二次創作小説(映像)※倉庫ログ

ポケモンサマーコンテスト ( No.270 )
日時: 2016/08/03 17:28
名前: ユリカ (ID: 32zLlHLc)

いよいよ話は終盤へ。犯人が動き出す中、思いもよらぬ事が次々と明らかになっていく…。果たしてWSTは妨害に屈せず依頼をクリア出来るのか!?
関係ないですけどポケモンの新作、楽しみですね。リーションフォームのロコンの可愛さにはメロメロです。新作手に入れたら絶対ゲットしてみせます。ちなみにユリカは話題のポケモンGOはやってません(笑)



凛音「ねえ、ディアは大丈夫なの!?」
エルブ「あいつの容体は…」
ユリカ「……」



舞台で起こった事件を鎮圧化し、騒ぎを起こしたポケモンたちをポケモンレンジャーに引き渡そうとした直前、何者かが最後の悪足掻きでポケモンたちを襲った。即座に取り抑えようとしたが、悪と炎を併せ持つポケモンが焔を帯びた牙を突き刺し、ボール型のポケモンが自らの身体を刺激して自爆した…!
そう、ヘルガーがほのおのキバで思い切り噛み付き、マルマインが大爆発をしたのだ。最悪なことに追加効果の火傷の効果と爆発による二次災害もあり、被害はより大きく拡大してしまった…。
狙われた中には日向と凛音、主人の側にいたエルブもいたが、ディアナとシルヴィアが身を挺して守ったことにより無事だった。しかしその代償は…。



ユリカ「2人共命に別状は無かったんだけど、火傷やケガが酷くて治療が間に合いそうにないのよ…」
日向「それじゃあ、あいつらは…!」



残念ながら2人はここでリタイア…。この仕打ちに仲間たちは言葉を失い、倒れたパートナーを嘆いて少女は崩れ落ちる。



凛音「ディア、ごめんね!ごめんね…!ううっ…」
なのはさん「最悪だわ…。どうしてこうなっちゃったの…!?」
サクラ「こんなのあんまりだよ…」
マリオ「畜生、俺たちがもっとしっかりしていれば…!」
カルディア「こうなる前に何か出来たかもしれないのに…」



イノリ「酷いよ…。どうしてディアナさんとシルヴィアさんが…!」
奏「あの子たちが一体何をしたっていうの…」



会場の外のベンチでは奏とパートナーの結びつきポケモンがショックを引きずったまま座り込んでいた。目の前の惨劇に対する怒り、そして仲間の身に降りかかった悲劇、それを防げなかった自分たちの不甲斐なさ…。少しでもそれを鎮めようと彼女たちは外の空気を吸うことにしたのだ。



イノリ「何で皆の楽しい場所を、夢に向かって頑張る場所を傷つけるの…!?私たちは依頼のためにここに来たけど、練習を積んでコンテストの楽しさや頑張る楽しみを知ってるわ。だから巻き込まれた人たちがいるのはすごく悔しい…!」
奏「しかもあのヘルガーやマルマインたち、何だか様子がおかしかった…。私たちに攻撃することに全然躊躇いや恐れが無かった。傷付くことも恐れないで、まるで自分たちが誰かに使われてるような…!」
イノリ「あんなやり方、ポケモンを道具に見ているような奴しかやらないわよ!私分かるの!」



楽しいはずのステージはあの生放送同様、悲劇と惨劇の舞台と化した。皮肉なことにケガによるリタイアで多くのポケモンがステージから去り、必然的にイノリは本戦への切符を手にした。犯人の注意をひくために勝ち進むことは必要だが、奏もイノリも実力の関係なしに勝ち進んだことは嫌だった。しかも仲間の犠牲を目にしているのになおさら…。
そうふさぎ込む2人の元へ、人影が…。



ユキ「…あれ、奏ちゃんにイノリちゃん?こんなところでどうしたの?」
ロコちゃん「イノリちゃん、どうして泣いてるの…?」
イノリ「ユキちゃん、ロコちゃん…」



何かあったことを察しつつも、新米トレーナーとパートナーが2人に近付く。幸いにも2人は事件のあった会場にいなかったため、被害に巻き込まれず済んだようだ。奏が会場で起こった出来事を話すと2人の顔がみるみるうちに真っ青になる。思わず悲鳴をあげそうになった口を押さえ、寒くもないのに体が震えているのがわかった。



ユキ「そんな…!?何で、酷いよ!どうしてコンテストを…!?」
ロコちゃん「怖い…。ユキちゃん、わたし怖い…!」
奏「1人で動くと襲われるかもしれないし、誰かと一緒にいた方が良いよ。特にロコちゃんはまだ小さいし、会場のスタッフさんに付いてもらうとか…」
ユキ「うん、そうしてもらう!…大丈夫かな…」
イノリ「…ユキちゃん?友達か知ってる人が大会にいるの?」
ユキ「えっとその、友達というか、知り合いというか…。ここに来ているとは思うんだけど、もしかしたら参加していないかも…」
奏「?どういう…」
???「失礼します!ユキさんで間違いありませんよね!?」



真意を聞こうとしたその時、何者かがユキの目の前に飛び込んで来た。輝く美しい水色のボディに微かに漂うひんやりとした空気、大きく凛々しい瞳。そのポケモンはグレイシアだがただのグレイシアではないことがすぐ分かった。



イノリ「あなたは、確か…!」
奏「うつくしさ部門に出ていたあのグレイシア?」
グレイシア「!…先ほどは失礼しました。色々訳もありまして…。ユキさん、私と一緒にすぐ医務室に来て貰えますか!?」
ユキ「…もしかして、あなた彼のグレイシアなの!?」
グレイシア「そうです!良かった、ここに来ていることを懸けてたんですが…。今大変なことになっていて、すぐ来て欲しいんです」
奏「…ねえグレイシア、私たちも一緒について行っていいかな?実は私たちある機関のメンバーで、今回の事件を追ってるの。あなたが急いでいることにも関係あるかもしれないし…」
グレイシア「分かりました、むしろ助かります…。私だけだとどうしてああなったのかまるで分からなくて…」

Re: とある彼らの日常日和2 ( No.271 )
日時: 2016/08/03 18:31
名前: ユリカ (ID: 32zLlHLc)

そんなやり取りが外で行われていた数分後、またしても妨害が発生。それはWSTに用意された専属の控え室で起きた。



苗木「ちょっと離れていた隙にやられた!…カルディア!」
カルディア「お任せを!しかしこれはまた随分と…。もう半分は荒らされていますよ」
なのはさん「はどうだん!…もう、何でカギがこじ開けられてるのよ!」



メンバーそれぞれが用事で席を外していたところを狙い、襲撃者たちが控え室に忍び込んだのだ。カギはきちんとロックされていたはずだが、ピッキングによりこじ開けられた…。しかも襲撃者たちの手際は良く、すぐに部屋へ戻ってきた苗木たちでさえ半分程度荒らされているのが確認出来たのだ。



ゲッコウガ「れいとうビーム!…この襲撃者たちは例の如く取り調べに回すでござる。それより被害は…!」
マージ「最悪ね、衣装やアクセサリーが壊されてるわ…。わざマシンも確認してちょうだい!それとすぐに予備のものの手配を!」





シルヴィア「油断してたわ…。不覚だったわね…」
ディアナ「びっくりしたあ…;爆発の衝撃が体に響くよ…」
日向「致命傷じゃなくて、本当に良かった…!」
エルブ「そうだな。だが被害は大きくなっちまったし、最後の最後に悪足掻きなんて最悪過ぎるだろ…」



医務室ではユリカや日向が被害に遭った者たちやの聞き込みや情報収集を行っていた。だが不慮の事故で主人やパートナーが大ケガを負ったり、本戦出場への道かわ閉ざされたショックで泣き出す者が大勢いた…。彼らの心の傷は大きいものの、事件解明のために聞き込みはしっかり行わなければいけない。



シルヴィア「あのヘルガーは急に現れたし、素早さと攻撃力に長けているから逃げられずに追撃される子たちが多くいたわ。ほのおのキバは攻撃力そのものは低いけど、追加効果が厄介なのよね…。間一髪逃げ出せてもやけどのダメージは大きいからね。…まあ人間の創や弱点のエルブにケガがなくて良かったわ」
ディアナ「私たちのいた第3会場にはたくさんのマルマインがいたの。ステージ裏や天井にもいて大騒ぎだった…。マルマインは素早さが高いのと覚える技が嫌なものが多いんだよね。だいばくはつもその1つだし、警戒はしてたけど対応が遅れちゃった…。かわいさ部門の参加者は防御力の低いポケモンが多かったし、大打撃になると考えてたんだろうね…」



犯人は明らかにコンテスト出場者を狙っており、出場するポケモンたちの癖や特徴を見抜いていた。苦戦したのはそのためだろう…。
こうして聞き込みを続けるうちに被害者たちの体には2種類の傷や特徴があることが分かった。1つは狭く強い火傷の跡と何かに噛み付かれた跡、もう1つは痺れを訴える症状や広範囲に広がった火傷と打ち傷。前者はヘルガー、後者はマルマインによって付けられたものだ。ケガの種類が違うのは言うまでもなく、それぞれの会場でやられたからだろう…。
証言やカルテを整理する中、彼らの目にあるものが飛び込んできた。



日向「…おい、あいつ確かうつくしさ部門に出ていたトレーナーじゃないか?」
スバル「……」
ユリカ「あの子も巻き込まれたのね…」



医務室のベッドの1つにスバルが横たわっていた。どうやら彼もこの不慮の出来事に巻き込まれてしまったのだろう…。と医務室の扉が開き、彼のパートナーであるグレイシアと連れられた奏とユキが入って来た。ベッドに横たわる彼の姿を見た途端、ユキが驚愕の表情を浮かべて近寄る。



ユキ「スバル君!?え、嘘、何で…!?」
奏「…もしかして、知り合いって彼のこと?」
ユキ「うん…」
日向「…なあ、ちょっといいか?俺たちはWSTの者だ。もし何か知っているようなら聞かせて欲しいんだが…。事件解決のためにも協力して欲しい」
グレイシア「はい…。多分事件に関係はあると思うんですけど、でも分からない部分があるんです。スバルのケガ、どこかおかしくて…!」
ユリカ「おかしい?…ちょっと失礼するわ。日向、手を貸して」



作者と日向が布団を捲り、彼の傷を確認する。傷は腹部にあり、大きな傷だったため確認自体はすぐ出来た。だが確かに違和感があった。というのも傷は鋭く深い刺し傷1つであり、巻いてある包帯から見る限り他の被害者たちに比べて出血も多かったようだ。会場で被害に遭ったものとは特徴が異なるのだ。



エルブ「…おかしいな。こいつどこの会場にいたんだ?」
グレイシア「会場には行ってません!…ハイパーラウンド審査の前、私たちは控え室でコンディションの最終調整を行っていました。それが済んだ後にスバルがトイレに行くと席を外して、時間になっても帰って来ないので探していたら…!」
奏「…ケガをして倒れていたんですね」
グレイシア「幸いすぐ近くにいたレンジャーの方が気付いて下さったので大事には至りませんでした。でもあまりにも不自然過ぎて…。それと、先ほどは申し訳ありませんでした…」
日向「コンテストでのことか…」
グレイシア「…確かにスバルは自他共に厳しく愛想がない部分はあります。でも本当は努力家でとても優しいトレーナーなんです。それはイーブイの頃から一緒に過ごしてきた私が何より知っています…!」
ユリカ「まあ、そうかもしれないけど…。でもさっきの振る舞いは頂けなかったわね」
ユキ「…あの、実は私、スバル君に助けて貰ったことがあるんです」
日向「おい、それって本当か!?」
ユキ「はい!私カロスからホウエンに来たはいいけど、何も分からなかったし初めてのコンテストの時慌てて登録も出来てなくて…。困ってた時手続きの手伝いをしてくれたのがスバル君だったんです」
エルブ「マジか…。てっきりそのまま放っておきそうな奴だと思っていたが…」



スバルは一見すると厳しく嫌なトレーナーに見えがちだが、グレイシアにとっては最高のパートナーだ。自他共に厳しい姿勢を崩さず努力を続ける中で見せる優しさはポケモンたちやユキといった一部の人間に伝わっている。そんな彼をしっかり理解しているのがパートナーのグレイシアであり、詳しく知らない人間が決めつけるのはよくない。あの時はコンテストの最中でピリピリしていたのだろう…。

Re: とある彼らの日常日和2 ( No.272 )
日時: 2016/08/03 19:33
名前: ユリカ (ID: 32zLlHLc)

ユキ「私もロコちゃんも駆け出しだし、その時の結果は散々だった。コンテストが終わって一次予選落ちして泣いていた私たちのところにスバル君たちがやって来た。その時『最初から上手くいくことはないし、それくらいで泣いてたらこの世界で戦っていけない。あんたたちの動きは初めての割には悪くなかったから好きなら続けていきなよ。別に好きだけで上手くいく保証はないけどさ』って。…あの時はちゃんとお礼が言えなかったから、大きな大会のサマーコンテストに参加したら会えるかなって、その時はありがとうって言おうと思っていたけど…」
ロコちゃん「うん、優しかった!わたし結構スバル君好き!」
日向「…へえ。グレイシア、お前のパートナー良いところもあるじゃんか!」
グレイシア「あはは…。後で聞いたら『何か放っておけなかった』って言ってましたよ」
ユリカ「(もしかしてツンデレか?)…でも悪い子じゃないならどうしてあそこまで神経質に…?」
グレイシア「…実を言うとスバル、ここのところずっとあんな感じだったんです。これでも結構期待されているポケモンコーディネーター(ポケモンコンテストに参加してポケモンを魅せる人のこと)なんですけど、そういったトレーナーたちに次々と不気味な脅迫状が届いて…」



そう言うとグレイシアはスバルのカバンから手紙を引っ張り出し、作者へと渡す。そこには確かに脅迫の文が書かれており、「サマーコンテストへの参加をリタイアしろ。さもないとお前やポケモンたちがどんな目に遭うか分からない」と記されていた。



奏「これは…」
グレイシア「サマーコンテストの受付で渡されたんです。これを見て何人かのトレーナーが気味悪がって参加をやめたりもしてました。でもスバルは苛立って『訳分からない奴に脅されて堪るか』って凄く怒ってました。そうでなくても頑固だから…;」
ユリカ「犯人は有力候補にあらかじめ目を付けていたのね。…ん?電話だ。もしもし…」



ここで苗木たちから控え室が襲撃されたとの連絡を受け、 急いで控え室へと向かう。逃げ出した襲撃者たちは廊下を走っており、立ち塞がるメンバーを襲おうとした。が、エルブのリーフブレードで足を狙ったのと合流したルカリオの威嚇で拘束に成功した。



襲撃者「あばばばばば」
日向「よし、よくやったぞエルブ!さすがだな」
エルブ「別に大したことはしてないぞ。奴のバタバタ動く足に一撃お見舞いしてやっただけだ」
ユリカ「よしよし、これでもう動けないわね。早速取り調べに移るから日向たちは他に何かやることがないかチェックしておいてね」
日向「分かった!…だけどあまりやり過ぎるなよ;」
ユリカ「うーん、それは保証出来ないかも;まああいつら次第かしら?」



襲撃者を拘束したユリカはすぐさま取り調べ室へと連行し、それを日向とエルブが微妙な表情で見送る。…え、何故かって?取り調べがある意味危険なものだからだ。





※貴重なギャグシーンです





さて、取り調べ室に襲撃犯を連行したユリカは逃げ出したり能力を使用出来ないように特殊な拘束具で相手の動きを封じ、取り調べを開始する。




ユリカ「さて、何度もしつこく現れてくる襲撃者さん?あなたに聞きたいことがあります。誰に雇われたのか言いなさいよ?」
襲撃犯「ハッ、誰が言うか!俺は誰が相手だろうと怯まないぜ!例え国際警察やデカい噂のある大手ギルドが相手でもなあ!」
ユリカ「(WSTの噂を知ってるのね…)さっさと白状した方があんたの身のためよ?私だって貴重な時間を無駄に使いたくないの。…もう一度言う、誰に雇われたのか言いなさい!」
襲撃犯「嫌だね!俺は大金を積まれたんだ、クライアントの依頼を遂行する以上、関係あることは何1つ話さない!」



ザクッ



口を割ろうとしない様子の襲撃犯相手にユリカは愛用するリリィランスを放つ。白く美しい刃を持つ小型の魔法槍は襲撃犯の横すれすれを通り、部屋の壁にざくりと刺さる。その際襲撃犯の頬をかすめ、一筋の赤い液体がつうと流れた。



ユリカ「言っておくけど、私は本気よ?」
襲撃犯「今度は言葉じゃなくて実力行使かよ!どう出てこようが俺は怯まないぜ!拷問だろうが、俺はそんな小さな弱っちい武器なんか怖くねえ!」
ユリカ「そのプロ根性だけは認めてあげる。だけど、本当に今のうちだよ?次に控えているのはある種のプロフェッショナルだからね?白状しないと今に地獄を見ることになるわよ?」
襲撃犯「ハッ、知るか!どんな奴だろうと俺は根を上げないぜ!お前らにクライアントを捕まえるなんて無理だ!この間にも相手は「うるさい黙れ」ぐわっ!?てめぇ何を…って何だこれ!?マズいししょっぱいぞ!?かき氷…?」



実力行使でも無駄だと悟ったユリカは最終手段に移る。魔法で控えてあった何かを飛ばし、無理やり襲撃犯に食べさせる。それは独特の臭さとしょっぱさが特徴的なかき氷であり、お世辞にも美味しいとは言えない代物だった。と、突然襲撃犯の目の前に小型のスクリーンが降り、そこに映し出された映像には…。





マリオ「ビビビーチ、ビビビビーチ♪」
あべたかかず「イェイvビビビーチ、ビビビビーチ♪」
襲撃犯「」





そこにいたのはピンクと赤のセクシーなビキニで踊るマリオと青と緑のフリルたっぷりキュートなワンピース水着で踊るあべたかかずの姿があった。歌はSB69のクリティクリスタの新曲であり、おそらく水着はメンバーの特徴からチョイスしたのだろう(マリオはロージアとホルミー、あべたかかずはツキノとジャクリンをイメージした水着をチョイスしている)。しかもよく見ると映し出されている場所は太陽とエメラルドグリーンのコントラストが美しいビーチであり、観光やカップルのデート場所にも使われる人気スポットだ。そのような場所で変態2人が女物の水着姿で踊っているという大変ショッキングな映像にさすがの襲撃犯も言葉を失う…。





スバルツンデレ疑惑…と同時に何だこれwwwクリクリファンの皆さんごめんなさいOTL

Re: とある彼らの日常日和2 ( No.273 )
日時: 2016/08/03 20:27
名前: ユリカ (ID: 32zLlHLc)

マリオ「あべたかかず、俺たちはサマーコンテストで絶対優勝するぞ!」
あべたかかず「そうだなマリオ!せっかくだしちょっと海で泳ぐとしよう!」
マリオ「勿論だ!俺は真夏のヴィーナスだぜえええええー!!!!!」
襲撃犯「ギャー!?脱ぐな変態、目が腐るうううううー!!!!!」
ユリカ「裸で綺麗な海に入るなしwwwファーwww」



踊った変態2人はよりテンションが上がり、水着を脱ぎ捨てて生まれたままの姿で海に飛び込む。そして水着グラビアの如くきゃっきゃと泳ぎ…おい、人気スポットで裸で踊るんじゃねえよ!?つかこれいつ撮影したんだよ!?そういうツッコミを入れようとしたその時、襲撃犯はあることに気付く。たっぷり泳いだ2人は程よく汗をかいており、浜辺に上がった体をジリジリと太陽が照りつけ、海水も共に蒸発させる。その汗と海水はボウルで回収され、2人は浜辺の海の家へ。



マリオ「皆、今かららぞクッキングの時間だぞ!今日は夏お馴染みのあのおやつを作ろうと思います!そう、かき氷です!」
あべたかかず「用意するのは天然の氷をたくさん!これをかき氷機でゴリゴリ削りましょう!上手く削れたら盛り付けです!最後の味付けはお好みのシロップ、と言いたいところですが…」





マリオ「今回は俺たちの海水混じりの天然裸砂糖をトッピングしたいと思います」
襲撃犯「」



そう言うと削られた美しい氷の山にボウルの中身をドバドバふりかける。それは言うまでもなくマリオとあべたかかずの汗が結晶化されたものであり、みんなのトラウマである裸砂糖そのものだ。そして…。





マリオ・あべたかかず「俺たちのフルーティーな裸砂糖をシロップにかけたらぞ氷を召しあがれv」
襲撃犯「おぼろしゃああああああああああー!!!!!」
ユリカ「うわあ…;プリンア裸モードとシークレット杏仁豆腐に続いて裸族スイーツが…;」



はい、みんなのトラウマ再来。自分が食べたかき氷の正体を知った襲撃犯はその場でリバースした挙句暴れ出す。つか裸族スイーツに冷たいお菓子が多くないですか?口を割らないとまたこのかき氷を食べさせられると思うが、黙秘を貫く。



ユリカ「言う気になった?」
襲撃犯「誰が言うか!そんな汚物まみれのかき氷を食わせられたって…!」
ユリカ「ここまでやっても折れないなんて…」



そう言うとユリカはらぞ氷を食べさせ…なかった。少し考えた彼女は一度退出し、用意してあったらぞ氷をどこかへ持っていく。何故か悪寒が止まらない襲撃犯を尻目に戻ってきた作者は映像を切り替える。すると…。



マリオ・あべたかかず「がーつがつがつビバガッツry」
襲撃犯「何かたくさん食べてるんですけどおおおおおおおおおおー!!!!?」



そこには作者の持っていったらぞ氷を美味しそうに頬張るマリオとあべたかかずが映し出されていた。美味しそうにらぞ氷を食べ続ける2人にもはやツッコミが追いつかない。



マリオ「このらぞ氷は話題の最新裸族スイーツなんだぞ!?何でおいしくないと言うんだ!」
あべたかかず「裸族リゾートやハダイで提供されているんだぞ!食べると皆笑顔になれる人気スイーツだぞ!」
襲撃犯「何で美味しそうにガツガツ食ってんだよ!?氷は普通なんだから普通のシロップかけろよ!?」
マリオ「風味が足りない!」(裸砂糖をかける
あべたかかず「裸砂糖は裸塩に続く万能調味料だ!老化や夏バテにも効果があるんだぞ!」(裸砂糖をかける
襲撃犯「老廃物から作った砂糖に効果もクソもあるか!そんなのゴミ同然だろ!?」
ユリカ「お前らwww糖分の過剰摂取になるぞwww…あれ?あれって砂糖なのかな?」
襲撃犯「俺に聞くんじゃねーよ!?」
ユリカ「ああそう、今言うけどこの映像は隣の部屋と繋がっているからね?」
襲撃犯「ゑ?」



衝撃の事実に思わず固まる襲撃犯。嫌な予感がする中、どこからか音楽が…。



BGM:ハワイのフラダンスで流れる音楽(リズム早いバージョン)



嫌な予感は的中し、部屋は怪しげな音楽と妖艶なピンクのライトで照らされる。この状態に逃げようとするも、特殊な拘束具のせいで逃げられない。やがてドアが開き…。



マリオ・あべたかかず「いやーん、エッチーv」
襲撃犯「」



現れたのは何故か上半身はセーラー服、下半身はもっこりを強調されたブルマタイプのスク水姿の裸族たちだった。彼らはスーパーランクでの審査の如く滑らかに腰を振りながら襲撃犯に近付いていく…。だが裸族たちの臭いは酷く、襲撃犯は勿論作者も思わず鼻を押さえる。



ユリカ「うわっ!?何この酷い臭いは!?あんたたちどれだけらぞ氷食べたのよ!?取り調べが終わったらすぐにシャワーを浴びてブレスケアで口臭を何とかしてちょうだい…;」
マリオ「了解、さすがに食べ過ぎたな…;依頼中だったことをすっかり忘れてたぜ;」
あべたかかず「んもー、ファンの子たちに失礼なことをしちゃうところだったわぁ!」
ユリカ「…それじゃあ、どうぞごゆっくりv」



にっこり微笑むユリカはまさに悪魔。彼女が取り調べ室から去ると残ったのは変態2人のみ。彼らは腰を動かしながら逃げられない襲撃犯に近付き…。





マリオ・あべたかかず「私たちの愛のオシオキ♂はいかがかしらぁ〜ん?」
襲撃犯「うぎゃああああああああああー!!!!!」



※ただいま大変お見苦しい映像が流れております。しばらくの間はエメラルドビーチを満喫する奏と凛ちゃんのきゃっきゃうふふなサービスシーンをご覧ください;



一体何をしたのかと言うと、言わなくても分かるだろうが裸族たちが襲撃犯にディープキスをかましたのだ。逃げられない上にムサい変態野郎からの最悪の洗礼であり、ある意味どんな拷問よりも恐ろしい。これなら前半の威圧や実力行使の方が100倍マシと思えるほどだ。だが襲撃犯は意地でも口を割らず、これにはさすがの裸族たちも敵ながらあっぱれと思ったとか思わなかったとか…。
ちなみにその後しばらくしてユリカが取り調べ室に入ると、襲撃犯がディープキスを食らって気絶した様子で発見された。しかも何故かパンツ一丁&全身キスマーク付き…;一応言っておきますと、襲撃犯の大事なものは奪われていません(笑&どこがだよ)





取り調べがひどすぎるwww

Re: とある彼らの日常日和2 ( No.274 )
日時: 2016/08/04 20:47
名前: ユリカ (ID: 32zLlHLc)

ユリカ「現在の状況はこんなところかしら?」



荒らされた控え室はその後メンバーが整理をし、何とか少しは綺麗になった。一旦全員が集合し、共通の情報を整理する。ちなみに状況は次のようになっている。



「全員に共通する現在の状況」
・サマーコンテストの本戦であるマスターラウンドへと進んだのはエルブ、なのはさん、イノリ、マージ、そしてあべたかかずの5人。妨害の件はあったが、単純にハイパーラウンドの合格基準が高かったので多く落とされた。
・問題となった妨害が起きたのはかっこよさ部門が行われた第1会場とかわいさ部門が行われた第3会場。時刻は審査が終わる直前であり、被害者は参加者やスタッフや審査員を問わず大勢と多くの人が襲われた。
・被害者の体にはそれぞれ妨害によっての傷がある。種類は異なり、それを見ればどこで被害に遭ったのかは分かる
・第1会場の被害者はヘルガーによる噛み付き攻撃や狭い範囲の火傷が目立ち、第3会場の被害者はマルマインによるだいばくはつの広範囲の火傷やその際に生じた打ち傷、電撃による痺れなどがある
・被害者の1人の中にスバルの姿があった。彼は腹部を刺されたようだが、傷は妨害による被害と特徴が異なっており…?



情報の整理は済んだものの、未だ犯人の目星はつかず全員が腹立たしく思う。しかも控え室が荒らされたことにより、用意していた衣装やアクセサリーの一部がダメになってしまったのだ。最悪なことにイノリの出場するかわいさ部門の開始まで時間がない…!



凛音「奏ちゃん、良かったらイノリちゃんのためにこのドレスを使って?」
奏「ダメですよ!それは先輩が…」



コンコン



カルディア「はい?どちら様でしょう?」
ユキ「奏ちゃん?…あの、ここってWSTの控え室ですよね?」
奏「ユキちゃん!」
日向「そうだけど、君は医務室で会った…」



控え室へやって来たのはユキとロコンであり、何か用があったらしい。だが全員の様子を見てタイミングを間違えたのかと謝罪する。



ユキ「ごめんなさい、話し合いの最中だったみたい;」
苗木「うん、ちょっとね…。今衣装やアクセサリーを手配しないといけなくなっちゃって…」
ロコちゃん「!…ユキちゃん、だったら奏ちゃんたちにわたしたちの用意したものを使ってもらおうよ!」
イノリ「え!?」
ロコちゃん「わたしたちはハイパーラウンドで落ちちゃったけど、同じ優勝に向かって頑張る人たちの力になりたいの!それに襲ってきた人たちのせいで活躍出来なくなっちゃった人たちもいるんでしょ?だったらなおさら出れる人たちのために協力したいの!」
ユキ「…さっき医務室でたくさんの泣いている人やポケモンたちを見ました。皆が夢に向かって頑張るコンテストを台無しにする犯人は絶対許せない。でも私たちのような一般人に出来ることは何もない…。だからせめてお手伝いだけでもしたいなって思って、ここに来たんです。お願い、これを使って下さい!」



ユキたちは今回の惨劇を見て思うところがあり、それと同時に自分と同じように夢へ向かって頑張る人たちが関係ないことで巻き込まれたことが許せなかった。力のない自分たちだが、こうして少しでも力をになることが出来る。そう考えてここまで足を運んできたのだ。…そしてそう考えているのは彼女だけではなかったようだ。



ピクニックガール「マリオ様とあべたかかずにはステージで輝いていて欲しいの!ファンのあたしやパートナーのミミロルもいつも応援してるの!」
エリートトレーナー「そこのアンテナの少年とジュカインの息の合ったパフォーマンスは素晴らしかった!僕は本戦に出れないけれど、せめてあんたたちの手伝いくらいはさせてくれ!」
ハッサム「使う予定だったアイテムやアクセサリーはあんたたちに手配する!礼はいらない、ただ受け取ってくれ!」
サイキッカー「リネットさん、同じゴースト使いとしてあなたを応援したいんです!よければこれを…!」
シャンデラ「元は仲間のサイキッカーにあげる予定のものだったんです、気にしないで下さい」
とりつかい「ノゾミ君だっけ?君のトゲキッスすげー輝いてたよ!でさ、良かったらこれを使ってくんね?」
ピジョット「同じひこうタイプとして親近感がある。特別なあおいバンダナだ、何かの役に立つのなら嬉しい」
マダム「いつもはコンテストの観戦のために会場へ来ているんだけど、力になれそうで何よりだわ。私こう見えてもファッション関係のもので会場の衣装の手配もしてるのよ?代金はいらないからあなたたちの頑張る姿を本戦で見せてちょうだい」
ハハコモリ「衣装製作は私も力を貸します!こう見えても衣装作りを長年してるんです、任せて下さい!」
なのはさん「あなたたち…!」
マリオ「感謝するぞ!時間がない、そうと決まれば早速作るぞ!」
ルカリオ「WSTの依頼で手に入った魔法石もあるだろ?素材も他に集めれば色々工夫が出来るだろうし…」



後ろでは多くのトレーナーやポケモンたちが控えていた。彼らはコンテストを観戦するファンであったり今回参加していたトレーナーであったりと様々だった。皆奔走するWSTの行動を見ており、同時に舞台への挑戦に打ち込む姿も見ていた。今回起きた事件は許せないものであり、出来れば自分たちも犯人を取り押さえたいが出来ることは少ない。ならせめて少しでも自分たちが力になれるならとこうして集まって来たのだ。





???「襲撃犯め、大金を積んでやったのにあっさり捕まりやがって…。まあいい、どうせ後で始末する予定だったのだからな。それよりあいつらだ、控え室を荒らしてやれば何も出来なくなるだろう」



場所は変わってコンテスト会場のロビー。そこには行き交う人々に紛れて今回のコンテストを台無しにした真犯人が巨大モニターで映像を見ていた。映されているのはかわいさコンテストの様子であり、奏とイノリがリタイアする様子を思い浮かべて静かにほくそ笑む。



???「ヘルガーとマルマインをけしかけて全員始末しきれなかったのは予想外だが、保険を掛けておいて何よりだ。…くくっ、そろそろ始まるか」



ルチア「…そしてステージ2のエントリーナンバー3番!シラベ選手のイノリ!」



予選を勝ち抜いた猛者たちが次々ステージへ上がる中、ついに奏とイノリの名前が呼ばれる。登場した瞬間、会場がざわめいた。というのも2人の身につけている衣装が素晴らしいものだったからだ。結びつきポケモンは自らの特徴を押し出したピンクと水色をあしらったフリルワンピースであり頭にはミニティアラ、首には蝶のブローチをあしらったピンクのスカーフ(ピンクのバンダナを加工したもの)、足元は夏らしく涼しげな青のグラディエーターサンダル。今まで結ばれていた髪は下ろし巻き髪にセットし直され、手首にはピンクと水色のリボンが巻かれてあった。このリボンはパートナーとお揃いであり、歓声が湧き上がる中揃って一礼する。



ゲッコウガ「ぜえ、はあ…。何とか間に合ったでござるな…;」
エルブ「1つ1つのアクセサリーや素材がこうなるとは予想外だったぜ…」
ゴン「とにかく、ちゃんと用意出来て良かったね…」



控え室ではWSTメンバーとポケモンたちが疲れでテーブルや壁にもたれかかっていた。というのも衣装やアクセサリーを作るのにかなりの手間がかかったからだ。1から衣装を用意するのは時間のかかる作業だったが急ピッチで終わらせ、ティアラやスカーフはトレーナーたちの持ち寄ったアクセサリーを持ち寄って作った。それでもいまいちパッとしなかったのでWSTの活動で集めたレアな宝石や素材も利用したのだ。ちなみに他の4人の衣装もこのように工夫されている。
部屋のスクリーンに映し出されているのはステージをウォーキングし、喝采を浴びる奏のイノリの笑顔。これにメンバーやユキとロコちゃんを始めとした協力した者らは微笑み合うが…。



???「何故だ!?どうしてあいつらは参加していられる!?…こうなったら仕方がない。間接的な妨害が効かないのなら実力行使で…!」



ロビーで見ていた犯人は舌打ちをし、次の計画を進めるため立ち去った…。

Re: とある彼らの日常日和2 ( No.275 )
日時: 2016/08/04 21:35
名前: ユリカ (ID: 32zLlHLc)

苗木「何とか無事に終わって良かった…!これで残るは事件の解決だけだし、僕らもそれに専念出来るね!」
日向「だな!…でもあんなに協力してくれる人たちが来るなんて、思ってもみなかったぞ…」
なのはさん「きっと誠君たちの頑張ってる姿を見て力になろうとしてくれたのよ!日頃の行いもいいからね!私もパートナーや仲間として誇らしいわ!」
凛音「そうだったら良いね。…あ、なのはちゃんにも花束が届いてるよ、ほら!」



その後、出番を終えたメンバーが控え室で談笑。思わぬ助っ人たちの登場に驚くも、非常にありがたく嬉しいことだった。周りが騒がしくなるも全員笑顔を浮かべている。
一方仲間たちと会話をする作者は監視カメラで会場の様子をチェック中。数が多いのと撮影器具がやられてしまった影響で画質が荒く、解析には時間がかかってしまう…。と、そこへ…。



ルチア「WSTの皆!ちょっといいかな?」
凛音「ルチアちゃん!本部の方で何かあったの?」
ルチア「うん、良い知らせと悪い知らせがあるの。ポケモンレンジャー本部から物資が届いたわ!これでケガしている人やポケモンたちの傷が軽減されるようになった!」
苗木「本当に!?良かった…。で、悪い知らせっていうのは?」
ルチア「その、本部の方にこんな手紙が来ていて…」



WSTの者たちへ
私をつきまとうのはやめろ。これ以上つけ回すとお前たちだけでなく会場全体を巻き込むことになるぞ。大人しく手を引け、さもないと私は何をするか分からないぞ



日向「脅迫状かよ…。しかもご丁寧に名指し、か」
警察「文章を解析しましたが手がかりは掴めませんでした…。そちらも全力を尽くしているのに申し訳ありません…」
ユリカ「十分よ、ありがとうございます。日向、これを七海ちゃんに回して解析してもらって。私は監視カメラを調べてみるから、皆は薬の配布や会場でおかしいところがないかそれぞれチェックを!」
全員「了解!」



犯人が脅迫状を出してきたことに身構えるも、それだけ相手を追い詰めているのだと分かり全員息を吐く。必ず犯人を取り押さえてやると再びメンバー全員が決意を固める中、会場のあるところでは…。



???「待ってろ…。あいつの思う通りには絶対させない…!」





苗木「会場のカメラも壊されているものがあるね…。犯人がやったのかな」
カルディア「おそらくはそうでしょう。しかも手口から見て相当の手練れですね…」
マリオ「このコンテストの前にも多くの参加者や会場を荒らしてるからな。だが今回はそう上手くいかない!俺たちが必ず犯人を暴き、その罪を償わせてやる…!」
あべたかかず「そうだ!そして俺とマリオの厳しいオシオキ♂を…」
なのはさん「うん、それ以上は少し頭冷やそうか?」



廊下をダンガンロンパの主人公と任天堂のヒーローが並んで調査。少しでも怪しいところはないかくまなくチェックして回るが、手がかりは少ない。しかもところどころ設置されている監視カメラの一部が破壊されており、決定的なものがつかめない…。



なのはさん「ずる賢い犯人ね、もうっ!」
カルディア「なのは様、そうかりかり為さってはなりませんよ;」
苗木「そうだよなのはさん、ちょっと落ち着いて;…ねえ、一応ゴミ箱も調べておこうか」
マリオ「もしかすると凶器があるかもな。まあ始末されているだろうが…」
あべたかかず「だな…!?おいマリオ!苗木!早くこっちへ来てくれ!!!」
マリオ「どうしたんだあべたかかず、そう急かさなくても…!?」
苗木「マリオさん、あべたかかず、何が…!?」



と、ゴミ箱から何かを発見したあべたかかずが大慌てでパートナーと仲間たちを呼ぶ。その様子に驚く一同だったが、彼の発見したものを見つけた次の瞬間、全員言葉を失った…。



なのはさん「何よ…。何でよ…!?」
カルディア「これは…。いくら何でも残酷過ぎる…!!!」



彼らの目の前に転がったのは白目を剥き血に塗れ、転がっていた襲撃者と見られる男たちの死体だったからだ…!



その頃、控え室ではユリカが急ピッチで監視カメラの解析を続けエルブとルカリオがそれを手伝い、日向が連絡機でオペレーターの七海と会話中。画面の解析は進んだものの…。



ユリカ「これ以上やると画質が…!ああもう!!!」
ルカリオ「作者、落ち着け!少しでも何か手がかりになるものを探すんだ!」
エルブ「創、そっちはどうだ?」
日向「ああ、今七海に脅迫状の解析と大会の重要な関係者や有望視されていた人たちの情報を集めてもらってるんだ」
ルカリオ「関係者?ルチアや本部の者もか?」
日向「一応な。誰か恨みを持った奴の犯行の線もあり得るって…。あっ、七海!どうだった?うん、うん…はあっ!?おい、マジかよ!?そんなことはあり得ないぞ!?」
エルブ「おい、どうした!?」
ユリカ「ちょ、日向!?何かあったの!?」
日向「どうしたもこうしたもないんだよ!おい作者、ある場所の監視カメラを今すぐ映してくれ!そこにとんでもないものが映ってるはずだ!」
ルカリオ「はあ…!?」



突然オペレーターから信じがたい情報を聞き、それを元に監視カメラを見た一同は絶句する。そこには何が映されていたのか…?





マージ「皆さん、お薬を使ってちょうだいね?はい、どうぞ」
凛音「在庫はまだまだありますよ!だから押さないでくださいね!」
奏「それと重症の人や子供を優先してください!協力のほどよろしくお願いします!」
イノリ「近くにいる人から受け取ってくださいねー!」
ゴン「これをどうぞ」
サクラ「はい、どうも〜。…次の方はこちらへー」



一方その頃、外では彼女らがケガを癒す専用の薬を手配していた。何しろ被害者が多いため手伝う者たちの力を借り、薬を配り終える。なるべく多くの者の手に行き渡るように工夫をし、何とかほとんどの薬を配り終えた。

Re: とある彼らの日常日和2 ( No.276 )
日時: 2016/08/04 22:10
名前: ユリカ (ID: 32zLlHLc)

…?



奏「ふう、これで何とか配り終えましたかね…」
凛音「そうだね。でもまだまだたくさん届くだろうから、それも配らないと…」
レンジャー「WSTの皆さん!少しいいですか!?今大変なことが…」
マージ「あら、ポケモン警察の方?一体何が…」
警察「今確認したんですが、会場で多くの盗難被害が出ているんです!それでちょっと来て貰えないかと…!」
凛音「ええっ!?了解しました!今行きますね!…奏ちゃんごめんね。私とマージたち、ちょっと行ってくる!」
奏「分かりました!お気を付けて…!」



騒ぎに乗じて盗難被害も出ているらしく、多くのポケモンたち用の衣装や高価なアクセサリーが盗まれている。状況の確認へと向かう探求する少女とポケモンたちと入れ替わりに、ある人物がやって来た。その人物は薬の配布を手伝っていたユキとロコちゃん、そして医務室から合流したグレイシアに近付いていく。和やかな会話していた彼らだったが、その人物を見て驚き、背筋が伸びる。



グレイシア「あなたは、ポケモンコンテスト理事会の…!?」
ユーベル「君は…。彼の美しいグレイシアだね。トレーナーのことは噂だが聞いている。ケガをしてしまったようで…。どうやら大変だったみたいだね」
グレイシア「ええ、でもさっき様子を見た限りだと、だいぶ落ち着いたみたいで…」
ユキ「あわわわわわ、あ、ああ、あなたは…!」
ユーベル「そんなに緊張しなくても平気だよ?君とそのロコンのことも目に留めていた。ハイパーラウンド敗退は残念だが、それでも君たちには大きな才能と輝きがあると感じているよ」
ロコちゃん「ゆゆゆユキちゃん、聞いた!?コンテスト理事会の人がわたしたちわ褒めてくれてるよ!?」
ユキ「そそそ、そうだねロコちゃん!?」



大会の責任者であるユーベルの登場に新米同然のユキとロコちゃんは慌て、美しい笑みを浮かべてユーベルが彼女を落ち着かせる。そして奏の姿を捉え、同時に歩み寄ってきた。



ユーベル「活躍のことは聞いている。ご苦労様。それと演技も素晴らしいものだったよ。…それで少し聞きたいのだが、彼女とこのグレイシアも君の仲間なのかい?」
奏「ユキちゃんたちですか?ええと、彼女たちはお手伝いをしてくれているだけで、凛音先輩なら入れ違いに出て行ってしまいましたけど…。あの、呼んできましょうか?」
ユーベル「いや、良いよ。それを確認したかっただけだからね。…ユキさんというのか。それにロコンにグレイシア、君たちにはコンテスト理事会も注目している。良かったら通信で他の重役たちから意見を聞くことも出来るが、どうだい?」
グレイシア「…お言葉は嬉しいですが、私はパートナーがあの状態なので…」
ユキ「ろろろロコちゃん、どうしよう!?」
ロコちゃん「偉い人たちからお話を聞けるんだよね!?な、なら行った方がいいのかも…!?」
ユキ「そそそ、そうだよね!?ちょっと怖いけど…」
ユーベル「決まりかい?ならすぐに準備をしようか」
奏「…あの、でも彼女たちは一般人ですし今はこういう状況なので私やイノリも護衛で…」
???「何しらを切っているのでござるか!!!」



突如、空を水で生成された手裏剣が切り裂き、サマーコンテストの重役を襲うも彼はかわす。驚いた奏が見ると、そこには厳しい表情を浮かべる仲間の忍びポケモンと作者の姿があった。



奏「ゲッコウガさん!?それに作者も!?この人はサマーコンテスト側の人なんですよ!?」
ゲッコウガ「…上手く本性を隠しておったようでござるな。木の葉を隠すなら森の中ということわざはあるが、まさかこんな近くに姿を隠していようとは…」
イノリ「!?…はい?どういう…!?」
ユリカ「奏ちゃんにイノリ、そこにいるグレイシアも落ち着いて聞きなさい。そこにいるのはあなたの大事なパートナーを殺そうとした危険人物よ。…こうしての犯行を思いつくなんて、何て奴なの…」
グレイシア「え…!?」





ユリカ「そうでしょう?重役の立場を悪用した犯人さん?」





真相編へ続く…!





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