二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: 逃走中『其の八』 〜夢のアトラクション〜 ( No.74 )
日時: 2015/07/30 12:40
名前: 雨雲太郎 ◆nUHHfTTC4A (ID: pQJ8x1bd)




絵理「……」スクッ



今まで身を隠していたアスレチック広場から、突然移動し始めた水谷絵理。



絵理「……決めた。自首する」



どうやら、自首を決めたようだ。



絵理「通報は、面倒?それに、早く自首しないと面倒事に巻き込まれても困るし…」



ミッションに協力する気は、一切ない…。



絵理「ふふふ。念願のPCパーツも、これだけ賞金があったら手に入る…♪」



自首するためには、東西南北にそれぞれ設置された出入口で、エリア脱出の手続きを行う必要がある。



絵理「愛ちゃんにはちょっとだけ申し訳ないけど……でも、愛ちゃんならどうにかなりそう?」



ただし、そのためには、4体のハンターとスパイアイドルの捜索を切り抜けなければならない!

はたして、無事に自首することは出来るのか…。






井月「さてと…スパイアイドル、ちょっと候補をおさらいしてみるか」



スパイアイドル候補

・アイドルブルー=如月千早
・アイドルフレッシュグリーン=星井美希
・アイドルカーマイン=四条貴音
・アイドルパープル=三浦あずさ



井月「…うん、まあ、この明らかに悪意のある人選になった理由は置いといてだ。誰がスパイアイドルになってもかなり厄介だろうな」

スタッフ「何故ですか?」

井月「千早は耳がいいから、声でばれるかもしれない。美希は第六感が非常に優れている。あずささんはハンター以上に神出鬼没。そして、なにより…」

スタッフ「なにより?」

井月「貴音には、俺自らが会いに行きたい…!」ギリッ



愛を抑えきれない、プロデューサーの性…。






久美子「自首……どうしよっかな」



お化け屋敷付近に身を潜める、黄前久美子。



久美子「今の時間と賞金は……」チラッ



残り時間 43分16秒
賞金 440800円



久美子「うわっ、すごい金額……結構いい楽器にも全然手が出せるよね、これ」



北宇治高校にて、吹奏楽部に所属している彼女。

手に入れた賞金は、担当している楽器に費やしたいようだ。



久美子「自首したい…。自首したい…!でも、ここで自首したら周りに迷惑が…」



欲望と責任感の、挟み撃ちになっているようだ…。



久美子「…うん、ミッションが出てる間はミッションを頑張ろう。終わってからでも、大丈夫…だよね?」



しかし、その彼女の近くに…



パープル「……♪」



スパイアイドル候補が、接近する…!



久美子「絶対こういうゲームって、葉月ちゃんとかの方が向いてたよね。そもそも私走るのあんまり得意じゃないのに…」



パープル「……あら?ここはどこかしら〜」



久美子「ひっ!?」サッ



気付いた…!



久美子「ああ、あの人…!あの紫色の衣装って…!」



パープル「困ったわねぇ…。グリーンさんに、怒られちゃうわ〜」



久美子「シュ、シュス、シュ…!シュパイアイニョル…!」



気が動転して、呂律が回っていない…。



久美子「お、落ちちゅけ。落ち着くんだ私。深呼吸、深呼吸…。すぅぅぅぅぅぅ……はぁぁぁぁぁぁ……」



パープル「……ん〜、どうしたものかしら」



久美子「……まだ近くにいるよね」チラッ



【私は、スパイアイドルではありませんよ〜】



久美子「えっ…?なに、あの立て看板…」



見直した結果、文字が書いてある立て看板を持っていることに気が付いた。



久美子「あれって…え、そのまんまの意味でとらえていいのかな…?」



はたして、立て看板に書かれたものが示す意味とは、一体何なのか…。





サタン「見つけたぞ!お前ら!」



一方、ゲームセンター付近で悪戯の張本人を見つけ出したサタン。



イエロー1「ん?…あ!さっきのおじちゃん!」

イエロー2「イェーイ!おひさ→」

サタン「お前たち、よくもこのサタン様を騙したな!」

イエロー1「別に騙してなんかないYO!実際それつけてたら、ハンターにはモテモテだし、スパイアイドルの女の子にもあとをつけられるっしょ?」

サタン「ぐぬぬぬぬぬ…!ええい!ならば返品だ!さっさとこいつを外せ!」

イエロー2「んっふっふ→!ただじゃあやってあげないもんね!」

サタン「なんだと…!?」



どうやら、タイム・ボムの解除には、何か条件が必要なようだ。



イエロー2「んとねー、今、イエローたちはゲーセンで遊園地メダルが必要なんだ」

イエロー1「あと15枚メダルがあったら、ののわさん人形を手に入れることが出来るんだよね→」

サタン「……まさか」

イエロー1&2「「解除して欲しかったら、遊園地メダル15枚持ってきてね!」」

サタン「ふざけるな!何故このサタン様がそんなことをせねばならんのだ!」

イエロー1「いやならいいんだよ?そのかわり、おじちゃんは大変だろうなぁ」

イエロー2「どこへ逃げてもハンターとスパイアイドルが追いかけてくるでしょうなぁ」

サタン「小娘共が……!」



他に手段は、ない…。



サタン「メダルを15枚集めたら、必ず外すと誓うな!?」

イエロー1「モチのロンだよ!」

イエロー2「つーわけで、よろよろ→!」

サタン「絶対に、ただではおかないからな!……とりあえず、ラインで他の奴らにコインをここに持ってこさせるとするか」



ピロンッ♪



『サタン:タイム・ボムの解除方がわかった。小娘共に15枚の遊園地メダルを渡せば、タイム・ボムを解除するらしい。私は、こいつらが逃げんように見張っておかねばならないからな。お前たちがここに持って来い』



真姫「……この上から目線、ムカつくわ。ていうか、どうやらこいつがタイム・ボムをつけられてるみたいね」

スタッフ「どうしてわかるんですか?」

真姫「あいつ目線で考えると簡単よ。もし他の人がタイム・ボムをつけられた逃走者なら、その人に向けて、『解除してくれるということだからここに来い』とでも書いてるはずだわ」



当たっている…。



サタン「これでよし…っと。ふふ、さすがはサタン様だ。タイム・ボムをつけられたのが私だとばらさずに、他の奴らに持ってこさせる理由をうまく考え付けるのだからな。ハーッハッハッハ!!」



ばれている…。