでこよう。」
息がぴったりな聖域組オカンとオトン。周りはもう、何も気にしないでスルーしたそうな。
■
上ってきたのは、九番のハーピアと十二番のラーズ。その前にロアとゼルハルトが立つ。
ハーピアは申し訳なさそうに項垂れており、ラーズは呼ばれた理由が解らずに首を傾げている。
「えー、まず二人を最初に呼んだのは、初の特殊事例だからだ。ハーピア、お前はわかってるな。何故自分が特殊事例か。」
「ええ、わかっています。調理さえしていないから、でしょう? …その、すみませんでした。」
「獣って火が苦手だから仕方ないよなー。オレもちょっと分かる。」
どうやらハーピアは自分がここで呼ばれた理由が察知できたようで、申し訳なさそうに謝罪をした。隣では、同じ獣のチョッパーがうんうんと頷いていた。
「ですが、きちんと皆さんに美味しいものをという心意気は立派でした。はい、評価用紙です。」
「ありがとうございます、ロア。…やはり、評価はできなかったのですね。」
「ええ、すみません。流石に砕いただけという物は料理していないと同じようなものなので…。ですが、皆さん仕方ないとわかっていましたよ。今度、私も火を使わない料理を研究しますね。」
「心遣い、感謝します。」
ハーピアはロアの言葉に笑顔を見せ、ロアの評価用紙に気を止めたがスルーした方がいいと感じたのか、すぐに引き下がった。
その横では、ラーズがいまだに首を傾げている。
「ラーズ、お前の料理、何だあれ。何で日天悦扇紊舞のジャケットを表現してるんだし。あとKnell成分入れるな。」
「む、口に合わなかったか…。」
「口には合ったよ。合いすぎて美味し過ぎてみんなぶっ壊れてたよ。ボクもだけど。ちなみに言うと試食してくれた読者の人も大体ぶっ壊れてたよ。そこにいるグレンもロードラの語り風味になって壊れてたし、エイヴさんの所のフレイとコールからひらがなオンリーが消えて代わりにディクトがひらがなオンリーになっててびっくりだよ。あと、ラーズの料理、Haruさんの所の人達が食べるべきものじゃないって言って試食を断念してたよ。」
「ミサコの日記で調べても規格外の成分が出てきて軽く恐怖しか出なかった。音ゲー好きの私でも軽く怖かった。」
ゼルハルトが評価用紙を渡しながら、ラーズに言う。ユマも隣で苦笑を浮かべつつ、自分の能力での結果を話す。
「あの料理、今まで食べた事ないくらい美味しかったよ。見た目がああで味が美味しいって反則すぎるよ! 怒るに怒れないよこれじゃあ!」
「見た目が問題だったか…すまない。」
「いや、お前の場合味も色々問題だった。味と見た目のギャップと使った材料がお前の最大の問題だ。お前はまず、リュータに常識を習う事。それから地球の素材を使う事。あの料理の材料は宇宙から採ってきただろう。」
ジョーカーがそう言うと、ラーズは咳き込み、狼狽えた。
「う、宇宙など行ったことない! “プレージョ”など聞いたこともない!」
「それが、今回出した料理の名前か。」
「うっ…。」
自分から墓穴を掘ったラーズは、たじろいた。
「…ラーズ、お前の出身地の事はもうこれ以上聞かないでおく。だが、次もしある時は自分の地元の食材ではなく、この学園近辺のスーパーにある食材を使う事。わかったか?」
「…心得た。迷惑をかけてしまい、申し訳ない。」
申し訳なさそうに謝罪をするラーズに、昴達はこれ以上お咎めをする必要はないと感じ取った。
「ラーズはそうだな…後でもう一人の問題児と一緒に家庭科の教科書を読みこめ。じゃ、次行くか。えー、最高評価は五番だけだな。紅。」
『ヴァイスを呼んでこよう。何なら十番も一緒に呼んでくるか?』
「いや、その次の評価でどっちみち来るからいい。」
『わかった。』
紅は翼をはためかせ、ヴァイスを呼びに行った。
「えー、五番。孫に殺される覚悟ができたら来い。」
(あ、殺される前提なんだ。)
パステルくんは何かを思うも、思うだけにしておいた。
- 結果発表…!? 評価:五 ( No.683 )
- 日時: 2015/12/18 22:53
- 名前: 奏月 昴 ◆Dh/xEZWmVM (ID: EWuSebNO)
そして次に上がってきたのは、目を逸らし続ける茜だった。顔には冷や汗が流れており、何か思う事があるようだ。
その前にヴァイスが苦笑を浮かべながら立つ。こちらも、そんな茜の様子に何か思うところがあるようだが、あえて何も言わないようだ。
「茜さん…。」
「うむ、わかっておる。…烈の奴、カンカンじゃったろうな…。」
「あの後烈と話してないのかよ。」
「むしろ話せんかった。いや、本気で何言われるか怖くて。」
自分でもあの料理はまずいと自覚していたのか、茜は真っ青な顔を浮かべたまま話し続ける。じゃあ何故作ったし。と昴達は思うも、口には出さなかった。
「初曾孫の顔が見たいお気持ちはわかりますが、少しは自重してください。お孫さんに殺されたくなければ。」
「うむ、次からは少し控える事にしよう。ところで、あれは美味かったかの?」
「ええ、美味しかったですし、お店に並んでいてもおかしくはありませんでしたが、パンに合わなかったのでマイナスさせていただきました。」
ここで茜はヴァイスからもらった評価用紙を見る。
「あー、やっぱり和が強すぎたかの。」
「茜、お前の問題点はその強すぎる和と深すぎる我欲ぐらいなもんだ。後は特別に言う事はないが、個人的に孫と娘から何か厳しい沙汰があるだろうから、そこは覚悟しとけよ?」
「ああ、やっぱりあるんじゃろうな、それは。」
「お前はいっぺん孫に怒られろ。」
「茜さん、私も昴さんに同意です。一度娘さんとお孫さんに怒られてください。私だって貴方のお孫さんと娘の子供は見たいですが、無理に強要はしませんよ…。それに二人とも、まだ学生の身分です。お気持ちはわかりますが、自重してください。」
昴だけでなく、冷一にも言われ、茜はしょんぼりと項垂れてしまった。
「茜は…まぁ、あとで個人的に厳しい説教が待ってるだろうからこれ以上のお咎めはなしでいいかな。むしろ入れたら何か可哀想になってくるし。さて次は…茜、覚悟しとけよ? …って、評価四もこいつだけかよ!」
今回の高評価は茜と次に呼ぶ十番の二人だけ。あとは普通以下だという事がわかり、昴は思わず進行表を二度見た。
「にゃぐー…。」
『悲惨すぎるだろう、今回…。神、今回の籤は何なんだ…。(まぁ、メタ発言するならば理音殿のこの籤運は何なんだと言いたいが。)』
「特殊事例が出たと思えば、よくよく考えてみたら五と四評価が合わせて二人だけって…。十四人中二人しか美味しいと評価されないって…。後は普通以下って…。」
「どんだけみんな運がいいのか悪いのか…。」
あまりの悲惨な結果に、全員げんなりとしていた。最後は平和に終わったが、やはり途中までの結果が酷いと正直嫌だ。
「(マジであの親友の籤運は何だしおい。最後だけ見ても、一回目と二回目はラストポイズン&クトゥルフしでかすし、三回目では最高が来たと思ったら相手がアレだし、四回目では奇跡の義兄妹…。何このCOOL or BAD的な籤運。)まぁいい、今回は運がなかったと割り切ろう。十番、上ってこい。紅。」
『桐生を呼んでこよう。長ったらしい説教が始まらんといいが。』
「それは無理な相談じゃね?」
よりにもよって当たった相手が相手なので、説教は免れないだろうなと思いつつも、次なる人物を呼びに行く紅だった。
- 結果発表…!? 評価:四 ( No.684 )
- 日時: 2015/12/18 22:59
- 名前: 奏月 昴 ◆Dh/xEZWmVM (ID: EWuSebNO)
上ってきたのは、茜の孫である烈だった。上ってくるなり祖母を睨みつける。ああ、これ誰かから聞いたな。
「悪いけど評価用紙は後な。…ばーちゃん?」
烈の笑顔が怖い。かなり怖い。
「ヴァイス先生から聞いたぞ。何っつーもん出してるわけ?」
「老婆心でな…すまん。」
「まったく、ちょっとは自重してくれよ。俺らまだ学生だし、気が早いって。結婚する前に子供産ませる気か? 段階はきちっと踏んでくれよ。ばーちゃんはこの後、禁酒一週間な。」
好物を禁止された茜は、塩を振りかけられた青菜のように、しおれた。
「話は済みましたか?」
烈の説教が終わったタイミングを見計らい、桐生が烈に話しかける。
「げっ…。」
「ちょっとこちらへ。まだ他の方への結果通知が終わっていませんからね。」
「わ、悪かったって。反省してるって。だから、お手柔らかに頼むよ…。」
MZDへの仕返しの件だろう。烈は苦笑いを浮かべながら桐生に従う。
(よりにもよって何でこいつに当たるんだし…。)
「笑いごとではありません! しっかり話を聴くように!」
「へーい。」
「返事は、『はい』!」
「はい。(あーもーめんどくせえな…。本当に何でこいつに当たっちまうんだし…。)」
そう言いつつも、自分が悪いとわかっているので、素直に桐生に従う烈。いつしか彼は正座をしていた。
「そもそも、料理を出すということは、相手をもてなすということです。にも関わらず、貴方は料理にそぐわないものを入れて迷惑をかけました。個人的な場において、個人の責任の上で行う分には問題ないでしょう。しかし、彼は腐っても神なのです。身分だけは我々よりも上なのです。性格がどうあれ。崇拝に値するか否かに係わらず。よって、この場においては、形式上は敬意を払わねばならないのです。」
「ちょっと待て腐っても神ってどういう事だ!」
くどくどと烈に説教をする桐生。そして無視されるMZD。
「…次行くか。」
そんな光景を無視し、昴は次なる人物を呼び始める。ついでに、桐生の説教が烈以外に聞こえないよう特殊な加工をしてから続きを始めた。
「次…評価三が多いな。えー、三番、六番、七番、十一番、それからラスト十四番だな。今呼ばれた奴らは上がってこい。紅。」
『えー、まどかと美結と鈴花とそれからラズリと乱麻だな。多いな…。呼んでくる。』
あまりにも多いので一度復唱してから、紅は次なる人物を呼びに向かっていった。
「…つか、いつまで説教続くんだろうな。」
「しばらくは無理じゃろう。」
もう孫を助ける気もないのか、茜はそう昴に平然と言った。
- 結果発表…!? 評価:三 ( No.685 )
- 日時: 2015/12/18 23:04
- 名前: 奏月 昴 ◆Dh/xEZWmVM (ID: EWuSebNO)
そしてやってきたのは風雅、ジェイド、氷海、タクト、トアの五人。その前にまどか、美結、鈴花、ラズリ、乱麻が並んで立つ。
「はい、風雅君。」
「これは…さっき言っていた前のですよね。それでも二だったんだ…。」
「まぁ、レトルトカレーを出したから、評価三は普通に貰えるわ。でも、ルール上、ね。」
「そうですよねー。」
まどかは風雅に評価用紙を渡すと、和気あいあいと話始めた。ここは既に評価用紙を受け取っているようなものなので、これ以上話す事はないようだ。
その横で、美結がジェイドに呆れた表情を浮かべていた。
「理事長先生、あれはいったい何なのですか…。特にこの薬について教えていただきたいのですが。」
そう言って美結が取り出したのは、今の今まで謎だった、あの薬瓶だ。
「え、牡丹に聞いて面白そうだと思ったから、入れてみたんだよ。奇跡を濃縮させて作った…その名も“きせきのくすり”だよ!」
「やっぱり奇跡成分入れたのかよ! おいジェイド! どういうつもりだお前!」
「普段からの仕返しだよ馬鹿神。まったく、ちゃんと仕事もせずほっつき歩いて…。僕や影やイオロアやジェダイトに迷惑かかってるのわかってるの!?」
「だからって奇跡成分込めるな!」
「あの桐生でさえ、プライベートでの悪戯にゴーサイン出したって聞いたよ? あの真面目でいい子の桐生がね。」
そう、風紀に厳しい桐生でさえ、ゴーサインを出したのだ。それ程までに他人を振り回しておきながらこの態度は、誰であれ許せないだろう。
「だからって女体化に水着はないだろうが! ポールダンスもふざけんな!」
「え、水着? へー、奇跡って服装にまで作用するんだ。」
「当時の様子は、ばっちり録画しているであります。後でごらんになりますか?」
アイギスがそう言うと、ジェイドは手放しで喜んだ。
「わー、気が利くね! そうだ、パルテナ様にも見て貰おうかな? 僕に奇跡を教えてくれたし。」
「やっぱあの女神も関わっていたのかよ!」
どうやら、きせきのくすりの監修は女神パルテナのようだ。
「うん! でも、服装が変わる奇跡なんて教わってないよ。」
「つーことは、水着はお前の所為じゃねえってことか。」
「まぁ、それは後で再現VTR見ればいいさ。丁度アイギスが撮ってたみたいだしな。」
その辺りは後で見てもらうという事になり、ジェイドは美結から評価用紙を貰った。
そんな彼らの横では、鈴花と氷海がにこやかに会話をしていた。ただ、氷海の表情は引きつっていたが。
「えーっと、り、鈴花…。」
「ん? なーに? 氷海ちゃん。」
「その…えーっと…笑顔が怖いわ。」
言っていいものか迷ったが、口に出してしまう氷海。鈴花はそんなことを気にせず、にこやかに笑っていた。
「笑顔は人を和ませ元気にするものだよ? 生徒会のお仕事で疲れちゃったのかな?」
「(いや絶対それはない。断じてそれはないわ。)あ、あはは、そ、そうよね。私ったら何を言ってるのかしら…。えっと、鈴花。評価用紙、貰えないかしら?」
さっさと終わらせた方が吉と思ったのか、氷海は評価用紙を即座に渡すよう鈴花に頼んだ。
「うん、わかった。はい、氷海ちゃん。評価用紙! ごめんね、うちのク…お兄ちゃんが。」
「(今、クソ兄貴とか言いそうになってなかった?)ありがとう。あと、気にしないでいいわ。」
氷海は即座にそう言っただけで終わった。というか終わらせた。
そして、また別の方に視線を移すと、タクトがラズリから評価用紙を貰っていたが、即座に苦笑を浮かべていた。
「ラズリさん、いらないものをみんなに売らないでください。それから神様、そんな態度だから腹パンと顔面に一発食らうんです。自覚してください。」
「酷くないか! つかお前もお前で相棒にどういった教育してんだ!」
「神様にも見えているのですね…。僕とシャルはそんな関係ではありません。上も下もない、対等な存在なんです。」
「まあまあ、言い争いは何も生まんで。アロマ焚いたるから、落ち着いてーな。」
そう言ってラズリはアロマポッドを用意し、火を点した。たちまち、いい香りが辺りに広がる。
「あ、いい香り…。」
「せやろ? 定番のラベンダーを焚いたんやけど、ええ感じやろ?」
暫し香りにまどろんでいると、ラズリがにっこりと笑顔でそろばんを持った。
「今なら、特別価格で3割引きや!」
「いらない!」
「おぶっ!!」
(ぎゃん!)
余程嫌だったのか、最後まで商売を続けるラズリにタクトは思わず、肩に乗っていたシャルを掴んでラズリにぶん投げた。対等な関係とは一体。
さて、最後の評価を渡しているペアに移ろう。トアと乱麻だ。
「華やかな料理、見事だ。食すのが惜しいくらいにな。」
「ありがと、乱麻。あー、やっぱり見た目にこだわり過ぎたか…。」
「芸術的な料理は見ていて楽しいが、実際に食すとなると箸を入れるのに抵抗が生じる。」
「ご、ごめんねー…。でも、料理って見た目も重要だし、職業病か、何か妥協できなくて…。」
ふむ、と、トアの考えを聞いた乱麻は納得したようなそうでもないような顔をした。
「ならば、“食べたくなるような”見た目の料理を所望する。見た目にこだわるそなたになら、できるだろう。」
「頑張ってみます。」
少しだけ苦笑が浮かぶペアだったが、いい意味での見た目以外特に問題点もないので普通に終わった。
「(ラズリとタクトは置いておいて…。)んじゃ、次行くぞー。評価二はいないから、次は一か。…なぁ、今一番を呼びたくないんだけど。」
『だが、呼ばねばなるまい。』
「じゃあさ、特別な部屋にあいつを呼んで、部屋に評価用紙と妹だけ置いて、オレ達は外にいようぜ。」
「賛成。つーわけで鈴花、さっき理乃がお楽しみしていた部屋にこれ持ってにーちゃん迎えに行け。」
「うん、いいよー!」
鈴花は嬉しそうな表情で、先程理乃が二番と一緒にお楽しみしていた部屋に向かった。
「えー、一番は、今、妹が迎えに行ったから、ウキウキしながら別の部屋に行け。ミチルは試食した部屋に来い。それから二番、四番、お前ら二人はこっちに来い。」
『では、我はヴォルフとジェダイトを呼んでこよう。』
そんなこんなで、次なる評価を呼んだ。
- 結果発表…!? 評価:一 ( No.686 )
- 日時: 2015/12/18 23:09
- 名前: 奏月 昴 ◆Dh/xEZWmVM (ID: EWuSebNO)
『昴さん、先程理乃ちゃんがお楽しみしていた部屋から、打撲音が響き渡りました。』
「またその部屋を防音加工しとくから、スルーしとけ。」
『あなたは 好きですか?』
「うん、僕、こっちに来て正解だったね。今頃多分腰抜けて逃げられない。」
「誰だ関係ないこと言ったのは。」
関係のない音声が流れて来たので、昴は首を傾げた。
それはさておき、低評価である一を取った二番の翠里、四番のイオとその料理を食べたヴォルフガングとジェダイトが二人の前に来た。
え? 一番の大牙? 妹とこう、お話し合いしてます。一番を食べたミチルはこの場に避難しています。
「お前な…。好きなものなのか、仕事柄必要な物かはわからんが、元々味がついているものに更に変な味を混ぜるな。あと、大丈夫か?」
満身創痍の状態で車椅子で上がってきた翠里を心配しつつ、ヴォルフガングは評価用紙を彼女に渡す。ちなみに怪我は事前に治したのでご安心を。
「うぅ、チビ助先輩に酷い目に遭わされたっす…。」
「翠里さん、また魔法食らいます?」
「すまねっす。遠慮するっすよ理乃先輩。」
にこやかーにスタンバイする理乃に、翠里はガタガタ震えながら理乃に謝罪をしたとか。
「つか翠里、お前、あれ味見っつーか、食ってないだろ。」
「絶対美味しいはずなんで、食ってなかったっすよ?」
「じゃあ、今、食え。お前のインチキ理論を証明して見せろ。アイギス。」
「お任せください。」
昴は二番の料理に【アンドゥ】をかけて戻したままの材料をアイギスに渡し、そしてうまい具合に再現させた。
「後はこれをコッペパンに挟んで、っと。」
「どう考えてもまずそうなのじゃが。」
「翠里、これ、どう考えてもまずいって。」
「これ、人間の食べ物? ボク、こんなカロリーメイト食べたくないんだけど。魔界のヤツらだってこんなの食べないよ。こんなのお菓子じゃないよ。」
完成した謎の物体を、コッペパンに挟む昴を他所に、茜とジェイドがそう結論付け、ゼルハルトが冷めた視線を浮かべた。
「いただきますっす!」
確信に満ちた目をした翠里は、コッペパンもとい物体Xを頬張る。
「おろろろろ…。」
そして、ぐしゃぐしゃに崩れた物体Xを吐き出した。
「さあ、迷探偵翠里。これはどういうことか説明して貰いましょうか?」
「はっ! わかったっす! これはパンがいけないんっすよ!」
「んじゃ、パンだけ食ってみろ。」
まだ口に入っていないパンを、謎の物体が触れていない部分を削り取り、翠里に食べさせた。
「うまいっす!」
「じーっ。」
「な、何っすか?」
全員、翠里に冷たい視線を送る。
「お前、さっき言ったよな?『パンがいけない』って。じゃあ、なんで今食ったパンが、さっき食ったやつと同じパンが『うまい』んだ?」
「え、えっと、それは、私が食べた部分だけカビが生えてたっす!」
そう翠里が言うと、背後から恐ろしい気を感じた。振り向くと、そこには今回使うパンの製作者である理乃と由梨が立っていた。
「お前、アタシ達がそんな粗末なものを出すと思ってんのか? つか、もし、んなカビとか生えてたら、今頃昴さん達が黙ってねぇっつーの。」
「そもそも、焼き立てだからカビなんて生えませんよ。こちらに落ち度があればいくらでも謝りますが、そうでないなら、この上なく不愉快です。」
「二人の腕は俺が一番よく知ってる。…翠里、いい加減認めろ。お前の推理が間違っていたことを。お前の作った謎の物体が不味過ぎてパンを台無しにしたことを。」
「うぐぐぅ…!」
翠里は観念する様子もなく、学園の外へ逃走を図った。
「お、覚えておくっすー!」
が、校門から出ようとしたところで結界に阻まれ、思い切り吹っ飛ばされた。
「きゃん! …あ。」
痛む尻を撫でつつ、いきなり辺りが少し暗くなり、影になった部分をふっと見上げるとそこには…。
「さて、どうしてくれようか。」
武器を構えて、スタンバイを完了させる理乃と由梨がいた…。
「ひいいっ! お許しをー!」
「逃がすかあぁぁぁぁっ!!」
無論、翠里は一目散に逃げ、二人が追い掛け回したのは言うまでもない。
「(再びのお楽しみタイムに突入した彼女は放っておこう。)さて、イオ、評価用紙だ。」
「ありがとな、ジェダイト。…ホント、スルースキル身に着いたよな。」
「お陰様でな。身に着けたかったのは浄化の力だが…。」
「まあまあ、それは後にしようぜ…あー、やっぱダメだったか…。」
完全に外の現状をスルーするジェダイトにイオは深く言及せずに評価用紙をもらい受ける。そこに書かれていた評価に、イオは苦い顔をした。その様子を見たロアが、イオの後ろから評価用紙を覗く。
「…はぁ…。何を入れているんだ、お前は。カレー粉やらも適当に入れた様子が浮かんできたぞ、まったく…。」
「ご、ごめんって…。」
「やはり下処理等はロアが担当していたのか。」
「あ、あはは…。恥ずかしい話だけど、俺、そういった細かい作業が苦手でさ…。ジェダイト、パステルくん、にゃぐわ、ジョーカー、ごめんな…。それから、昴様、本当に申し訳ありませんでしたっ!」
不快なものを食べさせたことを自覚しているイオは、固定審査員全員に向けて謝罪をした。昴には丁寧な謝罪と深々と礼を加えて。
「おい、イ」
「あ、お前には謝る気がない。どうでもいいし。」
「ロア、お前の態度がイオに移っ」
「『自業自得』という四字熟語を辞書で引いて下さい。Google先生に訊いてもいいですよ。」
「あー、だな。つーわけで、ggrks(ググれカス)。」
「ググるのはいいがグレるなよ!」
もうこの銀河を翔る天使は神に対して何とも思っていないようだ。それどころか恨みつらみがもう一言一言果てしなくこもっている。神の威厳が堕天した瞬間であった。
「もう一度私達を従わせたいなら、自らの信頼回復に努めてください。」
「反省するまで言うこときかないからな!」
「あ、じゃあボクもー! というわけで、反省するまで君の仕事、一切手伝わないからそのつもりでね、馬鹿神。」
イオとロア、それから影はもうMZDに従う気はないようだ。彼が悔い改めるまでは。
「完全に見捨てない辺り、流石は神の従者か。さて、後は…。」
「地獄を見せたあの馬鹿二人だね。あ、ちなみに、吊るされた八番は一応下ろしといたよ。」
「さんきゅ。じゃ、残り二人、殴られる覚悟ができたらとっとと上がってこい。一分以内に来ないとマジでぶっ飛ばす。弓弦、二コラ。二人も上がってこい。」
最後のメンバーをマイクで呼んだ昴は、ひとまず待つことにした。
- 結果発表…!? 評価:零 ( No.687 )
- 日時: 2015/12/19 11:16
- 名前: 奏月 昴 ◆Dh/xEZWmVM (ID: a0p/ia.h)
「えっと…矢の準備はできています。」
「いっぱいあるから、どんどん使ってね。」
そしてすぐに、弓弦と二コラが上がってきた。すみません、二人して武器を持ってるって何。
程無くして、手に手錠、足に鎖付き鉄球をはめられたファントムと、しおらしくしつつもファントムの手を引くエクリプスがやってきた。
「なんなんだよ、お前ら…こんな酷い目に遭わせて楽しいかよ! いてっ!」
反抗的な目で昴達を睨むファントムを、エクリプスがポカリと殴った。
「女ハ、もっと酷い目に遭っタ。男ハ、鎮める為に奔走しタ。災厄の元凶は粛正されて然るべきダ。」
「あれれ? エクリプスって、こんなにいい人だっけ? まあいいや。」
ニコラはエクリプスの態度に疑問を抱きつつも、怪しい薬の入ったフラスコを着々と出す。
「何する気だよ! まだ足りないって言うのかよ!」
「うーん、それは君次第だね。まずは、これを受け取ってね。」
そう言いながらニコラは評価用紙を渡した。昴とニコラ以外まともな評価をしていないのを見たファントムは、大きく頬を膨らませて激怒した。
「ちょっと! あの料理を零評価っておかしいんじゃないの!? せっかく面白おかしくしたのに! てかそこのみょうちくりんな神様とワケわからないふわふわしたの以外まともな評価してないってどう言うことだよ!」
はい、案の定反省しませんでした。アレだけの騒ぎを起こしておいて。
「そう言うんだな。んじゃ、本当は渡したくなかったけど、これをやるしかないな。」
観念しないファントムに向けて、昴はもう一枚髪を渡した。どうやら請求書のようだ。
「怪我人の治療費と、校舎の修繕費。それから、ゲストさんに対しての迷惑料だ。」
「あれ? 誰か怪我してたっけ?」
「…そういえば、誰か怪我してたっけ?」
怪我人の存在が抜け落ちている。おいお前ら、あんだけ頑張ったのにその存在を忘れてやるな。。
—ラーズ君でしょ。カッコつけてたじゃない。それに、あのミミズとの戦闘中に留衣君も怪我したね。こっちはニコライさんが治してたから多分なんともないだろうとは思うけど。あと、ツルツル滑って転倒していた人がいてもおかしくはないし。
(あ、そうだった。思い出した思い出した。けどさ、カッコつけは酷くね。あのミミズとの戦いでのMVPに。)
—冗談よ。
冗談に思えなかった気がする昴だが、スバルの言葉にこれ以上突っ込むのは得策ではないと感じ取ったのか、スルーした。
さて、反省する気のないファントムを置いておいて、弓弦はエクリプスに評価用紙を渡した。
「エクリプスさん、なんなんですかアレは…。」
「森の魔女に教わっタ、黒き魔の料理ダ。我は魂しか喰わぬ故、生物が食す物等解らなかっタ。」
「お願いです。次は普通の人間に教わってください。」
「済まヌ。だガ…。」
エクリプスの悪夢の箱は、どうやら森の魔女であるロキが教えてしまったせいでああなったようだ。当人は反省しているようだが、まだ何か言いたいことがあるようで、弓弦は彼の話にしばし耳を傾けることにした。
「次はなイ。料理は我に不要。馬鹿げた催しも含めてナ。」
「そうですね。できれば、興味を持たない方を巻き込むような事態は、なくなって欲しいのですが…。」
「今後、我を巻キ込むことがあれバ、ポップン神の魂を刈り取ってやろウ。」
「ええ、是非お願いします。」
「お前ら酷くね!?」
苦笑を浮かべる弓弦を横目に、エクリプスはきっぱりとそう言ったら、あろうことか従者であるイオとロア、そして影が口を揃えて言うものだから、MZDは軽く泣いたとかいないとか。
「ま、まぁ、いいや刈られる前に逃げればいいんだし。んじゃ、そんなわけで…。」
何がどういうわけなのかわからないが、MZDはこの後、とんでもないことを口にした。
- 結果発表…!? あの回突入!? ( No.688 )
- 日時: 2015/12/18 23:21
- 名前: 奏月 昴 ◆Dh/xEZWmVM (ID: EWuSebNO)
「裏回やろうぜ!」
この言葉と同時に、ポップ君を判定ライン丁度で叩いてCOOL判定が出るかの如く、一瞬でMZDの顔面がめり込んだのは言うまでもないだろう。え、執行人? 昴とクマとりゅーと風雅とユマ。
「いい加減懲りろこの馬鹿。お前、また裏回の元凶になる気か?」
「またクマ達みたくギセイシャ増やす気クマか? いっぺんそのノーミソとっかえてこいクマ。」
「こっちのバ神にも言いたいが、何故にお前はまたうちやそっちで起こった悲劇を再現させようとするんだ?」
「ウチも裏回経験したけど、ろくなもんじゃないのがよーく分かったわ。バ神、とっとと反省してくれへん?」
裏回にいい思い出のない四人の能力が炸裂したが…。
「あー、昴様、諦めた方がいい。結界が消えてない。」
「逃げ道はないみたいだから、多分こいつ裏回やるまで解除しないと思う。」
「そんなわけですから、諦めてください、昴様。愚痴なら後でお聞きしますから。」
解除される気がない力を感じ取っていた従者達により、諦めた方が早いと察した。
「だよなー。…はぁ、仕方がない。やるしかないか。死人が出たらこいつに色々と責任とってもらって。」
「うぅ、ですよねー…。あと、裏回やるまでゲストさん以外こっから誰も逃がさねえからな!」
(ゲストさんには優しくて、ボク達には優しくないね、この神様。)
パステルくんは何故かいつものロンパボタンをいい笑顔で準備しながら、MZDを見ていた。
「はぁ、仕方ない。みんな、腹括ってくれ。特につぎドカ!メンバー。」
「あの、昴さん、そもそも裏回って何?」
初挑戦のタクトが昴に訊ねる。確かに初参戦した人達には全くわからないだろう。
「ああ、そうか、初参戦組はわからないよな。裏回はその名の通り、裏…つまり、今回試食側に回った人間が、今度は提供者、つまり、挑戦者になるって訳。逆に挑戦者だった人間は今度食う方になる。つまりは、だ。自分の料理を審査した人間の料理を、今度は食えって話。あー、そう言えば、全員に作らせたから裏回はすぐにでもできる環境なのか…。」
こんなことならば最初に挑戦者を決め、料理を作らせるんだったと後悔し始めた昴。だが、悔いても遅い。
「アワーグラスの効果で時間が止まってるはずだから、新鮮なままか。…はぁ…。」
「確かに、折角作ったのに勿体ないよね。」
タクトがそう言うと、助けとばかりにMZDが頷いた。
「だろ? ほら、裏回は必要ななんだって!」
「無知な奴を利用して正当化するな。」
だが、タクトの言うことも一理はある。昴はもう諦めて、真っ青な顔をしているヴォルフガングとミチルに心の中で謝罪してから、いつもの固定審査員メンバーを見た。
「すまん、みんな。今回の裏回は本当に裏でやってるわけじゃないから、表同様に俺達で評価をしよう。」
「つまり、メンバーはそのままってことだね。」
「ああ、構わないか、パステルくん、にゃぐわ、ジョーカー。あ、馬鹿神には答え聞いてない。」
「もちろん!」
「にゃぐー!」
「ああ、構わない。こうなった以上、仕方のないことだろう。」
「答え聞いてないってどういう意味だよおい!」
反論を許さず強制決定されているMZDは昴に訴えるも、
「俺達の反対意見を聞かないお前の意見は、聞く価値がねえよ。」
そう、バッサリと一刀両断した。
「よし、少し休憩したら裏回開始だ。準備を済ませたら、風花に合図を送るから、呼ばれたら料理を直接部屋に持ってこい。伝言と弁論はそこで聞く。評価用紙も直接渡す。では、解散!」
昴は一度全員を解散させ、休息をとった。
- 結果発表…!? 後書き ( No.689 )
- 日時: 2015/12/18 23:26
- 名前: 奏月 昴 ◆Dh/xEZWmVM (ID: EWuSebNO)
後書き de 雑談
私
—はい、裏回始まりますよー。
昴
「マジで死ね! 何でまた裏回なんかやるんだよ…。」
私
—何でだろ。面白いから?
昴
「…はぁ…。言及するのも馬鹿らしいか。」
影
「今回は前とは違い、誰が作ったかわかってる状態だから直接持ってこさせるんだね。」
私
—そう。相手がわかっている状態で食べるのもアリだと思ってね。だから、直接持ってこさせてみようと思った。
昴
「何度もやっていたり、データを作っていたら、評価五が確実にわかるから安心する反面、死ぬ料理人が出てくる順番になるとへこむよな。」
影
「だけど、覚悟はできるよね? あ、でも今は確実な評価五が鈴花しかいないから少し不安か。」
昴
「…とりあえず、食える料理をみんなが作ってくれていますように…。」
私
—さて、と。祈る娘は置いておいて、話題もないから終わらせるわね。じゃ、またねー。
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感想OK