二次創作小説(映像)※倉庫ログ

ポケモンサマーコンテスト ( No.245 )
日時: 2016/07/31 20:09
名前: ユリカ (ID: u5fsDmis)

翌日、訪ねてきたルチアと今回参加するメンバーが依頼について話し合っていた。場には生放送の悲劇を見て立候補した2人に加え力になれると宣言した苗木と日向、そして傍らには同じポケモンとしてルカリオとゲッコウガが控えている。



ルチア「本当に信じられなかったわ…。そこのルカリオとゲッコウガのお仲間さんも災難だったのね」
ゲッコウガ「左様、命に別状は無いが目や喉を集中的に狙われた。おそらく助っ人として屋敷のポケモンたちが出て来ることを事前に防ごうとしたのであろう…。間違いなく犯人はこのWSTについても知っておるな…」
日向「…まあ、ピカチュウたちがそこまで酷くなかったのは良かったよ。んでルチアさん。サマーコンテストって一体…?」
ルチア「今回のポケモンサマーコンテストは地方を跨いだイベントでね、優勝したポケモンはその後行われるポケモンサマーフェスティバルのキャンペーンポケモンになるの。各地のスポンサーも注目しているから良い成績を残せばメディア進出にもなるし、ポケモンアイドルのデビューに繋がることも多いわ。だから絶対たくさんの人々が参加して来る…」
奏「そういえば最近人気が出たポケモンアイドルの1人も大型コンテストで優勝したことから注目を集めて浴びたんですよね。やっぱり影響は大きいんだ…」



被害に遭った屋敷のポケモンたちはピカチュウとプリンとリザードンであり、彼らはスマブラで活躍していることからファンの差し入れを受けた。一応チェックはしたものの、中身は普通のジュースときのみとポケモン菓子であり喜んで受け取った。だがそれは罠であり、ジュースを開けたリザードンは目を、お菓子を食べたピカチュウとプリンは喉をやられてしまったのだ。彼らは病院へ運ばれ、命の危険はなかったものの久々にスマブラ屋敷は大騒動になった。ギルドで仕事をしていたルカリオとゲッコウガは回避出来たのが幸いだったが…。



ルカリオ「いつも放浪しているレッドも今回ばかりはすぐ帰って来たし屋敷は大騒ぎだった。…ピカチュウたちに後遺症は無いし数日で回復出来るだろう。だが1度妨害を喰らうとコンディションに大きな影響が出るし、コンテストの出場はまず厳しいものになる…!」



ポケモンの四肢や顔や肌、重要な部分を負傷すると技が出なくなったり能力を上手く発揮出来なくなる。例を挙げるとプリンは歌声が特徴的なポケモンだが喉をやられてしまったためしばらく歌うことは出来ない。この状態でコンテストに出場しても魅力を競うコンテストでは致命的のため何も出来ない…。



ユリカ「今回はWSTのメンバーが囮になって犯人を捕まえるのよ。大会スタッフやレンジャーたちの協力も全面的に得ることが出来たし、犯人はこの機会を逃さないだろうしね」
ルチア「あなたたちが危険な目に遭うことは避けられないと思うけど…。お願いします!」
苗木「うん、今回の依頼はしっかり僕たちが引き受けます。力になれると分かっていなきゃ立候補なんてしないよ。それに…」



全員「こんな卑怯なやり方で楽しい祭典を邪魔した罪は大きい…!」





凛音「ホームページにアクセスしてサマーコンテストのルールを持ってきたよ!」
ユリカ「了解。えっと、どれどれ…?」



「サマーコンテストのルール」
・今回はいつものコンテストの方式とは違い、ゲーム方式やカロス地方のトライポカロンの要素も取り入れている
・予選ラウンドは3回あり、全て突破することで本戦のマスターラウンドに進むことが出来る
・かっこよさ、うつくしさ、かわいさ、かしこさ、たくましさの5部門があり1トレーナー各部門につき1体までエントリー可能
・使用する技や小道具の変更は認めるが同じラウンドでの変更は出来ないので注意
・衣装や小道具、アクセサリーの持参はOK



ルールを見ると当日までに色々準備をしなくてはいけないことが分かる。ポケモンたちのコンディション調整、衣装や小道具の用意、パフォーマンスの練習と様々だ。参加するポケモンは出来るだけいた方が良いが、犯人の気を引くのが目的のため準備は念入りにしなくてはいけない。



日向「…おい、意外と覚えることがたくさんあるぞ?俺たち初心者だけど大丈夫なのか;」
ユリカ「慣れちゃえば楽な部分もあるし楽しくなって来るわ。…あと提案があるんだけど、ルカリオとゲッコウガは護衛と騒動の鎮圧に集中して欲しいの。だからコンテストには出場しない方向で…」
ゲッコウガ「承知した。…だがそうなると苗木殿らの負担が…」
苗木「そこは心配しないで。こう見えても僕たちポケモン所持してるんだからね?メガシンカ可能な子もいるし」
ルカリオ「本当か!?私も万が一には備えてルカリオナイトを持って行こう」
奏「話はこれくらいにして、それぞれ準備に移りましょうか?時間も無いですし、パフォーマンス?の準備もしなきゃ」



ここからは個人行動になり、依頼に備えて準備を始める。ところでなぜ一部のWSTメンバーがポケモンを所持しているのか説明すると、WSTと繋がりのある育て屋から託されたり観光でポケモン世界に行ったり依頼の関係で出掛けた時に出会ってゲットしたケースが多い。それにWSTの依頼内容によっては彼らの力を借りることも想定しているのだ。ポケモンによってはメガシンカに必要なキーストーンの所持も可能である。



日向「すみません、WSTの日向です!急用でポケモンたちの力を借りたいんですけど…」
作業員「了解しました!日向さんですね?データを表示しますので操作をどうぞ!」
日向「あいつらはメガシンカ出来たから今回の依頼でもより役立ってくれるはずだ…!」



自分のポケモンを呼び出して転送して貰い、ボールを起動させる。中から出てきたポケモンたちは主人の顔を見るなり嬉しそうに飛びついて来た。



日向「あはは、くすぐったいからやめろよ!…早速で悪いんだけどさ、お前たちに手伝って欲しいことがあるんだ。いいか?」



苗木「…という訳で今回は皆の力も借りたいんだ。もし何かあれば…」
舞園「苗木君たちにはいつもお世話になってますし、お安い御用です!私が現場で貰ったアクセサリーで良ければ提供しますよ!」
朝日奈「トレーニング方法なら私とさくらちゃんに任せて!とっておきのを用意してあげるから!ね、さくらちゃん!」
荷台「ワシも協力するぞ!超高校級のマネージャーの底力を見せてくれるわあああああー!!!!!」
江ノ島「だったらこっちはメイクだね。うちらが協力するんだからちゃんと決めなさいよ苗木!」
罪木「た、体調管理でしたら私が…!ポケモンさんもですけど、苗木さんや日向さんの健康管理も大切ですからね」
西園寺「仕方ないから苗木おにいと日向おにいにうちで余った和服の生地あげる。あと扇子とかも。このままだといらないし全部ゴミになるからさ、たくさん持ってってよね」
左右田「小道具のチェックは俺がやるよ。いつも世話になってる例だぜ、気にすんなって!」
花村「だったら僕は元気の出るお手製料理を振る舞っちゃおうかな!色々あるけど日向君も苗木君も僕の友達だからね!…あっ、変なモノは入れないから安心してね!」
小泉「…大丈夫よ苗木、花村は私が見張ってるから;」
苗木「…皆、僕らのためにありがとう…!」
霧切「良かったわね、苗木君。…あと花村君は変なモノを入れないとこの場で必ず誓い、守りなさい。さも無いとまた犬神家状態にするわよ?」
花村「す、するよ!第一僕もそう毎回のようにふざけないからね!?だからそんな怖い目で見ないでよ!!?」
霧切「自業自得というやつよ」
苗木「あはは…;」



協力者多数。そして霧切さんに信用されない花村ェ…

ポケモンサマーコンテスト ( No.246 )
日時: 2016/07/31 21:46
名前: ユリカ (ID: u5fsDmis)

凛音「…という訳でこうなったの」
カミュ「…要するにお前はそのコンテストとやらに出場する訳だな。随分と急だが…」



後日ギルドで準備をしていた探求する少女はやって来ていた人物に今回のことを説明していた。彼も生放送でとんでもないことがあったというのは知っていたため、表情は厳しい。



カミュ「詳しくない俺たちに何も出来ることはない。…おい雨宮。もしやめろと強く言われたらお前はどうする」
凛音「やめないよ。今までも引き受けた依頼は絶対途中でやめなかったし。…それにあんなことが起きてて黙って見てられないよ。こう見えても私もポケモントレーナーの端っこなんだから…」
カミュ「『端くれ』だ」



いつもは穏やかを通り越してほわほわした空気を醸し出す彼女だが、今回はぴりぴりと張り詰めた雰囲気が彼女を包んでいる。表情は厳しく、今回の依頼に根を詰めていることは分かる。



カミュ「…だが早乙女や伝を頼って苗木と日向の衣装を手配する程度なら訳もない。お前はあまり根を詰めすぎるな。1度向かった目標しか見えなくなることがお前の欠点だ。周りをよく見て行動しろ」
凛音「…うん、ありがとう。私頑張るね」
カミュ「俺に言う礼など無いだろう。そんな暇があったら出場するポケモンとやらにでも言え」
凛音「えへへ…あっ、シアンちゃん!」
シアン「凛音ちゃーん!あのね、あたしたちや他のバンドのミューモンたちから使わなくなった衣装やアクセサリー、集めて来たにゃん!これで大丈夫?」
凛音「えっと…うん、これだけあれば大丈夫だと思う!シアンちゃんありがとう!!!」
シアン「どういたしましてにゃんv」



奏「コンテストってこんなに覚えることがたくさんあるんですか!?」
ルカリオ「今回は特に特別な方式を取っているからな。だがそれでなくても基礎知識は多いぞ」
ゲッコウガ「レッド殿やご主人から資料を預かっているでござる。これにもよく目を通しておいた方が良いかと」
奏「ランクの違いに技の種類にスペシャルアピールに…。ううっ…;」





苗木が希望ヶ峰学園の生徒たちから協力者を募り凛音も他のものたちから協力を得ている頃、心優しい少女はポケモンたち2体とコンテストの知識の確認をしていた。覚えることや準備の知識や細かいルールが多く、これにはさすがの彼女もややうんざりする。しかし…。



奏「結構キツいけど…。でも頑張らなきゃ。皆頑張っているものね…」





依頼参加者全員「必ず依頼をクリアしてみせる…!!!」





全員が依頼達成に燃える中、人知れず動く者もいた…。



???「ただいまー!裸族の名前を騙ってコソ泥を働く犯罪集団共に裸族の鉄槌を食らわせて来たぜ!…って人が少ないな…依頼?ポケモンサマーコンテスト…っていうと生放送のアレに関係あるのか!?うちからも何人か出るんだな?だったら俺も参加するぜ!相棒の力を発揮する時だ!!!」




そしてポケモンサマーコンテスト当日…。



ゲッコウガ「皆の者、準備は平気でござるな?」
日向「おう!このために準備して来たんだ、問題ないさ」



ポケモン世界ホウエン地方サイユウシティ。ここで開催されるサマーコンテストの会場には参加するWSTのメンバーと作者が勢揃いしていた。今回は苗木と日向、凛音と奏がトレーナーとして参加するものの、WSTと警戒されないよう偽名と変装を用いる予定だ。



ルカリオ「そういえばポケモンを所持していると聞いたがお前たちの手持ちの話は聞いていないな。どんなポケモンがいるのか説明してくれ」
苗木「うん、分かったよ!まずは僕からでいいかな?えっと…。僕の手持ちはトゲキッス♀のなのはさんとエルレイド♂のカルディア!頼りにしてる子たちなんだ」



最初に苗木がボールから手持ちを繰り出す。と、出てきたのは美しい白い髪をサイドテールにしたトリコロールカラーのワンピース姿の女性と緑の髪に白いマントを靡かせ双剣を装備した礼儀正しそうな男だった。言わずもがな女性の方がトゲキッスで男がエルレイドだろう。



なのはさん「日向君は会っているけど他は初めましてね!なのはって呼んでね。誠君から話は聞いたわ。コンテストを妨害する卑劣な犯人にはとっておきのマジカルシャインで鉄槌を食らわすんだから!」
カルディア「なのは様、少し落ち着いて下さい;貴方のマジカルシャインはLSB級の威力でしょう;…主から話は伺っています。このカルディアめも皆様のお力になれるよう尽力を尽くして参ります」
苗木「実力のある子たちでね、カルディアはメガシンカも可能なんだ。自惚れかもしれないけど期待して良いよ。…日向君、バトンタッチ!」
日向「OK!俺のメンバーも強いぜ?しかも2匹共メガシンカ可能だからな!」



そう言って日向は背の高い緑の短髪の男と銀髪のショートヘアに紺色のメッシュのクールビューティという言葉の似合う少女を繰り出した。



日向「ジュカイン♂のエルブにアブソル♀のシルヴィア。両方人見知りで取っつきにくいけど優しい相棒だ。…お前ら、自己紹介な」
エルブ「…エルブだ。まあ、よろしく」
シルヴィア「シルヴィアよ。…創って千秋以外にも知り合いの女の子がいたのね」
日向「おいシルヴィアそれどういう意味だ」
奏「ま、まあまあ…;次私で大丈夫ですか?ニンフィア♀のイノリにチェリム♀のサクラです!」
イノリ「初めまして、イノリです!今日はよろしくお願いします!」
サクラ「サクラだよ〜。よろしくね〜。ふあ〜あ…」



ツインテールの少女の元には同じようにピンクのツインテールに白いリボン、水色の瞳の可憐な少女に、こちらもピンク色のツインテールに赤い髪留めが目を引くのんびりした少女が姿を現した。



凛音「うわあ、イノリちゃんもサクラちゃんも可愛いね!」
奏「ありがとうございます!…あれ、凛音先輩は?」
凛音「うん、この子たちだよ。そーれっ」



そう言ってボールから繰り出されたのは美しく妖艶な紫色の髪を伸ばした女性(?)と大柄かつ眠そうな男、頭に花を付けたロングヘアの美少女だった。



凛音「皆、今日のコンテストで一緒に戦う仲間だよ。自己紹介してね」
マージ「アタシはムウマージ♂のマージよ。今日はよろしくね。…ああ、この格好と喋り方は好きでやっているから気にしないでねv」
ゴン「…カビゴン♂のゴン…。眠くなるけど気にしないで…ふあ〜あ…」
ディアナ「ドレディア♀のディアナだよ!凛音ちゃんはディアって呼んでるの!仲良くしてね!」
苗木「これで全員だよね?こうして見ると多いな…。ねえ作者、誰がどの部門に出るかは決まってるの?」
ユリカ「一応決めてあるわ。問題なさそうだし、このメンバーでエントリーしましょ?」



感想まだ

Re: とある彼らの日常日和2 ( No.247 )
日時: 2016/07/31 22:07
名前: ユリカ (ID: u5fsDmis)

ユリカ「あとちょっとだけ不具合があるから手持ちのメンバーチェンジをして。ロンパ主人公組、カルディアとシルヴィアチェンジで。2人がメガシンカ出来なくなるのと破壊力がばらけることになるけど相手がどう動くか分からないし、臨機応変に対処するってことで」
カルディア「構いません。シルヴィア様、どうぞ主をよろしくお願い申します」
シルヴィア「…まあ、仕方ないわね。別に気を使う必要もないし」



「出場者」
苗木:なのはさん、シルヴィア
日向:エルブ、カルディア
奏:イノリ、サクラ
凛音:マージ、ゴン、ディアナ



「参加者出場部門」
かっこよさ:エルブ、シルヴィア
うつくしさ:なのはさん、サクラ
かわいさ:イノリ、ディアナ
かしこさ:マージ、カルディア
たくましさ:ゴン



…とここまでは良かったが問題発生。たくましさ部門の出場者がゴンしかいない。このままだと彼が敗退した際に犯人をおびき寄せることが難しくなってしまう。が、この問題はある人物が解決する。



ユリカ「どうしよう…。今からでも私のポケモンを使って「そんなことで間に合う訳ないだろ!」
ゲッコウガ「ま、マリオ殿!?どうしてここに?」
マリオ「依頼のことは調べて来たぜ!人出が少ないんだろ?俺も協力する!ポケモンコンテストには自信があるからな!」
ルカリオ「助か…ん?少し待て。確かお前のポケモンは…;」





マリオ「そうだ、皆も知っての通り俺の相棒はカイリキー♂のあべたかかすだ」
あべたかかず「久々の登場に興奮してるぜ!俺の裸舞をサマーコンテストに伝えてみせる!」
全員「」





そこにいたのはご存知の通り裸族カイリキーのあべたかかずだった。約半年ぶりの登場に彼は筋肉を強調して喜びを伝えている。どうせなら予想が外れて欲しかったよコンチキショウが。



マリオ「それとも他の裸族ポケモンの方が良かったか?」
日向「いや、お前の手持ち裸族ポケモンしかいないのかよ!?」
あべたかかず「ちなみに俺の特性はノーガードだ、こんじょうじゃないぞ」
マージ「いや、そう言われても反応に困るからやめてちょうだい;」



…こうしてマリオとあべたかかずも加えた10匹がエントリーすることになった。
果たしてポケモンサマーコンテストの行方はどうなるのだろうか、そして彼らは依頼を無事にクリア出来るのだろうか…?





ひとまず今回はここまで。感想OK