二次創作小説(映像)※倉庫ログ

悪夢相談室・番外編:ケース「奏月 昴」 ( No.698 )
日時: 2015/12/27 23:06
名前: 奏月 昴 ◆Dh/xEZWmVM (ID: pOz8vLGm)


—これから作品を更新していくけど、ニコライさん、りせちゃん、ジョーカーさんのキャラ崩壊厳重注意! それでもよければ、どうぞ!





いつも爽やかな緑と風が吹き抜ける聖域…。
その真ん中辺りに建つ白い神殿には、神様が住んでいる。


この物語は、そんな神様の元に、一人の神様が来た事から始まる…。











聖域裏手にある高台。そこにある長老樹。
そこから繋がる、聖域とそっくりな場所。通称、コピー聖域。その中心に建つ、神殿。

「ふんふふーん♪」

そこに遊びに来ていたスバルが、のんきにホットケーキでも焼きながら待っていた。ちなみに、烈のスキルを使用しているようだ。

(しっかし、あの子の方から相談事があるって珍しいわねー。)

しかも、昴がここに呼び出したらしい。
だが、お茶菓子を出さないのも流石に失礼なので、こうしてホットケーキでも焼いているのだろう。

「…。」

だが、ただ焼いているのも暇なので…。

「汚染されたラピス発見! 直ちに浄化します!」

痛い一人芝居を始めた。どうやら今焼いているホットケーキを、汚染されたラピスに見立てているようだ。

「灰と化して、運命浄化ァッ!」

少しだけ火力を強め、焼く。本人としては多分、ラピスの浄化をしているつもりなのだろう。
ふと、視線を感じ、横を見る。キッチンの窓を。そこにいたのは…。

「…。」

まるで痛いものを憐れんで見るかのようにスバルを見る、昴だった。

「…。」

二人は、しばらく見つめあう。まるで、時間が止まったかのように、しばらく二人で見つめあう。

「…どこから見てた?」
「お前の三文芝居から。」
「…運命浄化も聞いた?」
「聞いた。」

どうやら、今までの三文芝居もすべて聞かれていたようだ。
急に、恥ずかしさと何とも言えぬ気持ちがわき上がる。それが、力の制御を鈍らせた。つまり、焔が大きくなったのだ。

「きゃーっ!」
「ちょ、何やってんだよお前! まずは落ち着けよ!」

…しばらく、隠していた合鍵を使って慌てて入ってきた昴と一緒に火の始末をする羽目になったとさ。
やがてリビングに連れ出し、スバルが落ち着いた頃を見計らい、昴は溜息をつきながら、痛いものを見るような目でスバルを見つめた。

「まったく、何やってたんだよ…。」
「ご、ごめん。マジで変なタイミングで来られたからかなり…。」
「仕方ないだろうが。つか、コピーなんだから本物の神殿の鍵と一緒にしろよ。何で鍵変えたんだし。お陰で入って来らんなかったんだけど。合鍵の置き場はうちと一緒だから助かったけど。」
「いやぁ、同じ鍵だとどっかの馬鹿が入るかと思って。」
「ああ、納得。」

納得してくれたところで、スバルはお茶を出してない事を思い出し、キッチンへと向かった。
少しして戻ってきたスバルだが、何だか腑に落ちない事があるようだ。表情がおかしい。

「ねぇ、昴。さっきの焦げたホットケーキ知らない?」
「は? 知らないけど。」
「おっかしいわねー。さっきのバタバタまではあったのに、今はないのよ。」

どうやらキッチンで作っていたホットケーキがないようだ。

「まぁ、黒焦げの失敗作だからいいけどね。」
「だな。」

二人はしばらく、お茶を飲みながらちょっとした談笑をする。

「さて、そろそろ本題を切り出してもらっていい? 相談事があるんでしょ?」
「ああ。相談っていうのは、今朝見た夢の話なんだが…。」

昴は、少しだけ表情を曇らせながら、スバルを呼んだ理由を話し始めた。

悪夢相談室・番外編:ケース「奏月 昴」 ( No.699 )
日時: 2015/12/27 23:22
名前: 奏月 昴 ◆Dh/xEZWmVM (ID: pOz8vLGm)

俺は、とあるテレビ局のスタッフなのかな? とにかく、そこにいたんだ。
で、何か生放送って感じな雰囲気だったんだ。

「超巨大隕石が地球に衝突するまで、あと三時間になったよ〜。この時間からは、予定を変更して歌あり笑いありの最終生放送を素敵なゲストのみんなを迎えてお送りするよ〜。」

司会の席にいたのは、パステルくんだった。後ろのテレビには、街頭での様子なのか、すげーハイテンションな住民達がいて、何かとぐろ巻いた茶色いブツを頭に刺したり棒に刺したりと、とりあえず冷静じゃないのが分かった。

「人類滅亡三時間前とあって、世界中大パニックになってるけど、最後まで自棄にならずに行こうね! 司会はボク、パステルくんだよ〜。」

どうやら俺がいた場所は、あと三時間で隕石がぶつかって滅びるから、みんなして自棄っぱちになってるみたいだ。で、今はパステルくんが司会をしている番組のスタッフ…っつー設定みたいだっていうのは把握した。

「じゃあ、豪華なゲストを紹介するよ〜。まずは、演歌一筋三十年! ニコライ・ニコラニコフさんで…あ…。」

パステルくんが言葉を止めて固まる。俺も見て、固まる。
確かにそこにニコライがいたんだ。ああ、いたんだけどな…。

「どっひゃ〜! ぜ、全裸だよ! 演歌界の大御所ニコライさんが…!」

何故かマッパだったんだよ! 一切何も身にまとわぬマッパなんだよ!! 絶対ジャンが見たら即座に物干し竿の刑にするパターンだよおい! つか聖職者が公衆の面前でマッパになっていいのかよおい! つか聖職者じゃなくてもアウトだ!!

「流石は地球最後の日! しょっぱなから大ハプニングだよ〜!」
「まっばだカーニバル!」
「な、何か言ってるよ〜! ニコライさん、気を確かにして〜!」
「失礼な! 私は冷静です!」
「冷静なのに全裸なの!? 余計怖いよ!」

パステルくんが何故かツッコミをしてるし、ニコライは変だし、もうどうしたらいいか分かんないけど、わかんないからこそ流れに身を任せるしかない。つか夢なら覚めてほしかった。
ニコライ、俺も本当に気を確かにしてほしい。ああ、切実に。

「どうせ今日で皆死ぬのです。ハッスルしてあげます。」
「演歌界の重鎮の面影は既に死んじゃってるよ〜!」

演歌界の重鎮じゃなくても、既に普通の人間として死んでるし。いや、あと三時間で死ぬってなったら気がふれるのは無理もないだろうけど。

「演歌って何かイライラします〜。」
「えぇ〜っ!? ニコライさん、演歌嫌いなの〜!?」
「とぐろの巻いた茶色いモノがついたパフェの次に嫌いです。」
「嫌いの度合いがよくわからないよ!?」

つかニコライのそれはもう最早食いものじゃない。誰だってんな物嫌いだし、食いたくもないと突っ込みたくなったよ畜生。
だけど、パステルくんは話を続ける。

「後で一曲唄ってもらう予定だったけど、大丈夫なの〜!?」

どうやら、演歌界の重鎮として最後の歌唱をニコライに頼もうとしてたみたいだけど、まったく歌わない。唄う気がないとでも言うかのように、その腹をポンポコと叩いた。

「すっぽんぽんぽこぽんぽこりん♪」
「何を唄ってるのニコライさん! そんな歌じゃなくて演歌で…いやいいよ、もういいよ。」

完全に歌う気のないニコライに、パステルくんはもう諦めたようだ。

「えー、ニコライさんがよくないハッスルしちゃったけど、他にも素敵なゲストに来てもらってるよ〜。お隣は大人気アイドル、久慈川りせちゃんで…。」

どうやらパステルくんは諦めて次のゲストに話を振るけど、そのニコライの隣にいるりせが…。

「どっひゃ〜! な、何か目が死んでるよ〜!? しかも手元にはたばこらしきものがあるよ〜!?」

なんか、目を死なせて煙草を吸ってた。もうもうと煙草から煙が上ってた。

「これはどうしたらいいの!? 大変だよ! いつものりせちーじゃないよ〜!」
「…そこの司会者。」

ふぅー、と煙を吐きながら、りせはパステルくんに目を向ける。

「ピィピィうるさいんだよ。」
「ご、ごめんね〜!」
「なめるんじゃないよ。」
「な、なめてないよ〜! でも、一応生放送だから未成年の喫煙は…。」

確かに、未成年の喫煙はいくら最後の日でもご法度だ。だけど、りせは驚くことを口にした。

「いいんだよ私は。十七歳って言ってるけど、実は二十五歳なんだよ。」

なんと、りせは大分歳をサバ呼んでやがったんだよ! あいつ、胸のサイズだけじゃなくて歳までサバ呼んでたのかよ!

「そ、そうだったの〜!? これはショック! ファンは大ショックのカミングアウトだよ〜!」
「…!」

あ、ニコライの様子がおかしい。つか確かアイツって…。

「あ、ニコライさんもショックを受けてる! まさかファンだったの!?」
「か…構いません! それでも好きです!」
「ファンだったみたいだよ〜!」

夢の中でなくても、あいつは公式でドルオタだしな。俺の誕生日の日でのりせのライブでかなり盛り上がっていたしな。ファンでも無理はない。うん。
だが、りせもまだまだ続ける。

「あ、それと私、デビュー当時マネージャーと付き合ってた。」
「どっひゃ〜っ! またしても大胆カミングアウトー! そんなアイドル許せないよ〜!」
「ウボゥッ!」
「吐いた〜っ! ニコライさん、流石に大ショック〜っ!!」

いきなりニコライがそのカミングアウトを聞いて吐血した。まぁ、ファンからしてアイドルは独身や彼氏がいない方がいいだろうしな。

「休みの日にはもっぱら家でハナクソほじってます。」
「これもキッツーイッ! ニコライさん大丈夫かな〜!?」
「オボッホウッ!!」
「滅茶苦茶吐いたぁ〜っ! 大丈夫じゃなかったぁ〜っ!」

さっきよりも多い量の吐血をしたニコライ。つか、大丈夫かおい。確かにショックだけどさ。家でだらしない格好をしてるアイドルなんか見たくないよちきしょう。

「もう三日もパンツ変えてません。」
「もうやめてぇ〜っ! ニコライさんが死んじゃうよ〜! やめてあげて〜!!」

だが、ニコライはその発言を聞いて、どこか嬉しそうな顔をしていた。

「あぁっ…嬉しそう! ニコライさん、これはむしろ嬉しいようだよ〜! ヘンタイなの〜!?」

俺、あんなニコライは見たくなかった。凄い嬉しそうな顔を見せるニコライに、滅茶苦茶アイドルとしての生命が終わるカミングアウトを見せるりせなんて。

「えー、なお、りせちーには後でヒット曲、『True Story』を唄ってもらうよ〜。お楽しみに〜。」
「誰が歌うか。そんなダッセー歌。ふざけんなよゴミ虫が。」
「えっと、唄っていただけないみたいだよ〜。ごめんね〜。」

おい、自分の歌を歌わないアイドルって何だよ。しかもその曲八十稲羽のジュネスで仲間とバンド組んで披露したっつー思い出の曲だろ。

「そ、そんな、唄ってください。それを楽しみ出来たのに…。あとパンツください。」
「ニコライさんがまた何か言ってるよ〜!」

もうここまでくると俺も突っ込む気も失せて、完全に流れに身を任せていた。
と、流れに身を任せてみていたら、いつしかりせがニコライの手にその煙草を押し付けた。所謂、根性焼きです。

「あっつい!」
「どっひゃ〜!! 自分のファンで大先輩のニコライさんに、まさかの根性焼きだよ〜!!」

かなり熱い煙草の火に当てられて痛いだろうなと思ったが、このニコライは違った。

「そしてこの笑顔〜っ!! 凄いよこの人は! やっぱりニコライさんはヘンタイだったよ〜! 素っ裸の時点で気付くべきだったけど、この人はヘンタイだったよ〜!」

とてつもなく嬉しそうな顔を浮かべて、まるでお風呂に入ったおっさんよろしく「アァ〜…。」と本当にリラックスと嬉しそうな表情と色々入り混じって…もう何突っ込んでいいか分かんなかった。
だが、りせは溜息をついてニコライを見ていた。

「そんなに聞きたきゃ、今唄ってやろうか?」

どうやらニコライの根性(?)に折れたようだ。

「えっ、いいんですか? お願いします!」
「ボクからもお願いするね〜。」

りせは一呼吸おいて、前を向いた。
そして…盛大にゲップをした。

「ゲップだよ〜! 汚〜いっ! どんな歌なの〜!? これはキツイよ! ニコライさん的にはどうなの!? アリなの!?」

パステルくんが聞くと、ニコライは困惑したような考えるようなので「え…う、うぅ…。」と唸り、そして…。

「ドブッフォ!」
「駄目だった〜! ちょっと考えたけどやっぱりこれはニコライさん的にも駄目だった〜!」

もう、口からだけじゃなくて目や耳からも変な汁がブシャーしてた。もう夢なら覚めてくれ。そう思ったが、まだまだ覚める気配がなかった。神も仏もねえ。あ、神はお前だったわ。

悪夢相談室・番外編:ケース「奏月 昴」 ( No.700 )
日時: 2015/12/27 23:27
名前: 奏月 昴 ◆Dh/xEZWmVM (ID: pOz8vLGm)

「えー、ゲスト紹介が無駄にエネルギッシュなワールドになってきたけど、ゲストは他にもいるから続けるよ〜。お隣は、多様な腹話術師で大人気…。」

俺はりせの隣を見た。そして、愕然としたんだよ。誰がいたと思う? 普段ギャグカオスとは無縁なニコライだけでも衝撃だったのに…。

「ジョーカーさんです。…あ。」

あろう事かジョーカーがいたんだよ畜生! カオスクラッシャーであるアイツが何故かいやがったんだよ!
で、ジョーカーのそばには桃色のパステルくんのぬいぐるみらしきものが落ちていた。腹話術師っていうから、多分相棒だろうな。

「人形が落ちてるよ〜。」
「いや…何か気色悪かったので捨てた。」
「捨てちゃったの!?」
「どうせ死ぬし、捨ててやれと思ったのでな。」
「大事な相棒じゃないの!?」

腹話術師にとって人形は大事な相棒なはずだけど、とりあえずジョーカーの次のセリフを聞きたくはなかった。だがそれを聞いて納得した。

「戯事を、相棒だなどと…。我の相棒はコレだけだ。」

親指と人差し指で丸を作る、よく金を表すアレ。どうやらジョーカーの相棒は人形じゃなくて、金のようだ。しかもそれを言っているジョーカーの笑顔がすげー憎たらしかった。

「嫌な人だぁ〜っ! 笑顔がいやらしいよ! やっぱりこの人も今日は本性丸出しだよ〜!」

世界崩壊の残り時間というのは、人を狂わせる。そう思った瞬間でした。あんなジョーカー見たくなかったよちくせう。

「そう言えばジョーカーさん、以前は桃色と黒色であるボクの仲間の人形を二つ使っていたのに、今年から一つになったのはまさか…。」
「ああ、あのもう一つのやつか。何か気色悪かったから、去年のクリスマスに焼いた。」
「ジョーカーさんのクリスマス怖いよ! というかジョーカーさん怖いよ!」
「メラメラと燃えていた。」

もうこの時点で現実逃避してしまいたくなる。生きられる残り時間がないと人ってこんなにも本性が出るのか。なるほどなー。と、逃げたくなった。

「あ、あのー、この後腹話術のネタを披露してもらう時間があるんだけど…。」
「勘弁してくれ。腹話術は喋り難い…。」
「いや、だからこそ芸なんだよ!?」
「特にパ行が辛くてな…。ほんとパ行を考えた輩、滅せ。」
「滅せ!?」

パ行を考えた奴に恨みはないだろおい。うん、もうツッコミする気も失せた。
だがジョーカーは落ちていた人形を拾い上げた。どうやらパステルくんの説得で何とかやる気になったようだ。

「では、ちょっとだけやってやろう。ああ、だがどうするか…。うーむ、そうだな…。」

…が、何を思ったか、ジョーカーはいきなり桃パステルくん人形を殴りだした。

「ど、どうしたのジョーカーさん!?」
「ヘイヘーイ♪」
「何かノッてきてるよ!? 何だかこの人陰湿だよ! 顔もいやらしい!」

しかもその顔が凄く薄ら笑いを浮かべているから、もう俺怖いんですけど。もうジョーカーと普通に接することできるか不安になるレベルなんだけど。

「えー、次々とゲストの本性があらわになり、何だか面白くなってきたよ〜。次の人はどんな本性を見せてくれるのかな〜?」

パステルくんも何だか楽しんでいる。でも俺としてはもうお腹いっぱい過ぎて気持ち悪い。
さて、隣に目を移すと、そこにいたのは…。また俺としてはいてほしくない奴だった。

「お隣は世界的マジシャンのマジック凪さんです!」

ああ、凪だよ畜生。ジョーカーに続いて凪だよ。家族の一員だよ畜生。マジで夢なら覚めやがれって思ったよ。

「僕は今日、告白したい事があってここに来たんだー。」
「あぁ、やっぱりあるみたい! これは楽しみだよ〜!」

もうパステルくんもぶっ壊れて楽しみになってるし。俺としては怖いけど。

「実は…今日まで僕がやってきたマジックは、マジックじゃなくて全部超能力だったんだー。」
「えぇぇぇぇぇっ!!」

なんと、凪がやってきたというマジックは全部超能力だったらしい。これにはパステルくんもびっくりだ。

「トランプのマジックは透視能力でー、人体浮遊のマジックはほとんど浮かせてたよー。」
「す、凄い…!」
「人体切断マジックはほんとに切って超能力でくっつけてたよー。」
「怖いよ!?」
「あと、鳩を出す奴はどこかにいる他のマジシャンの懐から、鳩を瞬間移動させてたよー。」
「どこかにいる他のマジシャンが可哀想だよ!」

あまりにも飛び出した内容が凄すぎて、俺も驚きしか隠せなかった。つか現実の凪にそんな能力があったら恐ろしいと思い始めた。

「そんな凄いなら、わざわざマジックなんてしなくても超能力自信を見せればいいのに…。」
「と、とんでもないよー! そんなことしたら、政府に捕まって解剖されちゃうよー!」
「日本政府はそんな組織じゃないよ!?」

つか寧ろ現実でもそんな政府だったら、今、俺達全員とっ捕まって解剖されてるだろ、と突っ込むべきだろうが、もうスルーしておいた。
そんな物凄いカミングアウトを披露している横で、話を聞いていたのか、まだ殴ってるジョーカーが反応した。

「本当に超能力者ならば、何か超能力見せてくれイヒヒ。」
「いつまで殴ってるのジョーカーさん! イヒヒじゃないよ! あと人形へこんでるよ〜!」

もうだいぶ殴ってるせいか、人形がすげーへこんでいる。あれ、次に口を操作する時、絶対動かない。

「じゃあ、何をしようかなー。うーん…。」

しばらく凪は考える。そして、ある提案をした。

「あ、そうだ。思い切って、地球に来ている巨大隕石を跳ね返してみようか。」
「ええっ!? そんなことできるの〜!?」
「いや、無理だとは思うけど、せっかくだからやってみるよー。」

なんと、あと三時間を切ったこの時間で、あの巨大隕石を跳ね返すという。
だが、これを聞いた残りのゲストが、一斉に慌てだした。

「え…まさか、本当にできないよな?」
「まさかとは思うけど一応、あまり本気出さなくていいですよ…。」
「そうそう、地球は滅ぶ運命なんですよ、きっと…。」
「何か三人が焦ってるよ〜!」

まぁ、無理もない。流石にこんなのをカミングアウトした後に芸能生活に戻れるかと言われたら、無理と答えるだろう。そしてニコライに至っては社会的に抹殺されてもおかしくない。

「じゃあ、やるよー。むぅー。」

凪は手を空に向け、集中したようだ。

「えいえーい!」
「掛け声カッコ悪っ!」

掛け声のかっこ悪さは置いておいて、話を戻そう。何が起こったかはわからないが、特に変わった事はないようだ。

「あ、できたー!」
「うそおぉぉぉぉっ!!」

どうやら、凪のいう事が正しいならば、その隕石は既に跳ね返ってしまったようだ。

「ちょ、ちょっと確認してみるよ〜! しばらく待ってて〜!」

そして、少しの確認作業の後、パステルくんは司会席に戻ってきた。

「確認が取れたよ〜。巨大隕石は地球から離れていったみたいだよ〜。」

パステルくんのその宣言で、後ろに映る街頭モニターで暴れていた住人達が、散っていった。あの人達、もう色々と終わってないといいけど。

「えーっと、地球は助かったという事でー…。ゲストのみんなの喜びを聞いてみようかー。」
「いやー、よかったな、ピンクパステルくん♪」
『これからも二人で頑張ろうね、お兄さん。』
「ふ、腹話術してるよ…。ピンクパステルくんさっきまで殴られてたのに随分人がいいよね!?」

ジョーカーは普通に腹話術してアピールしてるし。さっきまでその人形、殴っていたし気色悪いとか言ってたよな。

「私ぃ、ピンクのカバに追いかけられたことあるんですよ〜。」
「何かキャラ作ってるよ! そんな面白エピソード聞いてないよ!?」

りせはキャラ作りを精一杯している。つかピンクのカバ懐かしいな。思い出しただけで涙出るぞ。

「これからも演歌一筋精進いたします!」
「ニコライさんはもう何を言っても引き返せないような気がするよ!?」

もう全裸でアカンニコライはカッコいい事を言うも、この後ニコライがテレビに出る事はないだろうな。

「きゃーっ! 何で裸なのニコライさん! いやん!」
「りせ、さっきまで平気だったよね!?」
「いや、これは…違うんです! 誤解です!」
「どういう誤解なのニコライさん!」

さっきまで平気だったニコライの裸を見て、りせは恥ずかしがってもう会場パニック状態。

「まずいよー…。日本政府に捕まって解剖されるよー…。標本にされるよー…。」
「大丈夫だよマジック凪! むしろ国民栄誉賞貰えるよ!」

凪は怯えるけど、確かにこれは国民栄誉賞ものだよ。うん。あと、それを言ったら現実の俺ら多分今頃全員捕まってる。

「えー、とにかく助かってよかったよ〜。最後まで自棄になってはいけない事がよく分かったよ〜。じゃあ、いったんコマーシャルだよ〜。」

パステルくんはそう司会に専念する。
俺は何かがふと気になり、舞台袖にそっと回って、丁度パステルくんの隠された下半身が見える位置まで来て…絶句した。
だって…パステルくんも今…“はいてない”んだから…。故に可愛いお尻がぷりんと見えたんだ…。

悪夢相談室・番外編:ケース「奏月 昴」 ( No.701 )
日時: 2015/12/27 23:32
名前: 奏月 昴 ◆Dh/xEZWmVM (ID: pOz8vLGm)

「…そこでようやく目を覚ました。汗びっしょりで、真っ先に凪とジョーカーに心配されたけど、マジで安心した。二人ともいつも通りだったから…。って、聞いてんのかおい。」
「ごめ、全く聞いて、ない、ぶっ、ブファッ!」

どうやら話を聞いている最中に、スバルはもう笑いのツボをかなり刺激されたようで、それどころではないようだ。

「あ、あは、あはははははははははっ!! も、おなか、いた…! ま、マジで、なんて夢を…あははははははははははっ!!」
「いや、逆の立場だったら今俺も笑ってるだろうけど、笑うんじゃねぇよ! 人が真面目に相談してるってのに!」
「だ、だって、もう、おかしくて…! 裸族のニコライさんとか、実は年齢サバ呼んでたりせちゃんとか…!」
「…はぁ…。」

笑い続ける本体に、分身は溜息をついて、頭を押さえた。

「…何か笑い続けてるお前を見てると、馬鹿らしく思えてきたよ…。」
「悪夢は悪夢だけど、面白い悪夢なんだからいいじゃない。そんな夢で悩んでたって仕方ないよ。夢は夢。現実じゃないんだから。」
「…だな。」

ようやく笑いの治まったスバルの言葉に、昴はどこか納得していた。

「つか、この年の瀬が近くなるこんな日になんでこんな夢見るんだし…。」
「さーてね。さてと、相談事も終わったようだし、私は帰るわね。」
「おう、悪かったな。くだらない案件で呼んで。」
「まー、時々だったら構わないわよ。可愛い娘の頼み何だし、なおさらよ。じゃ、またね!」

そう言って、スバルは現実世界に帰って行った。

「さてと、ホットケーキを食った犯人見つけないとなー。」

昴は一人、コピー聖域を出て行った。











ちなみにホットケーキ強奪の犯人は翌日になって、判明した。

「よっすー。遊びに来たぜ!」
「帰れ。」
「えーいいじゃんかよー。お菓子くれないと移動しないぞー。」

いつものようにMZDが遊びに来て、昴にお菓子をねだったので、溜息をつきながらホットケーキを焼く。

「お、今日もホットケーキか。」
「は? 俺、昨日はあいつと話しててホットケーキなんか作ってないんだけど。」

何かおかしい、そう思った昴は、すぐに何かに思い至った。

「まさかそのホットケーキ、コピーの方で食った?」
「おう。そうだけど? つかさ、昨日のホットケーキ誰が焼いたんだよ。焦げ臭くて食えたもんじゃなかったぞ。ありゃ人間の食いものじゃねぇよ。」

思わぬ所で犯人が自白し、更に事故での失敗作とは言え料理をけなされたので…。

「でも、お前は人間じゃなくて神だから、構わないよな?」
「神でも人間の舌と一緒だから、あんなクソ不味い炭は遠慮するって」
—馬鹿神。いっぺん、死んで来い。

天井から大量のたらいが、MZDに降り注いだとさ。

悪夢相談室・番外編:ケース「奏月 昴」 後書き ( No.702 )
日時: 2015/12/27 23:37
名前: 奏月 昴 ◆Dh/xEZWmVM (ID: pOz8vLGm)

後書き de 雑談



—はっきり言って、これどこに入れようか迷った。


「体裁は悪夢相談室だが、これ、ギャグマンガ日和の『終末』パロだよな;」

りせ
「なんて夢を見てるの昴さん。」


「見る気はなかったんだよ;でも見ちまったんだよ;あ、ニコライも普通の保護者だし、りせも年齢はサバ読んではいないし、ジョーカーもいつも通りだから安心してほしい。やだよニコライが裸族なんて。」

りせ
「裸族はうちの番長先輩と由梨先輩のまともじゃない精霊で十分だよね。」


「公式で脱いでる人だったら裸族として採用するかもだがな。だけど扱いが難しいっつー問題が…。」


—腹抱えてもらえるほどのギャグ的な展開を書くの、正直苦手だしね;だから裸族もギャグカオス組も他と比べて比率が少ないと思う;だって自分自身がツッコミの人だし。認めたくないけど。断じて認めるか。認めてたまるか。

りせ
「うわ、言い切った。専門学校時代からクラスメイトの女子みんなに言われてきているのに。」


—認めるものか。つかみんながボケるから仕方なしに私が突っ込む羽目になるんだよ!?


「もう慣れたもんだけどな…。」


—うん…。さて、配役の理由というか、そういうのだけど…。


「配役は、割と理音が決めてくれたのが多い。つか全部理音が決めた。りせはアイドルだし、理由の解説は不要か。」

りせ
「ニコライさんは多分、どこかおじさんっぽいし、それにドルオタの部分も抜擢されたよね、きっと…。」


「今軽く聞いたが、ジョーカーは思い付きで、凪はとんでもない事をやらかしそうだったら。パステルくんは司会業に向いているから、だそうだ。」


—そしたらこんなカオスな回になりました、と。いや、元々もカオスだけどさ;…やっぱり日和のパロは面白いから、また何かパロディしようかな。


「あまりにもひどいのはやめてやれ;じゃ、話すこともないし、この辺で。」

りせ
「ばいばーい!」







感想OK

Re: 神様のノート 二冊目 ( No.703 )
日時: 2015/12/28 21:24
名前: エイヴ ◆.Z4zYzVCxs (ID: mJV9X4jr)

夢なら早く覚めて欲しいお話でした(褒め言葉)

ディクト「あんなニコライのおじさんは見たくなかった(´゜д゜`) 思いっきりキャラ崩壊したニコライのおじさんは見たくなかった(´゜д゜`)」←手にはブレセカのソフトが入ったnew3DS

巡人「ディクト……かなり序盤(序章でジャンとニコライがパーティーに入ってガテラティオから出た所)じゃん(•_•;)」

和斗「そんな事言ったら、他にキャラ崩壊していたりせもジョーカーも凪も……ブハッwwww」

明「パステルくんも最後の最後でwwwwごめんwwwあっはははははは!!」

匠「……」←どう言えばいいか分からない

ネリア「……夢なら早く覚めて欲しいです(白目)」

フレイ「?(・ω・)」←よく分かっていない

コール「?(・ω・)」←よく分かっていない

今回も飛んでましたね(´ω`) 夢だから良かったですけど、昴さんにとっては相当のダメージだったと思います(´゜д゜`)

それでは(^∀^)ノ まだ早いと思いますが、良いお年を(=・ω・)ノ

Re: 神様のノート 二冊目 ( No.704 )
日時: 2015/12/29 06:17
名前: YUMA (ID: nAia7yCz)

ユマです。

ヲイ昴さんはどんな悪夢を見てんですかwwww
関係者が暴走するって。ニコライさん自重してくれないかしらwwww

*及びよいお年をお迎えくださいませ

Re:エイヴさん、ユマさん ( No.705 )
日時: 2015/12/29 20:41
名前: 奏月 昴 ◆Dh/xEZWmVM (ID: pOz8vLGm)


—#FE(※アトラスとFEが混ざったアレ)タノシス。彼らも加えようと思うけど、そうしたらクロムとサーリャとヴィオールの設定に悩む。でも加えたい。そして…#FEでのクロム達の設定。どう考えてもペルソナですありがとうございました。そして斗馬君、貴方早期購入特典のワルターのサムライ服に合いすぎですありがとうございました。


「つばさの早期購入特典の玲の服も中々だったよな。」







エイヴさん:


ええ、昴にとってはもう夢なら覚めてほしかったでしょう;

昴「俺だってあんなニコライはマジで見たくなかったよ;絶対ジャンもこんなニコライを見たら…。」
ジャン「即座に【ウルフファング】決めて鎮める。剣の錆にしてやるだけじゃ済ますものか。…ドルオタ属性だけでも嫌なのに…。」

ジャン君、溜息ついてる…。

ジャン「つかディクト、確かにそれかなり序盤だなおい。あと和斗、それは言わないお約束。それから凪はまだ…まだ、この面子の中では崩壊していない方だから;」
昴「パステルくんもパステルくんでもう…;まだ崩壊していない方だが、尻丸出しのズボンは…;」

あと匠さん、何も言わないのが正解です。そしてネリアさん、それは昴が常々思ってました。
そして二匹は相も変わらずで;

ええ、今回もぶっ飛んでました。そしてかなりのダメージだったと思いますですはい;

よいお年を、はまだ言わないでおきますね。これが年末最後ではないので。
では、この辺りで失礼します。







ユマさん:


大変な悪夢を見てしまいましたwwwwwもう聞いている方は大爆笑間違いなしのwwwww
身近な関係者が大暴走の大パニックでしたwwwwwニコライさんは自重してくれませんでしたwwwww

よいお年を、はまだ言わないでおきますね。
では、この辺りで失礼します。

烈とリリィの橙代替品探し。代替大体大成功! ( No.706 )
日時: 2015/12/30 21:22
名前: 奏月 昴 ◆Dh/xEZWmVM (ID: r40/B5y7)

※タイトルを三回噛まずに言えたらすげぇです。


『橙の代用品』


年の瀬、十二月二十八日。

「ただいまー。」

烈とリリィは、来ていたコートを脱ぎ、すぐに神棚の前に向かった。

「いやー、運よく残っててよかったな、鏡餅!」

どうやら二人は鏡餅を買いに行っていたようだ。あの、すみません。一部、というかその袋の大半、どう考えてもいらないあたりめとかありましたけど、それ絶対リリィのおやつですよね?

「あら、二人とも、お帰り。」
「ただいま、お母さん。あたりめ、買ってきた。」
「リリィ、私は鏡餅を頼んだのだけれど。」
「安心してくれ。鏡餅もちゃんと買ってきた。」

義娘が変なことを言うので心配したが、そこは息子がしっかりとフォローしたようだ。

「よかった。じゃあ、神棚の前に飾っちゃって。私は店番に行くわね。」
「うん。」

鏡餅を袋から出し、丁寧に紙を敷いてから乗せていくが、ここで事件が発生した。

「あ、やべっ! ミカン買ってくんの忘れた!」
「おミカンなら、風雅君家でもらった。」
「ナイス! んじゃ、それ飾ろうぜ。」

そして烈とリリィは風雅の家からもらったミカンを飾るも…。

「…でけぇな。」
「おミカン、大きすぎ。頭でっかちの雪だるま…。」

そのもらったミカンのサイズが大きすぎて、鏡餅がどう考えても見映えが悪いのだ。安物の小さいものを買ったのが間違いだったのだろうか。

「参ったな。流石にこれは不格好すぎるぞ。」
「そうじゃな。それに、鏡餅の上に飾るのはミカンじゃなくて、橙じゃよ。」

奥から、茜が現れた。

「え、あれちっちゃいミカンじゃねぇの?」
「似てはいるが、別物じゃよ。しかし困ったの、橙がなければ何だか見映えがスッキリせんのぉ。」
「じゃあ、今、探す。橙の、代替品。」
「それしかねぇか。んじゃ、探そうぜ。」

どうやら、今ある物で橙の代替品を探すことにしたようだ。

烈とリリィの橙代替品探し。代替大体大成功! ( No.707 )
日時: 2015/12/30 21:28
名前: 奏月 昴 ◆Dh/xEZWmVM (ID: r40/B5y7)

『ケース:リリィ』


何かないかと探す烈。ふと、何かに思い至り、突然リリィをつまんだ。

「うにゅ。」

つままれたリリィは仔猫のようにぷらーんと吊るされ、そして…。

「ばーちゃん、見っけた。橙の代替品!」

鏡餅の上にぽてんと乗せられ、祖母を呼ばれた。

「ん、どれどれ…。」

茜は鏡餅の上にいるリリィを見る。

「…橙でーす。」

リリィは何だかんだで乗り気なようだが…茜は烈をポカリと殴った。

「いってぇっ! 何すんだよばーちゃん!」
「これ! 妹を代替品にする兄がどこにおるか! リリィもリリィでノリノリにならんでよろしい!」
「ちぇー、いい案だと思ったんだけどなぁ。な、リリィ。」
「うん。でも、動けない。暇。寒い。」
「そういう問題じゃないぞ。とにかく、リリィはダメじゃ。別のを探しなさい。」

この案はどうやら没になったようだ。











『ケース:黒の…』


「あ。」

リリィは何かに思い至ったのか、ぽん、と手を打った。

「おばあちゃん、いいものあった。」
「おっ、なんじゃ? リリィ。」
「黒のおめめ。」
「却下。」

茜はすぐにリリィのその提案を拒否した。その間、コンマ一秒。

「えー、今日の夕飯焼き鳥にできるのに…。」
「駄 目 じ ゃ 。とにかく、この案は却下じゃ。絶対駄目じゃ。」
「ぶー。」

あまりの物騒な案に、祖母は義孫の恐ろしさを知った。











『ケース:ヨーヨー』


「ただいまー。」

リリィが物騒な提案をする前に、どこかにいっていた烈が帰ってきたようだ。

「おぉ、烈。どこに行ってたんじゃ?」
「ちょっとな。ばーちゃん、これ代用品にならないかな?」

烈の手に握られていたのは、橙色の…ヨーヨーだった。

「おぉ、色合いが丁度いいのぉ。ちとでかいが、これならばまだ見映えはいいじゃろう。」

茜は烈からそのヨーヨーを受け取り、そっと鏡餅の上に置こうとして…ふと止まった。

「時に、烈や。」
「ん?」
「…このヨーヨーはどこから持ってきたんじゃの?」
「え、隣。」

隣、つまり、風雅のクリーニング屋だろう。
嫌な予感がした茜は、耳を済ます。隣がなぜか、煩い。

「フランシス! 凪に作ってもらったヨー介知らない!? 橙色のボディの!」
「いや、知らん。どうしたんだ?」
「そこで虫干ししてたらなくなってたの! 困ったな、ヨー介がいないと…。」
「何か困るのか?」
「うん、母さんに頼まれて買ってきた鏡餅があるんだけど、そのミカンの部分がないから、ヨー介で代用しようと。」
「お前、代用品でヨーヨーを供えるなよ! あと名前なんとかしろ! いや確かにあいつのイメージカラー、オレンジだが。」

茜はそっと微笑んで、烈にヨーヨーを渡した。

「元の場所に返しておいで。」
「え、何で」
「返 し て お い で 。」
「ちぇー、わかったよ。」

烈は渋々、隣にヨーヨーを返しにいった。

烈とリリィの橙代替品探し。代替大体大成功! ( No.708 )
日時: 2015/12/30 21:36
名前: 奏月 昴 ◆Dh/xEZWmVM (ID: r40/B5y7)

『ケース:にゃぐわの…』


「あ。」
「なんじゃ、リリィ。何か代替品があるのかの?」

烈がヨーヨーを返しに行っている間に、リリィがまたぽんと手を打った。

「うん。にゃぐわさんのおはな。」
「却下じゃ。」
「え、あれはずせないのかな?」
「はずせても駄目じゃ。別の案を考えなさい。」
「ぶー。」

物騒な案をひらめく義孫に、祖母は将来が心配になった。











『ケース:火の宝珠』


「ばーちゃん、これならどうだ!」

やや切り傷が目立つ烈が持ってきたのは、紅く輝く宝石がついたイヤリングだった。

「ほほぉ、綺麗じゃの。これならちと小さいが代替品にはなるじゃろ。」

茜は烈の手からイヤリングを譲り受け、鏡餅に置こうとしたところで…手を止めた。

「時に、烈や。」
「ん?」
「今、ワシの後ろから感じる殺気が気のせいじゃなければ、お前さんはこれを返さん限り、修行の質がいい意味でも悪い意味でも良くなるはずじゃが、どうする?」
「うん、ごめん。この殺気は返した方がいいと感じた。」

烈の背後から、ボキボキと音が聞こえる。

「いい判断だな、烈。だが、アタシからこれを盗んだ罰だ。明日からみっちり、みーっちりしごいてやるから、覚 悟 し と け よ ?」
「はひぃーっ!!」

背後の殺気—由梨は、いい笑顔で弟子を見ていた。あぁ、これ殴るフラグです。

(自業自得じゃよ、烈。)

茜は助けるそぶりもせず、修羅になることもなく、代替品を探し続けた。











『ケース:紅』


「おばあちゃん、黒のおめめがダメなら紅さんはダメ?」
「色合いが赤すぎる気もするが、まぁ、今までのお前さんの提案よりはましじゃろう。」

確かに、今までのリリィの提案を考えると、これが一番まともな案だと、店の奥から響く打撲音を聞き流しながら茜は思う。

「じゃが、紅を置いておくのもかわいそうじゃろ。何より鏡も昴も許さんと思うぞ?」
「大丈夫。剥製にしておけば。」
「全 然 大 丈 夫 じ ゃ な い 。」

結局、行き着くところは一緒だった。と思う祖母だった。

烈とリリィの橙代替品探し。代替大体大成功! ( No.709 )
日時: 2015/12/30 21:43
名前: 奏月 昴 ◆Dh/xEZWmVM (ID: r40/B5y7)

『ケース:金色の玉』


「ばーちゃん、縁起の良さそうなやつ持ってきた。」

切り傷と打撲痕が目立つ烈がそう言って持ってきたのは、金色の玉。

「見事に金ぴかじゃのう。どこで手に入れたのじゃ?」
「代わりの物探してたら親子が俺んとこ来てさ。その子供の方がくれたんだよ。」
「ふーむ、どうやらメッキではなさそうじゃが…。」
「よく分かんねーけど、『僕のきんのたまだからね』って言ってた。」

間違ったことは何一つ言っていない。そのはずだが、茜は何故か金色の玉を鏡餅に乗せることに抵抗感を感じた。

「あと、お父さんの方からはもう一回り大きい玉を貰った。こっちも乗せるか?」
「両方共、燃えないゴミの日に捨てなさい。」
「えーっ? こんなに立派な」
「余計なことは何も言わず、捨てなさい。いいか? 烈。もう一度言う。捨 て な さ い 。」
「ちぇー。折角貰ったのに…。」

烈は茜の言う通り、金色の玉、もとい、きんのたまを捨てた。











『ケース:赤ポップ君』


「じゃあ、これはどうだ!」

きんのたまを捨てにいった烈が次に懐から取り出したのは、赤ポップ君だった。

「うむ、ワシらに縁があるしの、それもいいかもしれん。」
「だろ? んじゃ、早速これを代用品に」
「お前か犯人は!」
「あだぁっ! 誰だ殴ったの!」

突然どこかから声が聞こえ、烈は辺りを見回すと、そこにはMZDがいた。

「何すんだよMZD! いきなり殴るなんてヒデェだろ!」
「お前こそ勝手に『L-an!ma』の曲譜面から赤ポップ君を一個だけ抜き取るなよ! つかどうやって抜き取りやがったんだよおい! お陰で鏡が『自動的にbadになるからコンボが繋がらなくて新記録のがしたー!』って泣いちまったんだよ!」
「てへぺろ。」
「お前、後で昴と鏡から何かあると思え! もちろんオレからもな!」

MZDはそういうなり、消え去った。

(あーあ、後が怖いのぉ。さて、代替品代替品。)

茜は真っ青になる烈を無視して、代替品を探し続けた。











『ケース:リリィの…。』


「おばあちゃん、おばあちゃん。」
「なんじゃ、リリィ。また物騒な案なら却下するぞ。」
「多分物騒じゃない。これ。」

リリィが取り出したのは、オレンジ色の毛玉だ。

「うむ、これならば代替品になりそうじゃの。」

茜はそれを持って、鏡餅に乗せようとしたところで、止めた。

「時に、リリィ。」
「ん?」
「この毛玉はお前さんのだって言うのはわかった。しかし、じゃ。毛繕いを今してきたとは思えん。じゃあ、これはなんじゃ?」

ちょっと、この先を聞きたくなくて、茜は苦笑いを浮かべつつも、聞かないと始まらないので聞く。

「吐き出した毛玉。」
「もう一度。」
「吐き出した毛玉。」
「捨 て て こ い 。」
「えー。ぶー。」

リリィは不服そうにその毛玉を捨てにいった。

(…もう、探す前に買ってきた方が早そうな気がしてきおった。)

茜は盛大な溜息をつきながら、財布を持って外に出ていった。

烈とリリィの橙代替品探し。代替大体大成功! ( No.710 )
日時: 2015/12/30 21:48
名前: 奏月 昴 ◆Dh/xEZWmVM (ID: r40/B5y7)

『決着』


結局、一人真面目に探していた茜が買ってきた方が早いということに行きつき、買ってきた。

「何だよばーちゃん。折角探してたのに。」
「真 面 目 に 探 す 気 あ っ た か ?」
「何言ってんだよ! 俺はいつでも真面目だぞ!」
「私も、真面目。」
「ほぅ、道から外れた提案をしたり、人の物を勝手に盗んだりするのが真面目か。それが真面目ならば、ちょっと、ちょーっと、鍛え直す必要ありじゃの。」

いい笑顔で、真面目に探していたと言い張る孫達を見る茜。
その笑顔に、二人は「ごめんなさい。」と謝罪をした。

「まぁ、これで鏡餅は完成したの。それと烈。後で神殿に来いと昴が伝言を残しておったぞ。多分、殺る気満々じゃな、あれ。」
「だよなー。」

殺されるフラグを感じた烈は、後で素直に怒られようと思っていた。
逃げ出したら絶対今以上の恐ろしいものが待っているから。

「さてと、次はおせち料理の準備をせんとな。」
「あ、さっきナマコ見つけた。なますの代替品に」
「いらん。」
「あと、伊達政宗のフィギュア見つけたから伊達巻の代替品に」
「いらんと言っておる。」

代替品を探すのが楽しくなった孫達は置いておいて、祖母はさっさとおせち料理の準備に行ってしまったとさ。

烈とリリィの橙代替品探し。代替大体大成功! ( No.711 )
日時: 2015/12/31 06:24
名前: 奏月 昴 ◆Dh/xEZWmVM (ID: r40/B5y7)

後書き de 雑談



—年末恒例の行事前に、ちょっとひらめいたお話を。赤羽家の大捜索話。


「まさか由梨の宝珠まで盗んだとは…。」

由梨
「後で修行のメニュー増やす。絶対増やす。さて、橙の代替品を探すための話らしいが、何でこんなん思い付いたんだよ。」


—橙がない鏡餅を本日購入したから。そこから橙の代替品を探す烈君とリリィちゃんが思い浮かんでね。何か凄いのを提案させすぎたけど。

由梨
「烈のはともかく、リリィが怖いだろおい。」


「収拾つかなかったら最終的には烈や茜の目も狙ってたろうな;二人とも赤いし。」


—しかも冗談でいってるのかわからないからもうね、うん。


「ところで、年末恒例にしようとしてる葉月のバイトは大丈夫なのか?」


—理音とのほぼ合作のお陰で完成間近。明日をお楽しみに。じゃ、またねー!







感想ok

Re: 神様のノート 二冊目 ( No.712 )
日時: 2015/12/31 05:12
名前: エイヴ ◆.Z4zYzVCxs (ID: w4lZuq26)

ほのぼのしました(´ω`)

巡人「一生懸命に橙の代わりを探す烈とリリィに和んだけど……一つずつツッコミを入れさせて。リリィの鏡餅は飾られてるのがリリィ本人だから、いつまでもいると疲れちゃうよね(^_^;) 黒の目はおっかない。何だかんだ言ってもさ、烈の相棒でしょ?ヨーヨーは置く以前に、風雅の物だからアウト。にゃぐわの鼻は……分からなくは無いけど……やめよう。火の宝珠はアカン。キレイでもアカン。リミッターの役割を持ってるんだよね?紅のは黒以上におっかないw剥製だなんてダメゼッタイ。金色の玉なんて察するにアウトだろうがwww男から貰った金色の玉なんか話を聞く限りwwwwははははwwwwww赤ポップ君だなんてwwwwwwwどうやってwwww取り出したwwwwwwwあっははははwwwwwあとリリィwwwwそれはwwww毛玉はwwwwww飾るwwwwww物なんかwwwwwwじゃwwwwwwwwwwww」

フレイ「じゅんと、わらってるね(・ω・)」

コール「だいじょうぶなのかな?(´・ω・`)」

ネリア「フレイさん、コールさん、あちらへ行きましょう。今の巡人さんは少しだけおかしい状態になっているのです」

ディクト「……巡人、笑いすぎだよ('ω') それと、ご愁傷様、烈。赤ポップ君を取って鏡を泣かせた罪は大きかったね('ω')」

巡人「ゲホッゲホッゲホッwwwwwwww」

ディクト「……最後の最後で、投げ出したね。ツッコミ('ω')」

それでは(^∀^)ノ




ちなみにゲーム進捗ですが、ブレデフォはサブシナリオのヴィーナス三姉妹とヴィクターとヴィクトリアを撃破しました。結局はこうなってしまうんですね(´;ω;`) メフィリアの勘の鋭さは死に際に発動するのでしょうか?奏月さんのメフィリアがデフォルト同様に事切れる寸前や、何かの拍子でノートの世界の秘密を知ってしまうのでは……と考えてしまいました。

ジョブはアニエスを導師、リングアベルを魔人に変えました。導師のアビリティ「聖者」と、魔人のアビリティ「黒魔法MP節約」は有り難いです(´ω`)

それと、前にオススメしたネットハイと言うゲームのストーリーを制覇しました。やっぱり暗い展開や胸糞悪い展開はありますが、基本は明るいストーリーで、ストーリー性もシステム性も凄く面白かったので、本当にオススメします。

それでは(^∀^)ノ

Re:エイヴさん ( No.713 )
日時: 2015/12/31 20:27
名前: 奏月 昴 ◆Dh/xEZWmVM (ID: SpLhUj83)

エイヴさん:


ほのぼのしていただけて何よりです。

昴「確かにほのぼのはしたが、茜にとっちゃ地獄だろうな;」
茜「マジであの孫達の発想は驚きだわい;リリィのはいつまでも飾られてるわけないし、黒の目もにゃぐわの鼻もアウトじゃ;紅の剥製なんかしたら確実に鏡が泣くしの;あと毛玉は完全にアウトじゃ。烈のは完全に盗品だからアウトじゃよ;風雅のヨーヨーはまだいいが、それ以外は…;」
由梨「アイツマジでアタシにこの世界滅ぼさせる気かよ。赤ポップ君はどうやって取り出したんだマジ;きんのたまは生理的に無理だ。あと最後の最後でツッコミ放棄するな巡人。」

鏡を泣かせた罪は大きいですよー。多分、容赦なくやったと思います。


ブレデフォは…終盤になればまだ救いのあるサブシナリオになるとは思いますが、まだまだ先の話です;
メフィリアは勘が鋭いというか、召喚獣達が関連すると思います。確か彼らも神界というか異界にいて、声をかけて呼び出すって形だったかと思うので。若干忘れかけてますが;だから、ティズの事に関して感づいたと思います。
が、多分メフィリアがこと切れる寸前にもしかしたらこの世界の事について何か察してもおかしくはない、とは思います。

あ、またジョブを変えたんですね。導師は攻撃力が犠牲になりますが、その分ケアルダで下手をすればケアルガ並みの能力になるので節約になります。魔人のは強力な魔法はコストがかかりますからね;


実は、ネットハイはエイヴさんにおススメされてからやってみたんですよね。
確かに殺人云々とは全く縁がないので楽しめました。

昴「言動がかなりイラッと来たのがいたけど、正直言う。今じゃネットハイに出てくるキャラの中で一番好きなキャラだ。」

ランクCのギャルの子です。あるシーンからイライラしていたのが一気に「…あれ? これ…;」ってなりました。どのシーンでそう思ったかはお察しください。


では、この辺りで失礼します。

年末出店祭り ( No.714 )
日時: 2015/12/31 20:37
名前: 奏月 昴 ◆Dh/xEZWmVM (ID: SpLhUj83)

年末が近づく、とある冬の日。

「さーて、どこのおせちが安いかなー。」

昴はチラシを片手におせち料理を吟味していた。そこ、神様なのに? ってツッコミを入れない。

(だて巻きに数の子は必須だよなー。謂れがあるけど、豆はいらん。栗きんとんもいらん。でも大抵のには入ってるから、仕方ないから凪にでも食わせ)

—ピンポーン。

思案を打ち消すように、呼び鈴が鳴る。

「ん? 誰だこんな日に。はいよー。」

昴は玄関まで行き、扉を開けるなり…。

「あぁ、年末恒例のバイトか。給料なしの。」
「せめて要件聞いて!?」

目の前にいた葉月に対し、用件を聞かずにそう告げたので、思いっきり突っ込まれた。

「何だ? 違うのか?」
「いや、そうだけどさ…。でも私の顔を見るなり要件を言い当てないでよ…。」
「お前の行動パターンくらいアイツと共有してる記憶で大体察するっての。で? 今度は誰に声かけた?」
「去年のメンバーと、アニエスさん達には一通り。あと、凪君のツテで仕事してくれそうな人に話をしたみたいだけど…。」

凪のツテ、と聞いて、昴は表情を変えた。とても嫌そうな顔に。

「多分それ、あのにゃーでんすに縁がある奴等だろうな…。」
「あ、確かにノーデンスの人だって聞いてるよ。何かあるの?」
「…一人、油断ならないのがいるんだよ。」
「もしかして、給料請求される?」

真面目な顔で訊ねる葉月に、いや、そうじゃない。と心の中で思う昴だが、思うだけにしておいた。

「…まぁ、給料は請求されてもおかしくはないだろうが、そういう意味で油断ならないんじゃないんだって。」
「まさか、昴さんのおシリを狙って…!?」

葉月がそう言った瞬間、彼女の後ろにあった樹にズダン! と矢が刺さった。

「んな変態だったらとっくの昔ににこうしてる。」
「ですよねー。」

ヒメルを葉月にわずかにそれるよう狙いを定めて放った昴に、葉月は苦笑いをして後ろを見た。

「…この世界の事、あるいは昴さん自身の事、でしょ?」
「思いついてたんならあんなくだらない事を言う前に最初からそれ言え。」
「場を和ませようとしたのに…。」

しょぼんと項垂れる葉月。だがすぐに真剣な表情を浮かべた。

「でも、それは連れてきちゃまずいよね…。凪君に言って、その人だけ外してもらう?」
「できるかは定かじゃないが、そうするよう頼んでみようかな…。」
「でも、どうやって頼む? 多分、理屈が通ってないと納得してくれない感じっぽいし…。」
「何とかやる。…できるかは分かんねぇけどな。」

昴は携帯を取り出し、凪にかけた。

年末出店祭り ( No.715 )
日時: 2015/12/31 20:44
名前: 奏月 昴 ◆Dh/xEZWmVM (ID: SpLhUj83)

ノーデンス社前。
凪はいつものようにここに通っていた。

「ふんふふーん。」

ルンルン気分でスキップなんかしながら門をくぐる凪。そんな時、携帯が震えているのを感じた。

「(あれー? 昴さんからだ。)もっしもーし、どうしたの、おかーさん。」
『出て早々お母さんはやめろ。』
「だって、お弁当作ってくれるしー。他にも諸々家事をやっちゃってるでしょー?」
『それはお前らができないから仕方なしにやってるだけだっつーの。』

あくまでもお母さんと認めない昴。だが、本題はこれではない。

『それはそうとさ、凪。お前、ノーデンスの奴らにバイトの事話にいってるんだろ?』
「うん、そー。カーソルさんにお話して手伝ってもらおうと思ってー。人手は多い方がいいでしょー?」
『それはそうなんだが…その…。一人、さ。呼ばないでほしいのがいるんだよ。』
「え? あー…気持ちは解るけど、無理に外そうとしたら、逆に疑われるんじゃないかなー?」

電話口から、昴の盛大な溜息と共に『だよなぁ…。』と諦めたような発言が聞こえた。

「それなら、いい考えがあるぜ。」

小型の何かの機器を持ってやって来たカーソルが、そう言った。

「あ、カーソルさん。駄目だよー盗聴しちゃー。」
「なんか不穏な会話が聞こえたんでな。ま、アイツに苦手意識を持つのは無理もない。そこで、だ。俺にいい考えがある。」
「何々ー?」

凪はキラキラした目をカーソルに向けた。本当に何の提案が飛び出してくるか、楽しみのようだ。

「それはな…ゴニョゴニョ…。」
「ふむふむー…。うん、うん、それなら(多分)大丈夫だねー。」

カーソルの案に若干の不安があったのだが、あえてそこは表に出さずに納得した。

「じゃー、後はそれをうまくやってくれるとありがたいなー。」
「おう、任せとけって!」
「んじゃ、次はいつものように作業だねー。僕、ちょっと社内にいる猫とお話してから行くから先行っててー。」
「今日も行くのか。んじゃ、先に待ってるわ。」

そしてカーソルは凪と別れ、本社の中に入っていった。

(…あの人に降りかかる災いや面倒ごとは、さっさと落としとくに限るしねー。こういう仕事は僕に任せてゆっくりと働いてほしいよ。できれば休んでほしいけどね。)

言っても無駄だ、とは思うが、凪は心からそう願っていた。

(貴方も、そう願ってるんでしょ? …本物の神様。)

年末出店祭り ( No.716 )
日時: 2015/12/31 20:51
名前: 奏月 昴 ◆Dh/xEZWmVM (ID: SpLhUj83)

「…まぁ、うまくはやってくれっかな、凪。」

いつの間にか切られていた通話で判断したのか、昴は凪を信じてポケットに携帯を入れた。

「できれば来ないといいけどね…。これ以上所持者増えちゃったらどうするの。」
「俺もそれは避けたい。あんまりポンポン知られてもそれはそれでめんどくさい。もう何人アイツの事を知ってるんだよおい。」
「えーっと、所持者で言うなら…理乃に由梨。りせちゃんに風花さん。鏡君。アニエスちゃんにユウ君にジャン君にブレイブ閣下。…九人。で、持たされてないけど事情を知るのが…えーっと、デニー陛下に紅君に私に七海。…四人。十三人もあの人の事知ってるってもう隠しとく意味あるのか逆に聞きたくなるんだけど。」
「話すと色々めんどくさいだろうが。知ってんのは一部でいいよ一部で。」

この世界のあらましを話す事になるのは、かなり面倒であるし、ショックも大きいだろう。なので、できるだけ話したくないのが現状だ。しかし大体の人間が何らかの事情で昴あるいはスバルの正体に迫ったが故の事故だ。理乃と由梨に至っては完全にあの馬鹿神のせいである。ユウ達が手帳を持った理由は、のちに語ろう。

「さて、バイトの話に戻すか。」
「うん。えっと、前回よりも手伝ってくれる人がいるから、出店とか多く出して貰えるね。他にも手伝って欲しいこととか、新しくやってみたいこともあるし。」
「新しくやってみたいこと?」
「うん、色々考えてるんだけど…。」

どうやら、葉月は葉月なりに色々と考えているようだ。

「まぁ、いい。その点は後で聞く事にするよ。」
「うん。初めてだし、うまくいくといいな…。」

それは後で聞く事にし、葉月と別れようとしたら、前から誰かがやってきた。

「あ、アニエスさん!」
「あぁ、やはりこちらにいらっしゃったのですね、葉月さん。」
「えっと、バイトの件かな?」
「『金銭の発生しないバイトはタダ働きだよ』とイデアが言っていましたが、とにかくその件についてです。」
「後でイデアちゃんにそれは言わないお約束って言っといて。」

確かに、金銭が発生しないバイトであるので、タダ働きである事は変わりないが、ここでは正論には空気を読んで貰った。

「で、どうだったのかな?」
「ええ、皆さんにお聞きしたところ、ハインケルさんが警備のためにここに残るとおっしゃっていました。ですがそれ以外の皆さんは行くそうですよ? イデアも何だかんだで楽しみにしていました。」
「わーい! ありがと、アニエスさん!」

どうやら、ハインケル以外は全員行くようだ。

「行くメンバーはだいたい決まったし、私、お父さんとお母さんに連絡してくるね。」
「おう。あとは凪次第だし、何人か変動するのは覚えておいてくれ。」

そう言って、葉月は昴達と分かれた。

「…さて、と。アニエス、お前も帰ったらどうだ?」
「ええ、そうですね。ふふっ、今からそのバイトが楽しみです。」

アニエスと少し話し込んでから、二人は別れ、帰って行った。











そして月日が経ち、いつしか十二月三十一日、バイト当日である。

「みんなー! 今日はほんとありがとー!」

聖域前には、かなりの人数が集まっていた。

「おい、いつものアタシ達が手伝っている以上の人数が来てるんだけど。」
「随分と大人数に声をかけたわね、葉月…。」

つぎドカ!組を含むラピストリア組の一部、ペルソナ組、ジョーカー一味、司組、ブレイブリー組、ナナドラ組と、かなりの人数が揃っている。

「私も今年はちょっと声かけすぎたと思ってる。でも、そのおかげで色々とやりたい事が出来るもん!」
「まぁ、その辺の話は後にしてさ、まずは葉月んちに行こうぜ!」

今回も無理矢理駆り出されたMZDは、全員に向き直った。

「じゃ、移動すっぞ!」

前回同様MZDが指をはじき、一瞬ののちに葉月の実家である水上神社にワープした。

「ふわー…。」

初めてここに来たブレイブリー組とナナドラ組は、あまりの荘厳さに息をのんだ。

「あはは、無理もないけどな。その顔は。」
「凄い…。こんな凄い神社、初めて見た…。」
「ここは、神社というのですか…。クリスタルの神殿や、ガテラティオの正教本部よりも荘厳ですね…。」

ポカーンとした表情を浮かべる一同に昴がそういうと、澪は目をぱちくりさせつつそう呟き、それを聞いたアニエスが自分の知る建物の事を並べていた。

「そ、そんな荘厳かな?」
「ええ、昔ながらの感じがこう、醸し出していて凄いです!」
「あー、うん。と、とにかく、上に行こうか。」

色々と話し込んでいる時間もないので、上に行くことにした一同だった。
神社の長い階段を上り、出迎えてくれたのは、葉月の母親、菖蒲だった。

「あら、葉月! 今回は随分大所帯ね!」
「うん! みんな快く引き受けてくれたの!」

確かに快く引き受けたメンバーが大半だが、一部そのタダ働きという点が気に食わない人が多い。だが、そこはスルーしておこう。

「さてと、これなら数件程、出店が出せそうね。」
「それに、あれもやれると思うよ! お母さん!」
「そうね、あれがやれそうね。」

あれ、というのはいまいちよくわからないが、とにもかくにも服を着替え、いつものように役割分担することになった。

年末出店祭り ( No.717 )
日時: 2015/12/31 21:03
名前: 奏月 昴 ◆Dh/xEZWmVM (ID: SpLhUj83)

男女分かれて着替える際、ふと気づいた凪は、カーソルに首を向けた。

「そー言えばカーソルさん。ベルベルさん来てないみたいだけど、作戦うまく行ったのー?」
「ん? まあ、成功と言えば成功なんだが、あっさり作戦がバレてビミョーな空気になった。ただ、クロノが行くと言ったから、ベルは留守番するって言ってくれたぜ。」
「猫の世話を誰かしないといけないからねー。」
「にゃーでんすのエリア拡大を目論んでいるらしいが、なかなかあいつのお眼鏡にかなう人材が見付からなくてな。」

どうやらベルは、あのにゃーでんすのチェーン展開を望んでいるらしく、現在絶賛人員募集中らしい。
とにかく、今回ベルは来ていないようだ。凪はそれを聞いて、安心した。

「でも、ベルベルさんが来てくれなくてよかったよー。めんどくさそうだしー。」
「ははっ、それは言えてるな。何気に頭硬くてさ。おっと、あいつの前では“ベルベル”とか呼ぶなよ? 何されるか分かんねーからな。」
「はーい。」

そんなこんなで、着替えシーンはすんなりいく…。

「…すまん、また神主服が一着足りないんだが。」
「はあぁぁぁぁぁっ!?」

わけもなく、再び事件が勃発しました。

「え、まさかこの間みたく誰かが神主服を処分したとか」
「いや、普通に私達の発注ミスだ。すまん。というわけで、誰か巫女服を」
「誰が着るか!」

男子全員、そう言って拒否した。だが、誰か犠牲にならないとダメだと痛感していた。
ここで、男子による醜い戦争が勃発した。

「…と、トア、着たら? 前にお姉さんのコスプレしてたみたいだし。」
「い、嫌だよ! 流石に僕だってニアのならまだいいけど、巫女はパス!」
「ムラサメ、お前ニンジャだろ? 女装くらい楽勝じゃね?」
「俺のはコスプレだ。サムライのスキルは使えても忍術は使えん。」
「烈。君になら似合うと思うよ?」
「ほう、お前は燃え盛りたいのか。風雅。」

タクトがトアに押し付け、カーソルがムラサメに無責任に提案し、風雅は烈に無理矢理渡したら殴られた。

「ブレイブリー組のみんなは」
「絶対に着ない!」

凪が進めるも、全員全力で拒否した。拒否された。全力で。
そんな中、鏡が何かに閃いたのか、ぽんと手を打った。

「あっ! 適任がいた!」

そして、巫女服を持ち、とたとたとある人物の前に歩いて行った。

「よろしくね、おネエさん!」
「アタシ!?」

それは、ジュリエッタだった。これにはノーデンス男性社員は、全員吹き出した。

「ははっ! こりゃあいい!」
「確かに口調が女っぽいが、これはアウトじゃ…ぶふぅ!」
「…ぷっ。」

カーソルは愉快な見世物と言わんばかりに絶賛し、ブランは駄目だろと言わんばかりに笑い、ムラサメは懸命に堪えていたが時折吹き出した。

「わ、笑う事ないじゃない! アタシだってきっと着たら似合うわよ! 着ないけど!」
「じゃあ着ろよ! 似合うなら着ろって!」
「面白がる気満々じゃない! ブラン! アンタならオジサンだから解るでしょう!?」
「解るが拒否権は俺には…駄目だ、笑いが止まらん…!」
「ムラサメ! アンタからも何か言って頂戴!」
「ネタとしてはアリだな。…ぷぷっ。」

ジュリエッタが喚いていると、隣からも笑い声が聞こえてきたことに気付いた。

「やだ、ジュリエッタさんが、女装…!」
「写真撮ろうぜ! 写真! 社員のヤツらへの土産にしようぜ!」

エリーは心底おかしいとばかりに笑い、ナガミミはジュリエッタを笑いものにしようと撮影を提案した。

「初めに会ったときは、女みたいな言葉遣いをして気持ち悪いと思っていたけど…こうなると可愛いわね。」
「心の性別と服装が一致していると思われます。身体は男のままですが…ふふっ。」
「おじさんが巫女服だなんて、気色悪いわあ。ねえ、スカーレット。汚物をカチコチに凍らせて頂戴。砕いて、彼を本物の女にしてあげるから。」
「言いたいことは解ったが、機能不全になるだけで女性の特徴を得る訳ではない。毛穴を焼却して死滅させ、いわゆるムダ毛が生えないよう処理することは可能だが…。」

リオナはジュリエッタとの初めの出会いを思い出し何気に辛辣なことを言い、クロノは冷静に分析するものの笑いに抗えず、眠そうな声の女性は物騒なことを言い出し、スカーレットは真面目に返答をしたと思ったら別の物騒な提案をした。

「あ、ついでにうちの裸になる事が好きな番長の汚物も凍らせて。あたしが砕く。」
「あ、俺からもお願いしまーっす!」
「待ってくれ陽介、里中! 色々待ってくれ!」
「えっと、スカーレット。アタシの精霊もよろしく。」
『待ってくれ由梨! って、ぎゃあぁぁぁっ!!』
「きゃあぁぁぁぁっ!!」

千枝と陽介がスカーレットに物騒な事を提案したら、それを聞いていた悠が泣きながら答え、ついでに頼んだ由梨が何かを頼んだら、イフリートがあっちに出てきたのだろう。…着替え中の女子の中に。

「…何があったか知らないが、まずは今一度、話し合いをすることを勧める。それでも駄目なら、ベルに頼んでくれ。これはスカーレットに頼むべき事案ではない。」
「う、ウッス…。けど、何かもう色々と無駄だと思うッス。あのセンパイに関しては。」

ブランは女子に怯えながら言ったので、完二はそう返した。
その騒動に乗じ、ジュリエッタはこっそりと更衣室の外へ出ようとした。

「あ、ジュリエッタさんが逃げます!」

が、それを発見したユウがびしっと指をさした。

「あっ、逃げんなよおっさん!」
「諦めて服を着てよー!」

ユウの声に反応したジャンとトアが、ジュリエッタを逃がすまいと先回りをした。
じりじりと、全員でジュリエッタの前に立ちふさがり、にじり寄ると…。

「わ、わかったわよ! 着るわよ! 着る!」

観念したのか、ジュリエッタは巫女服をかすめ取った。そして、不慣れな手つきで巫女服を着た。所々崩れているが。

「ぶふぅっ!」

現れたジュリエッタの姿に、当然のごとく全員吹き出した。

「おい、女子共! こっちきてみろよ! 面白いモン見れっぞ!」
「お、マジで!? 行く行く!」

どたどたとあわただしく現れたのは、ナガミミとエリーだった。後からリオナ、クロノが追ってくる。
そしてジュリエッタの姿を見たと同時に、先に来た二人が腹抱えて笑い出し、後の二人がこらえているのか、プルプルと震えた。

「いやー! 髭巫女! あははっ!」
「オイ! カメラどこだ! ヒヒヒッ!」
「思ったよりも、ひどい…! ふふっ!」
「駄目です…! 抑圧不能…! …ふふふっ!」

そのすぐ後に、残りの二人がやってきた。スカーレットと、白髪のおっとりとした女性だ。

「面白い見世物ねえ。寄らないで頂戴。」
「メイ、無理矢理着せられた身にそれは酷だ。…くっ!」

メイと呼ばれた女性はヤレヤレと溜息を吐き、顔を伏せるスカーレットの背をさすった。
その後、後から後からどんどん人がやってくる。

「あ、あはははっ! も、やめて、女装、やめ…!」
「うわぁ…。意外に似合うわ…ぶほっ!」
「…っ、っ…!」
「リリィ、無理に堪えないでいいと思いますわ…ぶっ!」

ジュリエッタとは顔見知りの理乃が床をバンバン叩きながら笑い、由梨が引き気味に応えるも最後に吹き出し、リリィがプルプルと震えていたので、牡丹が自分も笑いながら笑うよう促した。

「わー、ジュリエッタさん、凄く似合うよー。」
「ミオちゃん、棒読みよね!?」

澪は冷めた視線を浮かべ、ジュリエッタを見たら泣かれた。
そしてひとしきり男女全員で笑って、ジュリエッタが反論していたら…。

「…つかさ、昴さんなら神主服出せるよな?」
「出せるけど、面白いからしばらくこのままにしとく。」

烈が何かに気付き、昴に訴えるも、しばらくはこのままでいてもらう事にしたそうな。

年末出店祭り ( No.718 )
日時: 2015/12/31 21:07
名前: 奏月 昴 ◆Dh/xEZWmVM (ID: SpLhUj83)

そんなわけで、ひとしきり笑い、昴が神主服を出してジュリエッタを着替えさせた後、全員集合して役割分担の話し合いをすることにした。

「さて、今回は凄く人数が多いから、調理と販売班のほかに、何人か出店を出してほしいのだけれど、頼めるかしら?」
「出店って、何をやればいいんだ?」
「その辺りは任せるわ。料理が得意ならばその得意な料理を出してもいいし、他の事が得意なら、それを出しても構わないわ。」
「じゃあ、何人かで組んでやってみても面白いかもな。まずは出店の案を出そう。」

そんなことで、まずは出店の案を募る事にした。

「じゃあ、カードでジャンケンはどうかしら。互いに山札から手札を3枚引いて、その中からカードを1枚出して勝敗を決めるの。勝てば飴玉を2つ、負けたら飴玉を1つ、景品としてあげるの。」
「えっと、確かお前はデュエリストだっけ。お前らしい案だな。」
「じゃあ、ボクも一緒にやるー!」
「我も一緒にやろう。一人では大変だろうしな。構わぬか? リオナ。」

リオナの案に、ローズとジョーカーが合意した。リオナは快く申し出を受けた。

「出店もいいけど、警備も必要だよねー? スリとか出ないとは思うけどー。」
「そうだな。何人か警備に回った方がいいか。」

凪と烈が警備の心配をしていると、ムラサメが提案してきた。

「なら、俺とカーソルも警備をしよう。構わないか?」
「助かるよ。…神社に詳しい人も必要だから、アタシも警備に回る。」
「なら、私も手伝います。」
「オレもー! 紅と一緒なら空からも見れるもんね!」
『うむ、空ならばよく見えるからな。ムラサメ、お前も乗るか?』
「お前にか? …その身体では、子供一人乗せられないだろう。」

ムラサメの提案に、由梨、氷海、鏡も手伝う事にする。
紅の話になった時にしたムラサメの言い分ももっともで、精霊化していない紅では鏡はおろか、幼い子供のヴィクトリアでも無理だろう。乗れてもせいぜい擬人化していないジョーカー一味くらいなものだ。

「今の紅なら無理だけど、大きくしたら平気だよ! ここでは迷惑だから後でにするけど。」
「大きくするというか、精霊としての本来の姿に戻す、じゃの。」

鏡の言い間違いを、茜が訂正する。ちなみに、今回は茜も最初からいます。

「じゃー、僕達は地上から、烈達は空からの警備でいいよねー?」
「そうだな。空と地上からやればいいだろう。」
「俺は【ハイディング】で地上を見張ってるぜ。ムラサメは祭壇のある建物…名前なんだったかな? まあいいや。そこの警備な。」
「やたら範囲が狭いな。」
「天井警備員には野外の警備は無理だろ?」
「いつから俺は妙な名前の職に就いた! 天井なんかなくても警備はできる!」
「お前、いつも天井から降りてくるじゃねえか。まあいい。木から木へ飛び移って見張ってろや。」
「それなら納得だ。」

コスプレニンジャではなく、本当に忍者なのではないか。そう思うカーソルは「頼んだぜ」と一言だけ言った。
全員、とりあえず何も言わない事にして、次の案を募った。

「あと、花火をしたいんだけど、誰か手伝ってくれないかな?」
「それなら、メイにできるんじゃない?」

葉月が提案をすると、エリーはそう答えた。

「ほら、メイは機甲槍使えるし!」
「あれは敵を破壊する為の武器で、花火に使える気はしないけど…。」
「大丈夫だよ! “アンジーよりも有無が安い”って言うじゃない!」
「…それを言うなら、“案ずるよりも生むが易し”じゃな。」

冷めた視線でヴィクトリアがエリーの間違いをただす。

「エリー、帰ったら資料室でお勉強会やりましょうね。」
「えーっ! 冬休み初日に宿題を終わらせたのにー!」
「知識も力。力無き兵士は己が身を鍛えるのが筋だ。」

メイとスカーレットに挟まれ、エリーはしょぼくれた。

「ほほう、ちっちゃいのによく知っておるな。」
「わらわも遊んでばかりではないぞ。ヴィクターから教わったのじゃ。」

えへん、とえばるように言うヴィクトリア。横ではヴィクターがちょっと感動していたのは、そっと流しておこう。

「エリー。冬期講習を開講してあげるわ。交代制で。」
「なんでー! って、みんなも冬休みを楽しまなきゃ!」
「未修得のまま遊ぶなど、いけません!」

発言を聞いていた桐生が、エリーに近寄ってきた。これを見た学生一同は、(あぁ、また始まったな。)とでも言うかのように冷めた目で見ていた。

「勉学とは、基本的には後に社会に出た時に応用する為に修めるものなのです。また、知的好奇心を満たすことを覚え、新たな道を切り開き世に生かすのです。それに、最低限の知識を身に着けねば、困るのは貴方なのです。貴方だけではありません。貴方の無知が、周りの足を引くことさえあるのです。連携を取り、速やかに事を運ぶ為に必要なものは、何と言っても知識と頭の回転なのです。他にコミュニケーション能力も挙げられますが、それは主に授業外で身に着けるもの。部屋や仲間内に引きこもっていないで、その外にいる人々とも話をするのです。店の従業員にきちんと礼を述べるのも、立派なコミュニケーションです。『金を払っているのだから礼を言う必要はない』と思っている人がいるようですが、実にけしからん! 従業員が仕事を拒否すれば、大金を積もうと望むものを得られないのです! 従業員側も、仕事を与えてくれる顧客がいるからこそ、給金の発生する仕事を得られるのです。故に手抜きも誤魔化しも許されませません。互いに相手の存在の重要性を認識することです。そもそも、何故コミュニケーション能力が重要視されるかと言うと…。」

くどくどと、エリーに説教をする桐生を、全員放っておくことにした。

「いつにも増して長いなー。」
「だなー。で、花火班はそっちの、えっと、メイだっけ。お前がやるの?」

もう完全に放っておくことにした昴は、先程の話に戻すために、メイに振った。

「頼まれたからには仕方ないわ。うまくいくか判らないけど、やるだけやってみるわ。ところで…。」

メイは提案者の葉月に近付いた。

「機甲槍って、槍と砲を組み合わせた武器なんだけど…手入れは簡単じゃないのよねえ。扱うのもコツが要るし、火薬もタダじゃないのよねえ。」
「(ち、近い近い!)え、えと、その…。」
「ボランティアって、報酬を求めないけど、費用はかかるのよねえ。」
「あ、あうあう、あうぅ…!」

凄むメイに怯える葉月。何を要求するのかと思っていると…。

「お守り、一つくれないかしら?」
「…はへ? お、お守り?」
「ええ。お守り。」

メイは葉月の神社のお守りを要求した。

「…ど、どのお守りですか?」
「そうねえ、安眠のお守りが欲しいわ。」
「…あ、安眠はないけど…金運アップのお守り渡すね。」
「ありがと。いい子ね。」

お守りを貰う約束をしたメイは、葉月に抱きついた。胸に顔を押し付けて。

「むにゅうぅぅぅっ!!」
「見栄を張るなって、普通の乳。」
「アフロにするわよ、若おじさま。」

ブランがメイをからかうと、メイは怖い目で言い返した。

「あー、そろそろそいつ放してくれね?(ここが凍り付く前に。)」
「あら、ごめんなさい。」

そう言ってメイは葉月を解放した。

「…。」

むー、と頬を膨らませながら、葉月はメイを見るも、すぐに仕事に戻った。

「わ、私は治療班に回るわね! えっと、スカーレットさん、お手伝いお願いしますっ!」
「心得た。しかし、何故、私の能力を知っている?」
「え、えっと、貴方の力の流れに治癒の力が混ざっているので、多分治癒術が使えるのかと思って。」
「ふむ、確かに私は魔力を治癒力に変換することができる。よく気付いたな。お前もメイジなのか?」
「いえ、メイジというわけではありませんが、貴方と同じように魔力を持っています。」
「それで、私の魔力に気付いたという訳か。納得した。」

こうして、スカーレットと理乃は治療班に回る事にしたそうな。

「えっと、治療班には私もお手伝いした方がいいでしょうか?」
「アニエスは基本動かない方がいいと思う。うん、動 か な い 方 が い い 。」
「ひっ、ひどいですよティズ!」

アニエスの提案にティズが同意した。割と強調して。それにアニエスは軽く泣いたが、彼女を知る人すべて、ティズの言葉に同意していた。

「じゃあ、アニエスさんは私達と一緒に医療班にいてください。…迷子になった後に探すのが大変なので。」
「はい…。」

しょんぼりと落ち込むアニエスに、理乃は容赦なく言い放つ。アニエスもアニエスで反論する事もしなかった。

「あ、そうだ。俺もメイさんの手伝いするよ。」
「私も手伝うー!」

忘れていた、とばかりに紅刃が言うと、七海も同意する。

「えっ…大丈夫なのか、兄貴…。」
「火薬の扱いとか平気なの? 七海。ここ、爆発させないでね?」
「ちょっ、由梨ひどくね!?」
「だいじょーぶだいじょーぶ! 平気だよ、理乃!」
(不安だ…。)

一同、一末の不安を覚えるも、もうやる気満々なので放っておく。後はメイに何とかしてもらおうか。とも思っていた。

「ねえねえ、クロノ! 私達は占いやってみない?」
「占い…ですか。」

エリーが提案し、クロノは首を傾げた。

「クロノ、フォーチュナーでしょ? 占いなんかできると思うんだけどなー。」
「私の占いはこの神社というもので祀る神とは、性質の異なるものです。場違いだと思いますが…。」
「でも…占いに、神様、関係ないと、思う…。」

クロノの意見に反論したのは、リリィだった。

「クロノさんの占い、私、見てみたい。多分、場違いじゃ、ない。」
「そうですか…景観的にご迷惑をおかけしなければ良いのですが…。」
「大丈夫。やるなら私、手伝う。」
「ワシも手伝うぞい。」

リリィとノルゼンの後押しを受け、クロノは頷いた。

「分かりました。ご期待に沿えるよう、努めます。」
「うん、がんばろ。お店のお手伝い、頑張る。ノルゼンおじいちゃんは、同じ占い師だから、得るのもあるかも。」
「いやぁ、リリィ。ワシは占い師ってわけじゃないぞい。一応、教授なんじゃが…。」

ノルゼンは何かを言うが、リリィはその後一切無視した。もう何も言うつもりもないらしい。

「じゃあ、私は客寄せやるね!」
「集中の妨げになるのでやめて下さい。」
「そんなー! じゃあ、何すればいい?」
「じゃあ、俺の店を手伝ってくれないか?」

何もすることがなくて頬を膨らませるエリーに話しかけたのは、ブラン。

「適当に飲み物を提供しようと思ってな。」
「あ、そうか。ブランはバーテンダーだったね。」

ブランは、ノーデンス社のラウンジでバーテンダーをやっている。本人曰く「適当」に混ぜたカクテルは美味だと評判だとか。

「あ、じゃあ私も手伝うよ! 簡単なおつまみも作れるから、手伝えると思う!」
「私も」
「牡丹は客寄せで。料理は一切手伝わないで。」
「酷くありませんこと!? …いえ、無理もありませんわね。」

鈴花と牡丹がブランの手伝いを名乗り出るも、鈴花は牡丹を一刀両断した。一瞬反論するも、自分の腕を自覚したのか、ここから先は何も言わなかった。

「じゃあ、俺とセシルもそっちを手伝おう。」
「わたくしも簡単な調理ならばできますから、お手伝い可能ですよ。」

ブラン達の手伝いは大変だと思ったのか、フランシスとセシルも手伝いを申し出た。

「おいおい、出すのは飲み物だけにしようと…ああ、なんか適当につまめるもの作ってくれ。」

本来は飲み物の売買をするはずが、いつの間にかおつまみも出す話になってしまったので、計画を変更したようだ。

「あとはそっちで少しの警備と、料理ができる奴は神社の料理班に回ってくれ。あ、カダと赤いおっさんは絶対に入れるな。いいか? 絶 対 に 入 れ る な 。」
「大丈夫だ、昴殿。絶 対 に 入 れ な い 。アルテミア、ティズ、マグノリア、ジャッカル、リングアベル、アナゼル、キキョウ。この辺りでいいだろう。酒を扱うのならば、リングアベルとアナゼル、キキョウ辺りに任せたらいいだろう。」
「去年色々とやったし、オレも手伝うッスよ。」

ブレイブが何かを察したのか、強制的に料理ができる人物に決定した。それと、去年色々と手伝った完二もサポートとして加わるようだ。

「あと、神社のおみくじとかお守りとかを売る販売の方もそっちのみんなにお願いしたい。ナガミミ達もそっちに回ってくれ。」
「オウ、任せな。」

どんどん人手が増えたので、ブランは冷や汗をかいた。

「なんか、とんでもないことになってきたな…。これ、出店ってレベルか?」
「まぁ、そこは気にしないでおいとくのが一番だぜ?」

何かもう慣れたのか、ジャンは冷や汗をかいたブランに言い放った。

「って、もうこんな時間! 早く準備しなきゃ!」
「んじゃ、残りは神社の外で客寄せしててくれ。」

そんなこんなで、役割は結構適当に終わった。

年末出店祭り ( No.719 )
日時: 2015/12/31 21:13
名前: 奏月 昴 ◆Dh/xEZWmVM (ID: SpLhUj83)

最初のうちは客足も緩やかだったのだが…。

「うぎゃあぁぁぁっ!」

売り場班の手伝いに来ていたジャンが、もう目まぐるしい忙しさに叫んだ。

「なんっ、だよこれぇっ! さっきの平和な忙しさは何だよおい!」
「こっ、これがいつも通りなのか…!?」

同じように手伝いをしに来たブレイブが、横にいたパステルくんに聞いた。

「去年もこの時間辺りは凄く忙しかったなー。」
「うへぇ…。こりゃ、何人いても猫の手を借りたい状態だな…。」
「ネコの力が必要かにゃ?」

現れたのは、ミネット。こてんと首を傾げてせっせとお守りを売る傍ら、ジャンに首を傾げて聞いた。

「いや、猫はいいや。ミネットの力は必要だが、猫は今はいいや。」
「うにゃー…。」

ミネットはがっかりとした。
また別の場所では、飴玉を求め、子供達がごった返していた。

「せーの!」

リオナと女の子は一緒にカードを出した。リオナがチョキで女の子がグー。女の子の勝ちだ。

「おめでとう! はい、どうぞ。」
「ありがとう!」

嬉しそうな顔をして、女の子はその場から離れて次の子供に順番を譲った。

「デュエリストっていうから、運がいいのかと思ってた。でも、実際は普通なんだなー。」
「デュエリストの本質は、配られたカードで策を練ることだ。無論、運も絡むが、知識を引き出し頭を使い、そうして勝負を制することこそが、デュエリストの戦い方だ。」
「そっかー。」

ローズはジョーカーの言葉に、うんうんと頷いた。

「でも、あのジャンケンではデュエリストの戦いってやつはできないね。」
「そうだな。さて、ローズ。次の子が来るぞ。ほら、飴玉を袋から出せ。」
「はーい。」

そんなこんなで、ローズとジョーカーはリオナのお手伝いに徹したとさ。
別の場所では、カーソルと由梨が迷子の女の子を連れまわしていた。

「今お母さんとこに連れてくからなー。」
「わーい、ほのおのおねえちゃんといっしょー! わーい!」
「暴れんなっつーの。ったく…。」

女の子を肩車しながら、女の子の親を探す由梨とカーソル。

「人気者だな、お前。」
「ん、まぁ、一応この世界じゃアタシと理乃は結構名が知られてるし。」
「ほのおのおねえちゃんはつよいんだよー! せかいでいちばんつよいんだよー!」
「んな大層なもんじゃねぇっつーの。」

ぶっきらぼうに謙遜する由梨だが、女の子はなおも続ける。

「ほのおのおねえちゃん、せかいじゅうからあつまったつかさのおにいちゃんおねえちゃんのなかでいちばんつよいほのおのおねえちゃんなんだよー。すごいでしょー!」
「は? つかさ?」
「称号みたいなもん。アタシの世界でのな。…火、水、土、風の、四つのクリスタルに宿る精霊に認められた、その学園最強の使い手を、司る者と呼んでる。アタシは火のクリスタルに宿るイフリートに認め…られたくもなかったけど認められた、火を司る者。縮めて火の司ってわけ。んで、こいつが言ってるのは、司同士の世界大会が大分前にあって、そこでアタシと理乃が入った日本チームが優勝しちまったわけ。」
「まるでファンタジーだな。その司る者が、なんでまた俺達のいる、あの世界に来たんだ?」

カーソルが聞くと、由梨はうーん、と唸った。

「まー、早い話が、昴さん達に頼まれたから…かな。」
「頼まれた?」
「そっ、頼まれた。多分異世界にもアタシらの強さが届いたんじゃないかな? そこのとこ本人詳しく言ってなかったけど。で、昔ちょっとあの世界で色々あって、自分達の防衛にも限界を感じていた昴さん達が、アタシ達を頼って、んで、永住してあの世界を守ってくれって頼みに来たってところかな。」
「異世界を守る、か。それで、本来いた世界は大丈夫なのか? 司る者がいないと、不便じゃないか? そうだな、喩えるなら管理者の居ない建物か。」
「この世界の事なら大丈夫だよ。アタシ達がいなくても、強い奴らはごまんといる。司る者っていっても、学校単位でいるものだし、クリスタルだって学校に一組はあるし。まぁ、司る者っつーのは学園最強の魔導士だっていうだけの称号だし。だから深く考えなくても大丈夫だよ。」
「そう聞くと、大したことないように聞こえるな。」

「実際、そこまで大それたものじゃないんだよな。」と締めくくり、由梨はあははと笑いながら女の子の親探しを続けた。
さて、別の場所では…。

「おねえさあぁぁぁんっ! 俺と一緒に裸一貫で裸族技の研究しましょおぉぉぉぉっ!!」
「きゃあぁぁぁぁっ!!」
『今なら、裸友となってくれた記念にこの裸塩パンをプレゼントしますよおぉぉぉっ!!』
「案の定暴れやがったクマよ畜生。」

案の定、見回りの裸族が暴れやがったので同じく見回りについていたクマがいそいそと準備し始めました。

「アー、アー、こちらクマクマ。至急、現場に向かって欲しいクマ。」

無線に向かってそう言うと、一陣の風が木から木へと渡った。そして、風は裸族の目の前へ降り立った。

「なっ、お前は…!」

降り立った風—ムラサメは問いには答えず、静かに気を高めた。

「地獄で償え。」

緊張が最高潮になった瞬間、ムラサメは抜刀した。

「斬!」

一閃。醜き物の怪は何が起きたか解らぬまま、崩れ落ちた。

「ヒュー! ムラサメ、カッコいいクマ!」
「すぐに連行しよう。身体を隠せるものはないか? 布でも何でもいい。」
「ちょ、ちょっと待つクマ。んー…。」

クマはバッグの中をごそごそと漁るも、そう言ったものはないようだ。

「あ、ならさ、クマ。これ使えるか?」

上空から一部始終を見ていたのか、黒と共に降り立った烈が差し出したのは、簀巻き。

「おー、レツ、ありがとさんクマ! ムラサメ、これでいいクマ?」
「ああ。恩に着る。」
「ったく、こいつらも懲りろよなー。クマ、お前は引き続き警備を頼んだ。俺とムラサメさんはこいつらを昴さんに突き出してくるから。ああ、裏で多分HA☆NA☆SHI☆A☆Iをするから。」
「それでいいのか? 明らかに猥褻物陳列罪だと思うが…。」
「これでいいんだよ。」

烈の何とも言えない顔を見て、ムラサメは何となく何かを察した。それが何なのかは分からないが、刑罰以上に恐ろしい何かの予感がした。

「そうか。なら、意義はない。」
「よし。んじゃ、昴さんとこ行こうぜ。」
「分かった。」

そんなこんなで、烈とムラサメは一度昴に裸族を届けに行くことになった。

年末出店祭り ( No.720 )
日時: 2015/12/31 21:19
名前: 奏月 昴 ◆Dh/xEZWmVM (ID: SpLhUj83)

しばらく時間が過ぎ、ジャンは一仕事終え、神社の母屋で休憩していた。

「はー、疲れた…。」
「目まぐるしい忙しさだな…。ジャン、緑茶を貰ってきたが、飲むか?」
「あ、サンキューな、カミイズミ。」

同じく一仕事を終えて一息ついていたカミイズミが、ジャンに緑茶を渡した。ジャンは渡された緑茶をゆっくりと飲んだ。

「はー、こりゃ、いくら人手がいたってたりねぇな。」
「そうだな。そういえば、正教での新年の祭典はどのような規模だったのだ?」
「少なくとも、ここみたく目まぐるしい忙しさはなかった。ただ信者達が参拝して帰るぐらいな感じだったしな。ここみたく出店みたいなのは出てないな。まぁ、経典とか売ってるくらいか?」
「成程。では、ジャンもこのような忙しさは初めてか。」
「そうなるな。はー、でも、今日はいい夢見て寝られそうだな…。」

しばらく二人でのんびり休憩していると、パタパタと足音が聞こえた。

「あ、いた、二人とも。」

やってきたのは、葉月であった。

「おー、葉月か。どうした?」
「二人にお願いがあるんだ。着替えて二人で打ち合ってくれるかな? えっと、剣戟っていうの?」
「いきなり何でまた…。」

カミイズミが聞くと、葉月はちょっと頬を掻いた。

「えっとね、真剣勝負を見せて欲しいんだ。それでお客様を楽しませるの。」
「つまり、見世物か。」
「は、はい…。」

カミイズミにズバリ言い当てられ、葉月は縮こまった。

「私の剣は見せびらかす為のものではないのだが、真剣勝負なら話に乗ろう。ジャン、君はどうする?」
「願ったり叶ったりだ。一度、手合せして欲しいと思ってたところだ。」
「ならば、やろう。葉月、会場はどこだ?」
「えっとね、本殿…賽銭箱のある建物の隣にちょっとしたスペースがあるから、そこでお願い。」

二人は葉月に場所を聞くと、すぐに着替えに戻った。
ほどなくして、二人ともいつもの和装と帝国軍の軍服に身を包んだ二人は、葉月の用意した線の中に入った。

「まさか剣聖様とこうして手合わせができるなんてな。」
「私も、かのバレストラ家の者と手合わせができるとは思わなかった。こうした機会を嬉しく思うぞ、ジャン。」
「家は関係ない。俺は一人の剣士として、“剣聖”と呼ばれる一人の剣士と、戦うだけだ。」

ジャンの言葉に、カミイズミは不敵に笑った。

「そうだな。ならば私も、一人の剣士として、全力で戦うまでだな。」

やる気満々の二人の剣士は互いを睨み遣り、周囲の空気を引き締めた。

「…!」

ブレイブを始め、熟練の戦士は張りつめた気を感じ、一瞬手を止める。疼く身体と躍る精神を抑えながら務めるものの、落ち着きのなさは戦闘とは無縁の者にも判った。

「やべぇ、あれ混ざりてぇ…!」
「ははっ、烈もか。アタシも…少し、混ざりたい。ムラサメは?」
「興味はない。俺の剣は敵を討つ為に存在するものだ。」
「へー、意外。てっきり、アンタも剣に生きていると思ってたよ。」
「同胞同士の争いに意味などない。」

ムラサメは烈と由梨の問いに答えると、外方を向いた。

(もしも敵であったなら、恐ろしいことになっていただろう。それでも、必要とあらば…斬る。)

一瞬だけ、怒りとも悲しみともつかない、或いはどちらともつく眼をして、ムラサメは思った。
さて、剣戟会場に移ろう。じりじりと、互いは油断なく見合う。

(やっぱり、剣聖様は隙がねぇ…! 迂闊に飛び込んだから、一撃食らう!)
(ジャンの隙が見当たらない…。迂闊に攻めたら、こちらがやられる。ならば…。)

カミイズミは、刀を鞘に納めた。待ちに転じ、居合の構えを取ったのだ。

(居合…カウンターか! ああなったらこっちから飛び込まないと進展ねぇぞ! こうなったら…!)

ジャンは防御重視の【堅牢のバイソン】の構えを取った。カウンターでのダメージを少しでも減らすためだ。

「そっちは待ちに転じてるみてぇだから、こっちから行く!」

【堅牢のバイソン】の構えのまま、カミイズミに突っ込む。

「その心意気、見事! だが、負けん!」

カミイズミは刀を抜き、ジャンに向けてふるう。
だが、ジャンはその刀が届く寸前、バックステップで避けた。

「…ひゅー、やばかった…!」

ジャンは【バイソンホーン】で攻撃したのか、地に着くと同時に攻撃特化の【烈火のウルフ】の構えに移行した。その頬から、一筋の血が流れる。すんでの所で剣先が触れ、切り裂いたのだろう。

「ギリギリのところで飛んで、何とか勢いを殺したか。防御重視で構えで突っ込んできたのも功をそうしたようだな。」
「ああ、だな。」

血をぬぐい、不敵に笑うジャン。全身が高ぶる。剣聖カミイズミという人物と相対している、ただそれだけで、気持ちを高ぶらせるのは十分だった。

(やべぇ…! 下手すりゃ死ぬのに…すげぇ、楽しい…!)
(一撃を食らわせただけなのだが…分かる! ジャンはブレイブ並の強さを持つ剣士だ…! 凄く…楽しい…!)

カミイズミも、わずかに胸の辺りがズキズキと痛む。ジャンの一撃が通ったのだろう。だが、高ぶる高揚で、その痛みがわからないようだ。

(この勝負…! 負けられねぇ!)
(この勝負…! 負けられん!)

互いに不敵に微笑み、再び地を蹴る。
この勝負がどうなったか、それは…互いのみぞ知る。

年末出店祭り ( No.721 )
日時: 2015/12/31 21:27
名前: 奏月 昴 ◆Dh/xEZWmVM (ID: SpLhUj83)

やがて客のピークが過ぎ、一同は本殿隣に出店していたブランのバーに集まっていた。

「はー、今日も働いたな。」

早くも仕事納めとでもいうかのように、ブランのカクテルを飲む昴。わずかにほろ酔い気分なのか、機嫌がいい。

「七海、大丈夫かしら…。暴発させないといいけど…。」
「兄貴も大丈夫かな…。」

ややカウントダウンな雰囲気が漂っている中、新年と同時に打ち上げる予定の花火を打ち上げる人物達を心配している二人。
その横では、カミイズミとジャンがブレイブの前で正座していた。

「まったく、祭りの場で真剣を使って斬り合うとは何事だ! 模擬刀を借りればよかっただろうが!」
「はい、すみません…。」
「幸い、怪我人がいなかったからよかったものの、一歩間違えれば大惨事だぞ!」

どうやら、先程の剣戟は本人達の愛刀で行われたようだ。そう、真剣で。

「フッ、ブレイブ。我々がそんなへまをするかと思うか?」
「茜殿。すまないが酒を持ってきてくれ。ああ、度がきっつーいのを。」
「すまん、ブレイブ。冗談だ。冗談だから酒は、酒はやめてくれ!」

ほんのちょっとした冗談にブレイブはキレて茜に酒を持ってくるよう頼んだようだ。しかもかなり度がきついのを。その為、酒が苦手なカミイズミは青ざめた顔で、必死に訴えた。

「…師匠もあんな冗談言うんだ。意外。」
「ああ、剣聖殿があんな冗談言うのは意外だ。…元帥閣下があそこまで真面目な笑顔で嫌がらせをするのも。」

カミイズミの弟子であるイデアも真顔で驚いていた。隣にいたアナゼルも、ブレイブの行動含めて驚いていた。
そしてブレイブの説教が終わったところで、草むらの影に行ったカミイズミがぽつりと一言。

「私もまだまだだな…。」

彼の懐には、『サルでもわかるコミュニケーション・冗談編』とタイトルの書かれた本があったとか。
そんな説教の別の場所では、ナガミミがスマホの画面を見てケタケタ笑っていた。

「いやー、たまにはタダ働きもいいもんだなー! フヒヒヒ!」
「え、あんなにタダ働きは嫌だと駄々をこねてたナガミミちゃんがどうしたの? 頭でも打った?」
「打ってねーよコムスメ。ここに来なきゃ得られなかったモンがあるからな。これだけでも十分収穫だぜ。社内の人間にいい土産ができた。」
「お守り大量に購入したの? でも画面見てるってことは…ブフッ!」

ナガミミの見ていた画面を除き混んだと同時に吹き出した。
そこに写っていたのは、ジュリエッタの巫女服写真だ。

「だ、ダメだよ、ナガミミ、ちゃ…! けっ、消して、早く消して、あげないと…プフーッ!!」
「オメェこそ笑ってんじゃねぇか。よーし、カーソルに頼んで一定時間で自動的に社内の人間のパソコンの壁紙がこれになるよう設定してもらうか。」
「いいねえ! 出勤日の12時ピッタリにセットするか! 『笑う門に福来る』ってな!」

警備から戻ってきていたカーソルは、面白そうだと提案に乗った。

「フヒヒヒ、そうそう。社員のヤツらにも福をやらねえとな!」
「…あ。」

ナガミミといつの間にか近くに来て話を聞いていたカーソルがそう画策していると、不意に後ろからなにか不穏な気を感じ、気づいた澪は即座に離れた。

「あーなーたーたーちぃー?」
「おー、怪人男女巫女が現れたぞー!」
「逃げろ逃げろー! 食べられちまうぞー!」
「待ちやがれえぇぇぇぇっ!!」

ケタケタ笑いながら逃げ回るカーソルとナガミミを、おっさんに戻ったジュリエッタ…もとい、十郎太は追いかけ回したとか。
また、別の場所では、クマがぐったりしていた。

「おい、クマ吉。どうした?」
「ナルカミが暴れまわってて制裁するの疲れたクマ。ムラサメがとっちめた後も何度も抜け出して大暴れまわってその度にスーチャンの所に連れてくの変だったクマぁ…。」
「今年はクマがお疲れさまだね…。」
「去年のリセチャンの苦労が垣間見れたクマ…。」

ぐったりしているクマを、りせと陽介が労う。何度もカムイ呼んで攻撃を食らわせたのだろうか、疲れがにじみ出ている。

「来年は、美鶴さん達も総動員させた方がよろしいでしょうか?」
「とりあえず、来年はゆかりちゃんとコロちゃんつれてきてもいいかも。うん、多分どっちもあの変態を制裁するから。」

来年は自分達の方からも人手を出そうかと考えているアイギスと風花は、そう思いながら遠い目を浮かべたとか。
また別の場所では、ジェイドが烈が買ってきてくれたアメリカンドッグを食べていた。

「ぷはー! 働いた後のアメドは美味しいね、烈!」
「それ言うならビールだろと思うが、まだ理事長先生は飲めないか。」
「仮に飲めたとしても飲まないとは思うなー。あんまり美味しくなさそうだし…。酒屋の息子である君の前でいうことじゃないけどね。」

ジェイドのその言葉を聞いて、ピクピク、と誰かの耳が動いた。

「酒がまずいだとぉ! けしからんっ! お主は酒の事を何一つわかっとらん!」
「ふえっ!? え、えっと…。」
「って、ばーちゃんもう出来上がってんのかよ…。」

すでに出来上がっている茜は、ジェイドに近寄り、ずいっ、と顔を寄せた。その姿に烈は頭を押さえたとか。

「酒と言っても種類は豊富じゃよ? ビール、ワイン、日本酒、ウイスキー。苦いのや辛いのもあるが、甘い酒もあるぞ。」
「え、そうなの? 苦いのとか、辛いののイメージがあった。」
「カッカッカ! まぁ、じゃろうな。例えば、そこのバーテンダーが作るカクテルは甘い酒のが多いの。日本酒だって飲み口がスッキリしている甘口の酒もあるし、みんながみんな一概に辛い酒ばかりではないぞ?」
「うーん、もう少し大人になったら、僕もちょっと挑戦してみようかな。」
「うむうむ。よっぽどの事がなければ挑戦しているといい。ただし、勧める時には飲んですぐ酔うどこぞの下戸には渡さんようにな。流石にそれは体質じゃから、仕方がないが、中には質の悪い酔い方をするからの。」

その言葉を聞いていた理乃と由梨は、一斉にとある方向を見た。
そこでは葉月が顔を覆って申し訳なさそうに俯いている。あぁ、その質の悪い酔い方の代表例ですからね。フランシスもカミイズミも弱いだけだし。

「…まぁ、飲めない他人に酒を勧めない限りは大丈夫だろう。」
「あの飲んだくれ、無理矢理勧める。フランシス、寄らない方がいい。」
「お世話になってる家の主人を飲んだくれとか言うな。いや、気持ちはわからんでもないが。」

酒の香りがして少しほろ酔い気分のフランシスだが、リリィのとんでもない発言にはちゃんと反応して同意はしつつも突っ込んだ。

「しかし、去年も今年も何ら変わらないな。変わったのは人数くらいで。」
「…でも、そこが変わったから、楽しい。アニエスさんや、ナガミミさん、みんなみんな、楽しい人。友達、いっぱい、楽しい。」
「…。」

フランシスは、リリィをじっと見た。

「? どうしたの? フランシス。」
「いや、何でも。」

が、すぐにふい、と顔を背け、鈴花が焼いた鮭をつついていた。

(俺達と行動していた時より変わったよな、こいつ。昔は俺達と一緒にいてもなんの興味も示さないかのような顔してたのに…。今じゃ俺達が見ていないと何を調べるかわからないくらいに好奇心旺盛になりやがって。…まぁ、烈達の側にいたから、だろうがな。)

しみじみと、フランシスはそう思った。


「おっ、そうこうしている内にもうすぐ日が変わるぞ。」
「今年も色々とあったけど、やっぱり思い出深いのは…。」

ナナドラ組以外、表情を俯ける。きっと彼らの脳裏には、同じ事が出てきているのだろう。

「…まぁ、あれもいい思い出、だ。」
「だね。あ、あと十秒になるよ!」

時計を見ていた鏡が言うと、全員カウントダウンの準備をした。

「十! 郎太。」
「九! 急車。」
「八! 七五十六。」
「七! 子ちゃんって相変わらず可愛いよね。」
「六! 六三十六。」
「五! 七五七七。」
「四! 分音符。」
「三! 三七拍子。」
「二! ゃーん。」
「一! ごパフェ食べたい。」
「二千十六年、おめでとー!!」

空高く、花火が三発景気よく上がる。メイと七海と紅刃の機甲槍を砲台にしたものだ。
同時に、去年同様本殿前が青く光輝く。

「わ、わわっ、なんですかこれ!?」
「ふわー…!」
「あ、マグノリアが口ポカーンと開けていつもの台詞言えてない! でも、すごい綺麗だよね、これ!」
「葉月、これはいったい何?」

初めての事にユウは驚き、マグノリアが口をポカンと開けて放心状態になり、イデアがそんな彼女をからかうも目の前の光景に心奪われ、ティズは冷静に葉月に聞いた。

「また説明するのか…。私の住む神社は、青龍の加護が満ちていてね、この新年の日にその力が強まって、私貭の力も同時に強まってくれるの。目に見えて強くなってる訳じゃないけどね。」
「えと、つまり、この神社は水とか氷属性にとってはPower Spotって訳ね?」
「何か去年もそんなことを誰かが言ってたけど、その通りだよ、マグノリアちゃん。」

そんな感じで場がまた賑やかになる。新年の挨拶をする者、飲んだくれる者、仮眠を取りに行く者と、様々だ。











そんな中、メイ、七海、紅刃が帰ってきた。

「理乃、どう!? どう!? 花火、どーんと上がったでしょ!」
「由梨、見たか! 俺だってちゃんと上げられたぜ!」
「ええ、本当に貴方が機甲槍を壊さなくてよかったわ。」
「ああ、兄貴が誤って火薬を炎か雷で暴発させて、ここら一帯が吹き飛ばなくてよかったよ。」

理乃と由梨がそう言うと、七海と紅刃は真っ青な顔を浮かべた。

「い、いやー、それは…。」
「…メイ様の前で、そんな粗相をしたら…殺される気がしたから、その…頑張って耐えた。」
「何 が あ っ た し 。」
「何か、凄い怯えてるけど、何があっ…いや、いいわ。何か聞いちゃいけない気がしたから。」

紅刃が他人を様付けで呼ぶなんて相当だ、と感じ取った理乃と由梨は、これ以上何も聞かなかった。いや、聞けなかった。
昴はそんな光景を横目で見てから、空を仰いだ。
篝火でやや明るくなっているのだが、空は満点の星空なのがわかった。

「来年は、もう何も起こらないといいけどな…。」

昴の言葉は、風に乗って消えていった。

年末出店祭り 後書き ( No.722 )
日時: 2015/12/31 21:34
名前: 奏月 昴 ◆Dh/xEZWmVM (ID: SpLhUj83)

後書き de 雑談



—去年、巫女さんバイトの様子を書いたと思ったら、もう今年も終わりか…。というわけで、本年度最後の更新です。


「念願の逃走中を始められたし、料理対決もここまで続くとは思わなかったし、あとは全部完結に持ってくだけだな。」


—しかし絶望的に筆が乗らない。色々とありすぎたせいかなーと。


「あー、色々と、なー…。」


—さて、今回もまた理音の13班が出たから紹介してもらいましょうか。最後の一人になるのかな。


「だな。また捕まえてはおいたぞ。」
※手には伸びた理音をプラーン


—だから前触れもなく親友捕まえてくんなって;

理音
「別に熱狂的じゃないよ…全然そんなんじゃないってば…。」


—…。


※しばらくお待ちください…



—身 内 に し か わ か ら ん ネ タ 話 す な 。
※たらいの洗礼


「よ、容赦ねぇ…。」

理音
「あ、れ!?」


「あーもー面倒だ。とっとと最後の一人について話せ。」

理音
「えっと、うん。」
※読み返して事情を把握


名前:メイ
外見:ゴッドハンド女B3
職業:バニッシャー
VO:ボイスタイプF(沢城 みゆき)
備考:重火器を装備するメイドは絵になりそうだと思い、組み合わせてみた。実際にこんなメイドが屋敷とかで仕事をしていたら、頼もしいけど辺りが吹っ飛ぶ。 
   声がエロいというか眠そうというか、そんな風に感じた。ちょっと癖になった。
   13班の中で一番、サディスト。



「メイドバニッシャー…;沢城さんはFE覚醒の女ルフレや青い部屋のエレベーターガールが有名かな?」

風花
「ひぃっ! め、メギドラオンはやめてくださいー!」


「おーい、誰かこいつ落ち着かせろー。あとついでに影でガタガタ震えてる辛党アイドルも正気に戻しとけー。」


—うわぁ;ベス様でトラウマ者続出してる;


「格ゲーの一撃必殺のコマンドはくっそめんどくさいけどね。」

理音
「【アースクエイク】のおかわりはいかがですか。」

昴&鏡&由梨&理乃
「最大火力はいりません。」

理音
「それ、ドーンと。」
※火薬最大の【アースクエイク】発動

全員
「ノギャー!」
※ちゅどーん!

理音
「夜更かしもほどほどに。では、お休みなさい。」
※申年へ向けて去る


—えー、もう色々と突っ込む点もございますが、本年もご愛読ありがとうございました。また来年、お会いいたしましょう。それでは、今年はこの辺りで! まったねー!








—今年もいろいろとお世話になりました。では、感想OKです。


「来年初めはどうするか未定だが、また年明け企画か、逃走中辺りUPするかも。」

年初め 波乱万丈 いつもの日 ( No.723 )
日時: 2016/01/01 22:14
名前: 奏月 昴 ◆Dh/xEZWmVM (ID: kcbGQI7b)

『朝、神殿にて』


新年、一月一日。

「すーさん、おせちー!!」
「昴さん、お餅ー!」
「昴さん、おせちをお願い。」
「昴さん、お餅をいただけませんこと?」
「新年の挨拶前にそれかよオイ。」

昴はおせちの準備中、挨拶もせずに朝から食事の催促をする子供達に苦笑した。

『神、粥。』
「昴殿、粥を頂けないか?」
「大人もこれかよ! 今準備するから待ってろ! つかジョーカーは手伝いやがれ!」
「すまん、飲みすぎて頭痛い…。」
『我も…。』
「七日前に七草粥用意しなきゃいけない状態になるまで飲むなし。」

そうは言いつつも、きちんとおせちと餅と粥を用意する昴。

「おせちー!! おせちー!!」
「みんなして箸トントンしながら待つな行儀悪い! しかも無駄にリズミカルなのがムカつく! 騒ぐなら自分で用意してもらうぞ!」
「おー、世知辛い…。」

これには全員しょんぼりとなり、大人しくなった。
が、

「昴さん、僕にはおせちとお餅両方で!」
「いつ来たジェイド!?」

いつの間にかすんなりとジェイドが鏡の隣でおせちをスタンバイしているので、昴は思わず突っ込んだ。朝から突っ込みすぎである。

「え、つか鍵は?」
「開いてたよ? 全く不用心だね。」

そう言いながら、くすすと笑うジェイド。

「まぁ、不用心は否定しないが…朝からさらっと混ざるな。それにお前、ジェダイトの飯食えよ。」
「いいじゃんいいじゃん、ここに初詣に来たついでだもん。」
「普通の神社に行けよ。つか、初詣に来たついでにその神様からご飯貰うって図々しくないかお前。」
「固いこと気にしない気にしない。あ、鏡。テレビのチャンネル変えていい?」
「うん、いいよー!」

神様の家だと言うのに、のんびりとくつろぐジェイドに、昴はもう突っ込みを放棄した。

「まぁ、いいや。ほら、雑煮もできたから食え。」
「わーい、いっただっきまーす!」

こんな形で、ちょっと変わった朝食が始まったとか。











『初詣』


「ロア、ロア、初詣いかないか?」

遠い宇宙にある、イオとロアの家。イオはロアにそう提案をした。

「初詣か…。混むから正直遠慮したい。今年も、あの神のところで済ますか。」
「えー、あのめんどくさい神様んとこに行ってもつまんねーし、つかあいつの前に行く事自体めんどくさいし、もちっと別の場所にいかねーか?」
「別の場所か…。しかし混むのは嫌だから…。」

だが、ロアの言う混まない神社などは正直まれだ。
しばらく二人で思案していると、同時にポンと手を打った。

「そうだ! 昴様の所に行こうぜ!」
「ああ、それを考えていた。あそこなら混まないし、何よりあのめんどくさい神と顔を合わせずに済むからな。」
「よし決まり! んじゃ行こうぜ、ロア!」

銀河を翔る天使の二人は、そう考えて昴のいる神殿に向かったとか。
ちなみにそう考えたのは、イオロアの二人だけではなかったとか。

「完二、初詣どうする?」

BEMANI学園寮、陽介と完二の部屋。ここではクマを交えて三人で初詣について話し合っていた。

「んー、みここんとこ行ってもいいが、今から行っても混んでるッスよねぇ…。」
「昨日の今日だから、さっと行ってさっと帰ってこられるところがいいクマ。でもそんな場所なんてそうそうないクマよ?」

んー、と悩む三人。が、すぐに陽介がいい場所を思い付く。

「あ、そだ。昴さんちは?」
「え、あの人カミサマだったっけ?」
「カンジ、忘れちゃダメクマ。スーチャンはカミサマ(?)クマよ。」
「お前ら、いっぺん昴さんに殴られてこい。いや、確かに俺もたまに忘れるけどさ…。」

まったくもって神らしくない、むしろ人間の普通のお母さん的な感覚がするのでたまに忘れるが、昴は正真正銘この世界の神様である。恐らく彼女を知る大抵の人間はたまに忘れるだろうが。

「まぁ、そんな感じであの人ん家にはあんまり人が集まってないだろうし、挨拶がてら初詣に行こうぜ。」
「花村センパイ、さっき昴さんのことカミサマっつったのに、今、人っつてるッスよ。いや、オレとしても正直あのカミサマっつー呼び方に違和感を感じるッスけど。」
「ま、まぁ、細かいことは置いといて! とっとと行って帰ってこようぜ! ついでにお年玉でも催促しに行くか?」
「賛成ー!」

そんなこんなで、陽介達は神殿に向かったとさ。

年初め 波乱万丈 いつもの日 ( No.724 )
日時: 2016/01/01 22:21
名前: 奏月 昴 ◆Dh/xEZWmVM (ID: kcbGQI7b)

『間違ったおせち』


ジャッカルはティズと共に、いそいそと、一生懸命にお重に料理を詰める。

「由梨から聞いたおせちって、こんな感じか?」
「大丈夫だよ。しっかり聞いておいたから。」
「それは信用するが…ティズ、メモとか取ったか?」
「大丈夫だよ。きちんと僕の頭に入ってるから。」

その言葉で、ジャッカルは若干、いや、大分不安になった。

「…念のため、詳しい奴に聞いてみっか。何となくだが、コレジャナイ感がする。」
「気のせいだと思うよ? 念のため、一の重から確認してみる?」
「やや不安だが、してみっか。できれば詳しい奴交えて。」

初めて作った者同士で確認すると変になりかねないので、とりあえず由梨に連絡して来てもらうことになったとか。
しばらくして、由梨がやって来る。

「よっ、ジャッカルにティズ。明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願い致します。」
「おう、おめっとさん、由梨。」
「早速だけど知恵を貸して」
「挨拶ぐらいは返しとけよ、ティズ。まぁ、いいや。上がってくれ。おせちを作ってみたんだが、どうしてもコレジャナイ感が半端なくてよ。」
「初めて作ったんだっけか? まぁ、見せてくれ。」

二人は由梨を台所まで案内すると、すぐに一の重からふたを開けた。すぐに、由梨は絶句したのは言うまでもない。
彼女の目に飛び込んできたもの、それは…。

「おい、何で一の重にモンブランが入ってんだ。つかお重にモンブランは場違いだろ。」
「え、栗きんとんって栗で作った甘い何かでしょ?」
「やや間違っちゃいないが、栗きんとんは栗を甘く煮付けたものだ。どうしたらそれがモンブランになる。この重はパステルくんでも手をつけないぞ。」

ティズが困り顔を浮かべているが、間違いはまだある。

「で? 何でかまぼこじゃなくてなるとが入ってんの? しかもかまぼこの板まで入れんな。かまぼこ入ってないのにかまぼこの板とかおかしいだろ。つかそもそも板入れんな。」
「だって、練り物でしょ? それに紅白のって言ったらこれしか思い浮かばなくて…。」
「条件は満たしてるが違う。あと板は完全にいらないから。あと極めつけ。」

由梨は苦笑を浮かべながら、ある一点を見る。
そこには、黒いマスクがあった。

「伊達巻の場所に何故ダース・ベイダーのマスクがあるんだよ。もはやかまぼこの板と一緒で食い物じゃねぇし、伊達巻とは縁も所縁もないだろ。」
「ダース・ベイダーの仮面は伊達政宗の兜をイメージしてるって聞いたから…。」
「伊達しか、かすってねぇよ!」
「巻かなきゃダメだった?」
「どうやって巻く気だったんだよおい! …つ、次、二の重…。」

一の重でかなりのインパクトがあり、もうどう突っ込んでいいかわからなくなりかけたので、次の二の重に行くが…。

「すまん、背中に星がある海老のフィギュアなんてどっから見つけてきた。」

海老の鬼殻焼きがある場所に、謎の海老みたいなフィギュアがころんと置いてあったのだ。

「アニエスと一緒にフリーマーケットを覗きに行って、店員さんに『海老ありませんか?』って聞いたらそれくれた。」
「フリマで食材探すな! つかフリマで探してる時点でおかしいと思えよ!」
「本当はその横にミニカー添えようと思ったけど、ジャッカルがやめとけって言ったから…。」
「ジャッカル、できればもう少し早く止めてほしかったんだが。」
「あ、いや、その、そういうもんだと思ってた。砂糖の人形的なあれで。」

どうやらジャッカルは今までのインパクトが強いあれは全部食材で作られたものだと思っていたようで、ミニカーの時点でようやく違うかもと気づいて止めたようだ。

「あと、祝い鯛の代わりに入ってるこの緑色の物体はなんだ。」

姿はまるで小さな恐竜のような緑色の何かに、由梨は嫌な予感がしたが訊ねてみた。

「カプカプ焼き。」
「んなもん入れんな! つか何で入れた! 明らかおかしいだろ!」
「あ、言われていれば。」
「気づかなかったのか!?」

もう怖いが、三の重に行く。本来ならば煮物中心の重だが…。

「すみません、これ何煮たんですか。」

何か得体の知れない茶色い何かがあった。

「なんだっけ、ジャッカル。」
「えっと、確か…。リンゴンとラビィとヴァルチャーと…。」
「そうそう。エネミークラブとアルラウネとマイコニドもぶちこんだよね。」
「魔物煮てる時点でアウトだ。いや確かにそのうち何体かは食材に回せそうだけどさ。」
「あと、カルディスラ付近に生息しているゴブリンも美味しいかわからないけど煮込んでみた。」
「捨てろ。」

由梨は即座に、ええ、即座に流し台を指差しながら言った。

「えー、もったいない…。」
「モンスターを煮込むな。普通の食材を煮込めよ。」
「え、だっておせちって一年に一度食べるものじゃないの? だから特別な食材を用意した方がいいと思って…。」
「んな特別はいらん。そもそもおせちは毎日台所に立つお母さんとかそういった人に、正月くらいはゆっくり休んでもらうために保存食を主だって構成された奴だ。だから、別に特別でもなんでもないし、お前達の特別は明後日の方向に飛んでって要らぬお世話と化している。」

そんな話と豆知識を交えつつ、あとで三の重は捨ててもらうことにし、与の重に行く。

「やっぱりやりやがったよ畜生が。」

本来、なますがあるところに、ナマコがでん、と鎮座していた。これには由梨もがっくりと膝を落とした。ええ、OTZのポーズ。

「ティズ、ジャッカル、ここナマコじゃない。」
「えっ、違うの?」
「ほらやっぱりそうだろ? ティズ。ここはなめこだったんだって。」
「なめこでもない。ここ、なます。」
「え、生酢? そのままお酢を入れるの?」
「ちげーよティズ。どう考えたってゼラチンかなんかで固めていれんだろ。」

次々と変な事を言うものだから、由梨の何かはもうどうしようもなく限界に近かった。

「…あとでなますの作り方教えてやるよ…。で、この数の子んところにある蛇は何だ。」

次に由梨が示したのは、数の子があるはずの場所にある…いや、いる、腹が丸々と太った蛇。

「ツチノコ。」
「ワンモア。」
「ツチノコ。」

なんと、これはティズが言うにはあの幻のツチノコらしい。

「どうやって捕まえたし!?」
「え、普通に罠を仕掛けて…。」
「で、ちっと甘辛く煮付けてみたんだが…。これなら三の重にいれた方がよかったか?」
「そういう問題じゃねぇし!」

どこに入れるの問題ではない。ここにツチノコがいると言うのが一番の問題だ。
だが、これ以上彼らを詮索しても無駄だろうと思ったので、スルーしておくことにした。

「で? この田作りが入ってる場所にあるこの畑みたいなのはなんだ。」
「ヴァルチャーを煮る時に余った肉を使ってそぼろにして、小さい畑みたいなのを作ってみたんだ。」
「もう凄いのは認めるが、どうやって突っ込んでいいかわからないからスルーすんぞ。与の重は他にも突っ込みたいが、もうそれをしているとめんどくさいから五の重…は、空っぽでいいから見ることないか。」

最後の重は、諸説あるが、来年にはこの重にも物が詰められますようにと言う願いをかけて盛り付けないので空っぽのはずだが…。

「空っぽっつっても何か味気ねぇから、一応入れたんだが。」
「何入れたんだよオイ。」
「笑う門には福来るつーことで、カダの作った笑気ガス」
「三の重の中身と一緒に捨てろ! んなもん入れんな!!」
「見た目は何も入っていないように見えるよ?」
「そういう問題じゃないっつーの!」

由梨はティズにそう怒鳴り付ける。

「とにかく、全部作り直しだ! アタシがここにいてやるから、わかんないことがあったら聞け! 分かったか!」
「はーい…。」

盛大に怒られた二人は、しょんぼりとしながらも調理を開始した。

年初め 波乱万丈 いつもの日 ( No.725 )
日時: 2016/01/01 22:28
名前: 奏月 昴 ◆Dh/xEZWmVM (ID: kcbGQI7b)

『貢ぎ物とお年玉』


朝食も終わり、神殿が落ち着いてきた頃。

「ふぃー、朝から疲れた…。」

—ピンポーン。

「ん?」

食休みと朝のツッコミ疲れの休息がてら、休んでいると、そんな暇を与えるものかと言わんばかりに、呼び鈴が鳴る。

「誰だよ朝から…。はーい。」

ガチャリとドアを開けると、そこにはヴィーナス三姉妹がいた。

「エインフェリアにメフィリアにアルテミア。どうしたんだ? 朝から。」
「初詣、という風習があると師匠からうかがってな。こうして挨拶に来たんだが、迷惑だったか?」
「いや、大丈夫だが、別にうちに来なくてもいいんじゃないか? エインフェリア。」
「今から行っても凄く混んでたからここで妥協したのよ。」
「妥協でうちに来ないでほしいんだがメフィリア。」

どうやらこの三姉妹は今行っても神社が混んでるからここで妥協したようだ。

「神様、貢ぎ物、備える、聞いた。だから、アルテミア、貢ぎ物、持ってきた。」
「まー、多分間違ってはいないが、何持ってきたんだ? アルテミア。」
「アルテミア、狩った。これ。」

そしてどこからか取り出されたのは、とても大きな大蛇だった。昴を優に飲み込めそうなその蛇は、神殿の敷地を一周できそうなくらい長い。すみません、それどこにしまってたんですか。

「買ったんじゃなくて、狩ったんですねわかります。」
「あ、アルテミア、森オロチをまた狩ったのか?」
「森オロチ、ちがう。葉月の世界、行った時、見つけた。狩った。酒に漬け込めば、美味い。葉月、言ってた。」
「…うん、後ででかい瓶用意していれとくからそこ置いとけ。」
「で、ではまたな、昴さん。」

そんなこんなで、ヴィーナス三姉妹は帰っていった。
彼女らと入れ替わるように、ペルソナ4男性陣(悠以外)とイオロアが現れた。

「昴さん、明けましておめっとさん!」
「明けましておめでとうッス、昴さん!」
「スーチャン、オメデトクマ!」
「昴様、明けましておめでとうございます!」
「昴様、明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願い致します。」

いつも通りに挨拶をするペルソナ男性陣とは逆に、昴には丁寧に挨拶をするイオロア。

「おめっとさん、お前ら。あれか? お前らも初詣に行きたいが神社が混んでるからこっちに来た組か?」
「何故ばれた!?」

ペルソナ男性陣、行動を読んでいたかのような昴の物言いに、驚いていた。

「マジかよおい。で、イオロアはそうだな、あの馬鹿神と顔を合わせたくないが初詣に行きたいので、こっちに来たパターンかな。」
「何でわかった!?」
「やはり悟られていましたか…。流石は昴様です。」

そしてイオロアの目的を話したらイオは素直に驚き、ロアは苦笑混じりに昴に称賛の声をあげた。

「ま、まぁいいや。んじゃ、昴さん。ん。」

陽介は頬をポリポリと掻くと、手を差し出した。

「おい、何だその手は。」
「やだなぁ、昴さん、あれに決まってるっじゃないッスか!」

どうやらお年玉目当てに差し出された手らしい。オイ陽介。参拝しに来た神様に金せびるってどんだけ図々しいんだよ。

「あー、あれか。ちょっと待ってろ。…ほれ。」

昴は一度神殿の中に入り、白い何かを持ってきて、陽介に手渡した。

「ちょ、昴さん、これ餅じゃないッスか! 何で餅!?」
「陽介さん、知らないんですか? お年玉というのは元々、神棚に供えた餅玉を渡していたことから来ているのですよ。まぁ、色々と説はあるみたいですが。」
「で、昴様はその風習通りに餅玉を渡したんだよ。残念だったな、陽介。第一、参拝対象の神様に金をせびりに来るってどんだけ図々しいんだよ。」
「ちくしょー…。昴さんって神様っつーよりは人間っぽいから、人間らしく金の方をくれるかと思ったんだけど…。」

お金がもらえると期待した陽介は、期待はずれのことが起こって残念そうだ。

「そんな生活の余裕はないっつーの。諦めてその餅玉食え。」
「スーチャン、カミサマなのにボンビークマ? ビンボーガミの方のカミサマクマ?」

このあと、この発言をしたクマが昴によりボンレスハムの刑にされたのは言うまでもあらず。そんなこんなで、陽介達は帰っていった。
次に入れ違いでやって来たのは、どこかワクワクしているリリィと、呆れながらついてくる烈だった。

「よっ、昴さん、あけおめことよろ。」
「あけおめことよろ。」
「おう、あけおめことよろ。何? お前らも神社行くのめんどい派?」
「それもあるけど、リリィが昴さんからお年玉がほしいって。」
「お前もかよ。」

これでお年玉をせびりに来たのは二人目だ。昴は呆れた顔をしながらも、リリィに小さなポチ袋を渡した。

「ほれ、少ないけど。」

リリィはじっとそれを見て、そして、

「いらない。」

ぽいっ、と捨ててしまった。

「え、何? 少ないのが嫌なのか?」
「いや、昴さん。多分違う。俺達、ここに来る前に陽介先輩とすれ違ったから…。」
「ああ、聞いたのか。餅を渡したの。」

昴が餅、と言うと、リリィの目がキラキラと輝き出した。

「(ほんっ、と分かりやすい奴…。)わかったわかった。餅の方やるからちっと待ってろ。」
「やたー。」

擬人化姿で振り袖が汚れそうになるのも構わず、リリィは体全体で喜びを露にした。

「こらリリィ! 暴れるな! ばーちゃんの着物汚れるぞ!」
「それはやだ。」

烈が注意すると、ピタリと止まる。その間に、昴は餅を持ってきて、リリィに手渡した。

「ほれ。あとミカンのおまけ付きだ。」
「ありがと、昴さん。…♪」

リリィは昴からミカンと餅を受けとると、義兄を置いてさっさと聖域の森を抜けていった。

「ちょ、オイ待てリリィ! ったく…。じゃあ、昴さん、また後でな! 挨拶回り終わったらまた飯せびりに来るから出前とっておいてくれ!」
「ざけんな。半分請求すっぞ。」

聞こえたか否かは定かではないが、烈はそのままリリィを追いかけていってしまった。

(ジェイドといい陽介といいリリィと烈といい…。この世界は図々しい奴しかいないのかよ…。ヴィーナス三姉妹みたく俺を敬う奴はいないのかおい。)
「あれ? どうしたのすーさん。玄関でボーッと突っ立って。」
「(こう考えさせたのはお前にも責任あるんだけどと言いたいが、スルーしとこっと…。)いや、何でも…。」

昴は言いたいことをグッと飲み込んで、溜息をつきつつ中に入った。
その後もややひっきりなしに挨拶に訪れる人が来たが、大半が昴にお年玉をせびりに来た人物だったとか。そしてその度に餅を渡したのは言うまでもない。

年初め 波乱万丈 いつもの日 ( No.726 )
日時: 2016/01/01 22:33
名前: 奏月 昴 ◆Dh/xEZWmVM (ID: kcbGQI7b)

『大団円?』


やがて夜になり、いつしか神殿内は昴に夕飯の出前をせびりに来る輩が集まった。しかも人数は去年以上という悪夢である。

「いやー、挨拶に来ただけなのに飯まで貰えるっていい神様だな、昴は。」
「(俺の正体知っててそれ言うかジャン。)言っとくが、俺は別にお前らのために出前をとる気なんて一切なかったんだが?」
「固いこと言うなって。」

早くも人の金で頼んだチキンを頬張るジャンに、昴は軽く睨み付けるも、ジャンはそ知らぬ顔で肉を頬張っていた。昴は一瞬どつきたくなったのは内緒で。

「リンゴンの煮物おいしー! マイコニドの醤油煮も美味しいね!」
「それはよかった。じゃあ、来年もまた作ろうかな。」
「作るのはいいが、今度はまともな食材で作ってほしいんだが。」

あの後、由梨の指導の下ティズとジャッカルがもう一度おせちを作り直して成功したのだが、失敗作の処分に困っていたのでこうして神殿に持ってきて処分してもらったようだ。なお、笑気ガス入り五の重は適切な処理をしてから、カダにお返しし、ついでにディローザにもお裾分けました。翌朝こいつらの表情筋は筋肉痛でしょう。
え? ダース・ベイダーの仮面とかカプカプ焼きの処分はどうしたか? …ご想像にお任せします。

「そういえばさ、昴さん。あの外にあった巨大な瓶に入ってた蛇は一体何なんだ? 氷海とセシルと鈴花が腰抜かしてたぞ。ローズはローズで泣いてたし。」
「アルテミアからの貢ぎ物。ハブ酒ならぬ森オロチモドキ酒。」
「あれ出しっぱでいいの? 多分聖域に来るチビ達が寄り付かなくなるけど。」
「置き場はその内考える。俺としても、朝、目が覚めて外に出たらこれがあるって言う状況は怖くて想像できない。」
「…。」

烈と昴の会話に、もう少し貢ぎ物を考えさせた方がよかったかと後悔する長女エインフェリアだった。

「しっかし、今日はひっきりなしに来客ばかりで疲れた…。ふぅ…。」
「だから出前とったんだよね? ジョーカーも紅と一緒に二日酔いで戦闘不能だし…。でも、出前のお寿司美味しいし、オレとしては嬉しいよ!」
「食費が馬鹿にならんから毎日はパスな。ジョーカーがピンピンしていやがったらこんな風に出前とらなくてもいいのによ…。」

はぁ、と溜息をつく昴を、鏡が寄り添って労う。

「すーさん、お疲れさまー。」
「(…色々と突っ込みたいが、とりあえずありがとうは言っとくか。)ああ、ありがとな。」

昴は言いたいことをグッと堪え、とりあえず鏡に話を合わせておく。

「…。」

そして、いまだにどんちゃん騒ぎをする集まった一同を見て、

「まーた今年も変わらなさそうだな、色々と…。」

そう、溜息をつきつつも笑みを浮かべ、鏡と共に輪の中に混ざっていった。

年初め 波乱万丈 いつもの日 ( No.727 )
日時: 2016/01/01 22:40
名前: 奏月 昴 ◆Dh/xEZWmVM (ID: kcbGQI7b)

後書き de 雑談



—明けましておめでとうございます。今年もうちの子共々よろしくお願い致します。いやー、明けたね…。二十歳過ぎると一年あっちゅー間とかいうけど、早いね…。


「何ババァがババァみたいな事言ってんだし。」


—うっさい永遠の二十(※ここは昴が消しました)歳。


「あ? 何? 聞こえないんだけど今年二十(※ここは私が消しました)歳。」

りせ
「うわー、不毛な喧嘩が巻き起こってる…。」

ユウ
「そっとしておこう。」

りせ
「ごめん、ユウ君、その声でそのボイスやめて;」

ユウ
「ごめんなさい…。」


—さて、昨日Upした小説で触れたように、明かされていない残りの所持者も今日からここ後書き部屋に仲間入りさせるよ。とりあえずユウ君を先行的に。

ユウ
「よ、よろしくお願いします! 手帳が変わっても毎日欠かさずメモしていきますよ!」


「そういやお前、Uの手帳書いてたな;だがあのネーミングセンスは何とかしろ;」

ジャン
「昴の言う通りだ、ユウ。とりあえずネーミング辞典とかでも読んでくれ頼むから;お前の日記、正直俺読めない;難しいじゃなくて、恥ずかしい;」

ユウ
「えー、結構よくできたと思ったんだけど…。」

ジャン
「ど こ が だ 。」


—はいはい、喧嘩はあっちでやって;今回は年始のちょっとした日常風景って感じかな?

由梨
「ティズとジャッカルのあれはひどかった;料理は上手いが、こっちの世界の常識を覚えさせないと不味いだろあれ;」

ユウ
「月からこっちに来たマグノリアを思い出させますね;」


—ユノハナという和の文化っぽい街はあれど、大体が西洋的だから和の文化には疎いって設定だから、ほぼ全員マグノリアちゃん状態なんだよね;徐々に覚えてはいってるけど…。


「そして俺、神様であるという設定を大体の人間に忘れ去られる悲劇;いや俺自身も正直たまに忘れるけど;」


—あんたまで忘れちゃ終わりでしょうが;いや私もたまにあんたの事神様だって言う設定をつけたこと忘れる時もあるけど。

理乃
「フレンドリー過ぎて忘れるんですかね;あ、額に神と書いておけば誰も忘れ」


「却下。まあ、いい。とりあえず話題もこれくらいしかないし、終わらせるか。」


—だね。じゃ、またねー!








—新年一発目のお話はいつも通りの小話。感想OKです。


「今年もこいつ共々よろしくお願いします。」

ノートの世界のTwitter事情 その九 ( No.728 )
日時: 2016/01/09 21:14
名前: 奏月 昴 ◆Dh/xEZWmVM (ID: 7XXeC3xS)

『郵便局にて』


桜の骸姫 @peony_princes
先程、郵便局にCD発送しに行ったら受付の人が独り言を言いながら作業する人で『ハイッ! これはシィディーッ! すなわち、コワレモノシール貼る! これでもう大丈夫! ヨイショーッ!!!!』と言いながら後ろのカゴに思いっきりCDを放り投げたので、反射的にトリカブトの根を巻き付けそうになりましたわ。





『猫の喧嘩』


星の神様 @pleia_goddess
関係ないけど、猫の喧嘩時の声は『マーオ』これを互いが連呼し合い、交互にやりとりしていくにつれてどんどん伸びる&後部が高音になっていく。

星の神様 @pleia_goddess
こんな感じ。
Aマーオ
Bマーオ
Aマーーオ
Bマーオ
Aマーーーオ!
Bマーーオ!
Aマーーーーーーーーオ!!!!!!
Bマーーーーーーーオ!!!!!
A&B「ギャフベロハギャベバブジョハバ」
A&B「ゲフムギョボバハ」

星の神様 @pleia_goddess
A「フォー!」
B「フブフー!」
俺「Go!」
鏡坊や「ヤッフー!」
無風「ヒアウィーゴー!」
A&B「フギャシャムベロクジョフォホ」
こんな感じだった。

烈火狼 @wolf_fencer
@pleia_goddess 待て、何だGOって!! 鏡坊やも無風も何赤帽子の髭やってんの!?


※うちの近所の猫もこんな感じ





『こっくりさん』


水氷の歌姫 @water_ice_singer
今日、ふと戦姫が思い付いたこっくりさんに私も参加したんだけど…。

水氷の歌姫 @water_ice_singer
戦姫「○○には好きな人がいますか?」

ぺ・つ・た・ん・た・ん

水氷の歌姫 @water_ice_singer
舞姫「××はアタシのことをどう思ってますか?」

め・い・ど・ら・ん・ち

水氷の歌姫 @water_ice_singer
姫神子「私は△△さんの彼女になれますか?」

ち・く・ぱ・ち・く・ぱ

水氷の歌姫 @water_ice_singer
どういうわけか私が参加するとこっくりさんがバグるからその後はまったく入れてもらえなかった。

水氷の歌姫 @water_ice_singer
ちなみにこの後、最終的にめうめうぺったんたんをフルコーラスで動かされたから強制的に帰ってもらいました。
この時一緒にやってた姫神子がプルプル震えながら涙浮かべてた…。舞姫も戦姫も笑ってたよ;

炎雷の舞姫 @flame_thunder_dancer
こっくりさんこっくりさん。幼女好きは自重してください。

あぶらげ@つるぺたロリ最高! @kokr
@flame_thunder_dancer 確かに自重すべきだったねー。だが断る。あとボクが好きなのはひんぬーもだよ。つるぺた最高! ロリは正義!

炎雷の舞姫 @flame_thunder_dancer
誰だ今の!?


※この後、謎の存在は葉月に除霊されました。





『スズキ』


氷の生徒会長 @sno_pri
今日、久しぶりに両親と踊り子と一緒にレストランに行ってきました。
隣のテーブルにはカップルが座っていて、ウェイターが料理を持ってきました。

氷の生徒会長 @sno_pri
「鈴木でございます。」とウェイターが言いました。
カップルの男の方が「久保田でございます。」女の方が「細谷でございます。」と言いました。

氷の生徒会長 @sno_pri
ウェイターは、背中を小刻みに震わせながら、
「本日のお勧めの魚のスズキでございます。」
と説明していた。





『リーゼント』


あまーい元帥 @ri_gensui
ちょっと前の話なんだけどね。
電車に乗っていた時のこと。
とある駅で偶然変態騎士が乗ってきた話。

あまーい元帥 @ri_gensui
変態騎士は席が空いているにも関わらず、ドアのまん前に車内に背を向ける形で仁王立ち。
どうもそれが彼のかっこよさへのこだわりみたい。
「ドアが閉まります」
車内アナウンスが流れてドアが閉まる。
小さなリーゼントがドアに挟まった。

あまーい元帥 @ri_gensui
変態騎士は最初はなんとか引き抜こうと頑張っていたが抜けず、5分後、諦めたようにごちんとドアに頭を打ち付けたきり動かなくなった。

あまーい元帥 @ri_gensui
その後3駅停車したけど、開いたのは全て反対側のドアだった。


※リングアベルのあれ、リーゼントにしか見えないので。

ノートの世界のTwitter事情 その九 ( No.729 )
日時: 2016/01/09 21:30
名前: 奏月 昴 ◆Dh/xEZWmVM (ID: 7XXeC3xS)

『渋滞にて』


風のライダー@卓ゲー希望 @trpg_love_wind
この間バスの中から見えた和み。
犬猫注意。

風のライダー@卓ゲー希望 @trpg_love_wind
渋滞してて正直暇だった。
何気なく外を見ていると、あるお宅の庭でご飯中のデカくて真っ白い犬を発見。ハスキーあたりを純白にした感じ。一瞬狼に見えた。
綺麗だなぁかっこいいなぁと釘付けになっていたら、ご飯に夢中だった狼犬がぱっと振り向いた。

風のライダー@卓ゲー希望 @trpg_love_wind
視線の先を辿ると何かちっちゃい毛玉が。…よく見たら三毛の子猫。捨てられたのかガリガリに痩せてて、どうも狼犬のご飯に釣られたらしかった。
二匹は物凄い体格差なわけで当然子猫はびくついてる。でも目の前にはご飯が。ご飯の前には氷山の如く聳える白い巨体が。

風のライダー@卓ゲー希望 @trpg_love_wind
挙動不審な子猫を見つめていた狼犬、見兼ねたのかゆっくりした動きでご飯から離れてそっぽ向いて寝そべった。

風のライダー@卓ゲー希望 @trpg_love_wind
狼犬「もうお腹ふくれたよー全然見てないよー(`・ω・´)」
子猫「!? 寝ちゃったの? 食べていいの? 罠なの!? でもご飯…(*゜∀゜*)」

風のライダー@卓ゲー希望 @trpg_love_wind
そんな感じで誘惑に勝てなかった子猫、一度食べ始めたら無我夢中でがっついてた。
それをこっそり横目で見てる狼犬が
「たんとお食べ(*´∀`*)」
みたいな優しい顔してて、物凄い勢いで和むと同時に何だか泣きそうになってしまった。

風のライダー@卓ゲー希望 @trpg_love_wind
ふと気付いたら飼い主さんとおぼしき男の人までお家の中から窓越しに(*´∀`*)な顔で二匹を見てた。
子猫にも幸せフラグの予感と共にバスはようやく走り出しましたとさ。
たまには渋滞も悪くないね。

肉食女子 @i_love_meet_fighter
@trpg_love_wind ひさびさにほっこりした。飼い犬に会いたいなー。





『ばーちゃんの奇行』


浄化大好き坊や @flame_boy
俺じゃなくてばーちゃんの奇行。
夜中に居間に行ったら一人言が聞こえてくる。誰かと思ったらばーちゃんがペットヒーターの上で寝てる宝石少女(猫モード)に話しかけてるんだけど、内容が尋常じゃない。

浄化大好き坊や @flame_boy
「焼き目がついたら裏返します。」
って言いながら宝石少女をひっくり返したり、
「ここでワンポイントアドバイスじゃ。腹を揉み込むと味がまろやかに。」
「おぉ〜いい色に焼けておるの〜。」
とか、延々やってる。

浄化大好き坊や @flame_boy
できあがったものがこちらに出てきて試食のあたりで、食べられるのを嫌がった宝石少女が「きゃー食べられるー(棒)。」とか言いながら逃げだすんだけど、その時ばーちゃんと思いっきり目が合って気まずい。

浄化大好き坊や @flame_boy
っていうのをもう3、4回はやってる。





『カレー』


星の神様 @pleia_goddess
昨日のことだが、魔女は俺が帰ってくるなり、
「夕飯にカレー作ってみたんだけど、人参買い忘れちゃったみたいで入れてないから。」
と言ってきた。

星の神様 @pleia_goddess
まぁ人参くらい別にいいやと思いながらカレーの鍋を混ぜていたら人参が丸ごと1本入ってた。

星の神様 @pleia_goddess
魔女にそれを見せると、
「あっ! ここにいたのね。人参あったと思ったのに気づいたらなくなってたから見間違いだと思ってたわ。」
だと。

星の神様 @pleia_goddess
どの行程で何をしたら人参が丸ごと1本鍋に入るんだおい…;

氷の魔女 @snow_magic
@pleia_goddess き、気づかなかったのっ! ほんとに気づかなかったの!





『召喚』


烈火狼 @wolf_fencer
そういえば、何の気なしにゲーム店の広告チラシ見てて気づいたんだが、「いでよ!どうぶつの森」の買い取り価格が1800円だった。高っけーな。

浄化大好き坊や @flame_boy
なに召喚してんだよwwwwwwww

烈火狼 @wolf_fencer
@flame_boy …MAX MAXIMIZER先輩?

浄化大好き坊や @flame_boy
@wolf_fencer おい馬鹿何呼んでんだよ。

煉獄よりの使者 @MONTBLANC_MAXIMIZER
夢幻の獣棲まう、天日の加護を受けし森よ、此処に。

浄化大好き坊や @flame_boy
@MONTBLANC_MAXIMIZER 変な中二全開にさせんなネズミ。

煉獄よりの使者 @MONTBLANC_MAXIMIZER
我が名は煉獄よりの使者。人違いだ。


※正しくはおいでよ!どうぶつの森。煉獄よりの使者はIDで身バレしてます。





『きゅうりの浅漬け』


剣の踊り子 @spade_cecil
きゅうりの浅漬けが好きなのですが、会長のは不味いんです。というか味がしません。
浅漬けなんか、切って素を加えて揉んで放置で出来るはずなのですが…。

剣の踊り子 @spade_cecil
そして今日、きゅうりを水に浸けている所を目撃してしまいました。
「塩抜きしてるの。」だそうです。

星の神様 @pleia_goddess
@spade_cecil お前んとこもそうかよ;

ノートの世界のTwitter事情 その九 ( No.730 )
日時: 2016/01/09 21:27
名前: 奏月 昴 ◆Dh/xEZWmVM (ID: 7XXeC3xS)

『書道の基本』


剣聖 @sword_master
書道の基本はとめる・はねる・はらうだ。
星殿から教わったコインパーキングと同じだな。

あまーい元帥 @ri_gensui
ちょっと待って師匠www真ん中おかしいよwwwww





『祖母と孫』


オトメン@編みグルミ制作中 @otomens
先日見たできごと。
小さい男の子を連れた母親と、和服を着た楚々としたおばあさんが駅のホームで話していた。

オトメン@編みグルミ制作中 @otomens
会話内容からして、息子夫婦のところに姑が久しぶりに尋ねてきたらしい。
子供は照れているのか母親のかげに隠れ、ドラゴンボールの悟空のぬいぐるみをいじってばかりでおばあさんが話しかけても恥ずかしそうにするだけだった。

オトメン@編みグルミ制作中 @otomens
そしたらおばあさん、何を思ったか突然シャドウボクシングみたいな動きをしつつ、子供のまわりを軽快に回りながら
「オッス! オラババア! よろしくな!」
と叫んだ。

オトメン@編みグルミ制作中 @otomens
その瞬間、オレの横でベンチに座っていたリーマンが勢いよく鼻からコーヒーを吹き、目の前に置いてあったおばあさんのトランクをコーヒーと鼻水まみれにした。

オトメン@編みグルミ制作中 @otomens
おばあさんの突然の行動と、鼻水とコーヒーを垂らし咳き込みつつ謝りまくっているリーマンの姿に、母子含めた周囲は爆笑。おばあさんは孫が笑っているのを見て嬉しかったのか快くリーマンを許し、なんか和やかな雰囲気で三人連れ立って去ってった。

花の乙女 @karen_flower
@otomens いい話だね〜。





『MP3』


カリスマシンガー @Charismatic_cantor
CDの音楽をパソコンで聞くには、MP3が必要だと言われた。
RPGというジャンルのゲームでもないのに、マジックパワーとやらを費やすのか?
最強クラスになると全消費も有り得るのか?
私はただの学生なのでMPはあまりない、というよりは認識すら出来ないのだがどうすれば?

浄化大好き坊や @flame_boy
@Charismatic_cantor とりあえず、ピチ丼店員に聞け。


※このあと、ラーズはリュータに聞きに行ったとか。





『算数の問題』


疾風隼@がんばリベンジ @falcon_revenger
先日、小学生の授業を見に行ったんですけど、その時の会話。

疾風隼@がんばリベンジ @falcon_revenger
先生「キャシー、あなたがリンゴを5つ持ってるとするわね? そしてメアリーにリンゴを2つちょうだいといってもらったとします。そのあと私がリンゴを3つちょうだいって言ったら、あなたの持ってるリンゴは一体いくつ?」
キャシー「7つです」
どうして7つなんですか?

探偵の王子様 @nao_detective
@falcon_revenger 本来ならば多分0と答えさせたかったのでしょうが、これは先生の言葉が悪かった例ですね。先生の言葉をよく見てください。自ずとわかるかと思いますよ?





『ナゾとき』


光と風の姫神子 @wind_shine_godchild
ある家族が川を渡ろうとしています。
父親、母親、娘二人、息子二人、執事、犬
ボートは1回に2人(1人+一匹)しか乗れません。
父親は母親がいないと息子を殺してしまいます。
母親は父親がいないと娘を殺してしまいます。
犬は執事がいないと全員を殺してしまいます。

光と風の姫神子 @wind_shine_godchild
さて、どうやったらこれだけこじれた家族関係を修復できるでしょう。

烈火狼 @wolf_fencer
@wind_shine_godchild 無理じゃね?

疾風隼@がんばリベンジ @falcon_revenger
@wind_shine_godchild わかりました! 家族関係の修復は無理ですが、川を渡るには執事に投げてもらえばいいんです!

烈火狼 @wolf_fencer
@falcon_revenger お前馬鹿か! それは一番無理だろ!!

疾風隼@がんばリベンジ @falcon_revenger
@wolf_fencer オレの執事ならできるよ。夜に忍び込んだ暗殺者の息の根を、全く気付かれることなく無音で止めて、ホコリ1つなく綺麗に片付けるよ。

疾風隼@がんばリベンジ @falcon_revenger
@wolf_fencer それで、朝になったら何事もなかったかのように、オレと兄さんにモーニングティーを淹れてくれるんだ。

疾風隼@がんばリベンジ @falcon_revenger
@wolf_fencer って、兄さんが言ってた。

烈火狼 @wolf_fencer
@falcon_revenger いや、それ真っ赤な嘘だろ;


※この後、ユウがゼネオルシア家の執事であるアルフレッド氏への誤解を解くまでに小一時間かかった。また、嘘を教えたデニーはジャンに干されました

ノートの世界のTwitter事情 その九 ( No.731 )
日時: 2016/01/09 21:36
名前: 奏月 昴 ◆Dh/xEZWmVM (ID: 7XXeC3xS)

『逆探知』


疾風隼@がんばリベンジ @falcon_revenger
兄さんと二人で部屋に居る時に、電話がかかってきた。取ろうとしてふと兄さんの方を見ると、逆探知のジェスチャーを始めた。ヘッドホンをかけ、何かの機械をいじる仕草。で、手で「どうぞ。」の合図。

疾風隼@がんばリベンジ @falcon_revenger
`;:゛;`(;゜;ж;゜; ) ってなりながら電話に出たら、セールスの人だった。
「寮長は居ません。」と言おうとすると兄さんからドラマなんかにある「話を長引かせて。」の合図。

疾風隼@がんばリベンジ @falcon_revenger
堪えきれず「寮長は…`;:゛;`(;゜;ж;゜; ) ベボラッ!」で電話を切ってしまった。
電話切ってからもしばらく`;:゛;`(;゜;ж;゜; ) だった。


※その後、デニーは事情を聞いたジャンに干されました。





『Edy』


土と闇の戦姫 @earth_dark_battler
電子マネーのEdyってあるでしょ?
あれって、日本円(En)、ドル(Doru)、ユーロ(Yuro)の頭文字をとったものみたいだよ。
ごめん。為替はおろか生活にすら一部の役にも立たない情報をお届けいたしましたー。

光と風の姫神子 @wind_shine_godchild
@earth_dark_battler ユーロ(euro)、ドル(dollar)、円(yen)じゃなかった?

炎雷の舞姫 @flame_thunder_dancer
@earth_dark_battler 間違ってんのに間違ってないのがすげぇ。





『結婚記念日でのお言葉』


あまーい元帥 @ri_gensui
この間結婚記念日を迎えたうちのお母様の有難いお言葉を聞いて。

あまーい元帥 @ri_gensui
「離婚を考えたことは一度もなかったわ。…腕を折ってあげようかしらと思ったことは何度もあったけど。」

あまーい元帥 @ri_gensui
この後、お父様の料理を食べるスピードが目に見えて早くなり、師匠は窓辺に逃げてお茶をすすり、暗黒騎士と変態騎士があたしを譲り合ってるのが聞こえた…。

あまーい元帥 @ri_gensui
もしかして、それは今でも? ってあたしが聞いたら…。

あまーい元帥 @ri_gensui
「あらやだ甘元帥。今でも思っているに決まってるじゃない。」
って…。

あまーい元帥 @ri_gensui
それを聞いたお父様のフォークが恐怖で震えてるし、師匠も湯飲みからお茶がこぼれてるし、変態騎士と暗黒騎士は譲り合いが激しくなる。ちなみにあたしはその日から、お母様に頭が上がらなくなった…;

浄化大好き坊や @flame_boy
@ri_gensui うぇるかむとぅー弱父強母をもつ子供の世界。


※ヲカエさん、ブレイブさんを待っている間に逞しくなってました。精神的に。





『従姉からの理解不能なメール』


光と風の姫神子 @wind_shine_godchild
従姉からメールが来ていて何か連絡かなと思いつつ確認。
 
All moon tea,
more tea more tea,
you kill me day it fool cool.
 
とメールが来たんだけど、何なのこれ。
聞き返す勇気もないし、なんか怖くて眠れない…。

土と闇の戦姫 @earth_dark_battler
@wind_shine_godchild

おもち
もちもち
ゆきみだいふく

まで解読したけど、意味は分かんない。


※この後、理乃はひとしきり笑って違う意味で眠れなくなったそうな。ちなみに、翌日になって従姉に聞いたところ、「ただ笑わせようとしただけで深い意味はない。」との返答をいただいたそうな。





『はじめてのがそりんすたんど』


氷の魔女 @snow_magic
星さんが免許取って初めて給油へ行った時の事。

氷の魔女 @snow_magic
「給油口開ける時に間違ってトランク開けると灯油を詰まれちゃうよ!」
「きちんとガソリン車である事を告げないと、大変な事になりますわ。」
「ハイオクをしつこく勧められても、きちんと断った方がいいよー。」

などと鏡坊や達から散々脅されたらしく、すっかりビビって「着いて来てくれ」と言われ、一緒に行く事に。

氷の魔女 @snow_magic
車の中で上の言葉を聞かされ、大真面目に「そう。全く持ってその通りよ。」と追い討ちをかける。

氷の魔女 @snow_magic
星さんはスタンドの前で一時停止し、
「どこ!? どこに入ればいいの!?」
「給油口開けるレバーはどれ!?」
「ハイオクは結構です! ハイオクは結構です!」
と、あわてふためいてた。普段で素が出てたわ。

氷の魔女 @snow_magic
この時点でかなり;`;:゛;`(;゜;ж;゜; )だったのに、スタンドに入って、にこやかに近付いてきたスタンドマンに必死の形相で一言。
「マソリンガンタン!!」
スタンドマンも私も;`;:゛;`(;゜;ж;゜; )

無風@探偵王子らぶ @nyagi_nagi
@snow_magic やばwwwwwそれ見たかったwwwww

桜の骸姫 @peony_princes
@snow_magic ちょっと冗談で脅してみたら面白い結果にwwwww

鏡の坊や @mikagami_kyo
@snow_magic オレ、今度また冗談で何か言ってみようかなwwwww

叫ぶ道化師 @wonder_cry
@mikagami_kyo @nyagi_nagi @peony_princes @snow_magic 全員、星殿から伝言だ。「貴方達、帰ったら説教部屋に直行なさい? 殺してあげるわ。」だそうだ。


※この後、逃げ惑う子供達をどうしたかは、ご想像にお任せします。





新しいアカウント

〔ポップン〕
ラーズ:カリスマシンガー @Charismatic_cantor

〔ブレイブリー〕
イデア:あまーい元帥 @ri_gensui
ユウ:疾風隼@がんばリベンジ @falcon_revenger
ジャン:烈火狼 @wolf_fencer
カミイズミ:剣聖 @sword_master

ノートの世界のTwitter事情 その九 ( No.732 )
日時: 2016/01/09 21:42
名前: 奏月 昴 ◆Dh/xEZWmVM (ID: 7XXeC3xS)

後書き de 雑談



—お久しぶりなツイコピネタです。今回は純粋にコピペばっかりかな。大分改変したのがあるけどね。こっくりさんの所とか。


「『ただコピーしてキャラクターを置き換えただけでは面白味に欠ける。』と、理音から言われたしな。まぁ、俺ら自身もそういう作品は大嫌いだし、なるべくコピペネタやパロディ物でも+αは加えるようにしているよな。」

ジャン
「俺らん時に加えた結果があのやる気のないダースベイダーと盆回しかよ;」※アンジャッシュパロ3の話

ユウ
「アルフレッドさんもすごいことになってたね。結局、兄さんの嘘だったけど。」

ブレイブ
「というか、ヲカエが恐ろしい事になっているんだが;」


—あれは、烈君も候補に挙がってたけど、最終的にはヲカエさんに任せました。あ、新しい後書き部屋の住人、聖騎士のアスタリスク所持者のブレイブ・リーさんです。ちなみに、この今いる後書きメンバーの中で最年長で、唯一の妻子持ちです。立ち位置は…ツッコミかな?

ブレイブ
「よろしく頼む。」

由梨
「いや、ブレイブのおっさんがツッコミしてくれないと色々困る。それはさておき、本筋に話を戻すと…。なんだあのこっくりさん。」


—葉月ちゃん=つる(本人のプライバシーの配慮のため伏字)だから、○○ぺた→ぺったんたん→よし、めうちゃん出そう→めうめう関連の曲を並べようと考えてたら…最終的にこっくりさんがロリのひんぬー好きになった。

ブレイブ
「で、ヲカエは何故ああなった;」


—えー、元ネタはおばあちゃんだけど、ありがちでつまらないから奥さんキャラにしよう。で、候補としては先程も言ったように烈君がやるパターンも考えてたけど、ほら、もうありきたりでつまらないでしょ。で、ヲカエさんは犠牲になりました。

理乃
「夫に対する不満も溜まっていそうですからね。ブレイブさんの立場上。」

ブレイブ
「…;」←言い返せない。


「で? 俺のガソリンスタンドの下りは?」


—純粋に、車の免許を持ってるのはあんたくらいなものだから。同じく免許を持ってるにゃぐわ君は手馴れてそうだし、他人を乗せなさそうだし。つか乗れる人なんて限られてくるでしょ;


「まぁ、確かにそうだな。…免許持ってるって言っても、今じゃペーパードライバーだけどな。俺もお前も。」


—言わんといて。さて、話題も尽きたしここで終わりにするね。しばらくは逃走中の話がメインになるかもだけど、裏回もちゃんとちょこちょこ書いてますので安心してください。じゃあ、またねー。








—関係ないけど、探していたナナドラ3のサントラようやく発見し購入。主題歌と挿入歌の歌詞見て泣きそうになった;


「ストーリー知ってると何か泣けてくるよな。あ、感想どうぞ。」

Re: 神様のノート 二冊目 ( No.733 )
日時: 2016/01/10 03:08
名前: エイヴ ◆.Z4zYzVCxs (ID: 9AGFDH0G)

面白かったですw

村人@左利き「色んなネタがあるから、そこから厳選した物にツッコミを入れていくね。こっくりさんのはバグで幼女好きになったのかな?風のライダーが見た犬猫のは……」

ヤマキ@めんつゆじゃないよ!「……」←目から涙がつたっている

村人@左利き「……いい話だね(´ω`) 書道のは……剣聖さんが言っていた『とめる・はねる・はらう』の『はねる』を甘い元帥は『跳ねる』って勘違いしちゃったのかな?(震え声) 算数の問題はどう言う事か分かった。あの言葉じゃ勘違いするのも無理は無い。そして疾風隼(しっぷうはやて?)の兄さんは何してるのwエディーのは間違ってるけど間違ってない奇跡が起きるし、従姉いとこのメールは戦姫が言っている事が空耳でそのままだったし、ガ ソ リ ン ス タ ン ドwwwwww」

黒猫@魔法使い「……ツッコミしきれなかったね('ω') あ、甘い元帥のお母様の『腕を折ろうかと思った』って、慣用句なのかな?物理なのかな?(´'ω'`)」

あかみみ「『ずっとそばにいてほしい』んだね(・ω・)」

あおみみ「『どこかにいかないで』なのかもしれないよ(・ω・)」

黒猫@魔法使い「……なるほど('ω')」

それでは(^∀^)ノ





そう言えば、感想を書く毎に自分のゲーム進捗を書いていますけど、奏月さん的には大丈夫でしょうか?

Re: 神様のノート 二冊目 ( No.734 )
日時: 2016/01/10 15:59
名前: 葉月 (ID: l1OKFeFD)

どうも葉月です。今回はツイッターネタのコピペネタでしたね。ツッコミどころ満載で面白かったですwwwwwwwwwwww 猫のいがみ合いに何鏡坊やと無風はマリオの真似してんのwwwwwwwwwwww
こっくりさんはロリコンになってるしwwwwwwwww ひんぬースキーのロリコンってとある作者のミントハゲを思い浮かんだんですがwwwwwwwww
「いでよ! どうぶつの森」wwwwwwwwwwww 何か召喚しそうなタイトルwwwwwwwww
Edyはある意味奇跡wwwwwwwwwwww 間違ってるけど間違ってないしwwwwwwwwwwww

ガソリンスタンドの話ですが、昴は普段は男口調だけどブチギレる時以外にパニクる時も素に戻るんですねwww マソリンガンタンのくだりは流石に腹筋が死にましたwwwwwwwwwwww


逃走中楽しみにしてます(^ω^)

Re: 神様のノート 二冊目 ( No.735 )
日時: 2016/01/10 16:56
名前: YUMA (ID: DIeJh8tY)

ユマです。今更ながらあけおめです。

久しぶりに貴方の作品見たら逃走中が展開されるわ最新ツイートネタが笑ってしまうwwww

ps.及びPixivのブクマありがたいです

Re: 神様のノート 二冊目 ( No.736 )
日時: 2016/01/10 22:12
名前: 八雲(元BFD) ◆FvibAYZ8Tw (ID: zSZyy9Vi)

どうも、八雲です。
久しぶりのツイッターのコピペネタ……って、待てコラwww雪見大福に笑いを持っていかれたぞオイwwwww

アイチ「カレーに丸ごとにんじんは入れないよね!?切った記憶無いんですか!?」

カイト「それに、烈さんの祖母の奇行を3,4回も見ているって点もツッコミ所満載ですよ。暇なんですか?」

はやて「それ以前にきゅうりの浅漬け作るのに塩抜きはあかんよ;とはいっても私も昔同じ事やってたから言えへんけど;」

フェイト「こじれた……家族関係……」←トラウマ思い出した。

なのは「だ、大丈夫だよ!フェイトちゃんにはクロノ君やリンディさんがいるし、なにより私がいるから!」

キリト「つか待てwwwマソリンガンタンって何だwwwww」

キャロル「むぅ……」

アイチ「あれ?キャロルちゃんどうしたの?」

キャロル「音楽を聴こうにも、魔力を使うとはどういうことだ?」←素で解ってない。

キリト「ここにもいたよオイ;」

追伸:笑ってはいけないを更新しました。

Re: エイヴさん、葉月さん、ユマさん、八雲さん ( No.737 )
日時: 2016/01/16 01:55
名前: 奏月 昴 ◆Dh/xEZWmVM (ID: 0LEStScZ)

エイヴさん:


笑っていただけて何よりですw

歌姫「こっくりさんには私もビビったよ;私が参加するだけで何でああなったの;」
星「(こっくりさんが好きなひんぬーだからだろうな。言ったら殺されるから言わないけど。)ライダーが見たのは本当にほっこりした。泣かせてごめんな、ヤマキ。それと、剣聖のは甘元帥の勘違いじゃなくて剣聖がおかしいんだ;とめる(停める)とはらう(払う)はあってるけど、はねるはあっちゃアカン;」
甘元帥「コインパーキングではねるって言ったら撥ねるしかないじゃん;だからちょっとあれで例えるのはおかしいって;」
疾風隼「算数の問題は探偵王子さんに言われてようやく気づきました;それと兄さんは本当に何してくれてんのwwwジャンが干すのは当然だよ;」
姫神子「戦姫のは本当に奇跡ですよ;従姉(いや、正確には従姉妹であり従妹、かな?)のメールにはもうwwwww何してくれてるのミナ(※従姉妹の名前:聖名子なのでミナ)はwwwww戦姫の翻訳でもう眠れなくなりましたwwwww」
星「そしてガソリンスタンドの下りは後で締め上げておいたわ。マジで何してくれたのあの子達は。」
鏡坊や&無風&魔女&骸姫「ぐすんぐすんぐすんぐすん(泣)」
姫神子&歌姫&疾風隼&甘元帥「相当派手に叱ったんですね分かります。」

ユウ、ジャン、ニコライは正教騎士団三銃士だった頃の二つ名でアカウントを作っているので、読みはしっぷうはやぶさ、ですね。

甘元帥「あ、黒猫。お母様のは物理と慣用句どっちもだと思う。」
疾風隼「剣士の命である腕を折ってしまえば、兄さんみたいに義手を使わない限り、甘元帥さんのお父さんは戦地で死ぬ事はなくなりますし、側にいられますからね。現に今ではあの戦いで腕を壊したのでヲカエ夫人と一緒にあの場所で暮らしてますから。」

ブレイブさんの腕を折る事はかなわずとも、今では一緒に暮らしているのでヲカエさん的には良かったでしょう。ただし、これからは存分に尻に敷かれそうですが。


ゲームの進捗は別に大丈夫ですよ?
以前話したと思いますが、きちんと感想を書いているならば、多少なり自分の話やゲームの進捗やらを話しても気にしません。
ただし、そのゲームの話や自分の話が多くなり、感想がほんの少しの場合は、流石に文句も言いたくなりますが。
完全に感想そっちのけでゲームの進捗やら、自分のキャラ・世界観設定やら、宣伝やら、自分の作品を読んだ前提での質問やらが多くなると、文句どころの話じゃなくなり、出て行け、もう二度とこのスレッドに来るな。と言いたくなりますが。
程々にしておけば、私は気にしないですよ? 何事も程々に、が一番です。

では、この辺りで失礼します。







葉月さん:


はい、今回は久し振りにTwitterで、かつオールコピペネタで攻めてみました。ついでにブレイブリー組のアカウントも何人か。
ツッコミどころ満載とは嬉しい限りですw

鏡坊やと無風と、ついでに星もいがみ合いの中に混ざりましたww烈火狼がツッコミを入れるのも無理はないですww
あろうことかひんぬーすきーのロリコンであるこっくりさんが降りてきたことで、ひんぬーである歌姫の時に大暴走してしまいました。

歌姫「強制的に除霊しといたよ。もう二度と降りてくんな。」
姫神子(えー、私は面白かったから降りてきてほしいなぁww)

確かに色々な作者さんのミントハゲってなんかそんな感じですよねwうち? ちゃんとラスボスしてます。
おい森の文字を一文字取るだけで大変な事にwwwww何か召喚してTwitter上に出てきてしまいましたwwwまぁ、アカウントでなんとなく察する事が出来るかと思いますが。浄化坊やも言ってますし。
Edyは本当に奇跡です。間違っていますが、対象となるものはあってます。
ええ、星はブチ切れ時はもちろん、弱った時や、どうしようもないパニックに陥った場合は素に戻ります。ガソリンスタンドの時は散々脅されてパニックになったのでしょう;まぁ、マリソンガンタンは笑わせてもらいましたがww

星「刺すぞ。」

やん、怖い。

逃走中はもう少しお待ちください。何とかミッションの下りを書き上げてる所です。

では、この辺りで失礼します。







ユマさん:


明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

昴「既に鏡開きの日付だという;」

言ってやるな。忙しかったんだろうから。

ええ、ユマさんが見ていない間に色々と進めさせていただきました。
逃走中は何とかミッションまでこぎつけ、現在は逃走エリア拡大の為にみんなが奔走しています。
そしてツイートネタはすみませんwwwww思う存分笑っちゃってくださいwwwww

そちらの作品にも、後程コメント残しに行きますね。料理? 第五回固定審査員に食わせようかとw

昴&MZD「え?」


では、この辺りで失礼します。







八雲さん:


はい、お久しぶりなTwitterのコピペネタです。おぉ、雪見大福で腹筋崩壊ですかww私もリアルで見つけた時には吹き出しました。

魔女「アイチさん、それは言わないで…;本当に気づかなかったの…;多分、何かの拍子にぼちゃんと入れてそのまま…;」

浄化坊や「カイト、暇っつーのもあるけど…そもそもそんなのをばーちゃんが何回もやるから何回も見ちまうんだって;」

生徒会長&魔女「え? はやてさん、きゅうりの浅漬けって塩抜きしないの?」
踊り子&星「しません。」

姫神子「あぁぁ…;ご、ごめんなさいフェイトさん! トラウマ抉っちゃって…;」
烈火狼「まさかのトラウマを抉る事に…;」

星「キリト、マリソンガンタンに突っ込まないでくれる? 本当に何してくれちゃったのかしら、あの四人。」
道化師「わーぉ、いい笑顔だなー(棒)」

浄化坊や「…って、キャロルもわかんなかったのかよ;後で他の奴らに聞け;」
工学女子「MP3は拡張子です;簡単に言えば、ファイル名の後につくアレです;その法則だったら、映像付きのはMPが4も取られることになるよ;」

そちらも新年早々お疲れ様です。後で見に行きますねー。

では、この辺りで失礼します。

ノートの世界のTwitter事情:物語版 その一 ( No.738 )
日時: 2016/01/23 22:07
名前: 奏月 昴 ◆Dh/xEZWmVM (ID: PZ90N.oj)

『お母様の有り難いお言葉』


創世ノートの世界。ブレイブリー組の寮。

「お父様、お母様、結婚記念日おめでとー!」

イデアやリングアベルの手に握られていたクラッカーが大きな破裂音を鳴らす。
そう、今日はイデアの両親であるブレイブとヲカエの結婚記念日なのだ。
ここには息子同然のアナゼルとリングアベル。そしてブレイブの親友であるカミイズミがいた。

「うふふ、ありがとう、イデア。」
「むぅ…。」

ヲカエは素直にお礼を言うも、ブレイブは恥ずかしいのか、小さく唸るだけ。

「あれー? お父様、照れてるの?」
「し、仕方ないだろう。正直、結婚記念日なんて一度もしたことがないし、こうして祝われるのだって慣れていないからな。」

どうやらブレイブはこういった宴の席には慣れていないようだ。

「何だ、ブレイブ。元とはいえエタルニアを治める元帥が聞いて呆れる。」
「それとこれとは話が違うんだ、ノブツナ。」
「はいはい、喧嘩しないの。ほら、リングアベルとアナゼルが用意してくれたご飯を食べましょ。」
「なんであたしが用意してないってわかったの!?」
「イデア、貴方の用意した料理は確実に練乳がたっぷりかけられていたりとか、ハンバーグにアイスとかをやらかすでしょ? 人様に出せる料理を作ってから言いなさいね。」

母の言葉に、反論できないイデアの後ろで、その通りだと言わんばかりに頷くアナゼルとリングアベルだった。ちなみに、今回の料理は全部アナゼルとリングアベルが協力して作りました。
しばらく、料理を囲んで談笑をすることになった。

「む、この肉じゃがうまいな。」
「まぁ、由梨に色々と教わったしな。」

カミイズミはリングアベルの作った肉じゃがを頬張りながら、感想を言っている横で、

「ねぇねぇお母様。」
「なぁに、イデア。」

イデアがヲカエに近付いた。

「お父様と離婚とか、考えたことある?」

娘として考えた、ただの好奇心。

「あらあら、そんな質問をしてくるなんて。」

ただの、好奇心。だったはずだ。

「もちろん、離婚を考えたことは一度もなかったわ。」

次の言葉で場が凍りつくまで、この質問に後悔など、なかった…筈だった。

「ただ、ただ、ね。…腕を折ってあげようかしらと考えたことは何度もあったけど。」
「」

剣士の命である、腕。それを折ろうと幾度も考えたと? 人畜無害そうなヲカエさんが?
この発言にはこの場にいた全員フリーズ。

「は、はは、ヲカエ、冗談がうまいな。あは、あははは…。」

いち早く凍結から回復したブレイブだが、食事のスピードが先程よりも段違いに早くなり、

「り、リングアベル。イデアはお前に任せた。(絶対イデアも将来…うぅ、考えたくない…!)」
「な、何を言ってるアナゼル。お前こそイデアと共にいるべきだ。(ダメだ、あの母にしてあの娘ありなら、俺の将来が危うい! イデアは大事だが、俺がやられたら誰がイデアを守ると…!)」

アナゼルとリングアベルは自分の将来を考えてイデアを互いに譲り合い、

(ふむ、これが終わったら、先程の肉じゃがの作り方を由梨に教わるか…。)

カミイズミは湯飲みを片手に窓際まで逃げて現実逃避をした。
ちなみにイデアは、しばらくフリーズしたままだった。

「…えー、お母様。もしかして、それは…“今でも?”」
(それを聞くなイデアあぁぁぁぁっ!)

頭が真っ白になって何も考えられないのか、冷静になればとんでもないことを聞いてしまったと思ったイデアだが、出てしまった言葉は取り消せない。周りが止めても、もう遅い。

「あらやだイデア。」

ただの、ただの言葉。ただの疑問、だったはずだ。

「今でも思っているに決まっているじゃない。」
「」

だが、こんな爆弾をかまされては、周りは凍りつくしかできない。

(ヲカエ怖いヲカエ怖いヲカエ怖いヲカエ怖いヲカエ…。)

ブレイブは料理に刺したフォークを、カミイズミは持っていた湯飲みをお茶がこぼれるほどガタガタと震わせ、

「リングアベル、頼む、イデアを嫁にもらってくれ! 割と切実に! お前達は愛し合うカップルだろ!? 認めたくないが!」
「いや、お前がイデアを幸せにすべきだ、この世界の俺! 家族同然に過ごした日々はお前達の方が長いだろ!? お前が幸せにすべきだ! 俺が幸せにしたいが、無理だ!」
「いや、お前が幸せにしろ!」
「いや、お前が幸せにしろ!」

アナゼルとリングアベルが更にイデアの譲り合いをした。
イデアはというと…。

(あー、今わかった。烈の気持ち。お母様が怖いと、子供ってこんな気持ちになるんだねー。あっちは旦那さん尻に敷いてるけど、こっちはいつお父様を尻に敷くかなー。)

から笑いをしつつフリーズしながらも、同じ境遇にある烈にやや親近感を覚え始めていた。

ノートの世界のTwitter事情:物語版 その一 ( No.739 )
日時: 2016/01/23 22:11
名前: 奏月 昴 ◆Dh/xEZWmVM (ID: PZ90N.oj)

『you kill me day it fool cool.』


ある日のこと。BEMANI学園寮にて。

「それで、ここはこう、代入すれば…。」
「えっと、あっ、わかったー! ありがと、理乃ちゃん!」

現在、理乃と千枝は二人で仲良く勉強会をしているようだ。とは言っても、千枝が教わる方が多いのだが。

「ふふっ、千枝さんの理解が早いから、教えている私も楽しいですよ?」
「いや、遅い方だと思うんだけど…。」
「いいえ、早い方ですよ。“七海に比べれば”。」
「基準がすこーし、いや、だーいぶおかしくない!?」
「あぁ、“昔の由梨や葉月に比べても早い”ですね。」
「どんだけ馬鹿だったの、あの二人も!?」

取り合えず、今の発言で理乃の苦労を垣間見た千枝だが、何かスルーした方が良さそうだと気づき、理乃もこれ以降何も答えずにはぐらかされたので、それ以降はスルーした。

「…ん?」

ふと、理乃のスマホが鳴り響いた。つか着メロにサイレントさんの担当である“音楽”は止めてください。あと流れた瞬間こっそりエアーで叩かないで。

「あ、ミナからだわ。」
「ミナって、理乃ちゃんの従姉妹だっけ?」
「はい、母の妹の娘である、神崎聖名子(みなこ)です。里中さんには何度かお話ししましたよね?」
「うん。写真を葉月ちゃんから見せてもらったけど、どー見ても瓜二つの姉妹だわ。似すぎっしょいくら従姉妹でも…。」

千枝いわく、二人は相当似ているらしい。もう一卵性の双子じゃないかと言うくらいに。

「違いは胸だけって、これで胸も同じだったらマジどっちがどっちかわからなくなる自信あるよ。」
「本人、葉月並みに気にしてるので触れないであげてください。…あ、メールだわ。」

理乃は早速、聖名子からのメールを開いた。


『All moon tea,
 more tea more tea,
 you kill me day it fool cool.』


「…は?」

送られてきたのは、たったのその一文。これには理乃も千枝も「は?」の一言しか出ない。

「え、意味がわかんないけど…。」

千枝は、意味をなんとか解読しようとしている理乃の横で、エキサイト翻訳を開いて今の文を入力し、翻訳させてみた。

「“すべての月茶〈より多くの茶より多くの茶〉あなたは、私を殺す日それ冷たい馬鹿 。(Byエキサイト翻訳)”…?」
「この英文自体には特に意味はないようですね。意味がわかりませんから。何かの暗号かしら…。」

理乃はこのまま二人で悩んでいても仕方がないと感じたのか、Twitterを開いた。

「皆さんに伺ってみましょう。白鐘さんならば何か分かってくださるかもしれません。」
「だね。直斗君に頼ってみようか。」

千枝と頷きあってから、すぐにあるツイートを流す。


『光と風の姫神子 @wind_shine_godchild
 従姉からメールが来ていて何か連絡かなと思いつつ確認。

 All moon tea,
 more tea more tea,
 you kill me day it fool cool.

 とメールが来たんだけど、何なのこれ。
 聞き返す勇気もないし、なんか怖くて眠れない…。』


「これでよし、っと。では、しばらく待ってみましょうか。」
「うん。じゃあ、続きを教えてくださいお願いします。」

千枝達は普通に勉強しながら待っていたが、暫く待っても、誰からも来ない。

「暗号解読に苦戦しているのかしら…。」
「まぁ、明日になってみれば誰かから来るよ。今日は眠っとこう?」
「…ですね。訳がわからないのは気持ちが悪いですが、明日も学校ですから、眠りま…あら?」

寝る直前になり、誰かがリツイートしたようだ。
理乃が見てみると、それは意外な人物だった。

「七海?」

そう、どう考えても暗号解読には縁の無さそうな七海だった。
期待しないで、理乃はその内容を見た。やはり、自分の送った謎の暗号についてへの返信だった。が、見た瞬間、それが間違いだった事に気づいた。


『土と闇の戦姫 @earth_dark_battler
 @wind_shine_godchild

 おもち
 もちもち
 ゆきみだいふく

 まで解読したけど、意味は分かんない。』


「(…All moon tea。おーるむーんてぃー。おーもち、もーちもっち、ゆきみだいふ…。)ぶふぉっ!!」

親友によりもたらされた、まさかの空 耳 。だが、理乃は何故か、これが答えだと確信した。
そして、理解した瞬間にしょうもない答えに悩んでいた自分と、しょうもない答えを送ってきた親友と、しょうもない問題文を送ってきた従姉妹に対してと、しょうもなさすぎた答えに思わず吹き出した。

「や、やめ、やばっ、やめえぇぇん!! うふふふふっ、あはははははははっ! な、なんなのこのしょうもない答え! あはははははははっ!」
(うわー、始まったよ理乃ちゃんの大爆笑。さて、酸素ボンベ用意してから寝るかー。)

もう一年近く共同生活をしているので慣れたのか、千枝は手際よく理乃に酸素マスクを装着させ、酸素ボンベを手渡してから、耳栓をはめて眠ったそうだ。
ちなみに、理乃は一晩中笑っており、気づいたら朝だったそう。
朝イチで彼女がしたことは、


『何てモノを送ってきたのよミナwwwww貴方のせいで眠れなかったんだけどwwwww何で雪見大福wwwwwお腹痛いwwwww』


聖名子に草生やしまくりの苦情メールを送ることだった。
ちなみに、しばらくしてからの返信は、


『お風呂入ったらふと思い付いてさーwww笑わせてやろうと思っただけで深い意味はないけど、マジで笑ってくれるとは思わなかったわwwwww』


だったそうな。
ちなみに、この返信を登校途中に後ろから見た千枝は、

(仲いいな、この二人は。)

と、冷めた視線を送ったそうな。

ノートの世界のTwitter事情:物語版 その一 後書き ( No.740 )
日時: 2016/01/23 21:54
名前: 奏月 昴 ◆Dh/xEZWmVM (ID: PZ90N.oj)

後書き de 雑談



—逃走中ばかりってのも何だし、息抜きに書いてみた、過去のTwitterネタを実際に物語にリメイク(?)してやってみた作品。試験的に最新作から二つ、だね。


「恐怖のヲカエ婦人と雪見大福かよwwwリアルで役どころが一発で決まった二つwwwww」


—ヲカエさんのは一発でじゃないけど、候補としては絞れてたけどねwwwww

ブレイブ
「ヲカエが怖すぎるが、寂しい思いをさせた報いだから何も言えん;」

ジャン
「自業自得だが、同情するぜ、おっさん;」

りせ
「奥さんに尻に敷かれないよう気を付けてね;最終形態が多分烈んちのだから、ああならないよう祈っとくよ;」

理乃
「ミナのはwwwww何でwwwww七海がわかったのwwwww」

七海
「へ? 雪子が繰り返し声に出してたから。てか、聞いてよ! 私がその答え出したら雪子が大爆笑して眠れなかったんだけど!」


「こっちはお前のせいで酸欠になりそうだったんだがwwwww」


「凪もwwwww翌朝死んでたwwwww酸素ボンベをあげたら生き返ってたwwwww」

風花
「あぁ;思わぬ被害が出てる;私もヤバかったけど…w」


—あ、もし、このTwitterネタでやってほしいとかありましたら、是非。私自身のいい気分転換にもなりますし。あと、逃走中の方もよろしくお願いします。


「色々と覚悟して見なきゃ駄目なシーンがこれから出てくるから見れないんだろうがよ;んじゃ、またなー。」







感想OKです。我ながら思う。自分のギャグとシリアスの温度差は何とかならんのか、と。

Re: 神様のノート 二冊目 ( No.741 )
日時: 2016/01/24 18:36
名前: エイヴ ◆.Z4zYzVCxs (ID: MHTXF2/b)

Twitterを物語にするとこうなるんですね(´ω`) ヲカエさんの言葉がより重く感じました(´゜д゜`) リングアベルとアナゼルの譲り合いが生々しかったです。 雪見大福のは……笑いの二次被害が……。

そうですね……(・ω・) 他のツイートネタなら、

・マソリンガンタン

・貧乳好きのこっくりさん

・ライダーがバスの中で見た犬猫の話

・疾風隼が聞いた算数の問題

・星さんの事を自分のギターケースと勘違いした骸姫(むくろひめ?)の話(カキコの一冊目にあるその二のやつ)

・道化師とバラのアンパンマンごっこのアレ(カキコの一冊目にあるその六のやつ)

・探偵王子が潜入捜査でラブホテルに行った話(カキコの一冊目にあるその六のやつ)

これのどれかを希望します(=・ω・)ノ

ギャグとシリアスの差、ですか……。本当に不思議ですよね……(震え声)

それでは(^∀^)ノ




ちなみにブレデフォは第7章に突入しました。

第6章終盤のホーリーピラーの中のティズとアニエスの会話や、精神を持ってかれている四人を見ていて、言葉が出ませんでした(´゜д゜`)

同時に、「このゲームはそれなりの忍耐力が無ければ投げ出してもおかしくないかもしれない」と悟りました。

それでは(^∀^)ノ

Re:エイヴさん ( No.742 )
日時: 2016/01/24 22:25
名前: 奏月 昴 ◆Dh/xEZWmVM (ID: UpVfKr/1)

エイヴさん:


はい、Twitterネタでのを物語に書き起こすとこうなりました。
ヲカエさんのがより重く、より怖くなりました;そしてこんな将来姑になるであろう人を見れば、リングアベルもアナゼルも互いに譲ります。将来的なものでこの二人が何かを感じ取ってもおかしくないです;
そして、雪見大福は完全に笑いの二次被害が起こりました。すべては七海のツイートが原因ですが、元をたどれば聖名子が理乃を笑わせようとした事が事の発端です。恐らくここには載ってないブレイブリー組も大体が笑っていたでしょう。特にマグノリアなんか英語を必死に解読しようとしたら答えがこれだったというと確実にもう大爆笑です。だってこの子ギャグカオス組だもん。


後書きでさらっと言っただけのですが、アンケートの回答、ありがとうございます。

安心してください。マソリンガンタンは私もやろうと思ってましたw鏡達の悪だくみもかねてw

昴「あ”っ?」

だって私自身もあれを小説として書き起こしたかったもんww

あとひんぬーもやろうとしてました。

葉月「えっ?」
理乃「えっwww」※鳥居と五十音が書かれた紙準備
由梨「えっwww」※五円玉準備
七海「えっwww」※ビデオ準備

三人wwwなに待機してんのwww何準備してんのwww

とりあえず目下これらと、アンパンマンごっこはやってみようかな。
確実にローズ君が泣きだすけど;

昴「まぁ、いい思い出だよ、うん。」

だね…;


自分で言っててなんですけど、本当に不思議ですよ…;
なんでここまでこう、酷いんだろう;温度差が;

昴「お前、どっちか専門にした方がいいんじゃないか?」

悲劇たっぷりと、あんたの胃痛たっぷりどっちがいい;

昴「ごめん、今の話は無しで。」

拒否るな;



七章と言うと、三回目のホーリーピラー後ですね。

アニエス「…ホーリーピラー内での会話はもう絶望的ですよ…;何度も繰り返ししていれば、悲観的にもなります;」

七章までいったのならば、多分そろそろヒントが見えてくるイベントが出てくるはずですね。あとリングアベルの正体も確かそこかその次か、ですかね。まぁ、お察ししていてもおかしくないですし、私自身も作品内でちらっとネタバレしてますし;

アニエス「エイヴさんの見るエンディング、ちょっと楽しみです。」

あと、忍耐力ないと投げ出してもおかしくないです。だって、あまりにもバッタバッタと人が死に過ぎてるので;あとループ;

では、この辺りで失礼します。

今後加入予定メンバーの設定 ( No.743 )
日時: 2016/01/31 20:15
名前: 奏月 昴 ◆Dh/xEZWmVM (ID: 6701oeAw)


—需要ないだろうけど、今後加えるのが確定してる、あるいは加える予定のキャラの設定だね。載せられるようなギャグを今書けないので。


「大体逃走中のせいだな;」


—で、そろそろFE覚醒組も逃走中で出るシーンに来るので、まぁ、ざっくりと。まずは主人公のクロム。


★FE覚醒

 ・クロム
  なくはないです。でお馴染みのマスターロード(プレイヤーによってはファルシオンを使えないアーチャー系)なイーリス国の聖王。ツッコミ組に属するが、カオスクラッシャーというわけではない。苦労人属性を持つ。
  妻はスミア。彼女ともかなり良い関係を築き、彼女との間にルキナを儲け、のちにもう一人(シンシア)生まれるという。絶望の未来からやってきたルキナやシンシアとはいい親子関係を築き、特にルキナとは剣術の手ほどきをしてあげるほど。その際に物を壊して斧Dことフレデリクにこってりとしぼられるのは割と日常茶飯事。でもやめられない。とまらない。
  仲間達や家族との絆を大事にしており、絆の力は無限大とか考えている。そのせいか、話せなくなったフルーレとの会話が唯一成立する存在に。今ではフルーレのいい通訳。まぁ、フルーレとは義理の兄弟であるのも理由か。
  料理は正直壊滅的。病気に罹りそうにない仲間、ヴェイクを卒倒させたという過去を持つほど。しかも悪気のない無自覚タイプなので厄介。
  フルーレ・ルキナと共にスマブラ世界に招かれるも、フルーレのダブル要員として招かれてちょっと残念そうだが、先輩に当たるマルスやリンク達剣士からはクロム個人の手合わせを希望されることも多々ある。決してスマブラメンバーからはつまはじきにされているわけではないのが救いか。
  ※あるジャンルを加えた際には、ミラージュという姿になり、ある人物の“武器”として力を貸す事も。だがミラージュモードの姿はまさに不審syげふんげふん。



—米印以下はあくまでもそのキャラ達を加える事になったらの話だけどね。同じ事が、サーリャ、ヴィオールにも言える。インバースさんも該当かな? どの作品かはこれで察して。


「クロムは、他の所が大体不憫だったりするけど、こっちは苦労人だけなんだな。」


—そりゃ、あの軍でまともなの全然いないでしょ;だから苦労人はつけたの。…それに、流石にクロムの不憫はもう泣けるレベルだし、ここぐらいではね…;公式じゃ散々…ねぇ…;ファンブック(?)でも主人公枠なのに何故かルキナが出てるし…;


「公式の扱いも…うん;まあいい、次は男ルフレ、もというちのマイユニット、フルーレだな。」


 ・フルーレ(男ルフレ)
  無口な神軍師。刺突用の刀剣ではない。裸族やギャグカオス展開では動じないが、即座に息子のウードに娘のマーク共々避難される。茶色のちょっと長めのストレートヘアーが目印の青年。
  妻はリズ。なのでクロムとは親友でありながらも、義理の兄弟に当たる。たまにクロムを「義兄さん」と呼んで遊んでいたりする。
  元々は「俺」口調の青年だった。話せなくなった理由は定かではないが、ギムレーを自らの手でトドメを刺し、再びクロム達に出会った時には既に話せなくなっていた。現在、彼の言葉を完全に把握できるのはクロムのみで、聖王の血を引く者はなんとなく言いたい事を察する事ができる程度。聖王家半端ねえ。というかクロムが半端ねえ。
  軍師の仕事柄か、頭を使う事が好きで、いつもマークと一緒に覚えたチェスで二人で競い合っている。
  料理の腕はこちらも壊滅的。というか、この一家はウードしかまともに料理ができない。それはもうウードが「あ、これ俺が鍛えないとまずいな。」と察した程。
  スマブラ世界にルキナ・クロムと共に行ってからは、マスハンの力なのか、大乱闘の時のみ姿が変わり、言葉も元に戻って(※とはいっても、一人称は俺から僕に変わっているが)、名前もルフレとして参戦している。普段はフルーレとして生活しているので、ファイター達も彼の事はフルーレと呼んでいる。
  最近、彼に子供ができる前に何故か孫ができたが、彼はまだ知らない。



ープレイヤー(昴)のネーミングセンスの犠牲者。


「お前もそうだろ! お前は俺なんだから! つかお前が一番の原因だろ!」


—フルーレ君は元々は「俺」口調での子だったんだけど、無口設定も面白いかと思って無口にさせてみた。でも色々と不便だから、クロムさんに通訳を頼んだ。絆万能説。


「無視かい。…まぁ、とりあえずクロムはイーリス軍のまとめ役兼、フルーレの通訳として存在してる。…あと、孫については…。」


—息子が話してないので知りません。ちなみに覚醒がフルーレ犠牲エンドで、ifが透魔ルートクリア前提です。息子の嫁はまだ未定。でも母親に似せたいから金髪系になるのは確実。さて、次はそのフルーレの嫁、リズちゃんです。


 ・リズ
  ボルトアクスが相棒のバトルシスター。には、残念ながらなっていない。賢者にして時折ダークペガサスにまたがるフルーレの妻。元気が取り柄のピョンピョン跳ねるちんまい兎。こう見えて冷静にツッコミを入れる事も出来る。裸族やギャグカオスにはドン引き。
  クロムとはいい兄妹。よき妹として兄を夫共々支えている。関係ないが、クロム共々姉エメリナの頑丈すぎる体をすげーと最近感じている。
  夫共々料理は壊滅的。基本的に息子に止められる。娘マーク共々三人揃って止められる。しまいには息子により台所に入る事を禁止された。だって彼女も仲間の一人であるカラムを卒倒させたしな。こっちはまだ自分の料理の腕には気付いているので、まだ問題ない。少なくとも兄よりは、だが。
  息子ウードと娘マークとはいい親子関係。フルーレとの子供を産んでいないのに成長した子供が現れてちょっとむずがゆい。聖王家に現れる聖痕が出ていない事に悩んでいた時期もあったが、ウードのお陰で吹っ切れる。多分、同じく聖痕を継いでいる孫に会ったら、嬉しさで卒倒するかも。ちなみに、孫とは夫と合う前に一度会っているが、孫だとは気づいていない。
  最近、ウードの厨二が薄れてきてちょっとつまらないと感じている。



—全体的に、子世代と親世代は仲良しだね。あと、料理下手と上手いがはっきりと分かれてるかな。


「そして料理下手な家庭に生まれた子は鍛え上げて料理上手になるのか;」


—ウードと、親世代のカラム辺りは完全に料理上手です。理由は知ってる人ならすぐに解ると思いますが、ウードが両親と妹がこれ。カラムの妻はソワレでお 察 し 。


「こっちも孫は知らないのか。まぁ、その息子が言ってないんじゃ知らないか。ちなみに一度会ってるっていうのは、ifのDLCの話な。」


—とりあえず親世代はこの三人がメインになるかも。あとスミアもかな? 子世代メインはルキナとウードかな? 個人的に最初に結婚したペアの子だからか、愛着あるんで。とりあえず決まった設定はここまで。で、次に、他の我が家の覚醒メンバーの夫婦事情、っと。矢印の後はその夫婦の間にできた子世代だよ。あ、子世代は誰もくっついてません。


・クロム&スミア
 →ルキナ&シンシア

・フルーレ&リズ
 →マーク&ウード

・ドニ&ミリエル
 →ロラン

・ガイア&サーリャ
 →ノワール

・ヘンリー&マリアベル
 →ブレディ

・カラム&ソワレ
 →デジェル

・リヒト&ベルベット
 →シャンブレー

・グレゴ&ノノ
 →ンン

・ロンクー&ティアモ
 →セレナ

・フレデリク&オリヴィエ
 →アズール

・ヴィオール&セルジュ
 →ジェローム



—リベラ、ヴェイク、ソールがハブです。サイリとチキもハブです。バジーリオのおっちゃんとフラヴィアの姐さんもハブです。でも個人的にはバジーリオのおっちゃんとフラヴィアの姐さんはくっついてそう。個人的にはなんとなくそう思うだけで、実際にはくっついてないけど。


「ハブ言うな。せめて独身と言え。」


—配信マップで仲間になるキャラクターはお察し。そもそもルフレもといフルーレ以外と結婚できないし。男はもちろん未来はないし、女でもフルーレの妻がリズになった時点で××な未来はない。


「デスヨネー。」


—あと、簡単にスマブラのDLCメンバーもちらっと考えた。まぁ、考えたといっても追加枠での原作知ってる二人しか設定してないが。ではまずは、「興味ないね。」でお馴染みのクラウド君から。


★スマブラDLC

 ・クラウド
  「興味ないね。」が口癖の何でも屋を営む元ソルジャー。今は亡き親友から託された、バスターソードという巨大な剣を扱うチョコボ頭。クールな印象を抱くツッコミ。カオスクラッシャーと言うほどではないがツッコミ。
  根っからのゲーマー。大体がゴールドソーサーのせい。ゴールドソーサーに入り浸ってるせいでなんかもう凄いゲーマーに。いつかゲーマーのみんなをゴールドソーサーに招待したいとか考え始めているゲーマー。態度に表さないようにしているつもりでも沼に引きずり込みたくてウズウズしているゲーマー。「興味ないね。」と言いつつも最近では風雅にTRPGを習い始めている。おい、お前は某ネクロニカ動画を再現する気か。
  同じ会社がらみだからか、ブレイブリー組と仲の良い人が多い。
  そしてディシディア時の記憶があるのか、オミノスをバッツ、デニーをギルガメッシュ、直斗をジタン、カミイズミや明彦をのばらと呼んだりもする。理由は中の人でお察し。
  また、嫌々ながらも女装をした経験もあったが、何か「やるからには極める!」とか言って極めたせいか、幼馴染のティファも驚くほど物凄いクオリティが高い。周りにも本当に女装なのか怪しまれるほど。これ関連で同じく女装時のクオリティが高いクマをライバル視している。クラウ子ちゃんモードのクラウドが街を歩けば確実にナンパされます。クマと一緒だと人だかりができます。
  バイクやスノボを平然と乗りこなす。ただしスノボは着地に必ずと言っていいほど失敗し、顔面から突っ込む(公式)。最後が決まらない。
  セフィロスに苦手意識を持っている。というかそろそろうざい。因縁とかもういいから突っかかるな。とか思い始めてきている。



—根っからのゲーマー。以上。


「はえーよ;もっと特筆すべき点はないのか;」


—FF7は一応やった程度の知識しかないんだもん;FFで全クリできたの、9だけだもん;全クリしてないけど好きなのは5だもん;まぁ、昔母親がクリアしたのを横で見てた記憶はあるけど。


「うち、今は親父はやらなくなったが、昔は家族全員ゲーマーだったもんな;」


—今も母親は暇つぶしにPSPやってます。弟もWii UとPS3で遊んでます。私? 今までのジャンルやらで何やってるかお察し。


「…で? あと一人は?」


—女カムイこと、ifマイユニのイムカちゃん。こっちはFEif組として出すからここでは出さない。フルーレ同様、大乱闘の時のみカムイとして参戦する。白夜暗夜問わずにきょうだい達との仲はいい。とだけ紹介しとく。では、息抜きがてらの紹介はここまで。またねー。








—全員は少し難しいけど、需要があれば他メンバーもお答えしますよー。


「では、息抜き程度に書いただけの設定にツッコミどうぞ。」

Re: 神様のノート 二冊目 ( No.744 )
日時: 2016/01/31 20:44
名前: エイヴ ◆.Z4zYzVCxs (ID: wGslLelu)

ファイアーエムブレムシリーズは名前だけなのと、色んな作者さんの話に出てくるキャラで知っている程度のにわかですが、新しく入るんですね(´ω`)

クロムの紹介の後の米印については察しました。言われると確かにミラージュ姿のクロムはげふんげふん。あと、特殊ですけど、あの人達が来るなら、チキもミラージュ姿になるのでしょうか……?

それと、料理の腕は……ノーコメントで。

クラウドは……ゲーマーになってしまったんですね('ω') ディシディアのアーケードゲームを烈と鏡でやっている風景が浮かびました(´ω`)

それでは(^∀^)ノ




ちなみにこちらのフレイとコールですが、純粋組から、裸族を見ても動じない組に昇格する事にしました。正確には、幼いが故に何をしているのか見ていても、よく分かっていない、理解していないだけなのですけど……(´・ω・`)

フレイ「?(・ω・)」←裸族の暴走を不思議そうに見ている

コール「?(・ω・)」←裸族の暴走を不思議そうに見ている

ネリア「フレイさん、コールさん、今すぐ向こうへ行きましょう。あれはあなた達が 見 る 物 で は あ り ま せ ん」

Re:エイヴさん ( No.745 )
日時: 2016/02/01 22:52
名前: 奏月 昴 ◆Dh/xEZWmVM (ID: .Cs7UCz5)


—絶望シーンを書きすぎてメンタルやばくなってきてるのに、更に絶望へ追い込む展開を仕事中に思い付いて取り入れようとしている私ってホントバカ。


「そのメンタルのせいで他作者さんへの感想を送りたいのに?」


—何か書いてる途中でパソコンを閉じてしまう。自分のとこを返すので何か手一杯…;







エイヴさん:


私もまともにやったFEは覚醒とifぐらいですから、全シリーズやってる人からすればにわか知識ですが、前々から加えたかったので、次回の逃走中での更新から一部メンバーを登場させ、徐々に増やしていき本格参入させようと思っています。

昴「つまりクロム達も…。」

あの一件に巻き込まれます。

エイヴさんも持ってますから、お察しいただくのは簡単だったかと思います。私は最初は別に不審げふんげふん。怪しい人には見えませんでしたが、理音に言われてから何かそういう風にしか見えなくなったと言う不思議。覚醒の本編通りいい人なんですがね…;見た目が…;
チキはまだ未定ですが、多分ミラージュ化するでしょう。ただし付き人(?)同然の存在であるサイリの前以外で、ですが。

チキ「サイリお姉ちゃん!」※幼女チキに
サイリ「」

なんてことを繰り広げてサイリがぶっ倒れ、一週間程寝込みそうなので。
でも最初は覚醒での大人チキを出して主人公達の反応を見て面白がりそうですがね。チキ本人も。

料理の腕はノーコメントを貫いてください。覚醒はただでさえ公式でできないのがゴロゴロいますから。

昴「支援会話を全部集めてないがゆえに子世代はやや未確認が多いが、デジェルは確実。…親世代だと、確認したところ、クロム、リズ、ルフレ、ソワレ、ドニ。…料理対決したら地獄を見る組だな。」

恐らく、唯一料理対決をしない組となりそうなくらいゴロゴロいますから。

クラウドは原作重視で考えると、丁度ゴールドソーサーというテーマパーク的なものがありますので、ゲーマーになっていてもおかしくないんですよね。多分これが理由か定かではありませんが、二次創作でもクラウドをゲーマーにしている人も多いそうですし。なので、うちでもゲーマーです。
アーケードのディシディアもゲーマー達を引き連れてみんなで楽しんでいることでしょう。

昴「そしてそのうちみんなでゴールドソーサーに行くんだな。」

あそこには宿泊施設もあるし、確実に遊び倒して帰ってきます。


それって動じないと言うかなんと言うか…;ですね…;
丁度うちのフルーレとマークタイプな…;

フルーレ「…。」※裸族をじーっと見てる
マーク「父さん、何であの人達裸なんでしょうか?」
ウード「父さん、マーク、ちょっと俺と来てくれ。と言うか来い。あれは見るな。目 に 毒 だ 。」
リズ「ウード、毎回ご苦労様…;あの人達もそろそろお仕置きが嫌なら暴れなきゃいいのに…;」

動じはしませんが、確実に避難は必要なタイプですね…;うちのも避難させてますし…;
では、この辺りで失礼します。

Re: 神様のノート 二冊目 ( No.746 )
日時: 2016/02/03 14:17
名前: YUMA (ID: nAia7yCz)

ユマです...

FEのマイユニは男女いぢれますからねぇ...

スマブラは本格投入する際にどうしようかは考案中なのです。

なお、以前言うてたジョーカー一味は常に人型の設定ですね。(訳あり事情もあります)

で、本題。

クラウドさんがゲーマーだとヲイwwww声ネタヤバイwwwこの人の声おそ松や清麿や島村ジョーと同じ櫻井さんだぞwwww

ps.今更ながらpixivのブクマありがとうございました

Re:ユマさん ( No.747 )
日時: 2016/02/03 20:19
名前: 奏月 昴 ◆Dh/xEZWmVM (ID: IkrWl/TY)

ユマさん:


ええ、覚醒からしかまともにやってないですが、覚醒もifも男女いじれますし、スマブラでも男女いますからね;
男女いる人や、片方だけの人、色々設定のしがいがあります。ちなみに私の方はルフレが男、カムイが女の子になりました。本編でもそうしてましたからね。

フルーレ「…。」※裸族をじーっと見てる。
イムカ「わぁ、裸の人達が踊ってます。楽しそうですねー。」
ウード「父さん、ちょっと俺と来てくれ。(もうやだあいつらorz)」
ジョーカー(ifの執事さん)「イムカ様、紅茶の用意ができましたので、こちらにどうぞ。(イムカ様にきたねぇものを見せた罰だ。かるーくオシオキしてやろうか。)」

しかも二人して動じない組という。
ユマさんの方はどうするか、楽しみです。


ジョーカー一味も普段から擬人化姿ですか…。ってしかも訳ありまであるんですか;

ジョーカー(何だか我の設定がすごそうなのだが;)
リリィ(わくわく。ワックワック。)

公開される日をわくわくしながら待ってます。


で、本題ですね。
クラウドのゲーマーはだいたいがゴールドソーサーという場所のせいですwwwそれに、FF7はミニゲーム的なのも多いイメージなので。FF8も9もミニゲームありますが、そっちはカードゲームのイメージが強いので、もしスコールとジタンを出すなら、確実にカードゲーマーになります。
あ、そうだ、清麿と一緒だったwwwニートの長男ともwwwどちらかというならうちのクラウドはちょっとやさしめの清麿タイプになりそうです。


すみません、精神状態が完全におかしくなってるので、感想が送るに送れない状態で…;
でも、本気で笑かしていただきましたwww個人的に問題ありませんよー。
ホラー苦手だからバイオの敵とかトラウマな輩からのリクエスト答えるとか泣けるぜ…。あと、できればせっちゃんのようにベルベ様のサイファーで縛られたかっ(※昴に殴られた)

昴「自重しろ馬鹿。バベッジ工場怖かった…;もうあのホラーやだ…;」
フランシス(セシルがいたら混ざるだろうか。いや、混ざらないな。うん。)
りせ(なんか負けた。なんか女として負けた。)
烈(あれは忘れろ。忘れさせてくれ。マジであの地獄の光景は忘れるか。うん。)
葉月(ぼにゅぼにゅ怖い。ぼにゅぼにゅ怖いよ…!)
七海「あ、みんな。本編の写真もちょうだい! それと紘ちゃん、グウェ姫様もいいけどベンツちゃん(※メルセデスのこと)のコスプレもやっ」※昴に殴られた

まぁ、七海ちゃんは楽しめたみたいですが、うん、あの子は…うん…;

由梨「なぁ、番長とクソリート。アタシには炎は効かないからそれのダメージはなかったんだ。だがな、毒ガスのダメージはハンパねぇんだよ。マジ帰ったら覚えてやがれ?」
悠&イフリート「」※由梨にコテンパンにされた。

あと、爆チュー問題懐かしいwwwちびまる子ちゃんの(確か)エンディングやってた時を思い出しましたwww

昴「おっさんのオリマー姿の平泳ぎとか誰得wwwご主人様、頼むから自重してwwwwwあんたみたいなのに遣えてたら多分腹筋が二日で死ぬwwwww」
葉月「カイル君もやめてwwwお辞儀の頭突きは酷いwww」
由梨「ジミーさんネタはもうwwwお腹一杯www紅茶のは大丈夫か…?」

ボーボボはさらっとしかみたことないからあんまり詳しくはないので…ごめんなさい;

では、この辺りで失礼します。

お知らせ ( No.748 )
日時: 2016/02/11 11:11
名前: 奏月 昴 ◆Dh/xEZWmVM (ID: a0p/ia.h)


—えー、逃走中で書いた通り、本日限りでここ小説カキコでの作品投稿をやめさせていただきます。理由は自分の許容できないような作品投稿をされてる方がいる。マナーは正直どうなのこれという方がいる。そんなサイトの中に自分の作品をこれ以上投稿するのが耐えられないので。自分のお眼鏡に叶うようなサイトではない。逆にストレスにしかなってないような場所だと気づいたので。


「まぁな、確かにマナー云々はここ悪いよな。

・人が苦労して、ネタも自由な時間もない中で何時間も費やして考えた作品をこっちの許可なく簡単に真似る上に酷い奴は言い回しまで丸々コピペして展開の読めるような話ばかりでつまらないわ

・傷ついた人がいるにも関わらず等の本人には謝罪しないわ

ひっどいよな。お陰で色々真似されたよな。」


—正直言うと、料理対決も安易に真似されたくなかったのよね。面白い展開を生み出して、真似されたいって言われるのは嬉しい反面、真似するんだったら単なるコピペでちょちょいと名前変更じゃなく、こっちの原型をぶっ壊すくらいまで文章崩して真似ろよ。同じ文面だとコピペして変えただけじゃん。文面までコピーせずに似た展開を自分で考えろよって言いたくなる。酷い輩はどう見てもこれ文面まできっちり同じだよな? って言うのを自分の作品にしてるよね。パロディならまだしも、私自身そういう行為は嫌いなのよ。


「真似をするのは展開までがいいとこだよな。文章まで真似るのはご法度だよな。まぁ、仮にそれが許容できたとしても、真似した方の感想に『こんな展開を考えられる○○さんすっげー!』なんて書かれてみろ。元々考えた側はどう思う? モチベ下がんぞ。」


—だから正直、もう料理対決を書きたくない。何時間も費やして頑張って考えても、正当な評価を受けられないもの。真似した方が有名だったら、こっちへの評価はまず受けられないもの。だから正直書きたくなんかないよ。


「まぁ、これにも絡むが、相手の気持ちにたてないような奴も多いよな。特に、謝罪する時なんか。」


—こんな感想を送ったらどう思うか、とか、考えないで送る輩とか多いよねー。やってほしくないこと、禁促事項を送ったらトラブルになるのは当たり前だし、こっちも「見てないの? 流し読み?」って思っちゃうわけよ。…色々愚痴ってたら疲れた。もう終わりにするわ。とにかく、このサイトは私が求めたようなサイトじゃない。かつ、マナーを本当に守っている人が多いのか疑問に思った為、本日限りでやめます。


「後悔しても、もう遅いからな。きちっと警告も出した。引き留めるチャンスもやった。だが、それを不意にしたのはお前達自身だから。じゃ、永遠にさようなら。支部の人以外はもう二度と会いたくない。」


—あ、明日には鍵かけて恐らく削除依頼出すかもしれません。では、さようなら。



※追記


—特に何もないみたいだし、今をもって鍵付けします。ありがとうございました。