二次創作小説(映像)※倉庫ログ

ある神様の聖誕祭 その一 ( No.98 )
日時: 2015/06/01 20:39
名前: 奏月 昴 ◆Dh/xEZWmVM (ID: oq60GVTK)

六月一日、都内某所。
一年前、VENUSの二人が主催のライブが開かれた、ライブ会場。

「ひゃー、広いな、おい。聖域何個分だこれ。」

そこに、昴はやってきた。今はどうやら、聖域組と新しく加わったBDBS組で一緒のようだ。

「こんな大きな建物は初めて見ました…。」
「総司令部も大きいけど、ここも中々大きいねー。」

溜息をつきながら大きなドームを見るアニエスとイデア。あまりの大きさに、面食らっているようだ。

「ここは都内でも随一の広さを持つからねー。あとニコライさんは目をキラキラさせないでねー。」
「凪殿、このようなアイドルの祭典に興奮しないのはおかしいです。大事な事なので二度申し上げます。アイドルの祭典に興奮しないのはおかしいのです。」
「ユウ、アニエス様、鏡、ちょーっとこっち来とこうな。あのおっさんは今は無視しろ。無視。」

そう言って目をキラキラさせているニコライを見させないように、ジャンが即座に避難させました。

「お前等…。」
「あははー、ドルオタってこんな感じなんだー。初めて見たー。」
「凪、あんな大人になっちゃ駄目だぞー。」
「ご心配なくー。僕はアイドルには興味ないからー。」

凪はそう言ってあははーと笑った。

「だってねー、どんなアイドルよりもー、直斗が一番素敵だもーん。」

その直後、一弾の銃弾が飛んできたのは言うまでもない。まぁ、避けられて近くの木に当たったが。

「…まったく、凪君ったら…。」

勿論、直斗が放ったものである…。

ある神様の聖誕祭 その一 ( No.99 )
日時: 2015/07/09 23:16
名前: 奏月 昴 ◆Dh/xEZWmVM (ID: v8DmNHeA)

そんなこんなでひと悶着もありつつ、全員でホール内に入った。

「もうお客さんでごった返してるねー。」

中は既に人で溢れており、アイドルグッズ売り場が特に大盛況のようだ。

「…ジャン、私は少し離れ」
「おっさん、頼むからアイドルグッズ売り場に向かおうとすんな。向かったら即座に【紅蓮のウルフ】で構えてから沈めっぞ。」

ジャンは剣を取り出しつつ、言う。

「ジャン、まずそれしまえ。お客さん怯えるから。」
「駄目か? このおっさんに一撃だけ。」
「じゃ、ジャン、やめようよ…。」

おずおずと、ユウがジャンを止める。

「こんなところで武器を振り回したら危ないよ? 血まみれコンビニ事件が起こっちゃうよ?」
「…? 血まみれコンビニ事件?」

そんな事件を初めて聞いたのか、雪花が首を傾げ、ユウに訊ねる。

「あ、はい。この間、聖域近くのコンビニで、何者か切り刻まれたらしく、多くの血痕が残されていたそうです。ですが、大きな事件には発展しなくて…。店員さんが掃除が面倒とぼやいていただけで終わりました。」
「…。」

鏡は何かを知っているのか、考え込んだ。

「成程な。大方、どこかの色欲のおっさんが若い女にちょっかい出したんだろ?」
「いや、話によると男の子だったみたいだよ。」
「男だと!? しかも子供!? そっちに目覚めちまったのかよ!?」
「そっち?」

ジャンが驚くと、ユウ、鏡、アニエスが首を傾げた。横ではミネットとレヴナントも首を傾げている。あ、よくよく見ればアルテミアとヴィクトリアもだ。

「いや、ユウは何も知るな。」
「鏡は知らなくていい世界だよー。」
「アニエス、聞き流すんだ。いいね?」
「ミネット、お前も何も聞かなかった事にしような。」
「レヴ、アンドゥかけてもいいだろうか?(ああ、聞かなかった事にさせる為に。)」
「汚らわしい世界に入らなくてもいいのよ、アルテミア。」
「ヴィクトリア様。今のやり取りはそっと右から左に聞き流しましょう。いいですね?」

そんな彼らの保護者的存在(一部本当に保護者ですが。)であるジャン、凪、ティズ、カミイズミ、ガイスト、メフィリア、ヴィクターがやんわりと止めた。恐らく後にガイストにより、なかった事にさせる能力、アンドゥをかけられて綺麗さっぱり忘れるだろう。

「さてと、そろそろ席にむか」
「あー!」

聞き覚えのある誰かの声がして、昴達は辺りをきょろきょろと見回した。その姿は、すぐに見つけた。

「すばるさんだ!」
「すばるさんだ!」
「おー、フレイとコールか。」

何度出会ったか分からないくらいおなじみになっているエイヴさんのエレメント、フレイとコールが昴を見つけるなり飛びついてきた。
ふかふかの毛並みにもふもふされ、昴はご機嫌のようだ。

「よしよし、ふかふかだな、お前等は。…あれ? お前等だけ?」
「私も来ています。」

その声と共に現れたのは、同じくエイヴさんの所のエレメント、ネリアだ。今回は擬人化バージョンであり、彼らの保護者として来たのだろう。

「おねえちゃん!」
「あ、ネリアも来てたんだね! あれ? 明達は?」
「私達三人だけです。チケットを取れたのは三枚だけなので…。」
「今回は競争倍率激しかったみたいだしな。俺はりせから直接貰ったけど…。」

どうやら今回のライブは結構大盛況のようで、即座にソールドアウトしてしまう程らしく、当日のキャンセル待ちに期待して未だに外に人が大勢いる。

「まぁ、いいや。お前等も楽しんでってくれよ?」
「はい。では、私達は席へと向かいますので。」
「ばいばい。」
「またね。」

そう言って、フレイとコールを伴い、ネリアは会場へと向かった。

「さて、俺達もそろそろ行くか。」

そんなこんなで、全員特等席へと案内され、座った。

ある神様の聖誕祭 その一 ( No.100 )
日時: 2015/07/23 17:39
名前: 奏月 昴 ◆Dh/xEZWmVM (ID: q9qYGNqH)

そして時刻は開演時間。午後一時。

『やっほー、みんなー! 今日は集まってくれてありがとー!』
『りせちー!』

りせの熱心なファンなのか、声が一角から聞こえる。何か隣辺りから聞こえた気もしたけど、気のせいにしておこう。

「ニコライはりせさんのファンなのですね。」
「プリンのファンだし、他のアイドルについて知っていてもおかしくないですからね。」
「お前等、ちょっと静かにしとけ。」

ほんわかと会話をするアニエスとユウに、ジャンはそっとそう言っておいた。それしか出来なかった。

『じゃあ、まずは一発目! 探検ノート、ストリートスタイル!』

ギターの音が流れる。PONさん歌唱バージョンの探検ノートのようだ。


“探検ノート(street style)/pop'n music 19 TUNE STREET”


探していた、と言う歌詞を歌った瞬間、会場全員が一つとなり、エコーをかける。
そして、サビに突入。そのまま歌い終わると、会場から溢れんばかりの拍手と声援が響き渡った。あの、ジャンの隣にいる大男が泣き出してるんですけど。

「ニコライさん、感動したんだね、この曲に。」
「ユウ、頼むから静かに聴いててくれ。(もうやだこのおっさん…。)」

ジャンの嘆きはさておき、どうやら次の曲に行くようだ。

『さて次は、ギタドラプレイヤーなら知ってるであろう、春待ち花!』

エレキギターとエレキベースのリズムが刻まれ、歌が始まった。


“春待ち花/GITADORA”


少し妖しく歌うりせに、観客中が魅了された。…アイドルオタクは別の意味でも魅了されているようだが。
歌い終わり、しばらく、かっこいいギターの競演が続き、曲が終わった。

「すげぇな、りせ。何か、女の子から女になった感じ?」
「ああ。きゃぴきゃぴしてるだけかと思ったら、仕事となったら本気なんだな。」
「仕事とプライベートは違うのでしょう。大事な事なので二度申し上げます。仕事とプライベートは違うのでしょう。」
「二度言わんでもわかるわ。」

ニコライにツッコミを入れるジャンはさておき、次の曲だ。

『次はラピストリアでの最初の解禁曲! ラピストリアで烈達に出番取られたミミちゃんとニャミちゃんでおなじみの』
「それは言ってやるなりせ!」

観客席から昴のツッコミが飛ぶ。それは言わないお約束である。

『こほん、TWINKLINGだよ!』

そんなやり取りを他所に、曲が始まった。

ある神様の聖誕祭 その一 ( No.101 )
日時: 2015/07/23 17:46
名前: 奏月 昴 ◆Dh/xEZWmVM (ID: q9qYGNqH)

“TWINKLING/pop'n music ラピストリア”

だが、そこで事件は起こった。りせのマイクが何故かいつの間にか切られていたのだ。
代わりに聞こえた声は、りせのものではなく…。

「え、ミミニャミ!?」

突然開かれたドアから顔をのぞかせ、出てきたミミとニャミのものだった!
二人は歌いながらステージに上がり、くるりと振り向いた。
そして手を差し伸べるように歌うミミニャミに、観客のボルテージは上がった。突然の乱入者だが、大分盛り上がったようだ。
彼女達が歌い終わった後、突如乱入してきたミミニャミは、大きな拍手喝采に手を振りながら答えた。

『み、ミミちゃんニャミちゃん、何でここに!?』

やはり打ち合わせ等で聞いていなかったのだろう、りせは突然の彼女達の登場に驚きを隠せなかった。

『りせちゃんばっかりずるいよ! 私達だって昴さんをお祝いしたいのに!』
「…は?」

昴を、祝いたい? その発言には首を傾げる昴。

『わーっ! ミミちゃん、それ最後までの秘密! それと…。』

ニャミはじろりとりせを睨む。あ、もしかしてこの意味は…。

『気にしてる事言わないでくれるかな? 烈君達に出番取られて本気で看板娘の座が危ぶまれてるのを気にしてるんだよね。』

どうやら、出番が取られた発言を気にしているようだ。

『ご、ごめん…。』
「おーい、話は済んだところでお一つ聞きたい事があるんだけどよー。」

観客席…その特等席から、昴の声が響く。

「俺を祝う為ってどう言う事だー?」
『あー、もー、ミミちゃんったら…。』
『ご、ごめん…。』

ミミは謝罪するも、もう遅い。

『まぁ、勘が鋭いお前ならミミの言葉で何となく分かってるだろうがよ。』

突然、MZDの声が聞こえた昴達は、辺りを見回す。
そして、ボンッ! という音と共に、MZDだけでなく、各音楽ゲームの元締め的立場であるパステルくん、スミス、オトベア、トラン、レイシス、ストマックマ、アフロ、タカハシサンがステージに登場した。

『今日は、本当の観客はお前だけだ、昴。』
『みんなで昴さんの誕生日を祝っちゃおうって、計画してたのー!』
『でも、私乱入してくるなんて聞いてないんだけど!』

パステルくんの言葉の後に、りせが反論しつつ聞く。どうやら乱入は完全にりせの知らぬ所だったらしい。

『だって言ってねぇもん☆』
『よし馬鹿神、後でバトルモードのカンゼオンでぶん殴るから覚悟して。』
『ひぃっ!? 怖ぇっ!』

MZD、後に死亡フラグが立ちました。
さて、それはさておき、昴は観客席からステージを見ていた。

「…別に祝わなくたっていいっつーのに。祝われるような歳でもねぇし。」
「それでも、祝いたいのですわ。この世界の始まりたる貴方の生誕を。この世界に住む者として。」

昴が膨れ面を浮かべるも、牡丹の言葉で、彼女の表情は柔らかくなった。

「…ありがとな。」
「この世界に住む存在として、当然ですわ。ところで…。」

牡丹は急ににやりと笑い、昴を見た。

「昴さんは今年おいくつになられましたの?」
「…はい?」
「え、ですから昴さんって今おいくつなのですか? 世界の創世に関わってるのですからもう既にウン億歳とか」
「…牡丹、お黙りなさい?」
「ハイ。」

昴が軽く睨むと、流石に身の危険を感じたのか、牡丹は引き下がった。

『じゃー、気を取り直して、りせ、司会お願い!』
『え、司会業になるの!?』
『二曲も歌えば十分だよ。ほら、司会やったやった!』

パステルくんに追いやられる形で、りせは司会業に専念する事となった。

『もー…。じゃあ、次の曲、は何?』
『次は我々の番だ。』

その言葉と共に舞台袖から出てきたのは、きらびやかな衣装に身を包んだユーリと、その後ろに控えるかのようにいたアッシュとスマイルだ。そう、ヴィジュアルバンドのDeuilがここに集ったのだ!

『ヒヒヒッ、神様、誕生日おめでとー! アッス君が後でケーキ用意するってー。』
『腕によりをかけて作るッスよー!』
「おー、そりゃ楽しみだわ! でもまずは歌頼むなー!」

アッシュのケーキはさておき、りせとは毛食の違うヴィジュアル系バンドの歌声に酔いしれる事になったようだ。

ある神様の聖誕祭 その一 ( No.102 )
日時: 2015/07/23 17:51
名前: 奏月 昴 ◆Dh/xEZWmVM (ID: q9qYGNqH)

『では、曲はポップン2から、WHITE BIRDSだ。』


“WHITE BIRDS/pop'n music 2”


「随分初代の方だな。」
「リミックスの方ならオレもよくやったなー。階段の練習で。」
「あ、俺も俺も。階段の練習で。」

昴と鏡の話はさておいて、歌が始まったようだ。
ヴィジュアル系バンドらしく、妖しく歌うユーリの歌に聞き惚れない人物はいなかった。
そしてユーリが歌い終えると同時に、黄色い歓声が上がった。

(すげぇユーリファン。)
(こ、これがライブ…。凄いけど、何か疲れるな…。)

初めてのライブに飲まれたのか、ユウは少し疲れの色を見せた。

「ユウ、大丈夫ですか?」
「あー、ちょっとこの雰囲気に疲れちゃったんだね。少し休んできなよ。」
「は、はい…。すみません、ティズさん。」
「何か心配だな…。凪、お前も行ってやれ。」
「はーい。」

そんなユウを心配したアニエスとティズが外に出て休むよう促し、昴は凪を付き添わせた。

『さて、あまり我等が独占する訳にも行かぬだろうが、今日はここで特別ゲストを呼ばせていただきたい。丁度少し前に私のファンだと言う面白い歌唱者に出会ってな。…入って来い、ラーズ。』

いつの間にか話が進んでいたのか、ユーリが舞台袖に向かって話をしている。
暫く何の音沙汰も無かったが、やがてガチガチに固まった頭に可愛らしいぷにぷにしていそうな生物を乗せた男、ラーズがやってきた。

『そんな緊張せずともよい。では、私達とラーズで一夜限りのバンドを組むとしよう。』
『ゆ、ユーリ様とバンドを!? かっ、感激です! せっ、精一杯歌わせていただきます!! 星の名の者よ、心して聞いてくれ!』
「おぅ!(宇宙一の歌唱者の歌声、楽しみだ。)」

そう言ってガチガチに固まったままのラーズを他所に、演奏が開始された。
前奏のバイオリンが響き渡った後、すぐにエレキギターが入る。

「あ、ラーズの曲だな。」

そう、ラーズの担当曲だ。


“空に抗い堕つるとも/pop'n music ラピストリア”


独特な声で歌い上げるラーズに、観客達は大盛り上がりだ。

『次は二曲連続でいかせてもらう! ギタドラの星宿る空の下でと、ユビートの枝に結ぶ願いだ!』
「担当曲の生みの親繋がりか。」
「確か、この二曲って関連あるんじゃなかったかな? ジャケットも似てるし。」
「お二人共、始まりますわよ。」

牡丹の声で、昴と鏡は話を中断した。
スマイルの弾くベースの音と、アッシュが叩くドラムの音色が、心を弾ませた。


“星宿る空の下で/GITADORA Overdrive”


演奏が終わると、即座に次の歌にいった。が、その前に…。

『では、この曲は私とデュエットと行こうか。』
『はひゃいっ!?』

なんと、ユーリがデュエットを申し込んだのだ!
これにはラーズもびっくりだが、曲はピアノの演奏と共に始まった。始まってしまった。


“枝に結ぶ願い/jubeat saucer fulfill”


ユーリが歌ったのもあるのか、または二人の歌唱者を讃えるためか、拍手がひときわ大きく鳴り響く。
二人は満足そうに微笑み、硬い握手を交わして舞台袖に去っていった。アッシュとスマイルも後に続く。

「いい歌だったな。ただ、誕生日に歌う歌かと訊ねられたら首は傾げそうだけど。」
「あはは…。」
「でも、影縫い胤撒きよりはいいと思うけれどね。」

雪花が言うと、全員同意の色を見せた。

ある神様の聖誕祭 その一 ( No.103 )
日時: 2015/06/01 21:17
名前: 奏月 昴 ◆Dh/xEZWmVM (ID: 8NwmyZQz)

その頃、ユウと凪は落ち着きを見せたアイドルグッズ売り場に来ていた。

「あ、ストラップもあるんだ。マグノリアに一個買っていこうかな…。」
「きっと喜ぶよー。」

どうやら気分転換の為に、二人で買い物に来ているようだ。

「きっ、急患だー!」
「回復魔法が使える人はいませんかあぁぁぁっ!!」

そんな和やかな雰囲気をぶち壊すように、ホールにその声が響く。

「あ、あの、どうかしましたか?」

ユウはその人物達に声をかける。どうやらここのスタッフのようだが、血相を変えて焦っている様子が目に見えた。

「あ、あぁ、実は、ラーズさんが倒れて…。」
「ラーズって、さっき歌ってた人ー?」

ホールにいても、スピーカーを通じて何の歌を歌っているかは分かる。凪は何があったのか分からぬまま、首を傾げた。

「ああ。その時にDeuilで一夜限りの合同バンドを組んだんだが、ラーズさんは彼らの…とりわけユーリさんのファンで…。」
「ああ。幸せすぎてぶっ倒れたんだねー。」
「実はそうなんです…。何だかこのままだと本当にこのまま亡くなりかねないので、回復魔法でもかけて少しでも和らげようと考え、回復魔法が使える人がいないか探していたのですが…。」

どうやら、ラーズが舞台袖から楽屋に引っ込んだ後、幸せすぎてキャパシティーオーバーをしてしまい、倒れたらしい。しかもそのまま興奮状態で死にそうらしい。

「オレ、使えます! 白魔法でも神聖魔法でも! ジョブチェンジすれば…。」
「あ、ありがたい! じゃあ今すぐ楽屋に!」
「はい! 凪さん、オレ、行ってきます!」
「あ、僕も行くよー。何かこのまま一緒に行動していた方がいい気がするー。」

ユウは純粋組に属する為、何かあったらジャンに申し訳が立たないと考えた凪は、そのままユウと共に行動する事にした。











その頃、ホール内では、りせがマイクを握っていた。

『みんな、そろそろトイレとか行っとく? あまり連続して歌うのもアレだから、少し休憩挟みたいな! 多分長丁場になりそうだしね。』

りせはどうやら休憩を挟み、お客さんをリラックスさせるつもりのようだ。

『じゃー、十分くらい休憩しようか。会場も少し模様替えしたいしね!』

パステルくんがりせの提案を呑み、会場中の空気が和やかなものになった。休憩モードに入ったのだ。

「んじゃ、俺達も今のうちにトイレとか行っとこうぜ。」
「はーい!」

昴達も荷物の番を未だに目をキラキラさせてグッズ売り場に向かおうとしているニコライとそれを嗜めるジャンに任せ、お手洗い休憩としゃれ込む事にした。

ある神様の聖誕祭 その一 後書き ( No.104 )
日時: 2015/06/01 21:21
名前: 奏月 昴 ◆Dh/xEZWmVM (ID: oq60GVTK)

後書き de 雑談



—すみません、流石にこれ長くなるので、分けます。三部作ぐらいで出来ればいいけど、四、五部作くらいは覚悟しておいてください。

ジャン
「気合入れすぎだろ。いくら自分の誕生日だからって。」


—あれやりたいこれやりたいゲストさんの歌云々込みで詰め込んだらかなりの曲量になって…;

ジャン
「削る事は考えたのか?」


—大分削ったけど、それでも多いの…; それに言い訳になるけど…リアルでの仕事がかなり大変で…。何日も残業詰め込まれて、時間が取れなくなってきててね…。でも、お待たせするのも申し訳ないし、こうして分割する事にした。出ていないゲストさんは後々に出てきますので出ていないんだけど!? とは思わなくて平気です。この話では出ませんでしたが、他のこれ関連の話に出てきますので心配なさらなくても大丈夫です。

ジャン
「すみません、プレアの戯言に付き合ってください。じゃ、ここで終わらすからさっさと続き書け。」


—ほーい…。では、今回はここで失礼します。







感想okです。